『AKIRA(アキラ)』金田正太郎は最後にどうなった?バイクの描かれ方や後に与えた影響を解説
大友克洋が自身の漫画を自ら監督・脚本を務めてアニメ映画化した『AKIRA』。原作漫画とともに長く愛され続けている名作ですが、主人公は「アキラ」ではなく不良少年の金田正太郎です。 この記事では、金田について気になる点を整理して紹介していきます。
『AKIRA(アキラ)』金田正太郎とは

『AKIRA』の主人公・金田正太郎は、自称「健康優良不良少年」でバイクチームのリーダーです。バイク仲間は職業訓練校の生徒たちで、山形や甲斐、そして幼なじみの鉄雄がいます。 反政府ゲリラのケイと出会ってからは、ゲリラやケイと行動をともにすることが多く、力を得て暴走する鉄雄の行動も気にかけていました。普通よりもかなりタフで、運動神経も尋常じゃないくらい良いのが特徴。アーミーの大佐に追いかけ回され、天敵のような関係になっています。
金田正太郎の過去とは?「健康優良不良少年」となった経緯は

幼い頃は鉄雄と同じ養護施設で育ち、中学校で非行に走って不良少年に。警察沙汰を起こして退校処分を受け、職業訓練校に編入しています。職業訓練校で幼なじみの鉄雄と再会し、暴走族のバイクチーム仲間になりました。 気分を上げるカプセルを飲んではバイクで暴走する日々を過ごしていましたが、ケイと出会いゲリラと行動をともにするようになって「アキラ」の存在を知ります。鉄雄が大量の薬で力を抑制しているのを見て、自分は「健康優良」の不良少年だと胸を張って言い切っていました。
金田と鉄雄の関係は?コンプレックスを与えていた?
金田は鉄雄の幼なじみですが、いじめを受けやすい彼を庇う癖が出来ていたせいか、常にリードして守るような態度で接していました。そのせいで、鉄雄はずっと金田に対して劣等感を抱いていたようです。 鉄雄は強大な力を手に入れてからは劣等感を捨て、金田に強い態度に出るようになります。金田は幼なじみで仲間である鉄雄の行く末を心配し、力を暴走させる彼に対して同じチームのリーダーとして「けじめ」を付けようとしていました。
金田の正体は?能力は持っていたのか

超能力に目覚めた鉄雄や触媒としての能力を開花させたケイと違って、金田は至って普通の不良少年です。ただし普通の人よりもかなり高い身体能力と運動神経を誇り、バイクもどんな道でも恐れずに乗り回す度胸を持ち合わせています。 さらに仲間からの人望もあり、生まれながらのリーダータイプ。鉄雄の膨張した体に取り込まれた時は、ケイの呼びかけに反応するなど、感応力・直感力にも優れているようです。
金田は最後にどうなった?ラストシーンの意味とは

映画でも漫画でも、金田はラスト近くで鉄雄の膨張した体に取り込まれてしまいます。しかしそこで鉄雄やキヨコたち実験体の子どもたちの意識にも入り込み、彼らの過去や想いに触れることもできました。 取り込まれた金田を現実世界に引き戻したのは、彼を呼びかけ続けたケイ。すべてを理解した金田はアキラやキヨコたちとともに、鉄雄も「別の世界」に行ってしまったことを悟りました。 映画のラストシーンは「僕は鉄雄」というナレーションが入り、宇宙でビッグバンが起こっているような映像で終わりますが、これはまるで鉄雄が「別の宇宙」を創造したかのような印象を受けます。
金田のバイクがかっこよすぎる!後に与えた影響も振り返る
映画『AKIRA』に登場する金田のバイクは、もはや本作の代名詞ともなっている象徴的なもの。その未来的なデザインと印象的な「スライドブレーキ」のシーンは後に数々のオマージュ作を生んでいます。 特に知られているのは、スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』に登場するヒロインのバイクで、見事なスライドブレーキも披露しています。またバイクデザインの世界にも影響を与えており、ホンダの「NM4」シリーズは「金田のバイク」に近いデザインとして話題になりました。
『AKIRA(アキラ)』本作の主人公・金田を解説しました

今も世界に熱狂的なファンを持つ伝説的な作品『AKIRA』。その世界観や圧倒的で緻密な描写力は色褪せることなく、影響を与え続けています。主人公・金田は普通の少年ですが、それこそが本作の魅力の1つ!ぜひこの機会に映画と漫画どちらにも触れてみてください。



