2021年6月29日更新

【500人に聞いた】春ドラマでいちばん面白かった作品を調査!視聴率と満足度は一致しない関係に?

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春ドラマ
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【500人に聞いた】春ドラマでいちばん面白かった作品はどれ?

6月27日に『ドラゴン桜2』の最終回が放送され、ゴールデン帯のすべての作品が終了した春ドラマ。 火10枠で視聴者を虜にした『着飾る恋には理由があって』や坂元裕二脚本の『大豆田とわ子と三人の元夫』、93年組の俳優が揃った『コントが始まる』など注目のドラマが数多く放送された大豊作のクールでした。 そこで今回1Screenでは500人を対象に、春ドラマのなかでいちばん面白かった作品をアンケート調査。平均視聴率ランキングとの意外な関係が明らかになりました! ※本調査内容をご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット「1Screen( https://1screen.tv )」の表記をお願いします。

アンケート調査の結果はこちら!

春ドラマ
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1位:日曜9時『ドラゴン桜2』(24.0%)

『ドラゴン桜』

「もともと前作を見ていたのですが、その時の生徒が成長して弁護士・教師になったり、当時の先生がまた出演したりと面白かったからです。」(10代女性) 「ドラマの内容がとても濃く、実力派俳優から若手俳優までさまざまな俳優さんたちが演技しているのがとても見応えがあります。」(20代女性) 「これから受験を控える学生だけでなく、親も今後の子どもへの関わり方のヒントを得られるため幅広い年齢層の視聴者が楽しめるから。」(30代女性) 「ドラゴン桜の時も見ていたので、その時生徒役だった長澤まさみが教師役で出てきたり、授業が今の時代にあったものにアップデートされていたりしたので、見ていて楽しかった。」(40代男性) 「東大合格が目的だけど、人生を生き抜くコツみたいなところが織り込まれていて社会人の私にも勉強になっていたから。」(50代女性)

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2位:金曜10時『リコカツ』(18.2%)

『リコカツ』

「離婚から始まる恋という斬新なアイデアが良かったです。なかなか結末が予想できなくて毎回楽しみにしていました。主題歌の米津玄師さんの歌も良かったです。」(20代女性) 「「結婚もしたいけど、好きな仕事もしていたい!」という現代のバリバリ働く女性たちに刺さりまくったドラマでした。」(30代女性) 「離婚がテーマですが、ドロドロするものではなく、キュンとしたり面白いと思えたりする場面がたくさんあって、とても楽しく観ていました。」(30代女性) 「主演の北川景子さん、永山瑛太さんの今までにない演技が観れて、すごく興味深かったから。」(30代女性) 「ストーリーももちろん面白かったですが、北川景子さんと永山瑛太さんの演技力がとても素晴らしく、引き込まれました。」(40代女性)

3位:火曜9時『大豆田とわ子と三人の元夫』(14.8%)

「なんだか1人の人生を覗き見しているような感覚で面白かった。ナレーションのコメントや声のトーンも心地よく楽しみになるドラマだった。」(20代女性) 「坂元脚本ならではのテンポの良い会話劇と謎めいたストーリー展開に目が離せなかった。それぞれのキャラクターが濃く、テンプレートなキャラクターがいない。」(20代女性) 「主人公も元夫たちも、新たな恋の相手もみんな個性的で、それぞれ魅力あるキャラクターだった。いろんなタイプの男たちだったので、視聴者はそれぞれの推しがいたのではないかと思う。」(40代女性) 「脚本、役者さん、衣装、セット、音楽すべてが最高のドラマでした。」(40代女性) 「テンポの良さや言葉のひとつひとつが心に残りました。とても大きな事件があるわけでもないが、日常とも少し違って、なんかホンワカとなるドラマでした。」(40代男性)

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4位:火曜10時『着飾る恋には理由があって』(12.8%)

『着飾る恋には理由があって』Patavi

「仕事や恋愛、生き方、さまざまなことを考えさせられました。また真柴さんのファッションが素敵でした。」(20代女性) 「自分の将来と向き合いながらも、恋に奮闘していく様子に共感が持てたり、好きな人との気持ちのすれ違いに切なくなったりしました。」(30代女性) 「キュンとするポイントがわざとらしくなく自然に毎回組み込まれている所が良かったし、シェアハウスも服も主題歌も何から何までオシャレで世界観に浸ることができたから。」(40代女性)

5位:月曜9時『イチケイのカラス』(7.8%)

「1話完結型で分かりやすく、笑いもある内容だったから。」(20代女性) 「もともとミステリーや刑事ドラマが好きなのですが、裁判官に焦点をあてた作品が珍しく、毎回難事件に立ち向かっていく裁判官の姿がとてもカッコ良くて、好きでした。」(30代女性) 「周りを巻き込んで組織に逆らっていくのが痛快で愉快なドラマだった。」(30代女性)

6位以降の作品はこちら

6位:水曜10時『恋はDeepに』(7.2%) 7位:土曜10時『コントが始まる』(6.0%) 8位:日曜10時30分『ネメシス』(4.2%) 9位:木曜10時『レンアイ漫画家』(2.8%) 10位:木曜9時『桜の塔』(2.2%)

【分析】平均視聴率ランキングとの意外な関係が明らかに

1位に輝いたのは、16年ぶりの続編放送となった『ドラゴン桜2』でした。 時代の変化に対応した「桜木メソッド」や生徒たちの成長ぶりはもちろん、続投された阿部寛や長澤まさみの演技が高評価の要因となったようです。また最終回では、山下智久や新垣結衣が出演したことでも大きな話題となりました。 2位に続いたのは、北川景子と永山瑛太が共演した『リコカツ』。そして3位は松たか子が主演を務めた『大豆田とわ子と三人の元夫』です。 どちらも「離婚」や「それぞれの幸せ」を描いたドラマで、こういった作品に共感の声が声が多く挙がるということそのものが、「個々の幸せ」を尊重する現代の世相を表しているといえます。 しかし「春ドラマでいちばん面白かった作品は?」のアンケート調査を平均視聴率ランキングと照らし合わせてみたところ、意外にも比例しないという結果になりました。

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春ドラマ平均視聴率ランキング

春ドラマ
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1位:日曜9時『ドラゴン桜2』(14.8%) 2位:月曜9時『イチケイのカラス』(12.5%) 3位:木曜9時『桜の塔』(10.4%) 4位:金曜10時『リコカツ』(9.1%) 5位:日曜10時30分『ネメシス』(8.6%) 6位:水曜10時『恋はDeepに』(8.4%) 7位:火曜10時『着飾る恋には理由があって』(8.0%) 8位:土曜10時『コントが始まる』(7.6%) 9位:火曜9時『大豆田とわ子と三人の元夫』(6.1%) 10位:木曜10時『レンアイ漫画家』(5.4%)

平均視聴率ランキングを見てみると、1位はアンケート調査と同様に『ドラゴン桜2』ですが、2位以降の順位に大きく違いがあることが分かります。 アンケートで2位だった『リコカツ』は4位に、3位だった『大豆田とわ子と三人の元夫』は9位にまでランクを落としているのです。また4位だった『着飾る恋には理由があって』も7位になっています。 一方でアンケート調査では5位だった『イチケイのカラス』は2位に、10位だった『桜の塔』は3位に食い込んでいました。 いわゆる「ドラマの満足度」を示す今回のアンケート調査と、ランキングが示す「リアルタイムでの視聴率」との違いが見られるのには、以下のような理由が考えられます。

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「満足度」と「視聴率」が比例しないのはなぜ?3つの理由を考察

その1:日曜劇場は家族そろって楽しむ

アンケート調査でも平均視聴率ランキングでも1位に輝いたのは、日曜9時から「日曜劇場」枠で放送されていた『ドラゴン桜2』です。 本作は前述した通り2005年に放送されていた『ドラゴン桜』の続編で、続投キャストも出演しています。前作の良さは残しつつも、時代の変化には見事に適応し、現代ならではの勉強法が描かれました。 日曜夜の時間帯は、親世代から子どもまで揃って過ごす家庭が多いと考えられます。『ドラゴン桜2』は、まさにそういった時間帯に放送され、なおかつどの年代でも楽しめるような内容に仕上がっていました。 若手俳優を生徒役として起用しつつ、かつての生徒だった人気俳優をちょい出ししたことも、あらゆる層の視聴意欲を刺激する仕掛けだったのではないでしょうか。 そのため視聴率も安定した数字を獲得し、満足度としても高い数値を叩き出したといえそうです。

その2:働き盛りの層はリアルタイムでは観られない

一方で、満足度が高かったはずの『リコカツ』『大豆田とわ子と三人の元夫』『着飾る恋には理由があって』は視聴率ランキングでは振るわない結果となりました。 これらのドラマのターゲットは「離婚」や「それぞれの幸せ」、「夢を追うこと」に思い悩む20〜30代でした。働き盛りともいえるこの世代は、毎週平日の決まった時間にリアルタイムでテレビを視聴することは難しそうです。 しかし動画配信サービスが普及した現代では、テレビでのリアルタイム放送を見逃しても、好きな場所で、好きな時間にドラマを楽しむことができます。 そのためリアルタイムでの視聴率は思うように伸びなかったものの、あとから動画配信サービスでじっくりと観てもらうことでドラマが伝えたいメッセージは視聴者に届き、結果として高い満足度を誇ったのではないでしょうか。

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その3:ドラマによって支持のされ方は違う

さらに平均視聴率ランキングからは、ドラマのタイプによって支持のされ方が異なるのでは?ということもいえそうです。 1位に輝いた『ドラゴン桜2』は、どの世代でも分かりやすい王道の展開と、真っ直ぐなメッセージが特徴的でした。 また2位の『イチケイのカラス』や3位の『桜の塔』は、刑事・裁判ものの典型的なパターンとして1話完結でストーリーが進んでいきます。 つまりたとえ見逃した週があっても、“なんとなく分かるから観続けられる”ように設計された作品でした。そのため、最終回に至るまで視聴率を安定して落とすことなく、幅広い世代に親しまれたのでしょう。 一方で、8位の『コントが始まる』や9位の『大豆田とわ子と三人の元夫』は、ドラマ全体でひとつの作品として完成するかのようにストーリーが展開していきました。1話ごとを視聴するのにも頭を使うし、もし見逃せば離脱してしまう視聴者も多くなります。 しかし逆にいえば、回が進むごとに世界観にハマっていき、“好きな人はとことん好きになる”ような作品だったといえます。こういったドラマは、視聴率が跳ね上がりはしないものの、SNSで話題を集めて根強い人気を誇るドラマになっていく傾向があるのです。

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もはや視聴率=人気ランキングではない!夏ドラマにも期待が高まる

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今回のアンケート調査では、もはや視聴率はドラマの人気を表すひとつの指標でしかなく、ドラマのタイプによって支持のされ方や楽しみ方は大きく異なるということが明らかになりました。 『ドラゴン桜2』のようにどの世代でも楽しめる作品だと高視聴率を獲得しやすく、一方で『リコカツ』や『大豆田とわ子と三人の元夫』のように特定の層にヒットする作品だと、視聴率は振るわなくとも根強いファンを獲得しやすくなる傾向にあるようです。 1Screenでは、次週は「夏ドラマで期待している作品は?」というアンケート調査の結果を公開します。ぜひ今回の調査結果とあわせてチェックしてくださいね。 ※本調査内容をご利用いただく場合は、弊社サービスのクレジット「1Screen( https://1screen.tv )」の表記をお願いします。