『国宝』辻村はなぜ組長を殺した?捕まらない理由も考察!裏切りの真相と最後の自白の結末とは
大ヒット映画『国宝』の原作小説において、主人公・喜久雄の人生を大きく動かした重要人物が「辻村」です。 この記事では、そんな辻村の人物像から「権五郎殺害の真相」、そして喜久雄との関係性まで詳しく考察していきます。 ※小説「国宝」のネタバレを含みます。
『国宝』辻村は一体何者?喜久雄の父を殺した人物
辻村は、立花組の兄弟組織である「愛甲会」の若頭です。組長である立花権五郎(喜久雄の父)からも可愛がられていた存在でした。 しかし、原作小説において権五郎を殺害したのは他ならぬこの辻村です。抗争のどさくさに紛れて恩人である権五郎を撃ち殺すという、計算高い一面を持っていました。 なお、映画版では敵対する組の殴り込みによって権五郎が殺される設定に変更されているため、辻村というキャラクターは登場しません。
辻村はなぜ立花権五郎(喜久雄の父)を殺した?裏切りの真相とは

辻村が裏切った理由は明確には書かれていません。しかし、極道の世界における権力争いが原因だったと考えられます。 立花組は大きく勢力を伸ばしており、辻村はその巨大な権力の座を乗っ取りたいという野望を抱いていたのでしょう。そのため、敵対組織の殴り込みという抗争の混乱に乗じて、権五郎に銃弾を撃ち込んだのです。 小説では権五郎が亡くなった後に、辻村が立花組を仕切っていく様子も描かれています。
辻村はなぜ捕まらない?
辻村が逮捕されなかった明確な理由も小説で明かされていません。 ただ、殴り込んだ組に死者が出た以上、警察も動かざるを得ないはず。宮地が逮捕されていない点から宮地組に捜査の手が及んだとは考えにくく、考察としては、辻村が自身の部下を身代わりに出頭させた可能性が高いと考えられます。
辻村がいなければ”人間国宝・喜久雄”は存在しなかった

振り返ると、喜久雄が歌舞伎の世界に入るきっかけを作ったのも辻村でした。 辻村は喜久雄の才能を見抜いており、新年会に花井半二郎を招いて喜久雄の舞を披露させました。結果的に半二郎の目に留まり、喜久雄が芸の道へ進めるよう取り計らったのです。皮肉にも、辻村がいなければ「人間国宝」は誕生していなかったかもしれませんね。
2代目半次郎は辻村の裏切りを目撃していた?

二代目半二郎は辻村が権五郎を射殺する瞬間を目撃していました。喜久雄を弟子にした後、辻村と再会した際には、苦々しい表情をしていた場面も描かれています。 それでも2代目半次郎は、最後まで喜久雄には語らず秘密にしたままでした。喜久雄には辻村の助けが必要だと感じて黙っていたのではないでしょうか。
最後は辻村が自白?喜久雄の反応は意外にも……
晩年、辻村はついに親父を撃ったのは自分であることを喜久雄に打ち明けます。しかし喜久雄は「もうよかよ。親父ば殺したんは、この俺かもしれん」と返し、静かに彼を許しました。 長年にわたり援助してくれた恩義があったのはもちろん、「全てを投げ打ってでも日本一の役者になる」という凄まじい覚悟の境地に達していた喜久雄の心は、過去の真実を知っても最早みだされることはなかったのでしょう。
『国宝』辻村は裏切り者だが恩人でもある重要人物
原作の『国宝』に登場する辻村は、権五郎を殺した最大の裏切り者でありながら、喜久雄の才能を見出し、生涯にわたり支援し続けた恩人でもあります。 辻村のように、映画版では惜しくも登場しないキーパーソンも存在します。「国宝」のより奥深い人間ドラマや裏側の世界を味わいたい方は、ぜひ原作小説も手に取ってみてください。



