「ハンターハンター」ジャイロの正体は?暗黒大陸編で再登場するのか考察
『HUNTER×HUNTER』の「キメラアント編」で登場し、物語に関わることなく姿を消したキャラクター・ジャイロ。 謎だけを残して去っていった彼がいつ再登場するのか、気になっている読者も多いのではないでしょうか。 本記事では、ジャイロの正体についてや、現在連載中の「暗黒大陸編」で再登場する可能性はあるのかについて解説します。 ※この記事は2022年10月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『HUNTER×HUNTER』ジャイロとは?謎の多い人物
略歴
- 人間以下の扱いを受けて生きる
- 父親を殺害し逃走
- NGLを設立し、王になる
- キメラアントの侵攻によって死亡
- 念能力者として転生
- どこかへ消える
ジャイロはNGL(ネオグリーンライフ)自治国を陰から操る首領です。元は人間でしたが、初登場時にすでにキメラアントに殺害されていて、人外に生まれ変わっています。 裸一貫からNGLという組織を設立したジャイロは、表向きは自然保護区として文明を捨てて自然の中で生きるという国を育てます。しかし裏では麻薬を製造・流通させ、世界を混乱に陥れようとしていました。
【過去】ジャイロの生い立ち
ジャイロは劣悪な環境で育ちました。飯場で生まれ育ったジャイロは、言葉を覚えるより先に建設工事の仕事を覚え、まともな教育を受けられずに幼少期を過ごします。 母親はおらず、家族は自分にタダ働きをさせる父親だけでしたが、5歳の頃に徹夜で看病してくれたことと「出て行け」と言われたことは一度もなかったことがジャイロの支えとなり、彼の世界は父親と飯場だけで完結していました。 しかしジャイロが12歳の頃、彼の世界が崩壊する事件が起きます。きっかけは同じ職場の年上の青年に身の上を話してしまったことでした。「出て行けと言わないのはジャイロが金づるだから」と馬鹿にされたジャイロは青年に食ってかかりますが、返り討ちにあいます。 ジャイロの顔を踏みつけながら、青年はジャイロに真実を話しました。看病をしていたのは実は父親ではなく、隣に住んでいた老人だったことを。そのときに父親がそばを通りがかかり、ジャイロと目が合いますが、彼はジャイロに関心を示さず、そのまま去っていってしまいます。 慕っていた父親が自分のことを「別に死んでも構わない」と思っていたことがわかり、ジャイロの世界は崩壊。彼は父親を殺害し、飯場を出ていきました。
【正体】ジャイロはNGL自治国の「裏の王」
ジャイロは父親を殺害した9年後にNGLを設立します。さらに設立して9年でNGLを国家にまで成長させました。 NGL自治国は機械の類を禁止する自然と共生することを目的としたクリーンな国ですが、それは表面的なものです。実態は裏で麻薬を製造しており、それを主導していたのがNGLの「裏の王」であるジャイロでした。 しかしキメラアントがNGLに流れ着いたことで国は崩壊し、ジャイロもキメラアントに捕食され死亡します。 ジャイロは国外からは情報が入ってこないNGL自治国で、禁止されている銃を平気で使用したり、麻薬を製造したりと好き放題していたのです。
ジャイロの正体はコアラなのか?
ジャイロの正体が実はコアラ型のキメラアントではないかという説も流れました。「殺し」に慣れているかのような殺伐としたキャラだったことが、ジャイロとの関連性を感じさせたのでしょう。 結論としては、コアラの正体がジャイロ説は「ない」と考えられます。理由としては、キメラアント編終盤で、コアラの過去が明かされたからです。人間時代は殺し屋だったコアラは、その頃の記憶をキメラアントになっても引きずっていました。 転生したカイトと会話し、人間を二度と襲わないと涙を流しながら誓うコアラと、麻薬をばら撒くような悪事を行うジャイロは性格が全く違います。別人と考えて良いでしょう。
【強さ・目的】ジャイロの目的は「世界中に悪意をばら撒く」こと
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— 日テレアニメ枠「AnichU」公式 (@AnichU_ntv) July 13, 2021
????26:04〜 HUNTER×HUNTER #123@hunter_anime #ハンターハンター
今週のHUNTER×HUNTERは「ムカデ×ト×オモイデ」を放送????お楽しみに~???????????? pic.twitter.com/1t5oFpqC7e
国家を建設し、麻薬を裏で製造するジャイロの目的とは何だったのでしょうか。作中で語られたジャイロの目的は「世界中に悪意をばら撒く」というものです。 麻薬を製造して流行させた以外にも「まだまだやりたいことがたくさんあった」とのことで、キメラアントが来なければ、さらに恐ろしい犯罪を裏で行っていたと考えられます。 恐ろしい人物であるジャイロですが、強さの面では大したことはなかったでしょう。特に戦闘シーンもなく、キメラアントに捕食されていることからもそれがわかります。 しかし、キメラアントになったことで念能力に目覚めている可能性が高いので、再登場の際は戦う姿が見られるかもしれません。 ジャイロの恐ろしさは、戦闘力よりも悪意に満ちた目的にあると言えます。
【考察①】ジャイロは流星街に向かった?
ジャイロのかつての部下であるウェルフィンたちが、ジャイロと合流するために流星街へ向かったので、おそらくジャイロも流星街に向かったと思われます。 流星街はNGLと同様に国外から情報が入ってこず、潜伏するにはうってつけの場所です。キメラアントになり身元を証明できないジャイロが潜り込むには誰であろうと受け入れる流星街くらいしか存在しない、という理由もあります。 流星街はこれまで登場したキャラクターと縁のある場所なので、既存の人物と接点ができる可能性もあるでしょう。
【考察②】ジャイロは本編には登場しない?
再登場が待たれるジャイロですが、本編には再登場しない可能性があります。既にイカルゴやウェルフィンの会話に登場し、彼らのエピソードを語る上での役割を果たしていますし、メインキャラとの因縁もありません。 意味深に出てきたジャイロが主人公のゴンたちと絡まないのは、不自然に感じる人も多いでしょう。そのため、「暗黒大陸編」で再登場する説もあります。 元ハンター協会副会長のパリストンが、何か企みがあってキメラアントの繭を保有している点も怪しいですね。ジャイロとパリストンが結託して、キメラアントを兵隊にして世間を混乱させようと動き出すかもしれません。 ただし現在連載している暗黒大陸編では流星街が出てこないので。再登場しそうにありません。暗黒大陸編が終了した後の次の舞台として、流星街編のボスとして登場する可能性もあります。
【考察③】ジャイロを通して作者が描きたかったもの
キメラアント編の終了後、これまで見えていた世界はちっぽけなものに過ぎず、「暗黒大陸」という未踏の地があることが判明します。『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫義博が描きたかったのは、主人公のゴンのためにあるのではなく、様々な人たちの思惑が交差してできている、複雑な世界観なのかもしれません。 『HUNTER×HUNTER』は時には主人公のゴンとは関係なく、話が進む展開もありました。主人公を無理に話の中心に置いてしまうと「贔屓」や「補正」など割と散々に言われてしまう世の中ですから、そういった展開に縛られない描き方がコアな漫画ファンにウケている要素なのかもしれませんね。 暗黒大陸という大風呂敷を広げた『HUNTER×HUNTER』、これからどう話を展開していくのか、大いに期待したいところです。
謎に包まれたキャラクター・ジャイロの今後の活躍に期待!
今回は『HUNTER×HUNTER』のキャラクター・ジャイロについて解説しました。潜伏して1から出直すことを決意したジャイロは、まだまだ再登場する気配はありません。 しかし流星街に向かったとすれば、この街と関わりが深い幻影旅団との絡みなどが期待できます。再登場の可能性はまだあるので、彼の今後の活躍に注目しましょう。