2021年4月14日更新

読みやすさで選ぶ!おすすめの三国志漫画12選【子どもから大人まで】

三国志漫画

古くからさまざまな人々に親しまれてきた物語『三国史』。今回は三国志をテーマに描かれた漫画を12作品紹介します。三国志をまったく知らない初心者から、逆にかなり詳しい上級者まで。いろんな人に読んでもらいたい三国志物語が揃っています!

目次

初めてでも大丈夫!子どもから大人まで楽しめる三国志漫画を12作品紹介

今回紹介する漫画はすべて『三国志』という1つの物語をベースに描かれた作品です。みなさんは『三国志』についてどの程度知っていますか? まったく知らない人も安心してください。三国志漫画は非常に人気のジャンル。初心者の人にもとっつきやすい作品はたくさんあります。しかし紹介をする前に1つだけ質問させてください。三国志には2つのタイプがあることは知っていましたか?

オリジナルの三国志は2タイプある?

世間一般に三国志と称されるものには2種類のタイプが存在しています。史実で起きた出来事をまとめたものが歴史書『三国志(正史)』。この『三国志(正史)』を基にして執筆された歴史小説が『三国志演義』です。漫画・アニメ・ゲーム・映画と数々のメディアでその物語を展開していく三国志ですが、そのほとんどが『三国志演義』をベースに作られています。 今回紹介する作品もそのほとんどが『三国志演義』を土台に描かれた作品です。現代にまで受け継がれ続けた歴史小説『三国志演義』の魅力を、ぜひ漫画を通して知っていきましょう!

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まずはここから!歴史初心者や子どもでも読める三国志漫画5選【初級編】

『三国志』にまだ触れていない人はまずこちらの漫画から。非常にわかりやすく『三国志』を描いている作品ばかりです。

『三国志』(横山光輝)

■作者:横山光輝 ■巻数:全60巻、文庫版全30巻 ■メインとなる人物:劉備、関羽、張飛、孔明 1971年から1987年まで連載された、“三国志漫画”の先駆けのような作品です。学校の図書室に置かれていることもあり、三国志ファンのなかにはこちらの漫画で三国志を知った人も多いでしょう。 『三国志(横山光輝)』は、三国のなかでも“蜀”にスポットを当て、三国志世界を描いた作品です。主人公の劉備玄徳を中心に描かれる本作では、今ではお馴染みとなった“桃園の誓い”や“赤壁の戦い”、“三顧の礼”など蜀にまつわるさまざまな名場面を読むことができます。まだ三国志にあまり明るくない人の入門にぴったりの作品です。

『ねこ戦 三国志にゃんこ』

■作者:そにしけんじ ■巻数:全3巻 ■メインとなる人物:劉備、関羽、張飛 三国志の登場人物たちを“猫化”させて描かかれたゆるふわ4コマ漫画です。アバウトではありますが実にユーモラスに三国志を描いた本作。要所要所のポイントは抑えてあるため、三国志に詳しくない方もゆる~く三国志について知ることができます。 三国志は武将たちの戦いの物語であるため、全体的に血生臭い作品が多いのも特徴の1つ。しかし本作にはそういった描写は一切含まれていないため、血や暴力を好まない場合はこちらを読んでみるのもいいですね。

『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝』

■作者:『終末のワルキューレ』関連スタッフ(原作)/オノタケオ(作画) ■巻数:既刊全3巻(2021年4月現在) ■メインとなる人物:呂布奉先 本作は2021年3月現在も連載を続けている人気バトル『終末のワルキューレ』のスピンオフ作品です。『終末のワルキューレ』は人類滅亡を賭けて、神々と人類が雌雄を決する“ラグナロク”を描く物語。本編にて人類側の先鋒として神と戦った戦士こそが“呂布奉先”です。 呂布は三国志においても非常に人気の高い武将のひとり。三国志最強と恐れられた彼の武勇は『終末のワルキューレ』世界でも健在です。呂布が活躍するエピソードをピックアップして描かれる本作は、本編を読んでいなくとも充分に楽しめます。『終末のワルキューレ』ファンだけでなく、「呂布奉先」ファンもこれを機にぜひ。

『STOP劉備くん!』シリーズ

■作者:白井恵理子 ■巻数:全7巻、続編『STOP劉備くん!!リターンズ!』既刊全3巻(2021円4月現在) ■メインとなる人物:劉備、関羽、張飛、諸葛亮 本作は三国志をモチーフにした四コマギャグ漫画です。ちなみに正式名称は『白井版三国志遊戯STOP劉備くん!―との それはなりません―』となっています。 連載当時の時事問題を三国時代に絡ませたり、漫画やドラマのパロディが満載だったりと中々にアクロバティックな三国志を描いた作品です。「綾波レイと結婚する」などと夢を語る劉備が見られるのは間違いなく本作だけでしょう。

『三国志』(寺島優)

■作者:寺島優(原作)/李志清(作画) ■巻数:全14巻 ■メインとなる人物:劉備、関羽、張飛、孔明 本作は『三国志(横山光輝)』と同様に蜀の視点で三国志を描いた、「三国志演義」により近い作風の漫画です。『三国志(横山光輝)』は三国志演義を漫画に落とし込む中でさまざまな武将たちに独自の解釈を加えてあります。一方本作ではそういった脚色が大きく削られているのが特徴です。 また、『三国志(横山光輝)』は全60巻と気軽に読むには躊躇してしまう超大作ですが、『三国志(寺島優)』は全14巻とかなり読みやすい巻数でまとめられているのも大きな利点です。本作も三国志初心者には非常におすすめできる作品となっています。

三国志の世界をじっくり楽しむ4作品【中級編】

続いてはある程度『三国志』に詳しい人向けの漫画です。一捻りが加えられた作品ばかりですので、まずは紹介を読んでみてください。

『蒼天航路』

■作者:李學仁(原作・原案)/王欣太(原作・作画) ■巻数:全36巻、文庫版全18巻 ■メインとなる人物:曹操 本作は蜀を中心に描かれることが多い三国志漫画のなかで、“魏”の皇帝曹操を主人公に描いた珍しい作品です。原作の三国志演義が劉備・諸葛亮を中心に描いているため悪役を務めることが多い曹操ですが、今回は見事に主人公として活躍しています。 歴史上存在しないキャラクターやストーリーも描かれる『蒼天航路』では、曹操が行った独裁や大虐殺に独自の解釈での理由付けも行われます。本作は、曹操という男の魅力が存分に詰まった名作です。逆に敵となった劉備は他の作品ではなかなか見られない飄々とした一面を魅せてくれます。一味違った独自の三国志世界に浸りたいなら『蒼天航路』をチェックしてください。

『覇-LORD-』

■作者:武論尊(原作)/池上遼一(作画) ■巻数:全22巻、続編『漫画:SOUL 覇 第2章』全3巻 ■メインとなる人物:劉備玄徳 本作は劉備玄徳を主人公として描いた従来の三国志漫画とは毛色が違います。本作に登場する劉備はまさかの元倭人。かつてはあの卑弥呼と恋愛関係にあった、という異彩を放つ設定が特徴的です。 いわゆる本物の劉備玄徳を殺害し、主人公は劉備玄徳に成り代わります。そうして彼は劉備となり、三国志の流れのまま桃園にて関羽・張飛と誓いを交わしました。基本となる『三国志』の要素はそのまま、数々の改変が組み合わされた『覇ーLORDー』は既に三国志を知っている方にも新鮮な驚きを与えてくれます。

『みんなの呉』

■作者:宮条カルナ ■巻数:既刊全1巻(2021年4月現在) ■メインとなる人物:孫権 三国志を元ネタに描かれた漫画の中でもっとも数が少ない“呉”にスポットが当てられた作品です。孫権を主役に据えた本作では、史実の流れに沿った呉のエピソードがのんびりとした作風で展開されていくコメディ・ギャグ漫画となっています。 2021年3月現在の既刊は全1巻ですが、本作が刊行されたのは2011年5月です。とくに打ち切りや休載などのお知らせはありません。順当に進めば次巻あたりで“赤壁の戦い”が描かれていた、ということが非常に残念です。一縷の望みを持ち続けられる“呉”ないし孫権ファンの人は読んでみてください。

『孔明のヨメ。』

■作者:杜康潤(とこう じゅん) ■巻数:既刊12巻(2021年4月現在) ■メインとなる人物:諸葛亮孔明 三国志においてなくてはならない存在の1人、諸葛亮孔明。本作は彼の妻「黄月英(こう げつえい)」の視点から見た三国志を描いた4コマ漫画です。残酷な描写もほとんどなく、内容の多くは孔明と月英のほんわかとしたラブコメディとなっていますので、特に女性へおすすめの作品となっています。 三国志ならではのエピソードもさることながら、当時の庶民たちの様子、文化を描いているのが本作の特質です。三国志・旅行好きの作者「杜康潤」の豊富な知識が、読む人に三国志の新たな魅力を伝えてくれます。

上級者にしかわからない面白さがある?マニア向け3選【上級編】

次の3作品は非常にマニアックな作品群です。ぶっとんだ設定の作品から意外な人物をフォーカスした作品まで。普通の『三国志』に飽きてしまった人はこちらを読んでみてください。

『パリピ孔明』

■作者:四葉夕ト(原作)/小川亮(漫画) ■巻数:既刊全5巻(2021年4月現在) ■メインとなる人物:諸葛亮孔明 『パリピ孔明』そのタイトルからは想像できない、まさかの美麗なタッチの表紙がそこにはありました。本作は五丈原の戦いにて命を落とした孔明が、現代日本に転生するという急展開から幕を開けます。 転生した孔明の心を奪ったのはなんとクラブミュージック。自身の新たな主を無名の女歌手「月見英子」に定めた彼は、新たな野望のためその知略を存分に発揮します。 設定がぶっとびすぎて着いていけない、と感じる人もいるかもしれません。ですが、内容自体はいたって真面目。現代に蘇った孔明による策謀の数々を堪能してください。

『漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん』

■作者:末弘 ■巻数:全5巻 ■メインとなる人物:司馬懿仲達 かの司馬懿仲達が本作品内では「しばちゅう」と呼称され、怠け者のヘタレとして描かれています。察しの通りギャグ漫画である本作ですが、その見どころは笑える内容だけではなく、作者の滲み出る三国志知識の深さにもあります。 1ページに1回は枠外に書かれる注釈。膨大な知識により裏付けされたその注釈の文字数は、ページによっては本編の文字数を優に超えます。キャラクター、ストーリー、知識と何もかもがぶっとんだ「しばちゅうさん」は幅広い三国志好きのニーズにも答えられる作品です。コミカルなタッチがお好きならばぜひお読みください。

『江南行』

■作者:佐々木泉 ■巻数:全1巻 ■メインとなる人物:魯粛、周瑜 『江南行』で描かれる国は“呉”であり、主人公は魯粛です。これまで紹介してきた三国志漫画の中でも、本作はもっともマニアックといって差し支えません。三国志に明るくないと、もはや魯粛という名前すら存じないという人もいると思います。 本作は魯粛が孫権に仕えてから“赤壁の戦い”に至るまでを描いた作品です。同時に描かれる孔明などの主要な登場人物たちも、他作品と一風変わった人間味の溢れる1人の人間として表現されています。“呉”や魯粛に詳しくない人でも楽しめる作品です。いやむしろ知らないほうが楽しめるでしょう。この機会に魯粛という男の人生をご覧ください。

三国志漫画を読んでから小説版に挑もう!

今回は『三国志』を題材として描かれた12の漫画作品を紹介してきました。当記事に掲載された漫画をすべて読んだ人はもう立派な三国史マニアの仲間入りです。次はぜひ『三国史演義』の小説を読んでみてください。必ず内容がスルスルと理解できるようになっていると思いますよ!