漫画『ルリドラゴン』最新巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！龍の力を得た少女のドタバタ日常劇

「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で第1位を獲得した漫画『ルリドラゴン』。 この記事では本作の最新話までのあらすじをネタバレありで徹底解説！多くの読者をとりこにしたストーリーや、個性豊かなキャラクターたちの関係性を紹介し、本作が持つ魅力をあますことなくお伝えしていきます。

高校生の青木ルリは、ある日の朝突然自分の頭に生えた角を発見します。戸惑いながらも母に見せると、ルリは龍の娘だからねと平然とした様子。突然自分の父親が龍だと告げられたルリは、戸惑いながらもとりあえず普通に学校に行きます。 先生も友達も珍しがりながらも、割と受け入れムード。しかしルリは、くしゃみと同時に口から炎を吐いてしまうのです。彼女はまだ喉が龍ではないらしく血を流しながらも、自分の体質について少しずつ知っていくのでした。

炎が出ない分には問題ないものの、出たのにもう1度出せないのは暴発の可能性があり問題があるとのこと。ルリは河原で炎を吐く練習をして、見事に吐いてみせます。 事情を知っているおばあちゃんの家にも行き、残る問題は学校です。普通に学校に行ってもいいのかと悩んでいるルリは、スーパーで友達のユカに会いました。なんとなく気まずさを覚えていた彼女ですが、ユカの「また学校でね!!」の言葉で学校に行こうと決意します。

朝になると、結局学校に行きたくないと駄々をこねるルリ。しかし母の差し金でユカが家に来てしまい、渋々学校に行くことにします。 クラスはルリの正体考察でもちきりのようで、教室に入ると皆が答えを求めてきました。そこでドラゴンのハーフであると明かすと、実は先生は入学前から事情を知っていたとのこと。 学校に来てもいいのかと尋ねるルリに、世の中色んな人がいると話し先生はいつも通りのホームルームを始めるのでした。

学校を休んでいたことで、授業にまったくついていけなくなったルリ。ユカは隣の席の神代さんに助けてもらえばと言いますが、ルリは二色ツインテールの神代さんが怖い様子。 しかし神代さんから助け舟をだされ、ルリは彼女が意外に頭がいいことを知ります。角を褒められスタバでの勉強会にも誘われたルリは、JKらしいスタバでの写真をユカに送るのでした。

ルリは勉強会を開いてくれた神代さんたちに、自分が怖くないのかと聞きます。実はルリが火を吐いた日、ルリの母が教室に来て火は必ずなんとかすると言っていたとのこと。それを聞いて、神代さんはルリたちが見えないところで頑張っていると感じたようです。 家に帰ってきたルリは、母と仲良くゲームをします。そして龍の他の体質が遺伝しても学校に行き続けられたらいいなと願いながら、次の日も学校に行くのでした。

梅雨に入り、衣替えをしたルリたち。角を触りたい人が続出するなど周囲は平穏そのものですが、なかにはやはりルリが怖い人もいる様子。ユカと神代さんとルリは、体質を調べるためにドラゴンの研究をしようという話で盛り上がります。 そんななか教室の女子たちの髪が、ボワボワになる事件が発生。湿気というよりは、静電気のような。ここでルリの3つ目の体質「放電」が発現したのです。

「竜の力を手に入れた少女」と聞くと、ここから壮大なファンタジーが始まりそうな予感がしますが、本作はその真逆。穏やかなテンションの日常系ファンタジーが描かれていくことになります。そしてそんな新鮮な物語の中心に立つ、主人公のルリは非常に魅力的。 どこか冷めたように見えるテンションは等身大の女の子を思わせ、ファンタジックな物語に説得力を持たせています。また周囲のキャラたちも非常に穏やかでフラット。肩ひじ張らずに読める漫画を楽しみたい！そんな方には特にオススメの作品となっています。