『ヤンキー君と白杖ガール』原作をネタバレあらすじ解説!最恐ヤンキーと弱視の女の子の物語
『ヤンキー君と白杖ガール』のあらすじをネタバレありで解説!ユキコが出逢った運命
「ヤンガル」こと『ヤンキー君と白杖ガール』は2021年9月現在連載中のうおやまによるストーリー4コマ漫画。偶然街で出会った不良と弱視の女の子のキュンとするラブコメとして人気を博しています。 第5回『次にくるマンガ大賞』Webマンガ部門14位に選出されたこの話題作を、ネタバレありで紹介。最新話までまとめて解説します。 ※本記事では、2021年9月現在の『ヤンキー君と白杖ガール』のネタバレを含みますので、読み進める際はご注意ください。
ネタバレあらすじ①(原作1~3巻)
2人の映画館デート
ヤンキー・黒川森生(くろかわもりお)になぜか懐かれた弱視の女子高生・赤座(あかざ)ユキコ。彼女は自分とは「フツウ」のデートすらできないことを黒川に分からせるために、彼を映画館デートに誘います。 デートを通して黒川は弱視の人の世界を少し知り、一方でユキコも意外とビビりな黒川の一面を知っていくことに。 ユキコは「フツウ」の人と出かけることで、自分自身が惨めな気持ちになることを不安に思っていました。 同じように人と馴染めずに生きてきた黒川も、「フツウ」のデートをしてあげられるのか不安に思っていたのです。 「フツウ」に対する異なる不安を抱えていた2人でしたが、それでも2人一緒なら楽しいデートができることを知ります。
ユキコとハチ子が出会い、一触即発?
黒川をアニキと慕う橙野(とうの)ハチ子は、黒川がユキコと出会ったことで自動的に失恋。黒川を取られた悔しさから、ハチ子はユキコが白杖を持っていたから、黒川は同情したのだと言います。 それを聞いたユキコはハチ子と話をすることに。ユキコは白杖は生きるための道具で、知らないのなら話をして理解してもらいたいと打ち明けます。 本気で人と人が分かりあえると信じたいというユキコの心の強さに、ハチ子は勝ち目がないと悟るのでした。 健常者でもその輪に入れず苦悩していたハチ子は、障害者をずるいと感じていたことを自覚しますが、ユキコとの出会いで考えに変化が。 生きづらさを持たない人などいないし、ユキコはユキコでしかないという事実に気付き、2人は打ち解け合い友人となるのでした。
空のランニングコースに障害物が!
3巻は盲学校のユキコの友人・柴村空(しむらそら)が主人公。彼女の生きがいである夜のランニングを邪魔するかのように、連日コースに障害物が置かれる事件が起こります。 目の見える人をよく思わない空は、犯人探しを黒川に手伝ってもらうのはイヤだと拒絶するのでした。 ある日、2人は偶然出会い一緒に走っていろいろな話をすることに。 その中で空は、黒川が見えない世界を理解しようとこれまで努力を重ねてきたこと、それでもどうしたって完全に理解できないこともあるとわかっていることを知ります。 空は顔の傷が理由で社会との間に壁を感じていた黒川が自分に似ていると思うのでした。犯人は無事捕まり、空は黒川を通じて少しだけ世界が広がるのを感じます。
ネタバレあらすじ②(原作4~6巻)
ユキコのアルバイト!
将来ひとり暮らしをするためにバイトを始めることにしたユキコ。弱視でもできることがあると理解してもらおうと気丈に頑張るユキコですが、それでも限界を感じてしまいます。 弱音を黒川にこぼすと、彼は世界はたった一面ではなく多面的なもので、必ずユキコが社会にもたらすメリットがあると力説するのでした。 彼に励まされたユキコは次の面接で合格し、無事希望する飲食関連の店のバイトとなります。 初日はお荷物扱いされて、所詮自分が働くメリットなどないと感じたユキコでしたが、柔軟な考え方の店長のおかげで日に日に店は変わっていきました。 クリスマスの日、ユキコが自分で揚げたポテトをプレゼントとして渡すと、黒川は頑張ったユキコにキスを贈るのでした。
バイト先の先輩・栗栖の決断
ユキコのバイト先には7年間引きこもっていた青年・栗栖が働いていました。後輩で弱視のユキコが努力し職場に馴染んでいく姿に、栗栖は彼女が「特別」だと感じ、お店を辞めようとします。 しかしユキコも自分が生きていくために必死に頑張っているのだと知ったことで、栗栖も変わり始めるのでした。 人と会話するとパニック状態になってしまう栗栖。そのことすら知らないまま同僚は3ヶ月一緒に仕事をしていました。 ユキコという前例があったことで工夫することに慣れていたスタッフたちは、彼の事情を知るとその困難を少しずつ取り除こうとしていきます。 最初は辞めようと考えていた栗栖も、この店長とスタッフの元でもうしばらく頑張ろうと決意するのでした。
初めて怒る黒川
デート中に黒川の元カノ・凪子と遭遇。中学時代に一目惚れしたものの黒川から振ったという話を聞いたユキコは、彼が一目惚れした凪子の容姿について質問します。しかし黒川は答えようとしません。 隠し事をされているようで嫌だったユキコは、明日自分がいなくなったら言わなかったことを後悔すると脅しのようなことを言ってしまい、黒川は怒りを顕にします。 初めて喧嘩をしてしまったユキコは落ち込み、同時に自分が思っている以上に黒川に恋をしていることを自覚するのでした。 その晩、駆けつけてきた黒川と無事仲直りをした2人。ユキコは絶対いなくなったりしないと、黒川に抱きつきます。 お互いに知らない秘密や別れも、こうして新しい出会いに繋がっているのだとユキコは感じるのでした。
『ヤンキー君と白杖ガール』の主要な登場人物を紹介!
黒川森生(くろかわもりお)
黒川森生(くろかわもりお)は「黒ヒョウのモリ」として恐れられているヤンキー。登場時は18歳の無職でした。子供の頃に出来た目の下の刀傷と強面な容姿、家庭環境から周囲に理解されることなく育ち、次第にヤンキーとして世間を疎むように。 根は真面目で優しく、ユキコと出会ってからは自分と違う環境の人たちを理解しようと奔走している人物です。
赤座ユキコ(あかざユキコ)
赤座ユキコ(あかざユキコ)は弱視の女子高生。ぼんやりと色が視える程度のため、人を容姿で判断することがなく、誰もが恐れる「黒ヒョウのモリ」にも臆することなく話しかけたため彼に懐かれることに。 毒舌なところもありますが、根は優しく芯の強い女の子。黒川に出会ったことで初めて恋という感情を知ります。
『ヤンキー君と白杖ガール』はドラマ化決定!あらすじをチェックして待とう
笑って泣けるラブコメ『ヤンキー君と白杖ガール』について紹介しました。2人の恋模様が面白いのはもちろんですが、社会に順応することの難しさや息苦しさを感じている人にとっては、人間ドラマとしても刺さる作品です。 「ヤンガル」は『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』のタイトルで2021年10月からドラマ版がスタート。ドラマに合わせてぜひ原作漫画もチェックしておきましょう。