2021年6月16日更新

ライアン・ジョンソン監督映画の評判は?「最後のジェダイ」に続いて新たな3部作に挑む

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ライアン・ジョンソン
©︎Allstar Picture Library

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ライアン・ジョンソン監督が手がけた映画を紹介!

スター・ウォーズ 最後のジェダイ
LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES

ライアン・ジョンソンは1973年生まれ、アメリカ出身の映画監督、プロデューサー、脚本家です。 彼はウディ・アレン監督のロマンチック・コメディ映画『アニー・ホール』(1977年)に触発されて映画監督を目指したそうです。しかし、大学で映画芸術学を専攻したジョンソンが発表した2本目の短編映画は、エドガー・アラン・ポーの短編小説にもとづいたホラー・ミステリーでした。 監督長編デビュー作品である『BRICK ブリック』(2005年)もミステリー・サスペンス映画であり、ミステリーは同監督の原点と言えるでしょう。その後、SF映画『LOOPER/ルーパー』(2012年)も含めて、ミステリー・サスペンス色の強い作品が続きます。 このようなジョンソン監督は、2017年に公開されたスペース・オペラの大作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の監督・脚本に抜擢されて脚光を浴びます。この作品はファンの意見が賛否両論、真っ二つにわかれたことでも話題になりました。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は賛否両論!?

スター・ウォーズ 最後のジェダイ ルーク
© Walt Disney Studios Motion Pictures

「最後のジェダイ」は「スカイウォーカー・サーガ」の終わりから2番目に位置する作品。前作「フォースの覚醒」は、レイがジェダイ・マスターであるルーク・スカイウォーカーを訪れたところで終わっていました。 このため続編では「ジェダイの帰還」(1983年)以来、実に30年以上ぶりにルークの活躍が観られると、「最後のジェダイ」にファンが寄せた期待は並々ならぬものでした。 しかし、「最後のジェダイ」に登場したルークは、ベン・ソロが暗黒面に堕ちてカイロ・レンとなりジェダイ聖堂を破壊したことにショックを受けてすっかり老け込んだ世捨て人だったのです! 「最後のジェダイ」は批評家からは好意的に受け入れられ興行的にも大成功でしたが、ルークの落ちぶれた姿に一部のファンは激怒。ジョンソン監督に殺害予告が送りつけられるほどの大騒動となりました。 これに対して、ジョンソン監督は一度ジェダイ・マスターになったら永続的なパワーアップが得られるという考え方は、ルークのキャラクターを損なうものであると反論しています。

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新たな「スター・ウォーズ」3部作でも監督を務める予定

この騒動と同じ時期の2017年に、ライアン・ジョンソンが監督・脚本を務める新たな「スター・ウォーズ」3部作の計画があることが公表されています。このときは「スター・ウォーズ」シリーズが取り上げたことのないギャラクシーで新しいキャラクターが活躍する3部作になると予告されていました。 その後、新型コロナウィルスの世界的流行による映画製作の停滞などもありましたが、この新3部作の進捗状況については続報がありませんでした。 しかし、2021年2月にジャーナリスト・サライア・ウィルソンがジョンソン監督をインタビューしたときに新3部作についても質問し、その結果をツイートしています。 それによればライアン監督の新3部作は計画進行中とのこと。しかしながら、ライアン監督は他のプロジェクトも抱えているため、具体的な期日やタイムラインは決定していないそうです。

「スター・ウォーズ」だけじゃない!ライアン・ジョンソンのおすすめ映画

『ブラザーズ・ブルーム』(2010年)

ブラザーズ・ブルーム
© Summit Entertainment/Photofest/Zeta Image

『ブラザーズ・ブルーム』は、ライアン・ジョンソン監督がデビュー作『BRICK ブリック』を完成させる数年前から構想を温めていた作品です。 スティーブン(マーク・ラフォロ)とブルーム(エイドリアン・ブロディ)の兄弟は、子どものときからペアで人をだまし続けてきた天才詐欺師。スティーブンの計画通りに動くだけのブルームは、仕事に嫌気が差して引退しましたが、スティーブンは最後に一回だけ一緒に仕事をしてくれるよう頼みます。 その仕事のターゲットである孤独な億万長者・ペネロペ(レイチェル・ワイズ)をブルームが本気で好きになってしまったことから、スティーブンの計画は狂い始めるのでした。 本作は菊地凛子が無口な爆発物エキスパート・バン・バン役で出演したことで、日本でも好評を博しました。

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『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2020年)

『ナイブズ・アウト』ライアン・ジョンソン
Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ミステリーを得意とするライアン・ジョンソン監督が2005年から構想を練り続けて完成させた作品。アガサ・クリスティの推理小説を思わせる、犯人探しミステリー映画です。 犯罪小説家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日、彼が住む豪邸に家族が集まります。ところがその翌朝、彼は喉を切った死体で発見されました。警察は自殺と考えますが、謎の人物が有名な私立探偵を雇ったことから他殺の線も浮上して……。 謎解きにあたる名探偵・ブノワ・ブラン役には「007」シリーズで知られるダニエル・クレイグ。全員怪しいハーランの家族には、クリス・エヴァンス、ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、トニ・コレット、キャサリン・ラングフォードら、幅広い世代の実力派俳優が起用されて話題となりました。 この映画では俳優の演技ばかりでなくライアン・ジョンソンの演出や脚本も文句なしに高く評価されました。ジョンソンの監督・脚本、ダニエル・クレイグ主演でさらに2本の続編がNetflixで製作されることが、2021年3月に発表されています。

ライアン・ジョンソン監督による新たな「スター・ウォーズ」が気になる

この記事では、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でファンの間に賛否両論を呼んだ映画監督・ライアン・ジョンソンを紹介しました。 「ナイブズ・アウト」の続編製作も決定して忙しくなりそうなジョンソン監督ですが、新作「スター・ウォーズ」の仕事も進めているようです。 ジョンソン監督による「スター・ウォーズ」映画は、2023年末に公開予定の『Rogue Squadron(原題)』の後になると思われます。新情報を期待しましょう。