「ハンターハンター」モレナ=プルードの凄惨な過去を徹底解説!謝肉祭などカキン帝国の深い闇とは
モレナ=プルードは「ハンターハンター」の王位継承戦編で登場した人物。強力な念能力と凄惨な生い立ちで初登場時から強烈なインパクトを放つモレナについて、過去や目的、ボークセンとの交渉ゲームの結末などを解説します! ※この記事は『HUNTER×HUNTER』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「ハンターハンター」モレナ=プルードのプロフィール
名前 | モレナ=プルード |
---|---|
年齢 | 23歳前後 |
念能力の名前 | 恋のエチュード(サイキンオセン) |
系統 | 特質系 |
出身 | カキン帝国 |
モレナ=プルードは378話で登場したカキン帝国の3大マフィアの1つ、エイ=イ一家の組長の女性です。茨の王冠を被った穏やかな雰囲気の女性で、顔には額から左顎まで2本の傷を持ちます。カラー版での髪は黄緑色で、困り眉が印象的です。
モレナの念能力「恋のエチュード(サイキンオセン)」
モレナの念能力は特質系の「恋のエチュード(サイキンオセン)」です。特質系はほかの5系統に分類できない特殊かつ個性的な能力が多く、発現率は約0.033%。3000人に1人というかなりレアなもの。 彼女の能力は、「0愚者(メンバーゼロ)」である彼女の唾液によって、対象を「発症者」にするというもの。上限は23人で、発症者は念能力を得られます。 さらに発症者は殺人によってレベルとオーラ量が上昇。100に達すると自身が0愚者として感染を広げられます。レベル上昇値は一般人殺害で1、能力者で10、王子で50です。
制約と誓約
モレナが対象を仲間とする条件は、次の3つだと考えられます。 ディープキスをすること(モレナの唾液を対象に与える)、交渉ゲームで最後に対象のカードが「イエス」となること、モレナかその仲間が殺人している現場にいあわせること。 誓約に関してはまだ明らかになっていません。ゲームルールの遵守や、ゲームで「X」となった相手を無条件で解放しなくてはならないといった内容ではないでしょうか。
モレナの壮絶な過去。肉ってどういうこと?
モレナの出生には、カキン帝国で不定期で開催されている「謝肉祭」が大きく関わっています。
謝肉祭とは?
謝肉祭は数年に1度、カキン帝国からランダムで選ばれた村落でおこなわれる王族のための祭りです。その実態は、王族たちが自分たちの欲を心ゆくまで貪り尽くす非人道的なもの。 村民は「持て成す者」と「その他」に分類されます。当然拒否権はありません。モレナの母も持て成す者として王族一行に玩具のように扱われた結果、モレナを出産します。母親は出産すら認識できないまま、モレナが2歳の頃に死亡したそうです。
肉とは?
謝肉祭で生まれた子は「祭孤児」と呼ばれ、エイ=イ一家の施設へ。まず祭孤児として、表舞台に今後立つことがないよう顔に2本の傷をつけて「二線者」とします。そのうえで国王との血縁関係を調べ、王の血を引いていればそのまま二線者としてそれなりの待遇を受けることに。 対して王の子でなかった場合は「肉」と呼ばれ、奴隷のような扱いを受けます。作中では性的な奴隷であったことが示唆されていました。モレナはもともと「肉」だったのです。
モレナは偽物?本物は既に死亡していた
モレナは本来肉であったので、エイ=イ一家組長という立場になれない人物でした。実はナスビーと愛人の娘である本物のモレナを殺して、なりすましているのだそう。本物のモレナといつどういった方法で入れ替わったのかはまだ分かっていません。
モレナの目的は「糞溜めみたいな世界」を壊すこと!
モレナの出自や半生を思えば、彼女が世界を嫌悪するのも納得です。彼女の言葉の端々に、その破滅願望が見て取れます。
カキン帝国を滅ぼすことは小さな目標
王族の身勝手な欲のせいでこの世に産み落とされ、その後の人生でも肉として人間以下の扱いをうけてきたモレナ。ただ生きているだけで、この世の最悪を押し付けてきた帝国に対し、全部壊れてしまえばいいと思うのも自然なことでしょう。
モレナの最終目標は「人類滅亡」
モレナの最終目標は「糞溜めみたいな世界」をすべて壊すこと=人類滅亡です。生きることに希望を見出すということは、彼女の生い立ちでは難しかったのでしょう。ただただ壊し尽くすことが、彼女にとって唯一、興味を持てることだったのです。 感染力抜群かつ、人を殺すほど感染対象者も強い力を得る彼女の能力は、まさに世界を殺し尽くすのに適しています。
ボークセンとの関係!カードゲームの勝敗は?
モレナのバックボーンを知るうえで大きな意味を持つのが、ボークセンとの交渉ゲームです。この交渉ゲームはモレナが普段から仲間の勧誘に用いているカードゲーム。 エイ一家抹殺を目論む第4王子ツェリードニヒ側の情報を求め、モレナは彼の私設兵士・ボークセンを仲間勧誘用の交渉ゲームの席につかせます。ここからは2人の関係などについて紹介していきます。
カキン帝国第4王子ツェリードニヒの私設兵士・ボークセン
モレナが目をつけたボークセンは、エイ=イ一家のケツモチをしていたチェリードニヒの施設兵士の女性です。まだ発動していないものの、特質系の念能力の持ち主。数いる施設兵士のなかからモレナが彼女に目をつけた理由のひとつは、この特質系の念能力にありました。 彼女はモレナとはまた違った溌剌とした雰囲気の美女。外ハネボブと勝ち気で大きな目が印象的です。うまく立ち回ることを優先する利己的な部分もあります。
モレナの仲間になるのか?
結論としてはボークセンがモレナの仲間になる条件が揃ってきています。まず交渉ゲームで、ボークセンは当初「X(ゲーム離脱が可能)」でのあがりを狙っていました。墓場に捨てられたXを取り戻そうとする過程で、モレナのお願い事を聞く「D(取引)」のカードで2人はディープキスをします。 さらにボークセンは最後の一手で「X」ではなく「Yes」のカードを選択。自らモレナの仲間になる結論を出したわけですが、その真意はまだわかっていません。
「ハンターハンター」モレナの今後に注目!野望は果たされるのか
モレナとボークセンの交渉は3話にも渡って描かれており、かなり意味深です。念能力も強力なもので、今後の王位継承戦に波乱を起こしそう。ますます先の読めない「ハンターハンター」を盛り上げてくれそうなモレナに注目です!