2017年7月6日更新

ベニチオ・デル・トロが『スターウォーズ8』に出演!?

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ベニチオ・デル・トロのプロフィール

ベニチオ・デル・トロは1967年2月19日プエルトリコ生まれの俳優です。弁護士の両親の元で育ちましたが、彼が9歳の頃に母が病気で急逝。その後家族でアメリカ・ペンシルベニアへ移り住み高校時代まで過ごした後、父の進言に従いカリフォリニア大学サンディエゴ校に入学。経営学を専攻しました。 軽い気持ちで大学のアクティング・クラスに参加したことで演技に興味を持ち、経営学の勉強をやめてしまうほどのめりこんでしまいました。ロサンゼルスやニューヨークで演技を学び着々と実力をつけましたが、大学を辞めたことを家族にはしばらく隠していました。 1980年台後半ころから少しずつテレビ出演の機会が増え始め、『マイアミ・ヴァイス』などの人気ドラマにも出演しました。そして1988年、『ピーウィーの空飛ぶサーカス』で映画デビュー。 1989年あの007シリーズ『007 消されたライセンス』に出演。デル・トロにとって大きなステップアップになるはずでしたが、この映画は酷評され興行成績も散々なものになってしまいました。

ベニチオ・デル・トロの主な出演作

『ユージュアル・サスペクツ』(1995)

カリフォルニアで突然起こった船舶の炎上事故。ケヴィン・スペイシーが演じる唯一の生存者・ヴァーヴァルが、この爆発事故に至るまでの経緯を捜査官に語るという形でストーリーが展開していきます。 ベニチオ・デル・トロは、ヴァーヴァルとともに宝石強盗のために集められた5人の容疑者のうちの一人フレッド役を演じました。 彼はこの演技でインデペンデント・スピリットアワードの最優秀助演男優賞受賞。この作品自体も批評家から大絶賛され、アカデミー脚本賞を受賞しました。 この映画がきっかけで彼のキャリアは勢いに乗り、その後デル・トロはインデペンデントとメジャー双方の映画で活躍できるハイブリット俳優として躍進していくこととなります。

『トラフィック』(2000)

北アメリカの複雑なドラック問題に切り込んだ作品。 ベニチオ・デル・トロはメキシコの国境近くで国境警備にあたる、メキシコの警察官ロドリゲス役で出演。麻薬密輸における汚職と欺瞞に直面しながらもがく姿を演じ、アカデミー賞助演男優賞(プエルトリコ人として3人目のオスカー受賞者)、ゴールデングローブ賞など、数々の賞を総なめにしました。 『トラフィック』は興行収入的にも成功し、ベニチオ・デル・トロは一気にハリウッドの一流俳優に上り詰めました。

『21グラム』(2003)

とある一件のひき逃げ事故が、余命幾ばくかの数学者、夫と子供と幸せに暮らす母親、前科持ちでありながら改心し家族と平和に暮らしている男、3人の人生を大きく変えていく話。 人が死んだ時21gだけ軽くなるということから、この映画のタイトルが付けられました。 ベニチオ・デル・トロは子連れの家族をひき逃げし殺してしまう、前科持ちの男ジャック・ジョーダン役。更生し真っ当な人生を歩もうとしていた矢先の事故に動揺し、罪の重さに苛まれる役を見事に演じています。 ベニチオ・デル・トロを始め、主演のショーン・ペン、ナオミ・ワッツの主要出演者3人が、2004年度のアカデミー賞の主要部門にそろってノミネートされ、大きな話題となりました。

『チェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙』(2008)

かの有名な革命家、チェ・ゲバラの伝記映画。ベニチオ・デル・トロは映画の主人公チェ・ゲバラ役を演じました。 彼は映画撮影前に、ゲバラの妻や兄弟、キューバのカストロ大統領、ゲバラと共に戦った戦士たちに面会したり、ゲバラ関する文書を読み漁るなど、徹底して研究。さらには役作りのために体重を35ポンドも落とすほどで、その甲斐もありカンヌ映画祭最優秀男優賞受賞、スペイン版アカデミー賞ゴヤ賞主演男優賞を受賞しました。

『スターウォーズ8』出演の可能性が高い!?

2015年夏頃から、ベニチオ・デル・トロがスターウォーズ最新作に出演するらしいと話題になっていましたが、同年9月に本人がついにその噂が本当であると認めました。 デル・トロ本人が語るには、彼は悪役で出演予定とのこと。しかし詳しい情報は彼が頑なに口を閉ざしており、謎に包まれたままです。 ちなみにベニチオ・デル・トロは子供のころからのスターウォーズファン。子供時代はベッドルームの壁にポスターを何枚も貼ったり、関連グッズをコレクションするほどの熱狂的だったようで、「ついに子供のころからの夢がかなった。」とインタビューで語っています。お気に入りのキャラクターはR2D2、 C-3PO とチューバッカとのこと。 『スターウォーズ8』は2017年7月1日全国公開予定です。

来日エピソード

映画のプロモーションで何度か来日しているベニチオ・デル・トロ。 2004年『21グラム』で初来日した際には、熱狂的な女性ファンに腕を噛まれてしまう事件が発生。デル・トロが激怒してもおかしくない状況でしたが何事もなかったかのようにプロモーションを続行。この一連の対応が話題を呼び、日本のメディアに「トロ様」と騒がれました。 2012年に来日した際は、広島を訪れ平和記念公園にある原爆資料館などを見学し、原爆慰霊碑に花を供えました。
米アカデミー賞俳優のベニチオ・デル・トロ(45)が11日、広島市を初めて訪れ、平和記念公園にある原爆資料館などを見学し「忘れてはいけないことがあると感じた」などと語った。  デル・トロは昨春、新藤兼人監督の代表作「原爆の子」の米国初上映を企画した。今回は、新藤監督の100歳を祝う催しに参加するために訪れた。  原爆慰霊碑に花を供えた後、原爆資料館を見学。案内に耳を傾けながら熱心に展示に見入り「忘れない限り、人類は生き延びる」と記帳した。  その後の会見では「人々が立ち上がるために希望を忘れずにいたことに驚いた」などと広島の印象を語り、新藤監督について「情熱や真実を探そうとする姿勢にインスピレーションを感じる。映画で表現される心にいつも刺激されている」と熱っぽく語った。  これに先立ち、10日には最も感銘を受けたという新藤監督の「裸の島」の舞台となった同県三原市の宿祢島(すくねじま)も訪れた。

ベニチオ・デル・トロの今後

ベニチオ・デル・トロの最新出演作『ボーダーライン』。2016年4月に日本公開されることが決定しました。 『プラダを着た悪魔』『ヴィクトリア女王 世紀の愛』などの作品で有名なエミリー・ブラントが主演を務めます。 FBI捜査官の主人公ケイトは、アメリカとメキシコ国境でエスカレートするドラッグ戦争を撲滅させるため、国防総省の特別チームに参加することに。 ベニチオ・デル・トロはケイトと極秘任務に就く、彼女を身体的にも精神的にも支えるコロンビア人の男、アレハンドロ。 設定された舞台が麻薬戦争ということで、スリリングな展開やハードな銃撃シーンやアクションシーンだけが注目されがちですが、危険な任務に就く人間の捜査官の内面や葛藤が見事に描かれており、批評家からも絶賛されました。 収入的にも大成功を収めたこの作品を引っさげ、ベニチオ・デル・トロの再来日はあるのでしょうか? 今後も彼の活躍から目が離せません!