【原作ネタバレ】映画『時には懺悔を』のあらすじ・キャストを解説！中島監督の最新作が炎上しているのはなぜ？

中島哲也監督が、1994年に刊行された打海文三の同名小説を15年の構想を経て映画化した『時には懺悔を』。本作は、中島哲也監督にとって『来る』(2018年)以来7年ぶりの監督作となります。 この記事では、『時には懺悔を』の原作ネタバレや映画のあらすじ、キャストを紹介。また、本作が公開延期になった経緯についても説明していきます。

ある殺人事件の真相を探っていた探偵の佐竹(西島秀俊)と、彼の助手で修行中の聡子(満島ひかり)。調査をつづけるなかで、彼らは9年前の誘拐事件で連れ去られた「新」という子どもにたどり着きます。 重い障がいを抱え、数奇な運命を生き延びてきた新。いまを必死に生きるひとつ小さな命によって、傷ついた大人たちが再び生きる力を取り戻していきます。

佐竹のかつての同僚で、探偵だった米本が殺害された事件を調査していた佐竹と聡子。彼らは米本が死ぬ前に関わっていたのは、9年前に誘拐された重度の障がいを持つ少年・新の現在の調査だったことを突き止めます。依頼人は新の実の母親である民恵でした。 新を誘拐したのは、子どもを欲しがっていた明野夫妻でした。しかし2人は新が重度の障がいを持っていると知り、ショックを受けます。しかし明野は懸命に新を育て、深い愛情で結ばれていきました。 一方、米本は民恵だけでなく、ほかの人物にも接触していました。それは誘拐の実行に関わった人物で、米本はその人物によって、口封じのために殺されたものと思われます。 その後、海水浴場で明野と新、そして民恵が偶然出会います。民恵は複雑な思いを抱えながら、遠くから我が子を見て涙を流すのでした。

2022年5月、中島監督と『渇き。』(2014年)に出演した元俳優の女性との撮影現場でのトラブルを週刊文春(株式会社文藝春秋)が報じました。 撮影当時、この女性はバストトップの露出を拒んだにも関わらず、「編集でカットする」と言われて撮影に臨んだといわれています。しかしバストトップが写ったシーンはカットされておらず、当該女性は精神的苦痛から俳優を引退してしまいました。 中島監督はこの件について謝罪も弁明もしていませんでしたが、2025年1月1日に『時には懺悔を』の公開がアナウンスされると、トラブルについて宙ぶらりんの状態のまま新作が公開されることに非難が殺到。同月21日、中島監督は撮影当時の背景と謝罪のコメントを発表しました。

その後、2025年6月に公開されることが発表された本作。4月11日には第49回香港国際映画祭でオープニング作品として上映され、大々的に宣伝がはじまると思われました。 しかし4月28日には、公式サイトで本作の公開を2026年まで延期することが発表されました。これは、本作のプロデューサーが中島監督のトラブルについて、SNSに「真実を違った事で誹謗中傷を受けるんだとSNSの怖さ、対応の大変さを実感しました」と投稿していたことが明らかになり、再度炎上したことが原因だと思われます。

本作の主人公は、探偵稼業を営む佐竹です。彼は元同僚の殺人事件を追ううちに、9年前の幼児誘拐事件にたどり着きます。 佐竹を演じるのは、西島秀俊です。1990年代前半から数多くの映画やドラマに出演している西島。近年では「きのう何食べた？」シリーズや映画『ドライブ・マイ・カー』などへの出演で知られています。

佐竹の助手で探偵修行中の聡子。佐竹とともに米本殺害事件を追い、新と彼を誘拐した明野に出会うことになります。 そんな聡子を演じるのは、2009年の『愛のむきだし』で大ブレイクを果たした満島ひかり。近年では、主演映画『ラストマイル』(2024年)も話題になりました。

今を必死に生きる小さな命が、傷ついた大人を癒やしていく感動のミステリー『時には懺悔を』。度重なる公開延期など、周辺の話題が絶えない本作ですが、豪華キャストと原作の人気から注目が集まっています。 『時には懺悔を』は、2026年公開です。