韓国ドラマ『悪の花』最終回ネタバレ・全話あらすじ!結末で明らかになる犯人は誰?
韓国の総合芸術賞である百想芸術大賞に5部門ノミネートされた韓国ドラマ『悪の花』。「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」(2016年)で人気を集めたイ・ジュンギが主演の名作ドラマです。 本記事では、そんな本作の各話あらすじや注目ポイントを紹介します! ★最終回のネタバレを知りたい方はこちらをクリック! ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
『悪の花』のざっくりあらすじ
金属工芸作家のペク・ヒソンは家で仕事と家事をこなし、刑事である妻のチャ・ジウォンと娘のペク・ウナの3人で幸せに暮らしていました。 そんなある日、ジウォンの紹介で記者のキム・ムジンと知り合うこととなったヒソン。どうやらムジンは18年前に起きた連続殺人事件を追っているらしく、ヒソンに興味を抱きます。 そしてムジンが彼の工房を訪れたことで、ヒソンが連続殺人犯の息子であるト・ヒョンスではないのか、と疑うように……。そんな中、連続殺人事件に関する情報を持つ男が殺される事件が発生します。果たしてヒソンが抱える秘密とは、彼が取る不可解な行動の意味とは。
1〜2話のあらすじ・ネタバレ
金属工芸作家として働くヒソンは、妻のジウォンと娘のウナと3人で幸せに暮らしていました。その日ヒソンの実家へ出かけた3人でしたが、ヒソンの両親はジウォンとの結婚に不満を感じている様子。さらに母親のミジャは、ヒソンに対して嫌味まで言い放つのでした。 そんな中、ジウォンは職場に呼び出されて席を外すことに。彼女は刑事として働いており、今回の事件は虐待の疑いがある父親が息子を怪我させたというもの。 一方記者のムジンはヒソンの元を訪れていました。しかしそこにいたのはト・ヒョンスと思われる男性。するとヒソンは自分の過去を知るムジンの首を絞め、工房に拘束するのでした。 新たな事件現場へ赴いていたジウォン。どうやら今回の事件は18年前に起きた連続殺人事件の模倣的なものだと発覚します。 その日の夜、かつてヒソンを殺そうとしたスンギルという男が雨具を着た男性にめった刺しにされて……。
3〜4話のあらすじ・ネタバレ
同じ日の夜、ヒソンが雨具を着て帰宅します。そこへジウォンが居合わせ、「どこへ行っていたの」と聞かれるヒソン。彼曰く「眠れないからビールを買ってきた」らしく、2人は甘い時間を過ごします。 翌日、中華料理店の店主が殺される事件が発生しました。店主の名はナム・スンギル。調査の結果、またもや連続殺人事件の模倣だと判明し、ジウォンを始めとした刑事たちは過去の事件を連想します。そして防犯カメラには、雨具を着た男性の姿が……。 ジウォンはすぐさま帰宅しますが、ヒソンの姿はありません。そんな中、ヒソンはムジンと利害が一致し協力関係を築いていました。 しかし警察のもとへ「行方不明となっている殺人犯の息子ト・ヒョンスの写真を持っている」という連絡が。それを知ったヒソンとムジンは作戦を練り写真を奪いに向かうのでした。
5〜6話のあらすじ・ネタバレ
ジウォンは現場検証をしていたところ、警察官から腕時計が見つかったという情報が。すぐさま確認すると、その腕時計はジウォンがヒソンへ誕生日プレゼントとして贈ったもので……。 一方写真提供者は何者かによって襲撃を受けていました。その犯人とは、連続殺人事件の被害者の女性の夫パク・ギョンジュン。そして何も知らないヒソンは写真提供者のもとへ向かうと、ギョンジュンに拉致されるのでした。 いち早く異変に気が付いたジウォンはヒソンを助けに行きますが、彼は拘束されプールの底に沈められていました。ジウォンの懸命な処置の結果ヒソンは一命を取り留め、病院へ運ばれます。 しかしヒソンが生死を彷徨っている際、とある言葉を耳にしてしまったジウォン。「僕はヒョンスとしては生きないから」ーー。一層ヒソンへの疑いが深まったジウォンは、さらに工房で血痕を見つけてしまいます。
7〜8話のあらすじ・ネタバレ
ジウォンはヒョンスがカウンセリングを受けていたとされる病院へ向かい、とあるカセットテープのデータを入手します。ヒョンスがカセットテープに録音された音を聞くと、体に異変が起きるとのこと。 そしてジウォンは、ヒソンにヒョンス拘束の手伝いをしてほしいと頼みます。失言をしないためにも協力せざるを得なかった彼は、ジウォンと共に連続殺人事件の犯人ト・ミンソクの工房へ向かうことに。 一方ムジンは幼馴染のヘスと一緒に食事をしていました。その際、なんとヘスが連続殺人事件の被害者である里親殺しに関わっていたことが発覚します。そしてムジンは、ヘスをヒソンに会わせるのでした。 姉であるヘスと再会を果たしたヒソン。そこでヒソンが里親を殺したヘスを庇っていたことが判明します。そしてヘスの「妻を愛しているの?」という問いに対し、ヒソンは「そんな風に思ったことは一度もない」と答えるのでした。
9〜10話のあらすじ・ネタバレ
ヒソン・ヘス・ムジンの3人は、連続殺人事件の共犯者探しのために協力関係を結んでいました。一時的にムジン宅で過ごす3人。そこへピザ屋に扮したジウォンがやってきて、ヒソンと対面します。 自分がヒソンから愛されていないこと、ヒソンのすべてを嫌いになったことを伝えるジウォン。しかし3人が共犯者を捕まえようとしていることを理解し、協力するのでした。そしてジウォンはヒソンの正体がヒョンスであることを確信します。 一方本物のヒソンは病院で長い眠りから目覚めており……。 ヒョンスは情報提供者であるヨム・サンチョルという男のもとを訪れます。しかしサンチョルは共犯者にヒョンスを引き渡すことを決めており、ヒョンスは拘束されてしまうのでした。 とはいえこれでは引き下がらないヒョンス。サンチョルの目的が金だと理解していたため、金と引き換えに自分の安全と共犯者の情報を得ることにし……。
11〜12話のあらすじ・ネタバレ
サンチョル一味によって拘束されてしまうヒョンス。しかしムジンがあらかじめ警察を呼んでいたため、組織は制圧されます。そして暴行を受けていたヒョンスのもとにはジウォンが助けに向かい、無事一命を取り留め、サンチョルは連行されました。 その後ヒョンスとジウォンは家へ帰り、すべてをやり直そうと言葉を交わします。そんな中、病院で治療を受けていたサンチョルは見張りの警察官を噛み殺し、脱走するのでした。そして目を覚ましたヒソンは、自分がト・ミンソクの共犯者だと両親に明かします。 その後、異変を察知した家政婦のスヨンを殺害するヒソンと母親のミジャ。さらに父親のマヌはスヨン殺しの罪をヒョンスに擦り付けようと画策します。そのとき別荘のインターホンの音が鳴り響きました。 画面を見ると、そこにはジウォンとヒョンスの姿が。
13〜14話のあらすじ・ネタバレ
別荘の中へ招かれたジウォンとヒョンス。ミジャからヒソンが生命維持装置に繋がれて生きていること、共犯者が自分であることを聞きます。 そんな中、別荘のブレーカーが落ちて真っ暗に。そしてヒソンはスヨンの髪をばらまき、ミジャはヒョンスの指紋を入手します。その結果、翌日スヨンの遺体が発見された際にヒョンスの指紋も見つかってしまいました。 そしてジウォンはいち早く自宅にいるヒョンスに知らせ、「必ず助ける」と誓います。その直後、ヒョンスはジウォンの喉元にナイフを当てるのでした。 ヒョンスの目的は、ジウォンが共犯だと警察官たちに勘違いされないようにするためだったのです。防犯カメラの映像を見ていた殺人課の刑事は、すぐさま2人のもとへ向かいます。しかしヒョンスとジウォンは逃げ出すことに成功しました。 一方ウナの世話を頼まれていたヘス。しかし襲ってきたヒソンによって腹を刺されてしまい……。
15話のあらすじ・ネタバレ
ミンソクの工房に拘束されていたチョン・ミスクと出会ったヒョンス。そして彼女を囮にして、ヒソンが現れるのを待ち構えるのでした。 一方共犯者を追い詰めるために、ジウォン宅に泥棒が入りジウォンが殺されたという虚偽のニュースを流す殺人課。ニュースの内容を知ったヒョンスは、現れたヒソンの首を鎖で絞め、馬乗りになりながら殴ります。 そして彼を拘束した後、ミスクに対して「ト・ヒョンスが人を殺したと警察に伝えてくれ」と伝えるヒョンス。ミスクは必死にナイフを持ったヒョンスを諭しますが、聞く耳を持ちません。 しかし一瞬の隙を見逃さず、ヒソンは拘束を解いて逃げ出します。そしてヒョンスは彼の後を追い、森の中でナイフを刺そうとしたそのとき、ジウォンが警察官を引き連れてきます。 理性を取り戻したヒョンスがジウォンの方へ歩み寄ると、ヒソンが撃ったピストルの弾が命中し……。
16話(最終回)のあらすじ・ネタバレ
ヒソンによってヒョンスと複数人の警察官が撃たれ、ヒソンはジウォンの同僚によって射殺されます。 ヒョンスの容態は、奇跡的に弾が頭蓋骨をかすめただけで命に別状はありませんでした。しかし数日で目覚めると言われたヒョンスの意識が回復したのは、事件から1か月が経った頃。さらに記憶の一部が損失しており、ジウォンとウナとの思い出も消えていたのです。 一方ヘスは傷が完治し、裁判の結果正当防衛が認められて無罪となります。その後ヒョンスのもとを訪れたヘスは彼の問いに答え、優しく背中を押すのでした。 そしてヒョンスは新たな家を見つけるために不動産を訪れますが、物件探しへ向かった場所はなんとジウォンたちと暮らした家。そこへ2階から降りてきたジウォンと出会います。記憶が無いにも関わらず涙を流すヒョンス。 彼女への愛を自覚したヒョンスは、ジウォンとウナを抱きしめるのでした。
『悪の花』のキャスト
ペク・ヒソン役/イ・ジュンギ
自宅の1階に工房を持つ金属工芸作家。波乱万丈な人生を送っていましたが、現在の妻であるチャ・ジウォンと出会ったことで幸せに過ごしています。 刑事のジウォン代わり、家事育児をこなす主夫。その完璧な夫像の裏には何やら秘密があり……。
チャ・ジウォン役/ムン・チェウォン
殺人課に所属する敏腕刑事。現場では鋭い勘と知識量で事件を解決に導く優秀な刑事ですが、夫のヒソンと結婚した経緯は、自分が猛烈にアプローチをしたからです。 ヒソンの前では優しい顔を見せていますが、刑事の勘が働き次第にヒソンに疑いの目を向けるように……。
キム・ムジン役/ソ・ヒョヌ
週刊誌の記者。18年前に起きた連続殺人事件の真相を追っており、犯人が金属工芸作家だったためヒソンに興味を持ちます。 狡猾で利己的、おまけに自由奔放な性格ですが、初恋の相手であるト・ヘスにはデレデレです。
ト・ヘス役/チャン・ヒジン
ムジンの幼馴染。特殊メイクアップアーティストとして働いていますが、その人生は困難続きでした。 連続殺人犯の娘であり、母親は父親に殺され、弟のト・ヒョンスは共犯者として行方不明に。世間の目を避けて静かに暮らしています。
『悪の花』の監督・脚本家
脚本 ユ・ジョンヒ | 『スニーカーを履いた新婦』(2014年) 『二十歳になるまで』(2016年) |
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監督 キム・チョルギュ | 『マザー~無償の愛~』(2018年) 『自白』(2019年) |
「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」(2016年)で注目を集めたイ・ジュンギや、『華麗なる遺産』(2009年)のムン・チェウォンが出演している『悪の花』。豪華なキャストが集結した本作は、制作陣も非常に豪華です。 脚本を務めたのは、『二十歳になるまで』(2021年)などの短編ドラマで演出を担当したユ・ジョンヒ。さらに監督は、「美しい私の花嫁」(2015年)で華麗な復讐劇を描いたキム・チョルギュが担当しています!
『悪の花』の見どころ
俳優たちの神がかった演技と緻密な脚本
主演を務めたイ・ジュンギは、作中で理想の夫を演じる主人公を演じました。序盤では鳥肌が立つような表情や不穏な空気を上手く醸し出すなど、緊張感たっぷりに演じています。 しかし後半のシーンでは愛する者が殺されたことを知り、一気に狂気に満ちた顔付きに。今までの落ち着きのある演技から一変し、視聴者を釘付けにしました。 見事な演技が授賞式でも評価され、「アジアアーティストアワード2020」では2つの賞を受賞。そして『悪の花』も綺麗な伏線回収やサスペンス・家族愛のバランスが取れた脚本が評価され、百想芸術大賞で5部門にノミネートされたのです!
夫を疑い始める妻の決断は?残酷な事実に涙が止まらない
そして本作の見どころといえば、中盤で明かされたイ・ジュンギ演じるペク・ヒソンの正体でしょう。 とある出来事がきっかけで、夫の行動を疑い始めるジウォン。その際には刑事として頭を働かせるジウォンと、悟られないように試行錯誤するヒソンの心理戦が1話分を使って展開しています。 そしてヘスとヒソンの会話を盗み聞きしたことで、彼が妻である自分を愛していないと知るジウォン。そのとき彼女はどのような決断を下すのでしょうか。残酷すぎる展開に涙が止まりません!
『悪の花』の口コミ・感想
みんな演技が上手すぎる……。秘密の過去を抱える夫を演じるジュンギが醸し出す不穏な雰囲気や不気味な感じがホントに怖かったよ。そしてヒソンの気持ちがわかってしまうくらいのめり込めるし、最初から最後までドキドキしっぱなしだった!
あちこちに張り巡らされた伏線の回収がお見事!些細なセリフの1つ1つがすべて繋がっていくから、中盤からのアップテンポな展開はめっちゃスリリングだった。鳥肌立ちっぱなしだし、観終わった後の喪失感・虚無感がすごい!
韓国ドラマ『悪の花』のあらすじ・ネタバレ!夫婦が迎える結末に涙
百想芸術大賞に5部門ノミネートされ、「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」(2016年)で人気を集めたイ・ジュンギが主演の『悪の花』。 展開が読めないハラハラ感と、夫婦が迎える結末に感情が揺さぶられる感動作です!