2021年2月24日更新

『ワンダーエッグ・プライオリティ』ネタバレあらすじ解説!エッグの意味や2つの世界の謎を考察

ワンダーえっグ・プライオリティ
ⒸWEP PROJECT

野島伸司が初めてアニメ脚本を手掛ける『ワンダーエッグ・プライオリティ』は、「いじめ」をテーマにしたオリジナルアニメ。不思議な「エッグ世界」や敵の正体とは?考察要素の多い本作のあらすじを最新話までネタバレありで毎週解説します。

目次

【毎週更新】「ワンエグ」をネタバレありで解説!ポイントごとに考察

ワンダーエッグ・プライオリティ
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2021年1月に放送スタートしたアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』。本作は社会の闇に鋭く切り込むドラマを生み出してきた脚本家・野島伸司が初めてアニメの原案・脚本を手掛けるオリジナルアニメです。 事前情報の少ない中始まった「ワンエグ」は、1話から謎と考察要素の多さが話題に。この記事では毎週あらすじと共に、謎めいた「エッグ世界」について考察します。 ※この記事は2021年2月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『ワンダーエッグ・プライオリティ』のタイトルの意味とは?

ワンダーエッグ・プライオリティ
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「ワンダーエッグ」は少女が入っている卵です。卵から出てくる少女は、どこかの誰かの友達だった存在。つまり「ワンダーエッグ」自体が「友達」を意味していると考えられます。「プライオリティ」は「優先」という意味なので、『ワンダーエッグ・プライオリティ』で「友達の優先度」という意味に。 主人公・アイは毎週エッグを割って、多くの「友達」と出会っていくことになるのでしょう。その中でどの友達を優先すべきか、助けるべきなのか。そういった友達に優劣をつけることの意味について触れていくような作品になるのではないでしょうか。

1話「子供の領分」ネタバレあらすじ解説

ワンダーエッグ・プライオリティ
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アイが手にした「ワンダーエッグ」とは?

不登校の大戸(おおと)アイは、深夜の散歩中に謎の声に話しかけられます。謎の声はアイに「君の欲しいもの」である「友達」が入っていると言って、「ワンダーエッグ」を渡しました。 次の日卵を持って玄関を開けると、そこは見知らぬ校舎。アイは再び謎の声に導かれ、エッグを割ると中から少女・くるみが出てきます。

仮想世界での敵「ミテミヌフリ」とは

「エッグ世界」はアイにとっては夢で、くるみにとっては現実です。顔のない敵「ミテミヌフリ」の攻撃のターゲットとなるのもくるみのみで、アイは傷つくことを恐れ戦うことから逃げてしまいます。 「エッグ世界」の屋上には、アイの唯一の親友で校舎から飛び降りて死んだ小糸(こいと)の彫像がありました。1度は逃げたアイでしたが、くるみを救うため「もう見て見ぬふりはしない」と敵と戦うことを決意します。 回想シーンの描写から、転校生だった小糸はアイの代わりにいじめられるように。アイは小糸へのいじめを「見て見ぬふり」をしていたのでしょう。この世界の敵と、アイの後悔の念とが深く関係しているようです。

クリア条件と彫像について考察

アイが敵を倒すと、くるみは消滅。謎の声は「親友を取り戻したいなら」元気を出せと諭し、アイはもっと友達を守ったら小糸が生き返るのではと考えます。謎の声は何人救えば小糸を助けられるかは分からないと言い、この時点で彼女が生き返るとは明言していません。 「エッグ世界」で消滅したくるみも、小糸と同じくどこかの世界で彫像になっており、彼女の友達がその世界に行くまでは永遠にそのままだと言います。このことから、アイは小糸を救うため彼女のエッグを引き当てる必要がありそうです。

2話「友達の条件」ネタバレあらすじ解説

もう1人のエッグ購入者・青沼ねいるとの出会い

「ワンダーエッグ」のガチャで大量のエッグを入手していた少女・ねいると出会ったアイ。ねいるは自分が死なせた妹を救うためにエッグを購入していました。 2度目の「エッグ世界」で「ワンダーキラー」を倒したアイ。戻ってくるとねいるは入院中でした。アイが友達になろうと言うと、ねいるは初めて微笑み「たまにはいいかもね」と答えます。

「ワンダーキラー」の正体とは

「エッグ世界」ではチャイムが鳴るまで生き残ればいいと思っていたアイ。しかし謎の声が言うには、「ワンダーキラー」=少女のトラウマを倒す必要があると言います。 南のトラウマは、部活のパワハラ顧問でした。戦闘中、南は自分が悪いと呪いのように繰り返します。それはかつてのアイも同じでした。アイも再びいじめられるのが怖くて、小糸を救うために行動出来ず、ひたすら「ごめんなさい」と小糸に謝っていたのです。 変わりたいと強く思うアイは、「ワンダーキラー」にとどめを刺します。南が「さようなら」と決別の意思を示すと敵は消滅。南はトラウマを克服して、くるみと同様に消えていきました。

小糸のいじめの原因は「女の嫉妬」?

1話から頻繁にアイの様子を伺いに来ている担任の教師・沢木先生。回想シーンで小糸は、自分がいじめられている原因は、アイの友達になったからではなく、沢木先生に贔屓されていることで嫉妬されているからだと語っていました。小糸が沢木先生についていく、意味深なシーンも描かれています。 アイの自宅や入院先にもしょっちゅう現れている沢木先生。彼が小糸のいじめや自殺に何らかの関係があるのかもしれません。

3話「裸のナイフ」ネタバレあらすじ解説

3人目のエッグ購入者・川井リカの登場

地下庭園でアイは新たな少女・川井リカに会います。初対面なのにお金を貸してとせがみ、アイの自宅にも強引に泊まり込むリカ。アイは彼女の勢いに振り回されっぱなしです。 エッグを持つ者が至近距離で寝ると“同期”が発生し、想いの強い方の世界に引っ張られるとのこと。同期によりアイはいつもの学校ではなく、リカの「エッグ世界」で友達を救うことになります。 今回の「ワンダーキラー」はアーティストに粘着していたストーカー女。リカとアイは共闘しますが、敵の攻撃でリカが石化してしまったところで3話は終わります。

リカが戦う理由とは?

リカは元ジュニアアイドルをしていました。彼女の救いたい彫像は、アイドル時代のファンだった女の子・ちえみです。彼女はリカにとって都合の良い「お財布ちゃん」でした。やがてリカは、ちえみがお金を稼ぐために犯罪行為をしていたことを知ります。 事実を知ってリカはちえみに「デブ」「もう来ないで」と酷い言葉を投げつけました。その後リカが目にしたちえみは、ぽっちゃりしていた頃の面影もなく痩せ細った亡骸の姿。 リカは「あのちえみにもう1度会えるなら、私は何人だってぶっ殺す」と言います。これが彼女の戦う理由のようです。 またリカの腕にはリスカ痕が無数にあります。彼女がお風呂でつぶやいた「もう切らない」という約束の真意も気になるところです。

アイが気づいた小糸への“恨み”

リカの独白を聞いて、アイは自分もどこかで小糸のことを恨んでいたことに気づきます。友達なのになぜ相談してくれなかったのか、なぜ一緒に死のうと言ってくれなかったのか。自分の中の“恨み”に気づいたアイは、「私もぶっ殺す」と一皮むけた表情になりました。 3話でも小糸との回想シーンが入ります。アイが教室を開けると、そこには沢木先生の胸で泣いている小糸がいました。前回よりも沢木先生の存在感を強調する描かれ方になっていて、1話の印象よりも沢木先生が深く小糸と関わっていたことが分かります。

4話「カラフル・ガールズ」ネタバレあらすじ解説

4人目のエッグ購入者・沢木桃恵とアイの出会い

2つのエッグ世界での戦いが描かれていきます。1つは3話から続いているリカの世界。もう1つは4人目のエッグ購入者・沢木桃恵の世界です。ピンチに陥るも少女たちの協力もあって、アイとリカ、桃恵はそれぞれワンダーキラーを倒すことが出来ました。 地下庭園で桃恵は、ねいるとリカに男だと間違われてしまいます。帰り道窓ガラスに映る自分の姿を見て泣きじゃくる桃恵。通りがかったアイが声を掛けると、桃恵は「どう見える?」と尋ねます。それに対し「泣いている女の子」と答えてくれたアイに、桃恵は嬉しそうな笑顔を浮かべるのでした。 そこにねいるとリカも合流し、4人は談笑しながらエッグを買いに行くことに。アイは桃恵の名字が「沢木」だと聞いて疑問を感じるのでした。

桃恵の「エッグ世界」と彫像

桃恵の「エッグ世界」は駅でした。ホームには桃恵の救いたい少女・ハルカの彫像があります。 エッグの少女たちを助ける度に、彼女たちに恋心を向けられてしまう桃恵。救った少女に「愛してる」と言われた桃恵は、ハルカとの過去を思い出します。 放課後の保健室、ハルカは桃恵の手を取り自分の胸に押し付けると、「触って」と彼女を抱きしめました。桃恵の「エッグ世界」には同性愛が深く関係しているようです。

エッグを購入できるのは女のみ。“死の誘惑”って?

4話でエッグに関して、購入できるのは女の子のみという事実が判明しました。アカいわく、男は目的脳で女は感情脳。感情脳である女には“死の誘惑”があると言います。その誘惑に惑わされて後悔しているかもしれない子、その子たちを生き返らせたいと願う子のための場が、地下庭園やエッグの世界だと言うのです。 アカや裏アカは男性の見た目をしていることから、彼らには何らかの“目的”があると考えられます。さらにアカは、自殺した子を救うとはひと言も言っていません。あくまで生き返らせたいと願う子たちの場、というのが今後重要になってきそうです。

5話「笛を吹く少女」あらすじネタバレ解説

小糸が死んだ理由は?沢木先生をめぐる回想

4人はすっかり意気投合し、みんなでアイの家を訪ねるほどの仲に。桃恵は沢木先生の姪でした。桃恵にとって先生は捨て猫を拾って育てるような優しい叔父さんですが、リカは小糸と先生が禁断の関係だったのではと勘ぐります。 アイは先生や小糸とのやり取りを思い出していました。先生はアイをモデルに展覧会用の絵を描いていましたが、小糸はアイに展覧会で賞を取る自信がないならモデルを辞退した方がいいと勧めます。 結局、小糸がモデルをすることに。未だはっきりとしない小糸の自殺の理由に関わる出来事かもしれません。

ねいるがエッグを買い続ける理由とは?

5話で初めてねいるの「エッグ世界」が登場。そこはきれいな夜景が印象的な大きな橋で、ねいるは銃を武器にワンダーキラーと戦います。アイやリカがエッグの少女と仲を深めるのとは対照的に、ねいるはあくまでクールに敵を倒すのでした。 ねいるは妹を助けたいわけではないと言います。妹はねいるの背中を刺して逃げ、橋から飛び降りたのでした。背中にある大きな傷跡は、妹のことを忘れようとすると疼き、エッグの世界にいるとそれが楽になるそう。だからねいるは妹のためではなく、「自分のために」エッグを買い続けるのです。

リカが悪役になって口にした本音

楽しい時間を過ごし、秘密を共有し“友達”となった4人。リカはエッグを買うのを辞めることを提案します。せっかく新しい友達も出来たのに、自分の生命を賭けてまで自殺した人の責任を負う必要があるのかと。それに対し裏アカは、行きたくないなら行かなくていい、思春期はそういうものだと呟きます。 結局アイたちはエッグを買うことを辞めませんでした。裏アカの言葉は、彼女たちが“反抗期”であることを見越してのものだったのです。アカたちの思惑通り少女たちはエッグを買い続けるのでした。

6話「パンチドランク・デー」あらすじネタバレ解説

新たな敵「アンチ」の登場

「エッグ世界」で戦うアイの前で、ミテミヌフリが姿を変えます。それはアカいわく「アンチ」。エッグの世界でヒーローとなりつつあるアイたち4人を妬む敵で、アンチのターゲットはエッグの少女ではなくアイたちです。 苦しい戦況の中、4人は改めて最優先事項を確認します。それこそが「決められた時間までエッグの子を守ること」=ワンダーエッグ・プライオリティ。ついにタイトルが登場したところでOPに入ります。

見えないものが見えるようになる数珠の存在

アンチへの対抗策としてアカから「お助けアイテム」のポマンダーをもらう4人。中にはそれぞれ動物が入っており、4人は「エッグ世界」での新たな相棒を得ました。 アンチの現れた「エッグ世界」に再び戻ったアイは、見えないものが見えてしまう少女・ヤエを守るため戦います。不可視のワンダーキラーに追い詰められていきますが、ヤエの数珠を手にすると見えなかった敵が見えるようになり、無事倒すことが出来ました。

アイがついに学校へ!沢木先生への宣言とは?

「お助けアイテム」をもらう前夜、アイは母から沢木先生と付き合いたいと告げられます。アイは小糸の自殺の件が有耶無耶になるのではないかと、交際を喜べない様子です。 複雑な表情を浮かべるアイに、ねいるは「アイは先生が好き」だという可能性を示唆します。ワンダーキラーとの戦闘中もねいるの言葉が脳裏に浮かび、アイは自分に言い聞かせるように何度も「違う」と叫んでいました。 戦闘後、アイは唐突にヤエの数珠を手に持ち学校へと走ります。そして先生になんとも言えない表情を向け、「学校へ行きます」と明るい笑顔で宣言して6話は終わります。 アイの心情の変化について多くは描かれていませんでしたが、見えないものが見えるようになる数珠の存在や、アイの中にある見て見ぬ振りをしてきた感情に関係があるのではないでしょうか。

7話「14歳の放課後」あらすじネタバレ解説

リカの誕生日とリカの父親

リカの誕生日を祝うため集まった4人。愚痴に付き合って欲しいというリカは、自分の父親が誰か分からないことを告白し、母親への鬱憤を吐き出します。ねいるの論理的な言葉と桃恵の性善説的な考え方に、愚痴を聞いてほしかった彼女はその場から走り去りました。 同じ母子家庭のアイが後を追いかけ、彼女の話を聞きます。リカは大人が理解できないことや、いつか母親のようになってしまうのではないかという不安を吐露し、そのうちではなく“今”父親に会いたいと涙を流すのでした。

ピンチになったリカを救った意外な存在

今回はリカの「エッグ世界」に登場するワンダーキラーは新興宗教の教祖。その宗教にはまり一家心中したエッグ少女は、今でも“先生”を盲信しており、リカに「楽になれる」と説きます。リカは教祖の言葉に心奪われ、「私も救われたい」とワンダーキラーに取り込まれそうに……。 リカを救ったのは、刷り込みでリカを母親だと思っているお助けアイテムの亀の万年でした。母を守ろうとする万年の姿に、リカは自分が自己中な母親になってたまるものかと正気を取り戻し、亀と共闘してワンダーキラーを倒すことに成功します。

自分の弱さを認めたリカの変化

戦闘後、エッグの少女と話をするリカ。少女もリカも腕にはアムカ(アームカット)の傷跡があります。少女に「あなたも弱いくせに」と言われるリカでしたが、彼女は自分が弱いことを認め、自分を傷つけてでも生きてやると宣言。 弱くて潰れかけた自分でも、万年は自分を“親”だと認めて救ってくれました。そのことがリカが自分の弱さを認めるきっかけになったのでしょう。 帰宅したリカの母親への態度は、以前よりどこか軟化していました。リカはいつか母親を捨てるときっぱり言い切りながらも、それは「今じゃない」と、母親の不格好な手作りケーキを頬張りながら伝えたところでリカ回の7話は終わります。

『ワンダーエッグ・プライオリティ』登場人物紹介

大戸(おおと)アイ

本作の主人公・大戸アイはオッドアイの中学生。学校でいじめられていた時期を経て、不登校に。深夜の散歩をする中で、「ワンダーエッグ」に出会います。

長瀬小糸(ながせこいと)

ワンダーエッグ・プライオリティ
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アイの親友で故人。転校してきた際に、孤立していたアイと親友になります。その後、校舎から転落死。アイの「エッグ世界」の屋上には彼女の彫像があり、アイは彼女を救うため「エッグ世界」に挑んでいきます。

青沼(あおぬま)ねいる

青沼ねいるはアイと同じく「ワンダーエッグ」を買っている少女。褐色の肌に三編みが特徴的で、他人とは深く関わろうとしません。妹を救うため大量の卵を購入しています。

川井(かわい)リカ

川井リカはアイと同じく14歳の女の子。金髪にピンクのメッシュ、赤いスカジャンが目を引きます。物怖じをしない性格で、初対面の人とも距離を詰めていくお調子者タイプです。

沢木桃恵(さわきももえ)

沢木桃恵は長身でボーイッシュな雰囲気の女の子。髪はショートで、左目の下にホクロがあります。男の子のような見た目から、女性にモテている様子。

CloverWorksのおすすめアニメ作品

『ホリミヤ』

『約束のネバーランド』

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

野島伸司ワールド全開!先の読めない『ワンダーエッグ・プライオリティ』

ワンダーエッグ・プライオリティ
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ドラマ『高校教師』や『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』では、学校で起こるタブー視されがちな問題にメスを入れてきた野島伸司。『ワンダーエッグ・プライオリティ』でも、いじめを真正面から取り扱っていて、野島作品らしさが見て取れます。 劇場アニメ並の美しい作画や美しい音楽と共に描かれるアイの世界は、果たしてどんな形でエンディングを迎えるのか。先の読めない展開で最終話まで楽しませてくれそうです。