2023年12月4日更新

『古畑任三郎』神回の人気おすすめランキング!最高傑作の呼び声高い名作から豪華ゲストの犯人回まで

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『古畑任三郎(第1シリーズ)』
(C)フジテレビジョン/共同テレビジョン

1994年から2008年にかけて放送された大人気ミステリードラマ『古畑任三郎』。各回には豪華なスペシャルゲストが必ず登場し、古畑と熱いバトルを繰り広げています。 この記事ではそんな『古畑任三郎』からシーズンごとに“神回”を厳選して紹介。ゲスト出演者やあらすじについて、詳しく解説していきます。

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犯人は最初からわかってる!『古畑任三郎』のおもしろさ

ドラマ『古畑任三郎』の最大の特徴は、“はじめから犯人が分かっている”という点。『古畑任三郎』では、配役を見ると事件の犯人が一目瞭然ですが、その犯人を古畑が“どう追い詰めていくのか”というところが大きな見どころとなっているのです。 様々なトリックを使い、殺人に手を染める犯人。古畑はその巧みな話術鋭い洞察力で、犯人のアリバイを崩していくのです。

第1シーズン

第1回:「死者からの伝言」

放送日 1994年4月13日
犯人役 中森明菜
被害者役 池田成志

記念すべきシーズン1の第1話に登場したゲスト出演者は、当時人気絶頂の歌手・中森明菜。中森明菜は人気漫画家の役を演じました。 人気漫画家の小石川ちなみは、自分を弄んだ編集者・畑野茂に恨みを持っていました。そして小石川は彼を長野県にある別荘の地下倉庫に閉じ込め、窒息死させてしまいます。 するとそこへ、偶然にも車のガス欠で立ち往生した古畑一行が……。殺された畑野の頭部には殴られたあとがあり、その手には何故か紙とペンが握られていたのでした。

第2回:「動く死体」

放送日 1994年4月20日
犯人役 堺正章
被害者役 きたろう

当初本作への出演に対し前向きではなかった田村正和。しかしこの「動く死体」の回の脚本を気に入り、出演を了承したという逸話が残っています。 車で誤って老婆をひき殺してしまった歌舞伎役者の中村右近。右近は自首を勧めてくる警備員の野崎を、口論の末に突き飛ばし誤って死なせてしまいます。 そしてその日の演目終了した後、右近はすっぽんという昇降装置を使い野崎の死体を歌舞伎座の舞台に運び、天井から野崎が誤って転落したように見せかける偽装工作を行うのでした。

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第8回:「殺人特急」

放送日 1994年6月1日
犯人役 鹿賀丈史
被害者役 河原さぶ

全編を通して特急列車内で物語が進む“密室劇”となっている回。当時大人気だったドラマ『振り返れば奴がいる』と世界観を共有していることでも大きな話題となった回です。 病院の外科部長を務めている中川淳一は、自分の不貞について調べていた興信所の宍戸隆を、多量のカリウムを含んだ注射により新幹線の座席で毒殺。浮気の証拠写真が入ったフィルムを奪い取ろうとしますがうまくいかず、中川は宍戸のコートごと持ち去るのでした。 同じ新幹線に乗り合わせていた古畑は、中川が捜査に協力的でなかったことから不信感を抱き、犯人として疑い始めます。

第11回:「さよなら、DJ」

放送日 1994年6月22日
犯人役 桃井かおり
被害者役 八木小織

ラジオ番組のDJを務めている中浦たか子。中浦はなんと、出演しているラジオ番組の生放送中に殺人を企てます。 中浦は曲がかかっているわずかな時間にスタジオブースを抜け出し、最短ルートを駆け抜け、自らの恋人を奪った沢村エリ子を刃物で殺害。 その後何食わぬ顔でスタジオに戻った中浦でしたが、人を殺したということへの動揺が抑えられず、その様子が古畑の目には不自然に写ってしまうのでした。 古畑は中浦のトリックをなかなか崩せずにいましたが、清掃員の老女にヒントを得て中浦の犯行ルートにたどり着きます。

第2シーズン

第14回:「しゃべりすぎた男」

放送日 1996年1月10日
犯人役 明石家さんま
被害者役 秋本奈緒美

敏腕弁護士である小清水潔は、別の相手との政略結婚が決まったため現在の恋人・向井ひな子が邪魔になり、部屋にあった水差しでひな子を撲殺してしまいます。そして犯行直後に、ひな子の部屋を訪れた今泉にその罪をなすりつけてしまうのでした。 何も知らず逮捕された今泉は、大学時代の同級生だった小清水に弁護を依頼。それを受ける小清水でしたが。彼の発言には不審な点が……。法廷で繰り広げられる、田村正和と明石家さんまの熱い台詞対決が見どころとなっている神回です。

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第17回:「赤か、青か」

放送日 1996年1月31日
犯人役 木村拓哉
被害者役 金井大

天神大学の電気工学部に務めている林功夫は、深夜に大学のすぐ近くの遊園地に侵入し、観覧車に時限爆弾を仕掛けます。そしてそこから逃げ出すところを警備員の真鍋茂に発見され、口封じのために撲殺。 翌日、捜査に古畑たちがやってきますが、林からの脅迫電話が遊園地にかけられたことで爆弾設置が発覚します。その設置場所の観覧車には、運悪く今泉が乗っていたのです……。 犯人の身勝手な思想に激昂した古畑が唯一犯人に手を上げる伝説の回です。

第19回:「VSクイズ王」

放送日 1996年2月14日
犯人役 唐沢寿明
被害者役 伊集院光

人気クイズ番組のチャンピオンとして君臨する千堂謙吉。しかし千堂は番組のスタッフから事前に答えを聞き出す不正を働いていました。 そのことが週刊誌にバレて、暴露されてしまった千堂。焦った千堂は自力でクイズの答えを調べようと、衣裳部屋に忍び込みます。そこで衣装係の沼田と鉢合わせになった千堂は、沼田ともみ合いになった末に、沼田を死亡させてしまうのでした。 この回では千堂が沼田を殺した後、密室である衣装部屋からどう逃げ出したのかが重要なトリックとなっています。千堂は出前や小道具を利用し、捜査を撹乱しようとしますが……。

第3シーズン

第32回:「再会」

放送日 1999年5月11日
犯人役 津川雅彦
被害者役

小説家・安斎亨は、若い妻である香織が自分の担当の雑誌編集者・斎藤秀樹と浮気していることに勘付いていました。そして安斎はそのことを見て見ぬ振りしていましたが、以前古畑から預かったゴールデン・レトリバーに何かをしつけ続けていたのです。 ある日古畑は安斎からFAXで招待状を受け取り、学生時代からの友人である安斎の別荘を訪れます。しかし安斎も香織も、古畑にFAXを送った覚えはないというのでした……。 シリーズの中で唯一事前に事件を防いだ、未遂事件として終わる回です。

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第35回:「頭でっかちの殺人」

放送日 1999年6月1日
犯人役 福山雅治
被害者役 板尾創路

事故により車椅子での生活を送っている化学者の堀井岳は、学生時代からの親友・等々力が堀井の元恋人・片桐恵と婚約したことを知ります。そして堀井は等々力の殺害を決意。 堀井は遠隔装置付きの爆弾を用いて等々力を爆殺し、その犯人を恵に見せかけるよう仕組んだのです。 論理的な思考を持つ堀井に手こずる古畑でしたが、堀井の1つの発言により、古畑は事件の真相にたどり着いていくのでした。

スペシャル・その他

第41回:「フェアな殺人者」

放送日 2006年1月4日
犯人役 イチロー
被害者役 今井朋彦

ホテルの警備員として働いている元同僚の向島を激励しに、ホテルを訪れた古畑と今泉。そんな2人の目の前に、突如メジャーリーガーのイチローが現れます。実は向島は、イチローの異母兄だったのです。 その夜、向島を脅迫していたフリーライターの郡山繁がホテルを訪ねてきます。イチローは郡山を刺殺して自分も死のうと考えていました。イチローは郡山を殺害しますが、手違いを起こしたため、自らは死に損ねてしまいます。 イチローが本人役として出演し、フェアな犯人を演じたことで大きな話題となったスペシャル回です。

第42回:「ラストダンス」

放送日 2006年1月5日
犯人役 松嶋菜々子
被害者役 松嶋菜々子

大野もみじとかえでは、双子の脚本家。2人は協力し合いながら、加賀美京子というペンネームで何本ものヒット作を作り続けていました。 ある日行われたのは、2人が手がけた人気推理ドラマ「ブルガリ三四郎」の打ち上げパーティー。パーティーには古畑も招待されていました。 誰の目から見ても、順調にいっているように見えた2人。しかし実は方向性の違いからすれ違いを重ねており、ついに殺人事件が起きてしまいます。 松嶋菜々子が作中で一人二役を演じている「ラストダンス」。またエピソードを通し唯一、ラストまで真犯人だけでなく被害者も伏せられている神回です。

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第40回:「今、蘇る死」

放送日 2006年1月3日
犯人役 藤原竜也
被害者役 千葉哲也

堀部パンの社長が死亡し、甥に当たる大吉が社長、その弟・音弥が副社長に昇格することに。大吉はすぐさま工場の裏山を売却し、レジャーランドにする計画を始動させようとしますが、リゾート開発に否定的な音弥と対立してしまいます。 そんなある日、音弥は彼自身が小学生の時に書いた“人の殺し方”が綴られている自由研究のノートを発見。音弥はその中からいくつかのトリックを選び、大吉を殺害してしまいます。古畑はすぐに音弥の犯行だと感づきますが、その音弥は猟銃の暴発事故により命を落としてしまうのでした。

第27回:「黒岩博士の恐怖」

放送日 1999年4月6日
犯人役 緒形拳
被害者役

巧妙な手口かつ猟奇的な連続殺人事件が発生。どの事件も事故死や自然死を装っており、被害者の明確な共通点も見つけることができませんでした。また手口や目的、犯人像のいずれも掴むことが難しく、捜査本部はお手上げ状態となってしまいます。 その頃、警察犬訓練所に異動となっていた古畑。古畑は芳賀刑事からの招致依頼により、捜査に協力することになります。そして古畑がたどり着いた事件の共通点は、“どの被害者も同じ監察医が検案を担当していた”ということでした……。

第26回:「古畑任三郎 vs SMAP」

放送日 1999年1月3日
犯人役 SMAP
被害者役 宇梶剛士

アイドルグループ・SMAPのメンバーたちは、同じ施設の出身でした。そんな5人にとって親代わりのような存在だったのが、草彅剛の叔父。しかし彼は過去に起こした交通事故の件で、富樫という男に恐喝され、自殺まで追い込まれていたのです。 そのことを知り、激昂する5人。5人はコンサートの晩に富樫を誘い出し、自殺に見せかけ絞殺します。メンバー達の巧みな連携により、完全犯罪になるかと思われましたがーー。古畑は完璧すぎる5人のアリバイに違和感を持つのでした。 大人気アイドルグループ・SMAPが本人役として出演し、放送時間も最長となっている見ごたえのある神回です。

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第43回:「古畑中学生」

放送日 2008年6月14日
犯人役 原田泰造
被害者役

この回では当時中学生だった古畑が、生涯最初に出会った事件について描かれています。中学生時代の古畑役を務めたのは、人気アイドルの山田涼介。あどけない表情で謎解きを楽しむ彼の姿に注目です。 とある田舎の中学校に転校してきた古畑は、座席が隣同士になった向島とすぐに仲良くなります。そして理科を担当している教師・野々山にも徐々に心を開いていくのでした。 ある日、学校で起こった花壇荒らしの犯人として疑われてしまった向島。しかし古畑は持ち前の洞察力でその疑いをすぐに晴らして見せます。こうして古畑は謎解きに目覚めていくのでした。

『古畑任三郎』歴代の視聴率ランキングは?

『古畑任三郎』視聴率ランキング1位は「しばしのお別れ」です。当時大人気女優だった山口智子がゲストだった「しばしのお別れ」は34.4%の高視聴率。第2シーズン終了後にスペシャルとして放送されました。 10位まですべての作品が26%超えという脅威の視聴率となっています。視聴率が高いだけでなく、もちろんトリックや謎解きも楽しめる作品です。

1位 34.4% 「しばしのお別れ」 ゲスト:山口智子 放送日:1996年3月27日
2位 32.3% 「古畑任三郎 vs SMAP」 ゲスト:SMAP 放送日:1999年1月3日
3位 29.6% 「ラスト・ダンス」 ゲスト:松嶋菜々子 放送日:2006年1月5日
4位 28.3% 「最も危険なゲーム」 ゲスト:江口洋介 放送日:1999年6月22日
5位 27.8% 「魔術師の選択」 ゲスト:山城新伍 放送日:1996年2月28日
5位 27.8%  「再会」 ゲスト:津川雅彦 放送日:1999年5月11日
7位 27.0% 「フェアな殺人者」 ゲスト:イチロー 放送日:2006年1月4日
8位 26.9% 「ニューヨークでの出来事」 ゲスト:鈴木保奈美 放送日:1996年3月13日
9位 26.6% 「偽善の報酬」 ゲスト:加藤治子 放送日:1996年2月7日
10位 26.5% 「間違われた男」 ゲスト:風間杜夫 放送日:1996年3月6日

ゲストが豪華すぎる!『古畑任三郎』の神回おすすめ人気ランキング

歴史に残る神ドラマ『古畑任三郎』の神回について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。時代が変わっても色あせない名作回ばかりでしたね。 中でも、ゲストとしてジャニーズが登場している回は現在でも非常に人気がありますが、肖像権と著作権の問題により再放送がなかなか難しくなっています。何度でも見たい神回なので、少し悲しいですね。 一筋縄ではいかないクセのある犯人に、巧妙なトリックーー。1度見ると夢中になること間違いなしの名作ドラマです。