2024年11月3日更新

【王位継承戦の手引き】「ハンターハンター」イチ難しい?ルール・各王子の強さ・最新状況をわかりやすく解説してみた

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漫画『HUNTER×HUNTER』で現在繰り広げられている「王位継承戦」。連載が不定期であること、登場人物の多さなどで、どうなっているのか混乱している人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は王位継承戦についてのおさらいと、王位継承戦に参加する14名の王子たちを紹介していきます。 ※この記事は『HUNTER×HUNTER』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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「ハンターハンター」王位継承戦とは?

王位継承戦とは、暗黒大陸に向かうブラックホエール号の中で行われる「デスゲーム」です。 事の発端は「カキン国」が禁忌とされていた「暗黒大陸」への進出を計画したことで、その渡航中に次期国王を決めるための戦いが行われます。これが「王位継承戦」です。 この王位継承戦は「ハンターハンター」34巻から開始して、最新38巻でも続いています。船内ではマフィアも絡んだ幻影旅団vsヒソカの戦いや、暗黒大陸を目指す十二支んのメンバーそれぞれの動きも同時進行中。より物語を複雑にしています。

クラピカたちはなぜ王位継承戦に参加しているの?

王位継承戦はカキン国の国王を決めるイベントなので、クラピカたちには直接の関係はありません。 しかし王子の1人であるツェリードニヒにクラピカは個人的な因縁があるのです。 ツェリードニヒは人体収集家であり、クラピカが探し求める「緋の目」を所有しているので、クラピカは彼をマークしていました。そしてツェリードニヒと接触できる機会である王位継承戦に潜り込み、緋の目を取り戻すことを目指しています。 センリツビスケたち他のメンバーはクラピカが雇った人材です。クラピカたちが王位継承戦に参加しているのは、クラピカが緋の目を手に入れるため、という理由でした。

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押さえておきたい!王位継承戦のルール・守護霊獣

王位継承戦のルール

王位継承戦はカキン国の王子14名で行われ、最後に残った1人が勝利者となります。つまり最後の1人になるまで王子たちが殺し合う「サバイバルゲーム」なのです。 特徴としては、王子が直接他の王子を殺害することは禁じられているので、どういった方法で殺害するか、生き残ればいいか考えなければならず、頭を使う必要があります。 14名もの王子がいることで、「次は誰が脱落するのか?」「最終的に誰が生き残るのか?」といった考察が多く立てられました。

王位継承戦の参加条件

王位継承戦への参加条件は、カキン帝国の現国王ナスビー=ホイコーロの正室の子であり、BW号に乗船し出航セレモニーに参加した者であること。参加を拒否すると死の制裁が待っているため、実際には14人の王子たちが強制参加となっています。 国王には8人の正妃がおり、その序列は王妃となった順。王妃とそれに連なる王子の間には明確な上下関係があり、上位王妃は下位王子のもとに護衛と称した監視を送り込んでいます。 各王子は直接他の王子を殺せない代わりに、自身で用意した私設兵や王妃所属兵を活用することに。さらに上位王妃から派遣された監視役もつきます。身辺警護としてハンター協会員やハンター準協会員を雇用することも可能です。

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守護霊獣とは?

王位継承戦に参加する王子は、参加前に特殊な壺に自分の血を入れることで参加を表明。これによって念能力が発動し、王子1人につき1体の「守護霊獣」が発現しました。 守護霊獣は王子の性格や嗜好で変化し、特殊な能力が付与されます。 自身で作り出したものではないため、自分の意思でコントロールできませんが、王位継承戦を勝ち抜くために不可欠な存在です。

守護霊獣の使用条件

特殊な能力を持つ守護霊獣ですが、守護霊獣自体は戦わず、他の守護霊獣を攻撃できません。つまり守護霊獣と守護霊獣で戦わせることはできないのです。 王位継承戦を勝ち抜くには、守護霊獣に戦わせるのではなく、自分が動いて戦う必要があります。

【一覧】王位継承戦に参加する王子たち

第1王子 ベンジャミン 【母親】 ウンマ 【動向】 王子たちを仕留めるため部下を派遣 【念能力】 ベンジャミンバトン(星を継ぐ者) 【守護霊獣】 エイリアンのような見た目。能力不明
第2王子 カミーラ 【母親】 ドゥアズル 【動向】 一度ベンジャミンに捕縛されるも、脱出。ベンジャミンから監視されている 【念能力】 百万回生きた猫(ネコノナマエ) 【守護霊獣】 樹木のような見た目。ある条件を満たすと相手を操れる
第3王子 チョウライ 【母親】 トウチョウレイ 【動向】 守護霊獣が発現。オニオールを父と呼ぶ 【念能力】 具現化系? 【守護霊獣】 巨大なコイン。能力不明
第4王子 ツェリードニヒ 【母親】 ウンマ 【動向】 念能力の訓練中 【念能力】 未来予知 【守護霊獣】 人面馬。3回警告を無視した人物を王子の手駒に加える
第5王子 ツベッパ 【母親】 ドゥアズル 【動向】 ツェリードニヒと接触するも共同戦線は不成立。クラピカと協力関係を築く。ツベッパ自身はリハンに監視されている 【念能力】 変化系 【守護霊獣】 カエル。守護霊獣の体内で薬品を生成できる
第6王子 タイソン 【母親】 カットローノ 【動向】 布教活動中。イズナビが護衛している。 【念能力】 放出系 【守護霊獣】 羽のついた目玉・幸福を付与する
第7王子 ルズールス 【母親】 ドゥアズル 【動向】 守護霊獣が発現。バショウが護衛している。 【念能力】 具現化系 【守護霊獣】 巨大な虫。標的の欲望を具現化し罠を張る
第8王子 サレサレ 【母親】 スィンコスィンコ 【動向】 死亡 【念能力】 操作系 【守護霊獣】 無数の口がある球状の怪物
第9王子 ハルケンブルグ 【母親】 ドゥアズル 【動向】 継承戦への意欲を見せ念能力を習得。裁判中 【念能力】 強化系、射抜いた相手の肉体を部下に乗っとらせることができる 【守護霊獣】 牛のような怪物。集団で意思を統一することで強大なオーラを生み出す
第10王子 カチョウ 【母親】 セイコ 【動向】 本人は死亡。念で作られたコピーが護衛のセンリツ、姉妹のフウゲツと行動中 【念能力】 秘密の扉(マジカルワーム) 二人セゾン(キミガイナイ) 【守護霊獣】 無形
第11王子 フウゲツ 【母親】 セイコ 【動向】 逃亡に失敗、カチョウ(の念)と行動中。センリツが護衛している。なんらかの攻撃か呪いにより治療の必要があり衰弱中 【念能力】 秘密の扉(マジカルワーム) 二人セゾン(キミガイナイ) 【守護霊獣】 ワーム型
第12王子 モモゼ 【母親】 セヴァンチ 【動向】 死亡 【念能力】 対象の操作 【守護霊獣】 ネズミのような形をした大きなぬいぐるみ
第13王子 マラヤーム 【母親】 セヴァンチ 【動向】 守護霊獣が発現。ビスケとハンゾーが護衛している。空間移転の念能力で部屋ごと空間移転している 【念能力】 空間転移 【守護霊獣】 角の付いたドラゴン
第14王子 ワブル 【母親】 オイト 【動向】 クラピカが護衛している、母オイトが念能力に覚醒しつつある 【念能力】 不明 【守護霊獣】 不明

【相関図】400話時点での王位継承戦勢力図

王位継承戦相関図

強力な力と地位を持つ第1王子ベンジャミンは、第2王子カミーラと膠着状態。第9王子ハルケンブルグとの裁判の行方も気になるところです。 クラピカの狙いであるツェリードニヒのラスボス感が増す一方で、クラピカの第14王子ワブル陣営は、第3王子チョウライ、第5王子ツベッパ、第9王子ハルケンブルグらと協力関係を結び勢力を拡大中。複数陣営から交渉を持ちかけられているセンリツの存在も今後重要となるのではないでしょうか。

【第1王子】ベンジャミン

念能力 ベンジャミンバトン(星を継ぐ者)
守護霊獣 エイリアンのような見た目。能力不明
生死 生存

ベンジャミンは第1王子であり、カキン国の軍事最高副顧問です。鍛え抜かれた肉体を持つ軍人で、粗野な部分がありますが、部下の意見も取り入れる冷静さも併せ持ちます。 彼の私設兵15人は国王軍と同等の権限を持ち、継承戦以前から念能力を使える軍学校のエリート揃いです。 38巻ではベンジャミンはカミーラとハルケンブルグとの対立を深めている状態。カミーラとは膠着状態が継続中。司法局の介入によって部下と引き離されたハルケンブルグの暗殺も目論んでいるようです。

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念能力

彼は守護霊獣を手に入れる以前からの念能力者であり、ベンジャミンに忠誠を誓う部下が死んだ場合、その能力を受け継ぐ「ベンジャミンバトン(星を継ぐ者)」の持ち主です。 能力を受け継ぐには「カキンの士官学校を卒業する」「ベンジャミンの私設兵団に所属する」などの厳しい条件があります。 現在は部下から以下の3つの能力を受け継いだことが判明しています。 ・ムッセの「裏窓の鳥(シークレットウインドウ)」 ・ビンセントの「虚空拳(エアブロウ)」 ・シカクの「遊戯王(カルドセプト)」

守護霊獣

守護霊獣はエイリアンのような見た目をしています。ベンジャミンが元々念能力者だったため、あまり重要視しておらず、能力は不明です。

【第2王子】カミーラ

念能力 百万回生きた猫(ネコノナマエ)
守護霊獣 樹木のような見た目。ある条件を満たすと相手を操れる
生死 生存

カミーラはヒステリックな雰囲気の美女。自分が次期国王であることはまったく疑っていない上に、自分のために他の王子たちはさっさと自害するべきと考えている自己中心的なキャラクターです。自身を「カミィ」と呼び、自分に意見した人物はすぐ殺すほど高慢で残忍なところがあります。 彼女の部下たちも呪詛能力者で、術者が死ぬことで標的に呪詛が発動する能力で、王子たちを暗殺しようとしています。 ベンジャミンには単身挑むも返り討ちに。ベンジャミンはムッセから引き継いだ能力で、彼女を常時監視しています。

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念能力

彼女もベンジャミンと同じく王位継承戦が始まる前から念能力者で、カウンタータイプの念獣を発動します。名称は「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」で、カミーラが死ぬと発現し、カミーラを殺害した者の命を奪うことで蘇生する能力です。 「ハンターハンター」において「死後の念」が強力であることを利用した、戦わずに相手を殺す能力で、この力で真っ先にベンジャミンを殺害しようと動き出しました。

守護霊獣

カミーラの守護霊獣は樹木のような形をしたものに、多数の乳房が生えているようなグロテスクな見た目をしています。能力は操作系で、ある条件を満たすと相手を操れるようになるとのことで、詳細はまだ不明です。

【第3王子】チョウライ

念能力 具現化系?
守護霊獣 巨大なコイン。能力不明
生死 生存

チョウライは色黒で僧のような風貌の人物。王子らしく高慢ですが、ベンジャミンやカミーラと比べると話が通じやすく、落ち着いた性格をしています。 彼はカキン3大マフィアのひとつ、シュウ=ウ一家のケツモチです。一家の組長でナスビー国王の異母兄弟であるオニオール=ロンポウのことを、チョウライは「父さん」と心の中で呼んでいました。これにより、チョウライは国王の実子ではない可能性が高まっています。

念能力

念能力者ではないチョウライは、上記の2人と比べると情報で遅れを取っていて、念について知るクラピカたちと交渉を行いました。

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守護霊獣

巨大なコインのような形をした守護霊獣で、用途不明のコインを作り出します。 このコインが何の役に立つかは不明ですが、チョウライ自身は「王位継承戦では役に立たず、自分が王になってから役立つもの」と直感的に理解しました。 コインは時間が経つと数字が増えていき、なんらかの能力が付与されると考えられます。

【第4王子】ツェリードニヒ

念能力 未来予知
守護霊獣 人面馬。3回警告を無視した人物を王子の手駒に加える
生死 生存

ツェリードニヒはクラピカのターゲットである人体収集家。見た目は美形の青年ですが、気に入った女性を自宅に連れ込んでバラバラにして芸術品と称する異常人物です。 クラピカの標的であり、邪悪な性格と別次元の念能力の才能から、王位継承戦で鍵となる人物と推測する読者も多いキャラクターです。 38巻では彼の私設兵の詳細が描かれ、彼らがツェリードニヒと軍学校時代の同期であったことが判明。意外にも友人がいたというツェリードニヒの人間的な一面が、今後どう継承戦に影響が与えるのか気になるところです。

念能力

王位継承戦が始まるまで念能力について知りませんでしたが、船内で念能力の修行を行うと、瞬く間に念を習得する才能の高さを見せました。能力は特質系の「刹那の10秒(仮称)」。10秒間の未来を予知して、結果を変えることができます。

守護霊獣

ツェリードニヒの守護霊獣は馬のような怪物に女性の顔がくっついた形をしています。他の守護霊獣と異なり、ツェリードニヒに嘘をつく相手に警告するなど特殊なタイプです。 警告に従わなければ人ではなくなり、ツェリードニヒの手駒になります。

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【第5王子】ツベッパ

念能力 変化系
守護霊獣 カエル。守護霊獣の体内で薬品を生成できる
生死 生存

ツベッパは眼鏡をかけた研究者風の人物。わかりにくいですが女性です。王位継承戦においては武力をあまり持たないためか、同じく知的な印象のあるツェリードニヒに共同戦線を持ちかけますが、断られました。 38巻ではツベッパの私設兵・ロンギがクラピカによる念能力講習会を通して、ツベッパ陣営への強力を要請。クラピカはこれを承認しています。 また、サレサレの守護霊獣を消したベンジャミンの私設兵・リハンが、今はツベッパを監視中です。

念能力

ツベッパには念能力はありません。念能力に関する情報も一切持っていないということでしたが、私設兵のロンギは実は念能力が使えることが判明。 ロンギにはツベッパにも明かしていない何らかの思惑があるのか、それともツベッパにも裏の考えがあるのか。このあたりは今後の注目ポイントの1つとなりそうです。

守護霊獣

守護霊獣はカエルのような形で、変化系の念能力であることがわかっています。 守護霊獣の体内で様々な薬品を生成できますが、発動にはパートナーが必要な相互協力型能力です。

【第6王子】タイソン

念能力 放出系
守護霊獣 羽のついた目玉・幸福を付与する
生死 生存

多数の護衛男性を侍らせる王子タイソン。自分が教祖の「タイソン教」を激推ししてきます。 クラピカが招集した心源流拳法の師範代イズナビは、タイソンのお眼鏡に叶ったため面接を通過。彼女の護衛についています。イズナビは愛を布教するという彼女の念獣が、継承戦を止められる可能性を模索しているようです。

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念能力

タイソンの能力は彼女からタイソン教典を受け取ると発動。宿主からオーラを徴収することで幸福を与えます。ただし教典の唯一の禁忌を破ると罰を受けるとのことです。 能力にはまだまだ謎が多く、教典には具体的に何が書かれているのか、禁忌とは何か、破ると受ける罰とは何なのか、今後の出番に注目ですね。

守護霊獣

タイソンの守護霊獣は羽のついた目玉が浮遊した謎の物体です。タイソン教典を受け取った人物に小さい守護霊獣のようなものを取り付けます。

【第7王子】ルズールス

念能力 具現化系
守護霊獣 巨大な虫。標的の欲望を具現化し罠を張る
生死 生存

ルズールスは王子らしさのない、不真面目そうな風貌ですが、麻薬の常習犯の更生を考えるような善良な人物です。自身が王位継承権を勝ち抜くのは難しいと考えていて、ツベッパと協力体制を敷こうとしています。 シャア=ア一家のケツモチですが、現状あまり出番がありません。

念能力

念能力は具現化系でありながら操作能力で、標的の欲望を具現化する罠を張り、罠にハマると効果が発動する能力です。

守護霊獣

守護霊獣は天使の羽が生えたようなつぶらな瞳の虫で、具現化系であることがわかっています。

【第8王子】サレサレ

念能力 操作系
守護霊獣 無数の口がある球状の怪物
生死 死亡

サレサレは恰幅の良い王子で、自分の部屋で複数の女性を侍らせて遊び呆ける人物。王位継承戦に積極的に参加する意思はなく、周囲からの評価も低いです。 ベンジャミンの私設兵リハンによって守護霊獣を消され、最終的には同じくベンジャミン私設兵のウショウヒによって暗殺されました。

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念能力

念能力は操作系で、守護霊獣から出る煙を吸った人物はサレサレへの好意が増し、彼に信奉するようになります。サレサレへの好意は信奉者からも伝染し、時間が経つごとに脅威となる可能性がありました。 「世界を変える」と豪語していたサレサレですが、母の第5王妃スィンコスィンコの警告も虚しく、2番目に脱落しています。

守護霊獣

白い煙を吐き出す無数の口がついた球状の怪物です。操作系の洗脳能力であり、サレサレの「自分が何もしなくても他人から好かれたい」という欲求が発現した能力だと考えられます。

【第9王子】ハルケンブルグ

念能力 強化系
守護霊獣 牛のような怪物。集団で意思を統一することで強大なオーラを生み出す
生死 生存

ハルケンブルグは文武両道の法学者で、王子だからといって威張らない真面目な人物であることから、カキン国だけでなく国外でも人望の厚い人物です。殺し合いとなる継承戦には辞退を表明する姿勢をとっていましたが、犠牲者が出る状況に黙っていられず父である国王の元へ直訴に行きました。 そこで父に「国を変えるためにはまず王にならなければならない」と言われたことで、自国の民を守るために継承戦に参加する覚悟を決めます。その後は念能力を取得し、王子たちの中でも、トップクラスに優先して排除すべきターゲットだと、ベンジャミンに警戒される実力者となりました。 念能力を使えば他の王子を次々自殺に追い込めるため、今後の要注目人物です。

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念能力

念能力は強化系で、相互協力型のタイプです。部下の命をオーラの矢として射出し、射抜いた相手の意思を操作、肉体を部下に乗り移らせることができます。オーラの矢は防御を貫通する強力な一撃です。

守護霊獣

守護霊獣は牛のような形をした怪物です。能力は王子の元で形成された集団が意思を統一することで、強力なオーラを作り出します。

【第10王子】カチョウ

念能力 秘密の扉(マジカルワーム) 二人セゾン(キミガイナイ)
守護霊獣 無形
生死 死亡

カチョウは高飛車な性格の少女で、船内では高慢な発言を繰り返していました。実は双子のフウゲツに矛先が行かないよう憎まれ役を担っていた優しい人物です。 王位継承戦では、フウゲツと争うことができず2人でブラックホエール号から脱出を図りました。脱出はうまくいくかと思われましたが、船内を出た途端無数の腕のようなものに掴まれ、カチョウは死亡。念能力によって彼女の偽物が作り出され、フウゲツの元へ行きました。 ちなみにセンリツは彼女の警護を担当しています。

念能力

フウゲツとの絆は深く、念能力も彼女と2人で一緒に使用することで扱える「空間移動能力」。それぞれが往路と復路を担当し、カチョウは復路を作ります。

守護霊獣

カチョウの守護霊獣は無形です。空間を移動する能力自体が彼女の守護霊獣と言えます。

【第11王子】フウゲツ

念能力 秘密の扉(マジカルワーム) 二人セゾン(キミガイナイ)
守護霊獣 ワーム型
生死 生存

フウゲツは第11王子カチョウの双子の妹で、彼女と一緒にいることが多い大人しい人物。 カチョウと共に王位継承戦から逃げるためブラックホエール号から脱出しますが失敗、船内に戻されます。その際にカチョウは死亡しますが、念能力でカチョウの偽物が作り出され彼女の側に寄り添っているので、フウゲツはまだカチョウの死を知りません。 フウゲツは現在著しく衰弱しており、治療の必要がある状態。協力関係にあるセンリツは、フウゲツを助けるためクラピカを頼ろうとしています。

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念能力

念能力はカチョウと同じく「空間移動能力」で、彼女は往路を担当します。

守護霊獣

フウゲツの守護霊獣はワーム状をしています。能力は空間移動です。

【第12王子】モモゼ

念能力 対象の操作
守護霊獣 ネズミのような形をした大きなぬいぐるみ
生死 死亡

モモゼは清楚な雰囲気の少女。しかしカキンの王子らしく自分こそが王になるべきだと考えています。 本編では念能力に目覚めるも、コントロールができず昏倒。その隙にスィンコスィンコの私兵のタフディーに暗殺されてしまいました。 モモゼの護衛だったプロハンターのハンゾーは、犯人のタフディーを殺しています。

念能力

念能力はオートで動くぬいぐるみ。対象に取り憑き、「おヒマ?」と尋ね、肯定すると操られる操作型です。ちなみに否定しても肯定するまで付き纏ってきます。

守護霊獣

本体は大きなネズミのぬいぐるみのような形をしています。取り憑く相手に小さいぬいぐるみを張り付け、質問に答えた対象を操作する能力です。

【第13王子】マラヤーム

念能力 空間転移
守護霊獣 角の付いたドラゴン
生死 生存

マラヤームは第7王妃セヴァンチの息子で、まだ小さいこともあり母親に溺愛されています。ハムスターを持ち歩いているのが特徴。継承戦については詳しくは知らない、もしくは理解していない様子です。 護衛のビスケに懐いています。

念能力

念能力は空間転移で、危険から遠ざかるためにマラヤームのいる部屋ごと空間移動を行いました。空間からは自由に出られますが、入る方法は不明です。

守護霊獣

マラヤームの守護霊獣は角のついたドラゴンの形をしています。最初は小さい姿でしたが、短期間で巨大なドラゴンへと変化しました。

【第14王子】ワブル

念能力 不明
守護霊獣 不明
生死 生存

ワブルはまだ赤ん坊の女の子の王子。当然自分の意志で王位継承戦に参加したわけではないので、ワブルの陣営は母親のオイトと護衛のクラピカの視点で進行します。 クラピカによってワブル陣営は、38巻時点で第3王子チョウライ、第5王子ツベッパ、第9王子ハルケンブルグと停戦協定を結んだ状態に。 母のオイトは貧民出身ながらも聡明。クラピカの念能力をきっかけに、オイトも念能力に覚醒しつつあり、彼女の動向も気になるところです。

念能力

まだ赤ん坊ですが、守護霊獣は発現しており、能力や守護霊獣の姿はまだ明らかにされていませんが、念能力者になったと考えて良いでしょう。

守護霊獣

守護霊獣が発現したことだけはわかっていますが、能力はまだ不明です。シルエットはクラゲのような形をしています。

王位継承者は誰になる?考察してみた

14名の王子に加えて、王子たちの母親である王妃、王子の護衛や部下が多数登場して複雑化する王位継承戦ですが、やはり気になるのは王位継承者が誰になるかでしょう。 順当に考えると、王位継承者になるのはメインキャラクターのクラピカが護衛する第14王子ワブルになります。彼女の母親オイトは出番が多いですし、えげつない展開が多い「ハンターハンター」でも赤ん坊を無惨に殺すようなことはおそらくしないでしょう。 対抗馬としては、第4王子ツェリードニヒが挙げられます。王子たちの中でも真っ先に登場し、クラピカのターゲットである彼は、王位継承戦のラスボスに相応しい存在感を放っているので、念能力を完全に自分のものとし、王位継承戦を勝ち抜き巨悪の王となる可能性もあるかもしれません。 他に有力な候補は実力的には第1王子のベンジャミンが挙げられますが、実力はあってもキャラクター的にはインパクトがなく、王位継承戦を勝ち抜いても面白みがないです。中盤あたりで「あのベンジャミンが……!」といった風に意表を突く形で退場するのではないでしょうか。 まとめると、王位継承者になるのはワブルか、ツェリードニヒだと考えられます。

知らなくてもOK!その他の細かすぎるルール・条件

居住区内でのルール

船内での王子同士の接触は、上の立場の者からしかできません。船内では基本的に王子たちは晩餐会以外で接触できないようになっています。ただ、連絡を取りたい場合は、序列上位の王子から、下位の者に電話連絡することが可能です。 また、王子は非戦闘員の従事者を15人まで居住区にいれることが可能。従事者の数によって、家具や日用品などが支給されます。しかし第2~第4王子は、居住区外の警備担当であるハンター準協会員に私設兵を紛れ込ませており、彼らはルールを無視して居住区に出入りしています。 継承戦中も、王族殺しをすれば王子であっても逮捕されることに。王子殺害の嫌疑がかけられ告訴された場合、V・VIPエリアに隔離されることになります。

王位継承戦からの離脱は可能?

王位継承戦から離脱する確実な方法は現状ありません。船から脱出しようとした王子には、儀式を司る力によって死の制裁が与えられます。実際にこの力によりカチョウは死亡しました。 1層から脱して、一般客が乗る2層や3層へ逃げることができれば、事実上の継承戦からの離脱ができそうです。連絡ゲートは火災や暴動などの緊急時は開くとのこと。居住区外にいる準協会員と王立軍を抑えてゲートまでたどり着く必要があるため、かなりの難易度です。

各陣営の従事者の構成

第5王妃までの上位王子たちは強力な私設兵を持ちます。下位王子は私設兵を持たないため、代わりに警護要員としてクラピカのようなプロハンターを雇うことに。 これ以外に、王妃所属の兵士もいます。王妃は自分の下にいる王妃の数だけ自分の子供に警護をつけることができ、自分より下位の王妃に監視人をつけることが可能です。 例えば第2王妃であれば、自分の下に6人の王妃がいるので、自分の子供に6人の警護をつけられます。一方で、自分の上にいる王妃である第1王妃からの監視人1人が、自分の王子に送られることになるのです。 さらに王子の身の回りをする従事者がおり、15人の枠をどう使うのかも、王子ごとに特色があります。

「王位継承戦」はややこしくてつまらない?読者の評価・レビュー

総合評価
3.5

吹き出し アイコン

30代男性

王位継承戦は「暗黒大陸」に向かう過程で行われていますが、王位継承戦より暗黒大陸がどんなものなのかが気になる!登場人物が多く、ほとんどが新キャラなこともあって愛着が湧かないです。

吹き出し アイコン

20代男性

陣営が多すぎてなかなか話が進まない王位継承戦ですが、王子たちが半分以下に減れば一気に状況が動くと考えられる!まだまだここから面白くなる可能性は十分ありますよね。

王位継承戦のこれからの展開に期待!

今回は「ハンターハンター」の王位継承戦についてまとめて解説しました。登場人物が一気に増え、複雑さを増す王位継承戦ですが、脱落者は14名中3名とまだまだ序盤です。 脱落者が増え、着地点が見えてきたら面白さはグッと上がる可能性が高いので、王位継承戦のこれからの展開に期待して待ちましょう!