漫画「るろうに剣心」最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！不殺を誓う流浪人の剣客浪漫譚

『週刊少年ジャンプ』にて連載され人気を博し、2017年からは続編である「北海道編」が連載中の『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。実写映画も大人気の本作が、2023年7月から新たにアニメ化されると発表があり、大きな話題になりました。 そこで本記事では2023年になっても注目を集める「るろうに剣心」のあらすじと感想を、最新話までネタバレありで紹介します！

140年前、黒船が来航し動乱の渦中にあった京都に、「人斬り抜刀斎」と呼ばれる剣客がいました。修羅のように人を斬り、明治の新時代を到来させた彼は、時代の移り変わりと共に表舞台から姿を消します。 そして明治11年の東京下町、神谷活心流道場の師範代である神谷薫は、辻斬りに及ぶ「人斬り抜刀斎」を探していました。そんな彼女が見つけたのは、とぼけた様子のただの「流浪人」。しかし辻斬りをおこなう偽物の抜刀斎を前に、流浪人・緋村剣心の眼光が鋭くなりーー。 これは過去や宿命と戦う、1人の剣客の物語です。

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神谷活心流道場に居着いた剣心は、元士族の少年である明神弥彦(みょうじんやひこ)や、喧嘩屋・相楽左之助(さがらさのすけ)を仲間に加えながら、平和な日々を過ごしていました。 しかしそんななか、明治維新の要人を狙った連続暗殺事件が発生します。未だに腕を買われている剣心は、警察からの依頼を受けます。犯人は二階堂平法を使う人斬り・鵜堂刃衛(うどうじんえ)です。 剣術の腕は五分ですが、不殺を誓い人殺しの剣から離れた剣心は、鵜堂に押されてしまいます。これまでの敵には圧勝していた彼の、初めての苦戦。最終的には勝利したものの、剣心が己の過去とどれだけ大きな覚悟で戦っているのかがわかるシーンでした。

左之助と共に賭場を訪れた剣心は、女性の医者である高荷恵(たかにめぐみ)と出会います。医者の腕を見込まれた彼女は、阿片の密造に加担させられていました。剣心たちは恵を助けるため、悪徳事業家である武田観柳(たけだかんりゅう)と対峙します。 武田は用心棒として、かつて江戸城の警護を務めた「隠密御庭番衆」を雇っていました。江戸最強の武闘派組織であった隠密御庭番衆のリーダー・四乃森蒼紫(しのもりあおし)は、敵が人斬り抜刀斎であると知り、仕事関係なく自分の生きた証を刻むため剣心に向かって来ます。 気絶寸前まで追い詰められた剣心ですが、最後は四乃森蒼紫を倒し恵の救出に成功したのでした！

かつては幕末の動乱の渦中にあった京都で、ある男が怪しい動きを見せているとのこと。その男の名は志々雄真実(ししおまこと)。剣心が人斬りを辞めた後、二代目として雇われたのが彼でした。 志々雄は明治政府に不満を持っており、日本を再び動乱の世に戻そうとしていました。依頼を受けた剣心は、志々雄を止めるため単身で京都に向かいます。そこで立ちはだかったのが、志々雄の部下「十本刀」の1人である天剣の宗次郎(そうじろう)です。 彼の圧倒的なスピードにやられた剣心は、師匠・比古清十郎(ひこせいじゅうろう)のもとを尋ねます。そこで奥義を習得した彼は、志々雄との戦いに赴くのでした！

十本刀との戦いに斎藤一(さいとうはじめ)や左之助が勝利し、剣心も再び前に立ちはだかった四乃森蒼紫に勝利します。そして迎えた、志々雄真実戦。 志々雄真実の信条は「弱肉強食」です。その考え方は剣心と真っ向から対立し、行動も信念も真逆の者たちの戦いが始まりました。どこまでいっても真逆である2人の、対比が面白いです……！ 志々雄は剣心を何度も倒す、圧倒的な戦闘力をみせつけます。斎藤、左之助、そして四乃森が3人で立ち向かっても、彼は倒せません。「天翔龍閃」を受けても大きすぎる野心で、再び剣心を追い詰めます。しかし最後は体温の上昇で体が発火してしまい、志々雄は焼失したのでした……。

まだ剣心が人斬りとして戦っていた頃、彼は暗殺現場を1人の女性に目撃されてしまいます。その女性の名は雪代巴(ゆきしろともえ)。剣心はいつしか巴に惹かれるようになり、巴もまた同じでした。 剣心は暗殺で荒んだ心を巴に癒されているのを感じ、2人はついに結ばれます。実は彼女は、かつて剣心が殺した人間の許嫁でした。巴は暗殺集団「闇乃武」によって、剣心を殺すために差し向けられた刺客だったのです。 しかし巴は本当に剣心に惹かれてしまっていました。闇乃武によってピンチとなった剣心に駆け寄った彼女は、剣心の刀によって斬られてしまうのです。彼が不殺を誓う原因となったこの事件によって、巴の弟である雪代縁(ゆきしろえにし)が剣心に恨みを抱えーー。

剣心に復讐するためにやって来た縁は、作戦を開始します。彼は剣心の周囲の人物をターゲットに、剣心を外側から弱らせる作戦にでました。剣心は薫の死体を目にし、廃人となってしまいます。しかし薫の死体は偽物。剣心は薫を奪還するために、縁のもとへ乗り込むのでした。 負の感情によって強くなった縁に、まったく歯が立たない剣心。いつ殺されてもおかしくない状況まで追い詰められ、縁から自害するよう言われます。それでも剣心は自分が罪を償う道を曲げず、ついに戦いは奥義対決に。 勝利したのは、生きる意志と覚悟を手に入れた剣心の「天翔龍閃」でした……！

人誅編から数年後、剣心は薫と結婚し子供も生まれていました。半隠居生活を送りながら、平和な日々を過ごしていた彼。そんななか剣心に、門下生がある写真を見せてきます。 その写真は西南戦争で亡くなったとされている、薫の父・神谷越路郎の写真。越路郎の生存を知った剣心と薫は、仲間たちを連れ北海道へと旅立ちます。 一方その頃北海道では、「劍客兵器」という名の武装集団が水面下で動いていました。北海道の函館に降り立った剣心一家は、宗次郎とまさかの再会を果たします。そして未だ人生の答えがみつからない宗次郎を仲間に加え、剣心は再び戦いに身を投じるのでした。

北海道で襲撃を続ける劍客兵器を相手に、剣心は戦うことを決意します。その頃斎藤は劍客兵器が求める猛者を選別し、慰霊碑・碧血碑の前に集めていました。その猛者とは、かつて志々雄真実が束ねた十本刀の面々です。 猛者を連れて凍座白也(いてくらびゃくや)の尋問に臨む、斎藤と剣心。しかし凍座は剣心との勝負を望み、その最中であれば質問に応えると言い始めーー。 その後北海道の各所で、劍客兵器とのバトルが繰り広げられます。二重の極みで戦う左之助に、剣技で戦う永倉新八(ながくらしんぱち)。戦いの行方は必見です！

本作にはたくさんの見どころがあるのですが、登場人物たちの人間模様と迫力の戦闘シーンに特に注目してほしいです。剣心は最初1人ですが、物語が進むにつれて少しずつ仲間が増えていきます。剣心と薫の恋愛模様はもちろんのこと、その他の仲間たちとの関係性がどのように動いていくかにも注目！ さらに戦闘シーンは大迫力で、見応え抜群！剣心だけでなく、仲間たちの戦闘スタイルにはそれぞれの良さがあるので、ぜひ注目してみてくださいね。

1996年から1998年にかけて、放送していたアニメ「るろうに剣心」。しかし2023年7月から、フジテレビ系深夜アニメ枠「ノイタミナ」にて、アニメ「るろ剣」が新作として放送を開始します！ 「るろ剣」第2作で緋村剣心を演じるのは、81プロデュース所属の声優である斉藤壮馬です。『ブルーロック』の千切豹馬役など多くのメインキャラを演じる彼と、神谷薫役の高橋李依の掛けあいに注目しましょう！

時代を超えて愛される「るろうに剣心」ですが、最後にアニメを観た、漫画を読んだのが相当前だという人も多いのではないでしょうか。 ぜひ2023年7月にアニメ「るろ剣」熱が再燃する前に、原作にも手を伸ばしてみてください！