2019年11月30日更新

『るろうに剣心』の名言を厳選して紹介!【研ぎ澄まされた鋭さ】

るろうに剣心

佐藤健が主演の実写映画も記憶に新しい時代劇漫画「るろうに剣心」から、4人のキャラクターによる名言をチョイスしました。明治時代、侍が過去のものとなった時代を舞台に、己の信念を貫くために戦った多くの男女のドラマは、今なお熱い輝きを放ち続けています。今回は、そんな漫画『るろうに剣心』より印象的な名言を紹介します。

目次

漫画からアニメ、そして実写映画。数々の名言を生んだ『るろうに剣心』ワールド

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』、通称「るろ剣」とは、週刊少年ジャンプで連載されていた和月伸宏による時代劇アクション漫画です。1996年にアニメ化、2014年には実写映画化され、OVAも多数発売されるなど多彩なメディアミックスがなされ、連載終了後15年以上経っても多くのファンを抱えている人気作品です。 明治時代初期として剣客たちの生きざまを格好よく、そして大迫力に描いたことで多くの少年たちの心を掴んだ『るろうに剣心』。アクションだけでなく、グッと来るような粋な台詞も多くあります。今回は、原作である漫画『るろうに剣心』から、印象的な名言をご紹介します。

緋村剣心の名言

幕末に名を馳せたかつての「人斬り抜刀斎」こと主人公・緋村剣心。維新後は逆刃刀を携え不殺(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅し贖罪に命を賭する悲しき罪を背負った男なのです。

剣は凶器 剣術は殺人術 どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実

平和な世界を作るという理想のためとはいえ、幾たびも剣を振るい、人の命を奪ってきた剣心。殺人術としての剣術の「現実」を肌身に感じて理解している剣心だからこそ、重みのあるこの言葉です。そしてこの言葉は、「けれども拙者は、そんな真実よりも、薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ」と続きます。だからこそ、薫の信じる理想を信じたかったのかもしれません。剣心の心と過去を垣間見ることのできる第1話の名台詞でした。

時代を創るのは「刀」ではなく それを扱う「人」でござる

激しい戦いの末折れてしまった、剣心の持つ逆刃刀。それを打った新井赤空の息子であり唯一の後継者である青空に対して、剣心が放った印象的な名言です。この言葉が青空の心を動かし、逆刃刀・真打と共に新たな戦いの場へ向かう事になるのです。

剣一本でも この瞳に止まる人々くらいなら なんとか守れるでござるよ

第2幕「流浪人・街へ行く」にて登場。かつて一緒に剣を振るっていた長州派維新志士・山県有朋へ向けて放った言葉です。時代が代わり、剣だけでは何もできないと有朋に言われた剣心。続けて剣心は彼に、もう1度力を貸してほしいと頼まれます。 これまでは誰かのために剣を抜いていた剣心ですが、今は自分にとって大切な人のために力を使いたいと思ったのでしょう。そんな剣心の気持ちや心境の変化が見られるような名言です。 また、かつて幕末最強の緋村抜刀斎と言われていた剣心だからこそ、説得力のある言葉ですよね。

拙者は流浪人(るろうに)、また……、流れるでござる

志々雄真実を倒すため、神谷道場門前で神谷薫と別れる際に言ったこの言葉。第57幕「明治十一年五月十四日―午後―」にて登場した名言です。 斎藤一との戦いを終え、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の第2部である「京都編」へと繋がる、印象深いシーンでもあります。 「今までありがとう、そして、さよなら。」に続く言葉で、感謝と別れを述べている剣心ですが、その表情はどこか寂しげ。剣心はこれまでも流浪人としてひとつの場所に留まることなく、流れるようにさまざまな土地を転々としてきました。 そのため別れにはどこか慣れているのではないかと思われがちですが、そんな剣心の人間らしい一面が見られるようであり、薫は特別であることがにじみ出ているような名言・名場面です。

斎藤一の名言

警官・藤田五郎の正体が幕末の京都でその名を轟かせた新撰組の三番隊隊長、斎藤一であることは「るろうに剣心」ファンには説明不要でしょう。史実でも斉藤は幕末の動乱を生き残り、警視庁に活躍の場を移したことで知られています。

犬はエサで飼える。人は金で飼える。だが壬生の狼を飼うことは何人にも出来ん

京の都で「壬生の狼」と怖れられた新撰組ですが、近藤、土方らトップや主要メンバーを失ってもなお、生き残った隊士たちに新撰組の目指した理想と志は生き続けています。それが生き続ける限り、斎藤一はどんな敵にも屈することなく、堂々と戦いを挑んでいくのです。

己の信念を貫けなかった男など、死んでも生きてても惨めなものだ

これは、十本刀の一人「盲剣の宇水」を倒した時の名言ですが、同時に彼自身の生きざまを表す言葉でもあります。かつての「志々雄を倒す!」という信念を忘れ、地位と名誉に溺れていた宇水に対して男の生きざまを説いたこの言葉は、斎藤自信がそうなってしまわないための戒めでもあるのかもしれません。

お前の全てを否定してやる

るろうに剣心,斎藤一

斎藤といえば、第52幕「牙を剥く狼」にて登場するこの言葉。不殺の誓いを守りながら流浪人として過ごしてきた剣心に対して放った言葉です。 かつては同じように多くの人々を殺めてきた剣心と斎藤。敵同士ではありましたが、お互いの強さは認め合っているような関係でした。 しかし剣心は、今では正反対ともとれる不殺を守った生き方に。それを知った斎藤は裏切られたような気持ちになったのでしょう。かつてのライバルである彼と再び戦うため、今の強さを確かめるためにふっかけた言葉ともいえます。 不殺の誓いを守る剣心と、「悪・即・斬」という信念に基づいて容赦なく刀を抜く斎藤。そんな相反する思いを持つ2人が激突した場面での名言です。

志々雄真実の名言

るろうに剣心、最凶の悪役。漫画、アニメ、映画で「るろうに剣心」に触れた人で、志々推真実という男が印象に残らなかった人は、殆どいないはずです。剣心の後継として「人斬り」として暗殺に手を染めた志々雄は、維新後、明治政府により闇討ちにあい、その功績ともども闇に葬られます。

所詮、この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ

明治の世に甦った志々雄は、かねてより抱いていた「国盗り」の計画を実行に移すべく決起。新政府に戦争をしけるのでした。そのやり方は決して称えられたものではありませんが、この名言は、人間社会の不変の真理を表現したシンプルな名言といえるでしょう。

決まってんだろ。閻魔相手に地獄の国盗りだ。

十本刀の一人、佐渡島方治が死に際に見た地獄で志々雄が放った名言。「行く?何処へです?」と尋ねる方治に対して彼はこう言ってのけるのです。天国だろうが地獄だろうが、どこにいても戦える相手と戦って頂点を目指す。弱肉強食の世界で常に上を目指し生き続けてきた志々雄真実という人間のぶれない信念が一言で表されています。

緋村が折っちまったもんは逆刃刀じゃねぇ……信念だ!

るろうに剣心,志々雄真実

瀬田宗次郎らとの戦いの中で折れてしまった、剣心の愛刀・逆刃刀。そんな中、志々雄が放った言葉が「緋村が折っちまったもんは逆刃刀じゃねぇ……信念だ!」でした。 不殺の誓いを基に生きていた剣心にとって殺傷力のないこの刀は、自らの生き方を象徴しているものともいえる大切な刀。そんな剣心の愛刀が折れたということは、彼の信念が折れてしまったというのと同等ともいえるでしょう。 志々雄との戦いが残る中、逆刃刀が折れてしまった剣心。しかしここで逆刃刀以外の刀を持つと、不殺の誓いに反することになってしまいます。そのため、折れた逆刃刀を鞘におさめて志々雄のいる京都へ向かった剣心ですが、心中は穏やかならぬ状況であったことでしょう。 そんな剣心の状況を的確に表したような志々雄の名言です。

四乃森蒼紫の名言

時代劇「暴れん坊将軍」でも知られる御庭番は、八代将軍・吉宗の時代から導入された役職の一つで、情報収集を行う幕府の隠密でした。四乃森蒼紫は、そんな御庭番の最後の頭領です。15歳でこの地位を継いだ優秀な男であり、剣心の最大のライバルとなる存在です。

抜刀斎。俺がお前を殺すまで、誰にも殺されるなよ。

剣心をライバル視する蒼紫ですが、それは幕末最強の「人斬り抜刀斎」である剣心を倒すことで、御庭番の威信を示すためでした。敵対心だったものが次第に変わって行ったとしても...。そんな蒼紫の、一途な思いが生んだ剣心への名言でした。

随分とぶ厚い紙一重だ...。

緋村剣心との接戦の末、紙一重で負けてしまった四乃森蒼紫がつぶやいた言葉です。「紙」一重なのにも関わらず、そのわずかな差が勝負を決める。長きにわたって倒すことを目標にしてきた剣心に負けてしまった悔しさと、ライバルの本当の強さを認めているような印象的な一言です。

「最強」という名の華をこの手にするまで オレの闘いは終わらない

第86幕「蒼紫と翁」に登場するこの言葉。幕末最強といわれていた人斬り抜刀斎を倒し、隠密御庭番衆が最強であることを証明しようとこだわる蒼紫らしい名言です。 幼い頃から厳しい鍛錬を積み重ねてきた蒼紫。現実主義者でありながらも人間味に溢れ、カリスマ性も高く、人望の厚い人物です。 読者としては厳しい現実を生きてきた剣心を応援したいと思いつつも、彼に勝ちたい蒼紫も応援したくなるのは、そのキャラクター性にあるでしょう。ひたむきであたたかい彼の人柄を知ってしまうと、思わず背中を押したくなってしまいます。 この言葉と共に描かれる彼の後ろ姿からは、最強になるまで諦めないという覚悟すら見て取れます。そんな蒼紫を象徴したような名言です。