漫画『疵まみれの花嫁』は全巻無料で読める？6話までのネタバレあらすじ解説も

漫画『疵まみれの花嫁』は、周囲の結婚で焦りを抱えるヒロインが様々な傷を抱えながらも幸せを掴もうと奮闘する愛憎まみれたヒューマンストーリー。 今回の記事では『疵まみれの花嫁』をお得に読む方法やあらすじ、見どころなどを紹介していきます。

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ヒロイン・桐谷あおいは今年で29歳。弟や後輩など周囲が次々と結婚や出産というイベントをこなしていく中、長く付き合っている彼氏・拓海とは進展もなく少しだけ焦りを感じ始めていました。 母親からの結婚の催促などを煩わしいと思う反面、既婚者を羨ましい気持ちで見てしまうあおい。親友の瑠可にも相談しつつ、交際5年目の記念日はちょっと大胆に頑張ってみようと決意します。 しかし、記念日当日。メッセージを送ってもなかなか既読がつかず連絡がつかない拓海。もしかして記念日を忘れているのでは？と訝しみつつ、あおいは予定通り拓海のマンションへとやってきました。そこであおいが見たのは、ベッドで抱き合う拓海と瑠可の姿で……？

あおいは彼氏の拓海と交際5年目。やりがいのある仕事に恵まれ充実した日々を過ごしている一方で、煮え切らない拓海との関係にモヤモヤしていました。 拓海のことは変わらず好きでしたが、ことあるごとに「もう家族みたいなもん」と言われたり、もう半年もレスが続いたりしていることで徐々に追い詰められていくあおい。 よく話を聞いてくれる親友・瑠可のような理想の夫婦になるべく、交際5年の記念日は気合いを入れようと決意します。 迎えた記念日当日。メッセージに既読が付かないことを不審に思いつつも、合鍵で拓海の部屋に入ったあおいは玄関で見たことのある女ものの靴を目にします。部屋の中を覗いてみると、そこには激しく交わり合う拓海と瑠可の姿があったのでした。

彼氏と親友の裏切りにショックを受けつつも、いつも通り職場に向かったあおい。丁度瑠可の夫と近々一緒に仕事する予定があり、仕事中も頭の中は瑠可たちのことでいっぱいでした。 その日の晩、拓海から食事に誘われたあおいは、浮気のことを問い詰めるつもりで店へと向かいます。しかしいざ拓海を前にすると何も言い出せず、体調が悪いといってそそくさと店を後にしてしまうのでした。 すると丁度そこで瑠可の夫・空と鉢合わせたあおいは、瑠可のことは伏せ、拓海の浮気について相談してみることに。最初は驚いたようにあおいの話を聞いていた空でしたが、瑠可との結婚生活の話題になり様子が一変します。 空は瑠可とはもう暫くレスだったと突然告白すると、拓海の相手が瑠可だということも知っていると言い出して……。

空が言うには、拓海と瑠可の関係は半年前から。空は裏切られてもなお瑠可を愛しているようで、拓海を訴えるつもりだと語りました。 一方、半年間も浮気されていたと知り、あおいはもはや拓海のことを全く信用できなくなっていました。そして彼がプレゼントしてくれたネックレスを返してケジメを付けようと決意します。 その後、拓海のマンションに向かったあおいは、道端で口論する瑠可と拓海の姿を目撃します。あおいは瑠可が去った後、弁解しようとする拓海に向かって全部知っていると告げ、もらったネックレスを投げつけるのでした。 それだけでは怒りは収まらず、全てを奪った瑠可にも一言いってやろうと、あおいは瑠可の後を追います。しかしやっと見つけた瑠可は歩道橋の上から飛び降りようとしていて……。

あおいに「拓実なんかくれてやる、子供を作って落ち着きなさい」と言われ涙を流す理可。彼女は貧しい幼少期を過ごしていたせいで、"家族の幸せ"というものが分からないのでした。 後輩の菜々はあおいが彼氏に浮気されたことを知ってか知らずか、元気のない彼女を合コンに誘います。そこで桜井直哉という好青年に惹かれたあおい。2人で街中を散策中にナイトウェディングを目撃し、思わず涙が零れます。それは彼女が拓実と思い描いていた今はもう叶わない幸せの形です。 直哉は泣きじゃくるあおいを気遣い抱き寄せます。あおいはその現場を拓実が見ていることに気づいて……。直哉に急用だと告げ、近くにある拓海の会社を訪ねます。 空に会社で不倫を暴露された拓海は記者の仕事から外され、それ以降出社していないとのことでした。

合コンで意気投合した直哉と夕食デートをすることになったあおい。待ち合わせに向かう途中で遭遇した拓実に「あいつはダメだ」と物凄い剣幕で忠告されます。直哉との関係を邪魔しようとする彼に苛立ったあおいは「ストーカーみたいなことしないで！」と吐き捨て、その場を立ち去りました。 会社経営者の直哉はとても優しくて紳士的。信頼感が芽生えたあおいは拓実に裏切られたことを彼に話してしまいます。力になると言われたあおいは次回、直哉の家に招待されました。 徐々に元気を取り戻してきたあおいは空に連絡し、理可の状況を確認することに。義父から性加害を受けて妊娠し、堕胎を経験した理可は躁うつ病を発症していました。現在は病院で療養中とのことです。身の毛もよだつような理可の過去を聞き、あおいはショックを受けるのでした。

理可の両親は幼い頃に離婚しており彼女は母親に引き取られました。母は再婚したものの、相手の男は日常的に暴力を振るうDV男でした。性的暴行を受けた理可は妊娠し、中絶した際に子宮を失っています。2度と子供を産めない体にされた理可は心に深い傷を負ってしまったのです。 性に奔放な理可はセックスをすることでおぞましい過去を忘れようとしました。しかしそれが逆効果となり、さらに精神を病む結果となったのです。夫の空は理可を愛しているが故に、彼女を抱くことを辞めました。 一方、直哉の自宅に招待されて浮かれているあおいは「好きだ」と迫られてキスをしようとしますが……。タイミング良く拓実から電話がかかってきて邪魔されてしまいます。 数年前、拓海は偶然にも仕事で直哉の兄と接点を持っていました。その頃の記憶が正しければ、直哉が結婚詐欺師であることはほぼ間違いありません。あおいの危機を感じた拓実は彼女の捜索を始めます。

可愛らしい絵柄とは裏腹に、登場人物たちが抱えるコンプレックスや仄暗い感情の闇が深いのが魅力的な本作品。ヒロインであるあおいが彼氏と親友に裏切られる展開から始まったかと思えば、次々とドロドロとした人間関係が広がっていきます。 人間の心の闇を前面に押し出したストーリー展開に、ぞっとさせられることも。テンポのいい物語ながら台詞や表情の1つひとつに意味があり、何度も読み返して登場人物たちの本当の感情を知りたくなる作品となっています。

彼氏が親友とセックスしている現場を覗き見してしまったあおい。当然大きなショックを受けて仕事でも時折暗い表情を見せます。しかし、そこで全てを諦めなかったことにしないのがあおいの強さなのです。 漠然としていた幸せの形を自分なりに見つめ始めるあおい。その過程で彼氏や親友夫婦など様々な人々との人間関係や心の闇に直面していくことに。時に激情に駆られることはありながらも、前に進むことを止めないあおいの行く末が気になってしまうストーリーとなっています。