『るろうに剣心』名言集【研ぎ澄まされた鋭さ】

2017年7月6日更新

佐藤健が主演の実写映画も記憶に新しい時代劇漫画「るろうに剣心」から、4人のキャラクターによる名言をチョイスしました。明治時代、侍が過去のものとなった時代を舞台に、己の信念を貫くために戦った多くの男女のドラマは、今なお熱い輝きを放ち続けています。今回は、そんな漫画『るろうに剣心』より印象的な名言を紹介します。

漫画からアニメ、そして実写映画。数々の名言を生んだ『るろうに剣心』ワールド

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、通称「るろ剣」とは、週刊少年ジャンプで連載されていた和月伸宏による時代劇アクション漫画です。1996年にアニメ化、2014年には実写映画化され、OVAも多数発売されるなど多彩なメディアミックスがなされ、連載終了後15年以上経っても多くのファンを抱えている人気作品です。 明治時代初期として剣客たちの生きざまを格好よく、そして大迫力に描いたことで多くの少年たちの心を掴んだ『るろうに剣心』。アクションだけでなく、グッと来るような粋な台詞も多くあります。今回は、原作である漫画『るろうに剣心』から、印象的な名言をご紹介します。

緋村剣心の名言

幕末に名を馳せたかつての「人斬り抜刀斎」こと主人公・緋村剣心。維新後は逆刃刀を携え不殺(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅し贖罪に命を賭する悲しき罪を背負った男なのです。

剣は凶器 剣術は殺人術 どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実

平和な世界を作るという理想のためとはいえ、幾たびも剣を振るい、人の命を奪ってきた剣心。殺人術としての剣術の「現実」を肌身に感じて理解している剣心だからこそ、重みのあるこの言葉です。そしてこの言葉は、「けれども拙者は、そんな真実よりも、薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ」と続きます。だからこそ、薫の信じる理想を信じたかったのかもしれません。剣心の心と過去を垣間見ることのできる第1話の名台詞でした。

時代を創るのは「刀」ではなく それを扱う「人」でござる

激しい戦いの末折れてしまった、剣心の持つ逆刃刀。それを打った新井赤空の息子であり唯一の後継者である青空に対して、剣心が放った印象的な名言です。この言葉が青空の心を動かし、逆刃刀・真打と共に新たな戦いの場へ向かう事になるのです。

斎藤一の名言

警官・藤田五郎の正体が幕末の京都でその名を轟かせた新撰組の三番隊隊長、斎藤一であることは「るろうに剣心」ファンには説明不要でしょう。史実でも斉藤は幕末の動乱を生き残り、警視庁に活躍の場を移したことで知られています。

犬はエサで飼える。人は金で飼える。だが壬生の狼を飼うことは何人にも出来ん

京の都で「壬生の狼」と怖れられた新撰組ですが、近藤、土方らトップや主要メンバーを失ってもなお、生き残った隊士たちに新撰組の目指した理想と志は生き続けています。それが生き続ける限り、斎藤一はどんな敵にも屈することなく、堂々と戦いを挑んでいくのです。

己の信念を貫けなかった男など、死んでも生きてても惨めなものだ

これは、十本刀の一人「盲剣の宇水」を倒した時の名言ですが、同時に彼自身の生きざまを表す言葉でもあります。かつての「志々雄を倒す!」という信念を忘れ、地位と名誉に溺れていた宇水に対して男の生きざまを説いたこの言葉は、斎藤自信がそうなってしまわないための戒めでもあるのかもしれません。

志々雄真実の名言

るろうに剣心、最凶の悪役。漫画、アニメ、映画で「るろうに剣心」に触れた人で、志々推真実という男が印象に残らなかった人は、殆どいないはずです。剣心の後継として「人斬り」として暗殺に手を染めた志々雄は、維新後、明治政府により闇討ちにあい、その功績ともども闇に葬られます。

所詮、この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ

明治の世に甦った志々雄は、かねてより抱いていた「国盗り」の計画を実行に移すべく決起。新政府に戦争をしけるのでした。そのやり方は決して称えられたものではありませんが、この名言は、人間社会の不変の真理を表現したシンプルな名言といえるでしょう。

決まってんだろ。閻魔相手に地獄の国盗りだ。

十本刀の一人、佐渡島方治が死に際に見た地獄で志々雄が放った名言。「行く?何処へです?」と尋ねる方治に対して彼はこう言ってのけるのです。天国だろうが地獄だろうが、どこにいても戦える相手と戦って頂点を目指す。弱肉強食の世界で常に上を目指し生き続けてきた志々雄真実という人間のぶれない信念が一言で表されています。

四乃森蒼紫の名言

時代劇「暴れん坊将軍」でも知られる御庭番は、八代将軍・吉宗の時代から導入された役職の一つで、情報収集を行う幕府の隠密でした。四乃森蒼紫は、そんな御庭番の最後の頭領です。15歳でこの地位を継いだ優秀な男であり、剣心の最大のライバルとなる存在です。

抜刀斎。俺がお前を殺すまで、誰にも殺されるなよ。

剣心をライバル視する蒼紫ですが、それは幕末最強の「人斬り抜刀斎」である剣心を倒すことで、御庭番の威信を示すためでした。敵対心だったものが次第に変わって行ったとしても...。そんな蒼紫の、一途な思いが生んだ剣心への名言でした。

随分とぶ厚い紙一重だ...。

緋村剣心との接戦の末、紙一重で負けてしまった四乃森蒼紫がつぶやいた言葉です。「紙」一重なのにも関わらず、そのわずかな差が勝負を決める。長きにわたって倒すことを目標にしてきた剣心に負けてしまった悔しさと、ライバルの本当の強さを認めているような印象的な一言です。