『テッド』&『テッド2』で使われているパロディ映画ネタ35選!

2017年7月6日更新

冴えない中年男ジョンと下品で毒舌なテディベアのテッドのコンビを描いた『テッド』とその続編『テッド2』はコメディ映画をはじめとする様々なものをパロディにした、映画愛、パロディ愛にあふれた作品です。この記事では本シリーズで使われているパロディ映画ネタ35選をご紹介します。

映画『テッド』シリーズのパロディネタ

2013年公開、マーク・ウォールバーグとセス・マクファーレンがタッグを組んだコメディ映画『テッド』は世界中で大ヒットを記録。そして、2015年には続編の『テッド2』が公開となりました。

本シリーズはコメディ映画をはじめとする様々なものをパロディにした、映画愛、パロディ愛にあふれた作品です。この記事では本シリーズで使われているパロディ映画ネタ35選をご紹介します。

まずは第1作のパロディから!

1.『フラッシュ・ゴードン』のサム・ジョーンズが出演

『テッド』『テッド2』ともに本人役として出演しているサム・ジョーンズは、テッドとジョンのアイドル的存在です。小さいころから二人が大好きな映画『フラッシュ・ゴードン』で主役のフラッシュ・ゴードンを演じていました。

同作は1980年のアメリカ映画で、B級SFとして際物扱いされがちですが、テッドやジョンのような熱狂的な崇拝者も実際にいる作品です。イギリスのロックバンド・クイーンが音楽を担当し、主題歌「フラッシュ・ゴードンのテーマ」のような名曲も生み出されました。

『テッド』でジョンが憧れのサム・ジョーンズに初めて対面するシーンには、このテーマが効果的に使われています。また、『テッド』ではジョンと恋人ロリーの結婚式でサム・ジョーンズが神父を務め、『テッド2』でもテッドとタミ・リンの結婚式に神父役で再登場しています。

2.セス・マクファーレン監督作『ファミリー・ガイ』の声優たちが出演

『ファミリー・ガイ』

監督セス・マクファーレンが製作したテレビアニメ『ファミリー・ガイ』に声優として出演していたキャストたちが、『テッド』に何人も出演しています。『ファミリー・ガイ』は1999年にスタートしたコメディで、クォーホグという架空の街に住むグリフィン一家のドタバタ劇。『テッド』にはマクファーレン監督のセルフオマージュが多数見受けられます。

『ファミリー・ガイ』でグリフィン一家の長女メグの声を担当したミラ・クニスがジョンの恋人ロリー役で出演、また『ファミリー・ガイ』では主人公ピーター・グリフィンの妻ロイスの声を担当したアレックス・ボースタインがジョンの母親役を演じました。

ジョンの同僚ガイを演じたパトリック・ウォーバートンは、『ファミリー・ガイ』でグリフィン一家の隣人ジョー・スワンソンの声を担当しています。そして実はマクファーレン監督自身がテッドの声優であり、『ファミリー・ガイ』ではなんとピーターの声のほか何人ものキャラクターを演じ分けています。

3.「インディ・ジョーンズ」シリーズのパロディ

『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』

子どものころのジョンの部屋には「インディ・ジョーンズ」のポスターが貼られていたので、ジョンはインディも大好きな様子。しかしポスターは大人になると『ジュラシック・パーク』に変わっていました。

シリーズ1作目『レイダース/失われたアーク(聖櫃)』のテーマ曲が、誘拐・監禁されたテッドの脱出BGMとして使用されています。そして『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』でインディが帽子を受け取るシーンのパロディとして、テッドが自分のちぎれた耳を同じように受け取っていました。

4.「スター・ウォーズ」シリーズのパロディ

ダースベイダー

ジョンとテッドは「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンでもあるようです。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントムメナス』の公開時にはダース・モールとヨーダの姿で行列に並んでいました。

また、ジョンはロリーからの着信音にダース・ベイダーのテーマ曲である「帝国のマーチ」を使っていました。ロリーに聴かれた時には『きみに読む物語』の曲だとごまかしていましたが・・・。

5.『フライングハイ』からパロディのパロディが?

『フライングハイ』

『フライングハイ』は1980年のアメリカのコメディ映画で、1970年のパニック映画の元祖と言われる『大空港』や空港・飛行機をテーマにした映画のパロディ作品です。『テッド』ではこの映画のワンシーンをさらにパロディにしています。

劇中で、ジョンが『愛と青春の旅だち』のような海軍士官のいで立ちから『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラボルタのようなスーツになって踊り出すダンスシーンがありますが、これは『フライングハイ』でパロディにしていたダンスシーンをそのまま完コピしたものでした。

6.『007/オクトパシー』の主題歌をノラ・ジョーンズのステージで熱唱!

『007 オクトパシー』

『007/オクトパシー』はジョンがロリーとのデートの時に観ていた映画ですが、別れてしまった後にロリーとよりを戻すため、ジョンが思い出の曲として主題歌の「オール・タイム・ハイ」を熱唱するシーンがあります。

サム・ジョーンズに続きなぜかテッドと親交のあるノラ・ジョーンズが登場し、ノラの野外コンサートのステージに飛び入りして歌うのですが、ジョンのド下手な歌唱力にビックリしてしまいます。

7.有名人のカメオ出演と名前の引用がてんこ盛り

ノラ・ジョーンズ

先述のノラ・ジョーンズやフラッシュ・ゴードンのサム・ジョーンズのように、『テッド』には数々の有名人のカメオ出演や名前の引用が出てきます。中でもノラ&サム・ジョーンズは劇中でも大きな役割を果たしていますが、ほかの有名人にもたびたび言及しています。

例えば『トップガン』の教官役や『エイリアン』のダラス船長で有名なトム・スケリットも本人役で登場、そして「X-MEN」シリーズの『デッドプール』でデッドプール役を演じているライアン・レイノルズがジョンの同僚ガイの彼氏役でカメオ出演しています。

2006年に『スーパーマン リターンズ』でスーパーマン役に抜擢されたブランドン・ラウスの名前が、サム・ジョーンズのルームメイトだったというナレーションで登場したり、「トワイライト」シリーズで有名なテイラー・ロートナーの名前が、誘拐犯ドニーの息子ロバートのダイエット後の姿に似ていると言及されたりします。ついでにジョンの隣人ミンの飼い犬の名前がジェームズ・フランコだったりと、まさにやりたい放題!

また、1987年のティファニーのヒット曲「ふたりの世界(I Think We're Alone Now)」は、『テッド』で誘拐犯ドニーが隠れ家でテッド監禁中にミュージックビデオを見ながら踊りまくっていた曲ですが、『テッド2』でも再登場しています。

8.原語版から日本語版への意訳に苦心

テディ・ラクスピン

『テッド』はそのパロディと下ネタとアメリカンジョークの多さで翻訳者泣かせの映画でしたが、日本語吹き替え版では日本人向けにわかりやすく意訳されていたセリフもありました。特にアメリカでは有名でも日本人にはわからない固有名詞も多く、ツイッターで公募したりと工夫が凝らされ、なかなかの苦心があったようです。

テッドとケンカになり「お前よりくまモンのほうがいい!」と発言するジョンですが、原語では「テディ・ラクスピン」と言っています。テディ・ラクスピンとはテッドのようにしゃべったり動いたりする80年代の懐かしいぬいぐるみクマのおもちゃで、テレビアニメにもなりました。

テッドが走っている車のボンネットに乗るアクションシーンでは「ガチャピンよりすごいだろ」と翻訳されていますが、原語では「『パトカー・アダム30』みたいだろ」と言っています。『パトカー・アダム30 T.J.Hooker』とはアメリカで80年代にテレビ放映されていたポリス・アクションドラマです。

一番賛否両論があった意訳が、ジョンが甘やかされた子どもを殴った時に言った「誰かが星一徹にならなきゃ」というもの。実際は「誰かがジョーン・クロフォードにならなきゃ」と言っていますが、日本人にはあまり馴染みのない名前です。ジョーン・クロフォードとは50年代に活躍したアメリカの女優で、養子にした子どもたちを虐待していたという暴露本が発表され「虐待親」の代名詞になったそうです。

9.『エイリアン2』のビショップみたい?

『エイリアン2』ビショップ

実はまだまだほかにもたくさんの固有名詞の意訳が盛りだくさんですが、その中でも二度もパロディに使われていた『エイリアン2』のビショップが気になります。ビショップとは『エイリアン2』に登場する医療用アンドロイドで、ナイフの曲芸が得意というキャラクター。

ビショップは曲芸で自分の手を刺してしまうのですが、テッドはパーティでビショップのようなナイフ曲芸を披露し、失敗して相手の手を刺してしまいます。

また、テッドの体がちぎれてしまったシーンで「ビショップみたい」と言っていますが、日本語版では「『エイリアン2』のビショップみたい」と補足しています。『エイリアン2』のラストには、ビショップがエイリアンに真っ二つに引き裂かれるという有名なシーンがあります。

10.バディ・ムービーだと気づかせてくれるパロディ

『ナイトライダー』

ジョンとテッドのバディ・ムービーだと気づかせてくれるパロディも入っています。少年ジョンがテッドを自転車のカゴに入れて『E.T.』の真似をしていたり、ジョンの携帯電話ではテッドからの着信音が『ナイトライダー』のテーマ曲だったりします。

『ナイトライダー』はアメリカで80年代に人気だったテレビドラマで、私立探偵と人間と話ができる夢の車「ナイト2000」とのバディものでした。ビショップといいナイトライダーといい、テッドが人間に近づこうとしている存在であることを示唆したパロディがあるのもらしいところです。

11.『96時間』シリーズのリーアム・ニーソンのキャラクター

『96時間』 リーアム・ニーソン

続いて、2015年公開となった続編『テッド2』のパロディを紹介します。

本作には多くの有名人がカメオ出演していますが、リーアム・ニーソンもその一人です。

テッドが働いているスーパーマーケットに、『96時間』のキャラクターのような渋い声のリーアム・ニーソンがシリアルを買いに来ます。