2017年7月6日更新

【AKIRA】あらすじや登場人物を紹介!新アニメで物語は完結

『AKIRA』(1988)
© Streamline Pictures/zetaimage

超能力による戦闘が描かれているアニメ映画『AKIRA』。緻密な表現が話題となり、1988年に制作された映画でありながら2020年現在もファンの多い作品です。ハリウッド版や新アニメが製作される本作のあらすじやキャストを紹介します。

目次

大友克洋によるアニメ映画『AKIRA』が4Kリマスターで蘇る!

アニメ映画『AKIRA』は、公開から30年以上経った今なお、熱狂的なファンを抱える作品です。そんな本作は、2020年4月3日に4Kリマスター版となって上映されました。 『AKIRA』の作画は、「2コマ打ち」が採用されています。アニメ作画は、1秒を24フレーム(コマ)に分けて、1枚の画を3コマで見せる「3コマ打ち」が主流。従って、「2コマ打ち」の本作では、人物がよりなめらかに動きます。 また本作は近未来を描きつつも、昭和感のある作品です。昭和の人間である大友克洋による本作は、彼が経験した時代の世相が反映されています。本作の退廃的な世界観イメージは、日本のアニメ作品のイメージングに大きな影響を与えました。 このように、規格外の制作規模と挑戦によって生み出された『AKIRA』。時代の先を走っていた本作は、デジタル化を果たし、再び現代へと蘇ったのです。

新アニメ化!どう変わるのか

アニメ映画公開から31年後の2019年、本作の新アニメ化が発表されました。 『AKIRA』が制作された1988年当時は、まだ原作漫画が連載中。そのため劇場版は、原作途中までの展開を上映用に編集し、独自のラストとなっています。しかし今回の新アニメは、原作漫画全6巻分に基づく内容で作られるとのこと。 待ちに待った全編アニメ化に、従来のファンはうれしさもひとしおでしょう。30年以上もの時を超えて、新アニメが製作されることで“アニメ”でも完結します。 一方で、日本アニメを象徴する本作を知らない人も多いでしょう。そんな人たちはこれを機に、本作の魅力に触れてみてくださいね。

『AKIRA』あらすじを紹介

1度は第三次世界大戦のために崩壊した東京。しかし復興し、2019年の半年後に東京オリンピックを控えていたネオ東京が本作の舞台です。 金田は鉄雄とともに高速道路をバイクで飛ばしていました。 その時突然目の前に奇妙な子供が現れ、鉄雄は転倒し負傷してしまいます。そこに軍用ヘリが現れて、奇妙な子供タカシ(26号)と鉄雄を連れ去れってしました。 翌日、金田はゲリラの少女ケイと出会います。彼女は「アキラ」を探していました。そしてその頃、鉄雄が運び込まれたラボで彼の強大な力が目覚めようとしていました。 夜の街で暴走する鉄雄は暴走族に襲われますが、金田たちに助けられます。しかし鉄雄は暴走族を半殺しに。それを止める金田に対し「命令するな!」と叫ぶと鉄雄の体から異常なエネルギーが放出されます。 「アキラーー!!」と叫ぶ鉄雄の姿に金田たちは驚愕します。

『AKIRA』の登場人物&声優キャスト

アキラ

28号とも呼ばれていて、物語の核心にいる少年です。1982年に覚醒し、その能力により東京を崩壊させたために軍のもと、地下に冷凍封印されています。

金田正太郎/岩田光央

主人公であり、高い運動能力を持っています。その運動能力の高さは大佐も驚くほど。ケイを助けたことで反政府ゲリラと関わりを持ちます。 鉄雄とは幼なじみで擁護するような立場だったために、鉄雄が暴走した時に銃口を向けるも引き金を引くことができませんでした。鉄雄とともにアキラの力に巻き込まれてしまいます。 金田正太郎の声を担当したのは声優・岩田光央。彼は本作の主人公を演じたことで一時的に話題にはなりましたが、事務所は声優に特化したところではなく、その後の仕事に生かすことができませんでした。『灼眼(しゃくがん)のシャナ』にて“蹂躙の爪牙”マルコシアスを演じています。

島鉄雄/佐々木望

島鉄雄は『AKIRA』のもう1人の主人公で、41号とも呼ばれています。高速道路でバイク事故を起こしたことをきっかけに、彼の能力が覚醒。アキラにも迫る力を身につけ世界を翻弄します。金田とは幼なじみですが、守ってもらう弱い自分に強いコンプレックスを抱いていました。 彼の声を担当したのは佐々木望です。1980年末から1990年代にかけて『おぼっちゃまくん』の柿野修平役、『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助役、『うしおととら』の蒼月潮役など多くの作品で主人公やメインキャラクターを演じています。 また英検1級を取得していて、海外のアニメコンベンションでは通訳を介さず受け答えができる程の実力があります。

ケイ/小山茉美(まみ)

反政府ゲリラに属する少女ケイ。金田と知り合い一緒に行動することになります。脆さもある少女で、ヒロインでありながら最後まで本名は明かされません。 彼女の声を担当したのは声優やナレーター、女優として幅広く活動している小山茉美。声優としては『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレや『魔法のプリンセス ミンキーモモ』のミンキーモモなどが有名です。洋画の吹き替えなども多く担当していて、さらにナレーションの仕事も多くこなしています。

敷島大佐/石田太郎

敷島大佐は軍の最高責任者であり、封印したアキラの管理者です。軍高官だった父親はアキラの能力が引き起こした厄災で亡くなりました。そのためアキラにこだわり、鉄雄の暴走を止めようと奔走します。 彼の声を担当したのは石田太郎です。俳優としての活動や『刑事コロンボ』の声優として知られています。またアンソニー・ホプキンスの声優も務めていて、ホプキンス演じるハンニバル・レクターが出演する作品を全て担当しています。『ルパン三世 カリオストロの城』ではラザール・ド・カリオストロ伯爵の声を担当しました。

山形/大倉正章

金田が率いるチームの特攻隊長的存在・山形。腕っ節も強く乱暴者ですが義理人情にも厚い人物です。覚醒した鉄雄の前に立ちはだかりますが鉄雄により惨殺されてしまいます。 大倉正章は熊本県出身の声優であり、代表作こそないものの、ビッグタイトルのアニメには欠かせない存在です。出演作は『ドラゴンボール』のシューク、『聖闘士星矢』のアイオロス『北斗の拳2』では少年時代のカイオウを担当しています。

甲斐/草尾毅(くさおたけし)

甲斐は身長が低く、ラフな格好よりもジャケットにタイというトラッドな服装を好んでいます。バイクの操縦においては金田に筆頭するくらいの実力の持ち主です。劇場版では山形が鉄雄に殺されるシーンを目撃してしまいます。 彼の声を担当したのは草尾毅は、『NG騎士ラムネ&40』のラムネスや『SLAM DUNK』の桜木花道のような熱血タイプを演じることが多い声優です。『ドラゴンボールZ』のトランクスや『ロードス島戦記』のバーンなど戦士役も多く担当しています。

『AKIRA』のスタッフは?

『AKIRA』(1988)
© Streamline Pictures/zetaimage

原作・監督・脚本は大友克洋が担当!

宮城県出身の漫画家ですが、映画監督としても活動しています。『AKIRA』では原作のみならず、脚本と監督も担当ししました。 幼少時より漫画に親しんできましたが、一時期は漫画よりも映画に夢中になったことも。彼は繊細且つ緻密で複雑なパースの画面構成など、それまでの日本にはなかった作風を持つ漫画家として知られています。 劇場アニメ『スチームボーイ』の監督も務めていて、その他に『ワールド・アパートメント・ホラー』『蟲師』などの実写映画の監督も務めています。

作画監督はなかむらたかし

なかむらたかしは緻密な描写をするアニメーターとして知られています。特に岩石などが砕ける描写が話題になり「岩石アニメーター」と呼ばれることも。 一時期は漫画家としても活動していて、初期の作風は大友克洋に影響を受けています。担当作品の中には『風の谷のナウシカ』の原画の王蟲(おーむ)暴走と後半の空中戦などがあります。