2022年3月10日更新

韓国のIU(アイユー)がトップ歌手・女優になるまでを曲とともに振り返る。「国民の妹」のおすすめドラマは?

IU
©︎Lee Young Ho/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

10年以上もK-POPの第一線で活躍し、「国民の妹」の愛称を持つ歌姫IU(アイユー)。2011年にドラマ『ドリームハイ』で女優デビューを飾り、トップ女優としても活躍中です。日本でも高い知名度を誇る彼女の軌跡を、曲やその背景とともに辿ってみました。

おすすめの出演ドラマTOP6や最新の出演作も、記事の後半で紹介していきます!

IU(アイユー)のプロフィール

本名イ・ジウン
生年月日1993年5月16日
出身地韓国 ソウル特別市広津区陵洞
身長161.8cm~162cm
血液型A型
所属事務所EDAMエンターテインメント
SNSInstagram:@dlwlrma
Twitter:@_IUofficial
Facebook:@iu.loen
代表作ドラマ『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』(2016年)
ドラマ『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』(2018年)
代表曲「Good Day」(2010年)
「Heart」(2015年)

IUの名前の由来は?

音楽活動で使用するIUの由来は、私を意味する「I」とあなたを意味する「U」をかけた造語です。音楽を通じてあなたと私が1つになる、との想いが込められています。 ちなみに、IUのファンクラブ名は「UAENA(ユエナ)」。韓国語で愛を意味する「애(エ)」と「私」を意味する「나(ナ)」、そして「U」を合わせたものです。

どうやって歌手になった?

転機は中学1年生の時、授業中に私語をした罰で歌うように命じられたこと。歌声を聞いた体育教師の勧めで、学内の体育祭で歌を披露しました。 IUはステージへの魅力を感じ、歌手を夢見て大手事務所「JYPエンターテインメント」をはじめ多くのオーディションを受けます。 約1年間で20回以上も落選が続き、オーディション詐欺に遭うといった経験をした時期も。一時は「GOODエンターテインメント」の練習生になり、ユイ(元「AFTERSCHOOL」)らとガールズグループ「五少女」の候補生として稽古に励みました。 そして2007年10月、ローエンエンターテインメント(現「kakaoM」)の作詞家兼プロデューサー、チェ・ガプウォンにその音楽センスを認められます。練習期間10ヶ月ほどの異例の速さで、中学3年生(満15歳)で正式デビューを飾りました。

IUは慈善活動にも積極的

韓国では慈善活動を行う有名人を「寄付天使」と呼び、IUもそのひとりとして有名です。 初開催したファンミーティングの収益金寄付を皮切りに、2014年に起きた「セウォル号沈没事故」など折に触れ多額の寄付をしてきました。貧しかった少女時代を経て、手にしたお金の使い道を改めて考えた結果だと彼女は述べています。 2019年12月には、アメリカの経済誌『Forbes』が選ぶ「今年のアジア寄付英雄30人」に選出。2021年末にも、ガン患者や低所得家庭の児童・青少年に日本円で約2,000万円を寄付しました。

今後公開のIU出演映画は?

歌手としてはもちろん、女優業でも目覚ましい活躍を続けるIU。気になる今後ですが、劇場公開作品では初主演となる『ドリーム』、是枝裕和監督の『ブローカー』に出演予定です。 それぞれの映画に関する詳細は記事後半で紹介するので、ぜひチェックしてください!

歌手としての道のりを楽曲とともに振り返る

「迷子(Lost Child)」

IUは2008年、デビュー曲「迷子」を引っさげて芸能界に乗り込みました。この年は、「SHINee」や「2PM」らも台頭をはじめた「アイドル戦国時代」。 “悲しいバラードを歌う子ども女性歌手”というコンセプト、マイナージャンルのハイブリッドポップ曲だったのが災いし、さほど注目はされなかったとか。忘れられない恋人のことを綴った曲ですが、IUは「私の祈りはひとつだけ 戻ってきて」と歌う時、家族を思い浮かべたかもしれません。 実は練習生時代に父親が保証金詐欺に遭い、家が差し押さえられてしまう悲劇が……。家族とバラバラに暮らすようになり、彼女は親戚の家で暮らしたそうです。迷子という曲のタイトルも、当時のIUそのものだったとも言えるでしょう。

「小言(Nagging)」(feat. スロン of 2AM)

2010年6月に発表された「小言(Nagging)」は、IUにとって3枚目のデジタルシングル。アイドル路線に変更して注目を集めた彼女が、全国区になったきっかけの曲です。 「2AM」のスロンとのデュエット曲ですが、実は別の歌手の代打として提供されたそう。「女性は遠ざけて」「睨んでても可愛い」など、カップルの小言(惚気)を歌っています。IUにとっては初のチャート1位となり、年間チャートでも2位に輝きました。 作曲家のイ・ミンス、作詞家のキム・イナのコンビとは、「Good Day」を筆頭にこのあともIUのキャリアを代表する曲を生み出します。

「Good Day」

2010年末、ミニアルバム『Real』収録の「Good Day」が自身最大のヒットを記録します。 米Billboadが選ぶ「今年のベストK-POP」でトップに輝いたほか、韓国音楽業界で権威のある韓国大衆音楽賞にて、「今年の曲」に選出されたこの曲。年上男性への失恋を歌っていますが、「아이쿠(あらら) 」「하나둘(いちに)」などの掛け声もあり、明るく歌い上げているのが特徴です。 また曲終わりに近い、「I'm in My Dream」の部分は必聴。高音パートから段階的にキーを3つ上げる「3段ブースター」と呼ばれる歌い方が採用され、IUの実力を象徴した曲と言われています。

「20歳の春」

2012年に20代最初のアルバムとして発売されたのが『20歳の春』。後に紹介する「Peach」など全3曲が収録されており、シングル集とも呼べるものです。 リード曲の「Every End of the Day(一日の終わり)」は、愛の告白を待つ少女の曲。「もう近づいてきて!」と、幼い恋心がそのまま綴られました。「あの子本当に嫌い」も、彼の心に居座る元恋人への苛立ちを込めて作られた曲です。 ベネチアの風景とIUがコラボした、「一日の終わり」の美しいMVは必見。どの曲も初々しく可愛らしい率直な20歳の感性が投影され、「年齢シリーズ」への系譜を感じます。

「Twenty-Three」

IUは2013年前後から、楽曲の作詞・作曲、プロデュースを自身でも行うようになり、シンガーソングライターとしての側面が強くなりました。 2015年10月には、初めて自己プロデュースした4枚目のミニアルバム『CHAT-SHIRE』が発売。『不思議の国のアリス』のチェシャ猫をモチーフに、23歳のIUが大人たちや境遇を皮肉った曲が収録されており、『20歳の春』の面影はありません。 収録曲の「Twenty-Three」は、のちの「年齢シリーズ」の始まりの1曲です。アイドル的で雲の上だった彼女の存在は、“年齢ごとの”迷いや不安、日常の喜びなどを表現した曲によって、とても身近なものに変化していきました。 この曲では「今が気に入っている」と言いつつ「実は私もわからない」と戸惑いも吐露し、「死んだように生きる」という歌詞も……。当時のIUも、同年代と同じようにアイデンティティに悩み、大衆が求めるIU像とのズレに苦しんでいたことが伺えます。

「Palette」(Feat. G-DRAGON)

2017年、当時25歳でIUがリリースした4枚目のアルバム『Palette』の表題曲。「年齢シリーズ」に含まれる曲であり、25歳の自分と過去を比較した曲になっています。 フィーチャリングにはG-DRAGONを迎え、5つ上のオッパ(お兄さん)がイ・ジウン像をラップで語ることで、より多面的なIUを表現しました。 最近は「楽なもの」が好きな自分も、変わらずコリーヌ・ベイリー・レイの音楽が好きな自分も、色のように混ざり合って今があるのだと軽やかに受けれ入れる、聞き手の自己肯定感も高まる曲です。 「本当は短く揃えた髪が好きだけど、『Good Day』を歌っていたロングヘアの自分も可愛い」という歌詞も、とてもキュートなのでおすすめ!

「eight」(Prod.&Feat. SUGA of BTS)

IU自身を見つめてきた「年齢シリーズ」ですが、2020年発表の「eight」は少し違いました。 「あなたは今幸せ?」との問いかけや、SUGA(「BTS」)のパートで「別れは災害のように突然」とのラップがあり、誰かを意識した曲と推測できます。IUが「私の28歳を告白した短編小説のよう」とインタビューで明かしたため、彼女の親友を連想する人も少なくありません。 MVの桃のランプや白い服の少女はソルリ、イグアナは同じ愛称を持つク・ハラ、ドラゴンに変身するトカゲは「ポケモン」のヒトカゲと呼ばれたジョンヒョン。3人との思い出を散りばめ、大切な人と死別する悲しみをファンと共有しようとしたのではないか、と考察されています。

「LILAC」

『Palette』から4年を経て、2021年に発売された20代最後(韓国の数え年)のフルアルバム『LILAC』。IUはデビュー13周年に過去を振り返りつつ、20代への別れの挨拶としました。ライラックとは、IUの誕生月である5月頃に花咲いて散る植物です。 MVもディスコサウンドをバックに踊るIUが印象的で、過去の楽曲とはイメージが一転。迷いや不安すらも昇華して成長してきた、ひとりの女性の姿がありました。 歌詞は少しだけ切なくて力強くて、愛し合いながらも「どんな別れがこれより完璧だろうか」と、約束された別れを受け入れる恋人たちを表現しています。IU自身も、周囲への感謝と30代の新しい旅に向けた前向きな気持ちを込めたそうです。

「Winter Sleep(冬眠)」

20代最後のアルバムであり、IUが過ごした20代のかけらを詰めた『Pieces』。収録曲の「Winter Sleep」は、命との別れをテーマに制作されました。コロナ渦などで苦しんだ人々を慰める曲でもあり、収録時間は最長だったそうです。 制作自体は27歳の時に開始し、別れをいくつも経験した29歳になって完成したとのこと。歌詞では愛する家族や友人、ペットを見送って、独りで過ごす1年が描かれました。 「(美しい季節が)過ぎる前にあなたに見せないと」「どんな夢を見ている?」など、残された側の本音が聞き手の心をギュッと締め付けます。

亡くなった親友との思い出の曲

人生には出会いと別れが付き物ですが、IUは多くの友人を主に自殺で喪ってきました。 あまりに悲しく早すぎる別れも、現在のIUを形作るものとして避けて通ることはできません。ここからは、大切な親友たちとの思い出の曲を紹介していきます。

「憂鬱時計(feat. Jong-hyun)」

2017年12月、「SHINee」のメンバーであるジョンヒョンが自ら命を絶ちました。IUとは同年デビューの縁もあり、音楽について話す機会が多かったそうです。 IUが2013年10月に発売した3rdフルアルバム『Modern Times』の収録曲「憂鬱時計」は、元々ジョンヒョンが自分の曲として作ったもの。しかし、曲の相談を受けたIUが惚れ込んで、彼に「この曲を売ってほしい」と打診しました。 ジョンヒョンは快諾し、自身はフューチャリングとして参加することに。彼の死から1年後、IUは10周年記念コンサートにて、“セットリストになかった”この曲を急遽披露。「SHINee」のグループカラー、パールアクアグリーンを思わせるマイクで歌い上げました。

「Peach」

2019年には1つ年下の大親友で元「f(x)」のメンバー、ソルリも自殺で亡くなっています。IUが彼女をイメージして作ったのが、先述した2012年の「Peach」。 透き通った肌とピンク色の頬、愛らしい風貌から、ファンがソルリを「복숭아(ポクスンア:桃)」の愛称で呼んでいたことに由来するタイトルです。「若さゆえの勢いじゃない、必ず君と結婚する」の歌詞も、とても深い愛情が読み取れます。 一方のソルリも、IUのコンサートに足を運んだり、ドラマの撮影現場にフードトラックを手配したりと、姉妹のような関係を築いていました。

「Dear Name(名前へ)」

ソルリの死から1ヶ月後、元「KARA」のメンバー、ク・ハラとの別れを経験します。彼女とはソルリを介して知り合い、親友と呼べる関係になったそうです。 IUのもとに訃報が届いたのは、コンサートのダブルアンコール直前でした。歌う予定だったのは、一部で「セウォル号沈没事故」の犠牲者に向けたと解釈される曲。『Palette』収録のこの曲はイントロ部分のピアノが汽笛を連想させ、「深く暗い夜の間に永遠に消えたあなた」などの歌詞もあります。 ファンに「世の中が嫌いでも愛し合おう」と語りかけ、目に涙を溜めながら歌い切りました。

「Celebrity」

2021年3月、『LILAC』の先行シングルとして発表された「Celebrity」。IUは歌詞について、「自分の友達に話したい思いを込めた」と語りました。 変わっていると爪弾きにされる人、マイノリティに対して、どれも個性で誰もが特別な存在(Celebrity)だとエンパワーメントさせる言葉が綴られます。「君が持っていた輝き、想像力、アイデンティティー」などの歌詞やアルバムの紹介文も相まって、友達=ソルリでは?と考察する声も……。 ネット上の悪質な誹謗中傷でうつ病になり、自ら命を断ってしまったソルリ。彼女のような人をなくしたいと、IUは心底望んでいるのでしょう。

『愛の不時着』で9年ぶりにOSTを担当!フィーチャリング曲も紹介

「Give me your heart(心を差し上げます)」(『愛の不時着』)

北朝鮮側に不時着した韓国の財閥令嬢ユン・セリと、不本意にも彼女を助ける軍人リ・ジョンヒョクの運命を描いたドラマ『愛の不時着』(2019年)。IUは『プロデューサー』以来9年ぶりにOSTを担当し、放送前から注目を集めました。 IUが歌うバラード「Give me your heart」が初めて流れたのは、セリが誕生日を迎えた第13話。ジョンヒョクが彼女に指輪を贈るシーンです! 続いて14話でも、病院で意識を取り戻したセリにジョンヒョクが愛を伝える時に。切なくも幸せな最終話では、「思い出だけが残りませんように」という歌詞が胸に迫ります。柔らかな歌声とギターが調和し、加熱していくラブラインを盛り上げました。

「Hold My Hand(私の手を握って)」(『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』)

2011年のドラマ「最高の愛」は、人気アイドルグループ出身の落ち目女優と好感度No.1のスター俳優を軸に、恋の四角関係を描くラブストーリー。 当時はガールズグループ「SunnyHill」の「ドキドキ」が話題でしたが、IUが初めて作詞・作曲した「Hold My Hand」も、本作のOSTに起用されました。 等身大な少女の初恋を爽やかなメロディーに乗せた曲で、「耐えられないくらいあなたが好き」「夜通し私を苦しめる」など、甘酸っぱい歌詞が並んでいます。 2019年のツアーで披露したのを機に再ブレイクし、2021年第10週のチャートで9位を記録しました。

ZICO:「SoulMate」(Feat. IU)

特徴的な声質を理由にソロデビューしたIUですが、透明感あふれる声で「バラードの皇帝」ソン・シギョン、「EPIK HIGH」らの楽曲を盛り上げています。 2018年には「Block B」のメンバー、ZICOと「SoulMate」で再コラボ。彼とは「Block B」のデビュー前、IUのミニアルバム『iu…im』収録の「marshmallow」で初共演しました。 一緒にいると才能を刺激され、片時も離れられない真の友人たちを描いた歌詞や、ポップでカラフルなMVがこの曲をグッと魅力的なものにしています。

女優としてのイ・ジウンの活躍を紹介!おすすめドラマTOP6

1位『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』(2018年)

マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~
© STUDIO DRAGON CORPORATION

イ・ソンギュンが主演を務め、IUがヒロインに抜擢された「マイ・ディア・ミスター」。IUは主人公パク・ドンフンと同じ建設会社で働く新入社員、イ・ジアン役を演じました。 ジアンはドンフンの妻と不倫中の社長からお金をもらうため、彼を陥れようとする役どころ。しかしドンフンはそれに気付かず、孤独に生きる彼女を助けようとします。その温かな人柄に触れ、ジアンが閉ざしていた心を開いていく過程を繊細に表現しました。 祖母とジアンが手話を交えて話すシーンのほか、涙を誘われる泣きの演技が高く評価され、同年のPAN STAR AWARDSで最優秀演技賞を受賞。可愛いだけの演技ドルではないと証明し、女優としての地位を確立したドラマでもあります。

2位『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』(2016年)

麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~

中国人ベストセラー作家、桐華による小説『步步驚心』を原作とする「麗」。イ・ジュンギ、IUの初共演が話題をよんだ王宮ロマンチック・ラブコメディです。 本作で演じたのは、現代から高麗時代へタイムスリップしたヒロインのコ・ハジン。高麗の初代皇帝ワン・ゴンの宮殿で暮らすことになり、彼女は8人の皇子と出会います。ツンデレに子犬系、癒し系とタイプの違うイケメンに囲まれたIUは眼福でしかありません。 序盤は「演技が拙い」との声もありましたが、異世界で戸惑う役柄とはマッチしています。後半は演技力が磨かれ、一気にシリアスになったシーンの表情が秀逸。イ・ジュンギとのケミも注目を集め、SBS演技大賞ベストカップル賞に輝きました。

3位『ホテルデルーナ』(2019年)

ホテルデルーナ
© STUDIO DRAGON CORPORATION

『ホテルデルーナ』では、子役から華々しいキャリアを築いたヨ・ジングと共演。2022年に韓国でミュージカル化されるほか、米国版のリメイクドラマも決定しました。 幽霊のためのホテルを舞台に、父親から続く縁でホテルに招かれた青年ク・チャンソンと、女主人チャン・マンウォルの運命を描くファンタジーロマンスです。IU演じるマンウォルは、約1000年の時を生きる不死身の女性で、とある贖罪のためにホテルに幽閉されています。 過去のかわいい&健気なヒロインとは違い、気難しく妖艶な美女を好演したIU。衣装に注目する視聴者も多く、韓国ブランドからハイブランドまで着こなしています。シーンごとに細かいこだわりがあるので、スタイリングにも注目してください!

OST「Our Happy Ending」も歌う!

IU自ら作詞した「Our Happy Ending」は、最終話のエンディングのために用意された曲です。IUの名曲には欠かせない、キム・ジェフィが作曲を手がけました。 月齢樹の前で初めて素直な思いを口にしたマンウォルと、それを受け止めるチャンソン。切なくてロマンチックな2人のキスシーンを、澄んだ歌声がより清廉なものにしています。歌詞も「あなたを記憶できる傷跡がほしい」など、痛切な願いがマンウォルの視点で綴られました。

4位『ドリームハイ』(2011年)

ドリームハイ
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ペ・スジ(元「miss A」)、「2PM」のテギョンらを輩出した『ドリームハイ』。ヨン様ことペ・ヨンジュンと名物プロデューサー、パク・ジニョン(J.Y. Park)が共同プロデュースした学園ドラマです。 舞台はスターを目指す若者が集まる「キリン芸能高校」。借金返済のために歌手を目指す天才少女、彼女の気を引くために歌手を目指す田舎者など、それぞれの葛藤と熾烈な競争が描かれます。IUが演じるピルスクは、ぽっちゃりだけれど歌のセンスは抜群な役どころでした。 恋と夢のためにダイエットに励み、美しくなっていく姿には胸を打たれるでしょう。2012年の続編ではキャストが一新されており、IUは第1話に特別出演しています。

OST「Someday」を担当

第2話で描かれた入学オーディションで、IU演じるピルスクが披露した「Someday」。コンプレックスである外見を隠すためか、寿司の気ぐるみを着ていたのが印象的です。 歌詞も「自分を信じると言いつつ信じられない」、「いつかこの闇が消えて」など不安と希望が入り混じった内容で、夢に一歩踏み出すシーンにピッタリでした。外見ではなく歌唱力で合格したという事実に、IUの圧巻の歌声が説得力をもたせていました。

5位『プロデューサー』(2015年)

『愛の不時着』のパク・ジウンが脚本を手がけた『プロデューサー』。IUはキム・スヒョンとコン・ヒョジン、チャ・テヒョンらと主役級で出演しました。 物語の舞台は、韓国に実在する有名テレビ局「KBS」。主人公がバラエティ番組『1泊2日』制作チームへ配属され、仕事に恋に奮闘する姿が描かれます。IUが演じたのは、キム・スヒョン扮するスンチャンに片想いする大人気アイドル、シンディです。 初見では高圧的なわがままアイドルに見えますが、実は苦労人の一面もあるツンデレ系。恋をしたことで素直になっていくため、キュートすぎるIUに注目です。テレビ局が舞台で役柄もアイドルなので、現実とリンクしながら楽しめるでしょう。

OST「Heart(心)」を担当

スンチャンとのラブラインを予感させる第2話のラストで使用された「Heart」。IUが作詞・作曲を手がけ、クラシックギターをメインに構成したシンプルな楽曲です。 元々この曲は、23歳の誕生日をお祝いしてくれたり、ドラマを応援してくれたりしたファンへの感謝の証として生まれたのだとか。それを知った上で聞くと、「消えない小さな光」をくれたあなた=IUにとってのファンとも解釈できるかもしれません。 2021年4月、Youtubeの番組『You Quiz on the Block』でインタビューに応えた際には、自分の死後はこの曲を代表曲として覚えていて欲しいと語りました。

6位『最高です! スンシンちゃん』(2013年)

最高です!スンシンちゃん
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最高視聴率30.8%を記録したIUの初主演作『最高です! スンシンちゃん』。恋の相手役には、今や「賢い医師生活」で大人気のチョ・ジョンソクが起用されました。 本作で演じた主人公イ・スンシンは、優秀な姉2人と比較されてきた末っ子。就職試験でも失敗続きのある日、大手芸能事務所の若社長シン・ジュノにスカウトされます。彼の導きでスター街道を駆け上がり、幸せを見つけていくヒューマンドラマです。 想い人は姉に夢中、これといった学歴も資格もない……そんな現状にも負けず、元気いっぱいに立ち向かうスンシンを魅力的に演じました。 女優業ではイ・ジウン名義を使用しますが、本作は「아이유(IU)」とクレジットされています。

公開が待ち遠しいIU出演予定の映画を紹介!

パク・ソジュン×IU(イ・ジウン)『ドリーム』

元祖「韓流四天王」として名高い、イ・ビョンホンの監督最新作『ドリーム』。本作ではパク・ソジュンと共にW主演を務め、2人の初共演作として話題になっています。 サッカー選手のホンデが突然、急造チームの監督を任され、人生で初めてボールに触れる国家代表選手を率いてワールドカップに挑む物語。イ・ジウンが演じるイ・ソミンは、チームのドキュメンタリー製作を通じて成功を夢見る放送局PDの役どころです。 過去にはNetflixの「ペルソナ」(2019年)に主演しましたが、劇場作品の主演は今回初めて!2021年5月にクランクインしたものの、新型コロナの余波で公開日は未定です。キャストのスケジュール事情もあり、2022年に海外ロケが延期されました。

是枝監督の新作映画『ブローカー』

是枝裕和(「ブローカー」)

『万引き家族』(2018年)の是枝裕和監督が、初めて演出を手がける韓国映画『ブローカー』。2021年内にクランクアップしましたが、こちらもコロナ渦で公開日未定です。 作中で扱うテーマは、匿名で赤ちゃんを託すことができる「ベビーボックス(赤ちゃんポスト)」。子どもを育てられない人が、この仕組みを巡って縁を結んでいく物語です。IUの役どころはまだ不明ですが、ソン・ガンホやカン・ドンウォン、ペ・ドゥナと共演します。

韓国歌手・女優のIUの今後の活躍に期待!

年齢ごとの素直な思いを曲にして、同じ時代を生きる人の共感を呼んできたIU。彼女は年齢を歌詞に反映する理由について、「変化していく私自身を歌として残しておけば、後で聞き返したときも面白そうだと思ったから」と語りました。 自分自身を知るにつれ演技の幅も広がっていき、歌手として女優としてさらに魅力的に!30代の彼女はどんな表情を見せてくれるのか、今後の活躍も楽しみですね。