映画『おおかみこどもの雨と雪』雨はどうなった?タイトルはなぜ先なのか?選んだ道や声優を解説
 
スタジオ地図による細田守監督の第2作『おおかみこどもの雨と雪』は、「おおかみおとこ」と人間の間に生まれた「おおかみこども」が主人公。この記事では、おおかみこどもの雨について解説していきます。 まず、雨の幼年期から少年期を振り返り、彼の歩んだ道とその後について考察。加えて、映画タイトルの順番に込められた意味や雨の声優を務めたキャストも紹介します。 ※この記事は『おおかみこどもの雨と雪』のネタバレを含んでいます。未鑑賞の人は注意してください。
『おおかみこどもの雨と雪』雨のプロフィール・性格

| 名前 | 雨 | 
|---|---|
| 名前の由来 | 雨の日に生まれたため | 
| 性格 | 幼少期はひ弱で内向的 | 
| 声優 | 西井幸人(少年期)、加部亜門(幼年期) | 
雨はおおかみおとこの父と人間の花の間に生まれた、おおかみこどもです。 幼いころは活発な姉の雪に対して、内向的で大人しく人間的でした。花の勤務先である「新山自然観察の森」で初めてシンオオカミを見たことから、山の生態系に興味を持つようになります。
『おおかみこどもの雨と雪』なぜ雨が先?タイトルの意味とは
タイトルの子供の名前(おおかみこどもの雨と雪)の順番にご注目。雨が先で雪が後なのです。それは、《おおかみ》は雨、《こども》は雪、ということを表しています。雨はおおかみ、雪は人間を選択するのです。#おおかみこども pic.twitter.com/0kNOdf0KjL
— 【公式】『果てしなきスカーレット』@スタジオ地図 (@studio_chizu) March 24, 2017
『おおかみこどもの雨と雪』というタイトルには、1つの秘密が隠されています。 おおかみこどもの2人は、雪が姉で雨が弟です。その順番で考えると、タイトルは『おおかみこどもの雪と雨』になるのが自然ではないでしょうか。 しかしスタジオ地図公式X(旧Twitter)によると、「雨」は“おおかみ”を表しており、「雪」は“子ども”を表しているとのこと。 そのため本作のタイトルは「おおかみこども」と同じ順になるように、「雨と雪」になっているのです。
【幼年期】雨は自然を嫌う内気な性格の子ども

雨は「おおかみおとこ」と人間との間に生まれた「おおかみこども」。雪の弟で、雨の日に生まれました。 幼少の頃は内気でひ弱な男の子で、活発な雪より人間的でしたが、ある雪の日、獲物への恐怖心がなくなったのをきっかけに「おおかみ」としての本能に目覚めていきます。それまでは、花や雪の後ろに隠れていつもじっとしているような引っ込み思案な子どもでした。 小学校に上がっても、学校に馴染めず、勝手に学校を抜けだしたり休みがちに。山で過ごすことが多くなり、山に惹かれ始めます。 そして、雪が人間として生きていきたいと言い出した時は、おおかみの姿で喧嘩になっても雪を圧倒するぐらいの野性味を見せるようになっていました。
【少年期】山を愛し、山を守るオオカミへ

雨が山に通い始めたきっかけは、「新川自然観察の森」でシンリンオオカミを見たことでした。 山の生態系に興味を持ち、付近の山の一帯を治めていたアカギツネを「先生」と呼び、慕っていました。先生から山について学んでいたようで、雨にとっては山そのものが学校だったのです。 大雨の日、足を悪くしていた先生を心配し、山へ向かいます。その後、先生の後を継ぎ、生態系の保全の役割を担う決心を固めました。 10歳の夏、1人で山へ入り、そのままおおかみとして山で生きる道を選んだ雨。花も成長したその姿を見て「しっかり生きて」と見送るのでした。その後もおそらく、山一帯を治めるリーダーとして生きたのではないでしょうか。
【その後】雨はどうなった?花に桃を届けに人里へ

おおかみとして生きるため、10歳でひとり山に入った雨。「先生」がしてきた、山の生態系保全の役割を引き継ぎ、それ以降、花や雪の前に姿を表すことはありませんでした。 漫画版の3巻の終盤には、彼らのその後が少しだけ描かれています。 雨はその後、花に桃を届けに来ました。しかし顔を合わせたわけではなく、玄関先に桃を置いていったのです。 桃といえば、映画本編で花が「先生」に桃と油揚げをあげるシーンがあります。このとき「先生」は桃だけを持っていきました。
声優を務めたのは西井幸人・加部亜門
相棒再放送見てくれた人ー!
— 西井幸人 (@yukky_0614) May 28, 2021
ありがとーう#相棒 pic.twitter.com/UigKeUf8mn
おおかみこどもの雨の幼少期の声優を務めたのは、2003年6月11日生まれ、東京都出身の俳優・モデルの加部亜門。子役として2007年から芸能活動を始め、これまで数々のテレビドラマや映画に出演してきました。 2016年の映画『ちはやふる 上の句』と『ちはやふる 下の句』では、新田真剣佑演じる綿谷新の幼少期を務めています。 雨の少年期の声優は、俳優の西井幸人が担当しました。1995年6月14日生まれ、埼玉県出身の俳優・タレントで、ワタナベエンターテインメントの若手男性俳優集団「D-BOYS」のメンバーです。 2010年に舞台『ミュージカル黒執事』で本格的に俳優デビューを飾り、同年の『告白』で映画初出演ながら重要な役どころを任されました。
映画『おおかみこどもの雨と雪』雨は勇気あるオオカミの子だった
「おおかみこども」の雨は、父である「おおかみおとこ」の血を受け継いだ、勇気あるおおかみの子でした。幼い頃は内向的で、野性的ではありませんでしたが、成長とともに自らおおかみとして生きる道を選び、母の元を離れて立派に自立していきました。 父親似のイケメンであることも見どころの1つ!『おおかみこどもの雨と雪』を鑑賞する際は、彼の著しい成長にもぜひ注目してください。
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