「るろうに剣心」神谷薫は剣術小町！死亡説や剣心との関係を徹底解説

和月伸宏による漫画「るろうに剣心」は、これまでにアニメ化や実写映画化などさまざまなメディアミックスがされています。そんな本作に登場する神谷薫はヒロインであり、かなり人気の高いキャラクターです。 本記事ではそんな神谷薫について、剣心との関係性なども踏まえながら徹底的に深彫していきます！彼女について詳しく知りたい場合は、要チェックです。

神谷薫(かみやかおる)は「るろうに剣心」のメインヒロインの1人で、生まれ育った町では「剣術小町」と噂される美少女です。彼女は活人剣の流派である「神谷活心流」の使い手として、父である越路郎(こじろう)亡き後は「神谷道場」の師範代を務めます。 性格は明るく活発な一方で、真面目で正義感が強い一面も。そのため短気で怒りやすく、作中では弥彦や剣心たちに制裁を加えているシーンもよく見られますよ。剣心たちが強すぎるために隠れがちですが、実は彼女の剣術の腕もかなりのものです。 しっかり者で気遣い上手な彼女の性格が、「誰にだって語りたくない過去の一つ二つあっておかしくないわ」という名言によく表れています。

「るろうに剣心」の実写版で神谷薫役を演じたのは、女優の武井咲。可憐な美しさでありながら凛々しさも持ち合わせている彼女は、神谷薫役にぴったりですね。 これまでにも数々のドラマや映画に出演してきた彼女の代表作には、ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』のヒロイン・佐伯ひかり役や、映画『テラフォーマーズ』のヒロイン・秋田菜々緒役などがあります。

神谷薫のモデルは、かつて実在した坂本龍馬の元婚約者・千葉佐那だと言われています。北辰一刀流の流祖である千葉周作を伯父に持つ彼女は、女性でありながら剣術の腕前は抜群で、わずか14歳にして北辰一刀流免許皆伝を手にしています。 剣術の実力もさることながらその美貌も圧倒的で、「千葉の鬼小町」「小千葉小町」といった愛称で親しまれていたという逸話もあります。龍馬と婚約をしていた彼女ですが、龍馬が土佐に戻ってからは二度と再開を果たすことはありませんでした……。

神谷薫は彼女の父である神谷越路郎が創始した活人剣・神谷活心流を用いて戦います。この剣術は人を殺めることを目的にはしておらず、あくまでも「制する」という目的のもと木刀や竹刀を用いるのが特徴です。 さらに薫は剣術だけでなく体術も得意としており、アニメ版で武器である木刀が破壊された際には、合気道や柔術、柔道などを使って戦っていました。いずれも達人レベルの腕前ということで、その強さには驚かされます。

「柄の下段・膝挫」は、京都大火編の十本刀・本条鎌足戦で薫が使用した必殺技。折れて短くなってしまった木刀の柄を両手で抑え込みながら相手の膝へ叩きつけることで、関節の骨を折るという力技です。 この技を受けたことで鎌足は戦闘不能の状態になっており、まさに殺人剣ではなく活人剣である「神谷活心流」の名にふさわしい必殺技ですね。

「刃止め・刃渡り」は神谷活心流の奥義で、薫が「実践での使用は困難」と語るほど難しい技でもあります。 この技は木刀を持ったまま自身の手の甲で相手の刀身を受け止め、相手の刀身を少しずつ滑らせながら間合いに入り込むというもの。真剣を手の甲で受け止める必要があるためかなり常人離れした技ですが、作中終盤で弥彦は成功させています。

美人で剣術の腕もある薫の唯一の弱点は、料理下手なところ。普通はあまり失敗することのない焼き魚を作った際にも、仲間たちに「まずい」と言われています。 さらに寝ている相楽左之助に味噌汁を飲ませた際には、毒を盛ったと勘違いした彼が飛び起きていました。のちに彼女の夫となる剣心も実は彼女の料理が苦手なようですが、「食べるごとに味が増すいい料理」というなんとも優しいフォローを入れています……。

東京で横行していた辻斬り事件の流派と噂された「神谷活心流」の師範を務めていた神谷薫は、噂のせいで門下生を失い、途方に暮れていました。彼女は偶然出会った剣心を辻斬り事件の犯人だと思い込み彼に挑みますが、軽くいなされてしまうのでした。 その後ひょんなことから鵜堂刃衛から斬られそうになったところを剣心に救われたことをきっかけに、彼を実家である道場で匿うことに。その後仲間も増え、2人と仲間たちは同じ屋根の下で暮らしながらさまざまな事件に巻き込まれていきます。

明治政府は剣心に志々雄真(ししおまこと)を始末するように命じますが、薫は政府のトップである大久保利通に「剣心を京都には絶対向かわせない」と言い放ちます。 その後大久保が殺害をされたことをきっかけに京都行きを決めた剣心を薫は引き止めますが振り払われてしまい、泣き崩れたのちにしばらく塞ぎ込んでしまうのでした。 弥彦や恵から喝を入れられた薫は剣心が自身にとって大切な存在であることを再認識し、自身も京都へと向かうことに。無事に剣心と再会した薫は、彼に怒り半分安心半分な自身の気持ちをまっすぐに彼に伝えました。 薫は剣心や操たちとともに強力し、志々雄やその部下たちを追い詰め、最終的に再び明治の世は平和になるのでした。

京都大火を未然に防いだのち、東京で平和な日々を過ごしていた薫や剣心たち。しかしそんな中、彼ら行きつけの牛鍋屋・赤べこが襲撃されるなど暗雲が立ち込めはじめていました。 さらにその後薫がよく出前稽古を行っていた場所も襲撃され、多数の死人が出てしまいます。剣心が悩みながら歩いていると、彼の前に雪代縁(ゆきしろえにし)という男が現れます。10日後に神谷道場で復讐戦を行うことを告げられた剣心は、薫に自分の過去を話すことを決意するのでした。 薫のもとに戻った剣心は、かつて自身に雪代巴(ゆきしろともえ)という妻がいた事を打ち明けます。彼の本心を聞いた薫もまた、自身の今の剣心に対する気持ちを打ち明けるのでした。 のちに薫は縁に攫われ、あたかも死んだかのように扱われます。しかし死んだように見えた薫は人形で、本物の薫は死んでいませんでした。薫が死んだと思い込んだ剣心は一時廃人のようになっていたものの、生きていることを知ったあとは縁のもとへ乗り込み薫を救い出すことに成功します。

剣心と結婚した薫は彼との間に息子を設け、剣路(けんじ)と名付けます。2人で道場を切り盛りしながら幸せに暮らしていた剣心と薫でしたが、ある日剣心は薫の父である越路郎が生きていることを知るのでした。 薫や剣路を越路郎に会わせたい、自身も婿として彼に挨拶をしたいと考えた剣心は薫たちを連れて北海道・函館へ。しかしそこでは劍客兵器という武装集団が暗躍していました。

原作では剣心とともに幸せになる結末が描かれている薫ですが、なんとOVAの星霜編では剣心とともに梅毒に冒され死亡しています。まず最初に梅毒にかかってしまうのは、剣心。梅毒は傷口からも感染するため、剣心が浮気したというわけではなく怪我人の手当の際などに感染してしまったのでしょう。 当時は梅毒の治療法が確率していなかったためみるみる剣心は衰弱していきますが、そんな彼と一夜をともにした薫も梅毒にかかってしまいます。そして剣心が息を引き取ったあと、彼女も後を追うように死亡しました。 原作とアニメでここまで結末が異なるのは、少し驚きですよね。

初代神谷薫の声を演じるのは、オスカープロモーション所属の女優である藤谷美紀。普段は映画やドラマなどで活躍する彼女ですが、「るろうに剣心」で本格的に声優としてデビューしました。ちなみに彼女が出演したアニメ作品は、「るろうに剣心」シリーズ以外ほとんどありません。 そんな彼女は普段、サスペンスや刑事モノのドラマに数多く出演しています。

2023年7月より放送される「るろうに剣心」の新アニメで神谷薫の声を演じるのは、81プロデュース所属の声優・高橋李依。 かわいらしさとマイルドさを兼ね備えた声質が特徴的な彼女の代表作には、『ゆるキャン△』シリーズの斉藤恵那役や『彼女、お借りします』の桜沢墨役、そして『地獄楽』の杠役などがあります。

2023年7月より新アニメが放送されることで、再注目されている「るろうに剣心」。そんな本作のヒロインである神谷薫が、新アニメでも活躍してくれるのを楽しみに待ちましょう！