2025年7月16日更新

映画『兄を持ち運べるサイズに』あらすじと原作小説をネタバレ!突然の別れに残された家族は……

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映画『兄を持ち運べるサイズに』 柴咲コウ オダギリジョー
©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会

『浅田家!』の中野量太監督が、村井理子のエッセイ『兄の終い』を柴咲コウ主演で映画化!この記事では、本作のあらすじ・キャストの他、原作をネタバレありで紹介します。

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映画『兄を持ち運べるサイズに』作品概要・あらすじ

タイトル 『兄を持ち運べるサイズに』
公開日 2025年11月28日
上映時間 126分
監督 中野量太
キャスト 柴咲コウ , オダギリジョー , 満島ひかり

映画『兄を持ち運べるサイズに』のあらすじ

滋賀県に住み、作家を生業としている理子(柴咲コウ)。仕事も立て込んでいたある日、絶縁状態にあった(オダギリジョー)が亡くなったという連絡が警察から入ります。脳出血で突然のことであり、兄が倒れているのを発見したのは同居していた息子の良一(味元耀大)でした。 滋賀から東北へ向かった理子は、兄が住んでいた多賀城市で兄の元妻・加奈子(満島ひかり)と娘の満里奈(青山姫乃)と落ち合います。病気で生活保護を受けていた兄のアパートはゴミ屋敷と化していました。

映画『兄を持ち運べるサイズに』キャスト・登場人物を解説

村井理子役/柴咲コウ

柴咲コウ
              

翻訳家・エッセイストとして作家活動をしている村井理子(むらいりこ)が本作の主人公。『兄の終い』はノンフィクションであり、本人が実際に体験した「兄の終い」に奔走した5日間の物語です。 映画で理子を演じるのは、「ガリレオ」シリーズで知られる柴咲コウ。2025年は6月公開の映画『でっちあげ』に出演しています。

兄役/オダギリジョー

オダギリジョー

マイペースで自分勝手、いつも家族を振り回し、妹に金の無心をしてくる迷惑極まりないダメ兄ちゃん。しかし実は心根は優しく、人当たりの良い性格です。 そんな憎み切れない兄を演じるのは、俳優で監督業もこなすオダギリジョー。2025年は自身が監督・主演を務める『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』が9月に公開されます。

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加奈子役/満島ひかり

満島ひかり

兄の元妻で、離婚後は娘の満里奈と暮らす加奈子(かなこ)。息子の良一は兄が親権を持っており、別れて暮らしていました。 演じるのは、ドラマ『First Love 初恋』や映画『ラストマイル』で知られる満島ひかり。2025年は7月公開の映画『夏の砂の上』にも出演し、オダギリジョーと共演しています。

映画『兄を持ち運べるサイズに』監督は中野量太

『湯を沸かすほどの熱い愛』
©︎2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

『兄を持ち運べるサイズに』の監督・脚本を務めるのは、2016年に『湯を沸かすほどの熱い愛』で数々の国内映画賞を受賞した中野量太監督。本作は2020年の『浅田家!』以来5年ぶりの新作で、『湯を沸かすほどの熱い愛』にも出演したオダギリジョーとも再びタッグを組んでいます。 2013年の初監督作『チチを撮りに』が高い評価を受け、TAMA映画賞やヨコハマ映画祭などで新人監督賞を受賞。他にも2019年の『長いお別れ』など、家族をテーマにした作品を多く制作しています。

原作『兄の終い』のネタバレ

突然亡くなった兄の遺体を引き取りに

突然かかってきた兄の訃報を告げる警察からの電話に、何か予感を感じていた理子。これまでどれほどの迷惑をかけられてきたかわからない、ほとんど絶縁状態だった兄が亡くなった……。その兄の遺体を引き取りに、理子は急遽滋賀から東北へ向かうことになりました。 兄が亡くなっているのを発見したのは、兄の息子で小学生の良一。ひとまず児童相談所に保護されており、理子は兄の元妻の加奈子とその娘・満里奈と塩釜警察署で落ち合うことに。3人で兄のアパートへ入ると、そこはゴミ屋敷と化していました。

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兄の人生を全肯定するたった1人の誰かに

「兄の終い」をするために、理子は慌てながらも整然と計画を立てます。遺体を引き取ったら火葬をしてゴミ屋敷の片付け……一刻も早く兄を「持ち運べるサイズに」してしまいたかったのです。そして加奈子には「良一を引き取る」という使命もありました。 諸々の手続きに追われる中で1つずつ「兄の終い」をしていくうちに、自分が知らなかった兄が多面的に見えてきます。病気で失職したものの警備員の職が決まっていたこと、1カ月前から生活保護を受けていたこと、良一とは良好な関係性で子育てをがんばっていたこと。 無事に部屋の撤収と車の廃車を済ませ、良一を引き取る手続きを終え、帰途についた理子と加奈子。この経験を通して理子は、兄を許せない気持ちが残りつつも、兄の人生を全面的に肯定する「たった1人の誰か」になろうと考えたのでした。

映画『兄を持ち運べるサイズに』の公開日は2025年11月28日!

中野量太監督が村井理子のノンフィクションエッセイを映画化した『兄を持ち運べるサイズに』は、2025年11月28日に劇場公開されます。ぜひ鑑賞前に原作にも触れ、キャストとの親和性を想像しつつ公開を楽しみに待ちましょう!