2020年2月13日更新

「エヴァンゲリオン」加持リョウジには孤児だった過去が?ネルフの有能スパイを徹底考察

加持リョウジ エヴァンゲリオン

大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の伊達男、加持リョウジ。飄々とした色男ながら、謎の多い人物でもあった彼は一体どんな人物で、どんな謎を抱えていたのでしょうか?彼の交友関係や過去まで詳しく紹介していきます。

目次

『新世紀エヴァンゲリオン』ってなんだっけ?熱狂的なファンを多く抱える名作についておさらい【ネタバレ注意】

加持リョウジが登場する『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年に放送されたテレビアニメで、GAINAX原作、庵野秀明監督による作品です。セカンドインパクトという世界的な大災害が起きた後の世界が舞台となっており、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン、通称エヴァのパイロットを務める少年少女たちと、謎の化け物・使徒との戦いを描いた物語となっています。 謎を秘めた物語と、少年少女の心の葛藤、斬新なストーリー展開で当時爆発的な人気を誇り、貞本義行により同名のマンガ作品も発表されました。エヴァは国家直属の特務機関NERVによって管理されており、主人公の碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーの3名がメインパイロットとして活躍します。 ※本記事では「エヴァンゲリオン」シリーズのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

加持リョウジは「エヴァンゲリオン」の謎に包まれた男 スパイ活動はまさかの3つ掛け持ち!?

加持リョウジとはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する人物の一人で、シリーズの中でもファンの多い30歳の色男です。作品の中では諜報員をしており、特殊機関であるNERVの特殊監査部所に所属していました。そして、NERVの一員でありながら、同時に日本政府内務省のスパイでもあり、ゼーレという組織から遣わされた監視役でもある、という3つの顔を持つ人物でもあります。 伊達男で飄々とした性格ながら、非情にキレ者でもあり、相手の思考の先を行くような人物であり、NERVで働く葛城ミサトや赤木リツコとは友人関係にあります。特に葛城ミサトとは元恋人同士という間柄だったこともあり、再会する内に再びその仲も深まるようになっていきます。

加持リョウジと元恋人・葛城ミサトとの関係を解説!複雑に交差し、すれ違う2人

複数の女性にアプローチをかけていたリョウジでしたが、ミサトとの関わりは他の女性とは異なっていました。表向きは別れているものの、再会した後に1夜を共にして機密情報を彼女に託し、留守電には最後のメッセージを残したのです。その機密情報は「ミサトが知りたがっていた真実の1部」で、8年ぶりのプレゼントだと伝えていました。 スパイという危険な立場にありながら、それを承知で36もの手段を使ってミサトが望んだ情報を流そうとしたリョウジ……。お互いに「セカンドインパクトの真実を知りたい」という強い意志を持っていたからこそ、彼女にそこまでして情報を託したのでしょう。彼らには恋人ではなく、共通の目的のもとギブ&テイクで支えあうパートナーとしての関係の方が適していたのかもしれません。 結末は悲しいものになってしまいましたが、加持とミサトのじゃれ合う光景は物語の中では比較的コミカルなシーンが多く、加持のキャラクターが良く表れていると言えるでしょう。

加持リョウジは孤児だった!?過去には何があったのか

アニメ版では彼の過去についてあまり触れられないために、謎の行動を起こしたまま潰えてしまったというイメージが大きいのですが、漫画版にて過去のいきさつが語られています。加持は子供の頃、弟を含む孤児の仲間たちと行動と共にしていたのですが、食料を盗んだところを見つかってしまい、仲間を売り自分だけが助かったという辛い過去がありました。 それを加持は心の中に秘めており、自分だけが幸せになることを許されない、と贖罪のような生き方をしていたようです。葛城にも同じことが言える、と加持は言っており、2人が惹かれ合いつつも別れた理由はその部分にあるようです。 陽気な加持が時折見せる、虚無的な一面や刹那的な生き方の裏にはそういった思想があったのでしょう。

エヴァ最大の謎?加持リョウジは何故スイカを栽培していたのか

加持はジオフロント内で何故かスイカを育てていたのですが、なぜそんなことをしていたのでしょうか?何せ三重スパイの彼のことです。何か目的があって育てていたと思わない方が不自然です。しかし、実際の所はスイカを栽培していた理由についてはアニメ内で触れられず、真相は不明となっています。 加持はスイカを栽培する傍ら、シンジに、「辛いことがあれば優しく出来る」「俺には水をやることしかできないが、君には君にしかできないことがある」など人生の教訓めいた事を語っていたので、スイカを通して彼は何かを見つめていたのかもしれません。 ただ、最後にミサトに遺言を残す際に「花に水をやってくれ」と伝えています。これはスイカの事だとしか思えないのですが、何故花という表現を使ったのか?結局は謎のままなのですが、もしかすると隠された秘密があったのかもしれませんね。

加持リョウジの最期を考察!彼を射殺したのは誰?

加持は殺される間際に「よう、遅かったじゃないか」と言ってその相手に射殺されています。そのセリフから顔見知りなのだろうという推察がなされ、ミサトやリツコが犯人なのでは?という説もありましたが、ミサト説は監督から直々に否定されているのだそうです。 そのため、ゼーレの同僚又は顔見知りなのでは?という説がなかなか有力なもののようです。というのも、加持はゼーレから遣わされた監視役であったにもかかわらず勝手な行動をとることも多く、ゼーレからは「鳴らない鈴」などとも称されていたからです。 一度は捕まった冬月を逃がすなど、ゼーレにとって裏切りともとれる行動をとった事などから、知り過ぎた、もしくは、裏切り者だと判断された、という理由で殺害されたと考えるのが最も自然なのではないでしょうか。

アスカに一方的に好かれる加持リョウジ 彼女を子供だと一蹴する

アスカがまだユーロネルフのドイツ支部にいたころから保護責任者を務め、日本にも共にやってきたリョウジ。アスカからは好意を寄せられており、気に入らない相手にはとげとげしい反応をしていても彼を見かけるととても嬉しそうな反応を見せます。しかし、リョウジは好意に気づきながらも「アスカはまだ子供だから」とまともに取り合いません。 過去にアスカが彼に迫ったシーンで、相手にされなかったアスカはしきりに「自分は大人だ」と強調します。アスカの好意の裏には「大人として見られたい」という強い思いがあると分かっていたからこそ、相手にしていなかったのです。新劇場版では設定が大きく変わり、アスカとの面識はなくなりました。代わりに登場した真希波・マリ・イラストリアスが彼と面識のある存在となっています。

加持リョウジの名言5選!多くの人間を目にした大人の深い言葉

「俺はここで水をまくことしかできない。だが君には、君にしかできない、君ならできることがあるはずだ。」

最強の使徒・ゼルエルが攻めてきた際、ジオフロントのスイカ畑にいたリョウジ。逃げてきたシンジに「こんな時に」と言われ、返した言葉です。責めるわけでも命令するわけでもなく、見事に背中を押しました。

「大人はさ、ズルいぐらいがちょうどいいんだ。」

新劇場版「破」で缶コーヒーを渡され「たまにはデートでも」とからかい半分に誘われたシンジ。実際にはスイカ畑の手伝いをさせられ、思わずぼやいた時のリョウジのセリフです。コミカルなシーンでしたが、どこか深さを感じる一言です。

「つらいことを知ってる人間のほうが、それだけ人にやさしくできる。それは弱さとは違う。」

こちらも新劇場版「破」でのスイカ畑のシーンで登場しました。スイカ畑で作業をしつつ、シンジの内面に関わる話をする2人。シンジの辛い経験と楽しいことを見出せていないことを察した彼は、そんな彼をしっかりと肯定しました。

「“彼女”とは“遥か彼方の女”と書く。女性とは向こう岸の存在だよ、我々にとってはね。」

アニメ18話にて、シンジにミサトとの関係を尋ねられたときの返答です。恋人として1度付き合いながらも別れてしまった2人。スパイとして顔を使い分け、数多の人の間で活動する加持ですらも寄り添いきれなかったのでしょう。

「真実は、君と共にある。迷わず進んでくれ。」

ミサトに機密情報を託した後に残した留守番電話から。シンジをネルフに連れていく際やエヴァの指揮で「突き進む」様子が多く見られたミサト。求めた情報を得た彼女が、しっかりと進んでくれることを予期していたかのようです。

「エヴァンゲリオン」シリーズで加持リョウジを演じた声優は山寺宏一

陽気でどこか陰のあるプレイボーイ、加持を演じていたのは声優の山寺宏一です。山寺宏一は1961年6月17日生まれ、宮城県の出身で七色の声を持つ男として声優業界で名を馳せました。また俳優にナレーター、タレントとしても活躍中です。 多くの声を使い分ける才能の持ち主で、演技力と声質の幅の広さに定評がある山寺。1985年にOVAの『メガゾーン23』でデビューして以来、数多くの作品に出演してきました。代表作は1989年のアニメ『らんま1/2』の響良牙、今回ご紹介の加持リョウジ、2002年のアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のトグサで、2011年からは『ルパンシリーズ』の銭形警部も引き継ぎました。 洋画の吹き替えでも有名で、ウィル・スミスやエディ・マーフィ、クリス・タッカーにジム・キャリーと多くの映画にも出演しています。