『AKIRA(アキラ)』鉄雄が肉塊となったのはなぜ?最後に暴走した理由やカオリとの関係を徹底考察
大友克洋が自身の漫画をアニメ映画化し、今もなお愛され続けている『AKIRA』。この記事では、本作に登場するこの物語のキーマンで、重要なキャラクターである「島鉄雄」について詳しく解説します。
『AKIRA(アキラ)』島鉄雄とは?なぜ超能力に目覚めたのか

島鉄雄は『AKIRA』に登場するキャラクターで、主人公・金田正太郎のバイクチーム仲間です。同じ養護施設で育った幼なじみで、その後一度離れ離れになりますが、職業訓練校で再会します。金田や仲間から守られるような立ち位置で、本人はそれを不満に思っていたようです。 軍の実験体であるタカシと偶然出会って関わったことから超能力に目覚め、彼らと同じくナンバーを振り分けられて実験体41号とも呼ばれるようになります。
鉄雄はなぜ暴走した?肉塊となった理由に迫る
鉄雄は意図せず強大な力を手に入れ、無自覚に力を使い、万能感に酔いしれて次第に暴走していきます。それは彼の不幸な生い立ちや内向的な性格などもあり、これまで自分を見下してきた人々や世間に対しての復讐のようなものだったのかもしれません。 しかしその力は彼には強大すぎて、さらにあまりに急速に成長したがために、自身でコントロールすることもできなくなります。最終的には制御できない力が暴走し、周りのものすべてを取り込みながら膨張して、赤ん坊のような見た目の肉塊になってしまいました。
鉄雄は死亡した?最後のシーンの意味とは

最後はキヨコたちがアキラを復活させてビッグバンが始まり、膨張した鉄雄をそのまま取り込んでいきます。博士曰く「宇宙が誕生した」という現象が起き、再びネオ東京は壊滅。映画も漫画も取り込まれていた金田がケイの声で呼び戻され生還しました。 映画では金田の手のひらの中にアキラのビッグバンは光の玉になって収束し消えています。金田は「みんな行っちまった」と呟いていますが、それは彼らが「別の世界」に行ってしまったことを示唆しているようです。 映画のラストシーンは宇宙でビッグバンが起こったような映像で終わり、「僕は鉄雄」というナレーションが入っていますが、これは鉄雄が別の宇宙を創造したような印象を受けます。
鉄雄のトラウマにつながった過去とは

膨張した鉄雄に取り込まれた金田は彼の意識に入り込み、その過去を見ていました。鉄雄と一緒にバイクで走った思い出、幼い頃に親に捨てられて養護施設に預けられた過去、そしてそこで出会った金田と鉄雄。親に疎まれ、親戚にも敬遠されてたらい回しにされた辛い過去が描かれていました。 鉄雄の力が暴走して外へ膨張していった際に赤ん坊の形になっていたのは、そういった親に愛された記憶がない過去がトラウマになって影響を及ぼしていたのかもしれません。
金田やカオリとの関係は?映画と漫画で描かれ方に違いが
金田との関係

金田と鉄雄は養護施設での幼なじみで、職業訓練校で再会してからはバイクチームの仲間となります。しかしその関係性は、リーダーシップを取る金田が鉄雄を常にリードしていて、鉄雄はいつも劣等感を抱いていたようです。 映画でも漫画でもその描かれ方はほとんど同じで、力を手に入れたことで鉄雄は金田に対する劣等感を拭い去って上に立った態度で接していました。それでも最後に力が制御できずアキラに取り込まれる瞬間には金田に助けを求めており、やはり金田を頼っていたことが伺えます。
カオリとの関係

映画と漫画ではカオリの設定が違い、鉄雄とカオリの関係性も変わっていました。漫画ではカオリはネオ東京を彷徨う難民の娘として後半に登場し、鉄雄に献上された後に気に入られて側に置かれるようになります。そして鉄雄の側近に殺されるまで彼に寄り添い、アキラの面倒も見ていました。 映画ではカオリは最初から登場し、鉄雄の彼女のような立ち位置で彼と行動をともにしています。カオリが暴走族に襲われ傷付けられた時は相手を半殺しにするなど、カオリへの執着心は強く描かれていましたが、最期は膨張して制御不能になった鉄雄に取り込まれ圧死しています。
『AKIRA(アキラ)』第2の主人公・鉄雄を詳しく紹介しました

『AKIRA』のもう1人の主人公といえる重要人物である島鉄雄。彼のトラウマや葛藤が理解できれば、本作がより興味深いものになります!アニメ映画と原作漫画を比較しながら、ぜひ両方を楽しんでみてください。



