【ネタバレあり】『外道外伝』あらすじ解説！渡邊ダイスケ先生監修で原作雰囲気がそのまま表現

法では裁けない悪人たちへの復讐劇を描き、実写ドラマ化もされた漫画「善悪の屑」シリーズから、新たなスピンオフ作品『外道外伝』が発表されました！ 『外道外伝』では本編内で主人公たちに粛清された、「外道」たちの人生が描かれます。 本記事では『外道外伝』のあらすじやネタバレ紹介に加え、シリーズのおさらいもしていきます！

『外道外伝』は、渡邊ダイスケの人気作『善悪の屑』『外道の歌』のスピンオフとなる作品です。原作・原案を渡邊ダイスケが手がけ、作画を『隣人X』『エリカ』と言ったサイコホラー漫画で知られる楠本哲が担当しています。 2024年8月より『ヤングキングBULL』にて連載を開始し、2025年11月現在も連載中です。

『外道外伝』でフィーチャーされているのは、他人の命を弄び、奪った極悪人でありながら、罪に見合った罰も与えられず、野放しのままになっている悪人たち。 彼らは被害者遺族たちから依頼を受けた「復讐屋」のカモとトラに捕まり、被害者たちと同等の痛みを与えられた末、社会から抹殺されることになります。 彼らはなぜ、道を踏み外し、悲惨な最期を迎えることになったのでしょうか。これは犯罪者たちが「外道」へと成り下がっていくまでを描いた、知られざるもう1つのエピソードです。

シリーズの主人公は家族を奪われた経験をきっかけに、「復讐屋」として被害者遺族に代わって外道たちの粛清を始めたトラとカモ。ただし『外道外伝』では2人の登場は極めて少なく、1巻では連続女児殺害事件の犯人、坂巻良人、櫻井志津馬の人生がメインに描かれます。

全8話を収録した『外道外伝』の第1巻では、カモたちが粛清した外道の中から3人が登場。1～5話で「連続女児殺害事件」の犯人、6～7話で坂巻良人、8話で櫻井志津馬の人生が描かれました。 「善悪の屑」シリーズでは、外道たちが一切同情する余地のない完全な悪役として描かれていたのに対し、外道外伝』では彼らも人間だと感じさせるような物語や描写が随所に盛り込まれています。 カモたちに体をバラバラにされてしまった連続女児殺害事件の犯人には、歪んだ家庭環境で育った過去がありました。父親や大人の女性に対するトラウマが、彼の異常な精神を作り出してしまったのです。 楠本哲のゾッとするほどリアルで緻密な作画で描かれる外道たちの仄暗い過去は、本編とはまた違う後味の悪さがありますよ。

街の片隅に佇む小さな本屋・カモメ古書店には、時々本目当てではない客が来店します。彼らが求めているのは「復讐」。大切な人を犯罪者たちに無惨に殺された遺族が、司法では果たせない本物の復讐を求め、古書店の店主を頼ってやってくるのです。 店主の鴨ノ目武(カモ)は、自身も悪辣な犯罪者によって大切な家族を奪われた遺族のひとり。彼には依頼者たちに代わって、大した罰も受けずのうのうと生きながらえる犯罪者に制裁を与える「復讐屋」の顔がありました。 『外道の歌』では、カモが相棒の島田虎信(トラ)と共に、法の手の及ばない外道たちを1人、また1人とこの世から消していく様子が描かれます。

『外道の歌』は『善悪の屑』の第2部として2016年から2023年まで連載された作品です。 『善悪の屑』で様々な犯罪者たちを粛清したカモとトラ。連続殺人犯である園田に家族を殺された奈々子を加えた奇妙な同居生活を送りながら、これまで同様に復讐屋として依頼をこなしていきます。 一方、カモたちの追跡をのらりくらりとこなしながら、犯行を続けていた園田。『外道の歌』では園田の異常な人間性と、私生活も明らかになっていきます。果たしてカモとトラは園田を捉え、遺族たちの無念を晴らすことができるのでしょうか。
最終回までの詳しいネタバレが知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください！

本記事では漫画『外道外伝』の概要やネタバレに加え、シリーズ全体のストーリーも紹介しました。 普通の人間がそれぞれの歪な人生を経て、怪物へと変貌していく過程に鳥肌が止まりません！シリーズファンの人はもちろん、生々しいヒトコワ作品が好きな人は、ぜひ『外道外伝』を読んでみてください！