2019年10月10日更新

マーク・ハミルはルーク役だけじゃない!意外な声優キャリアやトリビアとともに活躍を振り返る

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マーク・ハミルの「スター・ウォーズ」以外のキャリアとは?

ルーク・スカイウォーカー
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マーク・ハミルといえば、「スター・ウォーズ」シリーズ旧三部作の主人公ルーク・スカイウォーカー役で知られる俳優。2015年の「フォースの覚醒」から始まった続三部作にも再登板したことが、大きな話題となりました。 しかしマーク・ハミルのキャリアはルーク役だけではありません!実はアニメ・ゲームなどで声優を務めていることでも有名なのです。 今回はそんなマーク・ハミルのこれまでの活躍を、様々なジャンルからトリビアも交えて紹介していきます。知られざるトリビアや、意外な役柄に驚くこと必至です。

マーク・ハミルの基本プロフィール

マーク・ハミルは、1951年アメリカ生まれの俳優です。高校卒業後、演技を学び、1970年に『ビル・コスビー・ショー』でプロデビュー。その後数多くのTVドラマなどで経験を積み、彼の代表作となる「スター・ウォーズ」シリーズ旧3部作の主人公ルーク・スカイウォーカー役に抜擢されます。 以降映画でのキャリアは低迷しますが、ブロードウェイやアニメの声優、さらにはマンガのクリエイターという分野でも活躍していました。

ルーク・スカイウォーカー役に抜擢

1977年『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でマーク・ハミルは主人公ルーク・スカイウォーカーに抜擢され、映画デビューを飾ります。成長過程にある青年の葛藤を表現しながらも父のようになるべくジェダイを目指す決意を固める青年ルーク・スカイウォーカー役を演じ、世界中にマーク・ハミルの名を広めました。

1980年『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』ではヨーダの修行を受けながらも仲間を救うため途中で投げ出し、宿敵ダース・ベイダーとの戦いに果敢に挑んだルーク・スカイウォーカー。 普通の青年から悪との戦いに立ち向かう勇敢な青年へと成長した姿は前作よりもたくましく、また衝撃的な事実を打ち明けられたときにはその複雑な心境も見事に演じ切り、この作品でマーク・ハミルはサターン賞の最優秀主演男優賞を受賞しています。

1983年『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』では暗黒面に堕ち入ってしまうのではないかという恐怖と葛藤しながらも、ダークサイドと戦い抜き見事ジェダイとなるまでの過程を熱演。前作に引き続き、エピソード6でもサターン賞の最優秀主演男優賞を受賞しています。

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続三部作にも登場!「エピソード9」での活躍にも期待がかかる【ネタバレあり】

旧三部作での活躍もすでに30年以上も前となった2015年、新たな時代の主人公レイをサポートする「最後のジェダイ」として、ルークがシリーズに復帰。もちろん、ルーク役はマーク・ハミルが演じました。 エピソード7「フォースの覚醒」では、ルークの居場所を突き止めたレイが彼にライトセーバーを渡すラストシーンにのみ登場。エピソード8「最後のジェダイ」へ物語をつなげました。

初めはジェダイの修行を望むレイを拒んでいましたが、R2-D2やチューバッカとの再会によって考えを改めたルーク。しかし修行中に、ダークサイドのフォースに引き込まれそうになりながらも拒まないレイを見て衝撃を受けます。 それでも、ファースト・オーダーがレジスタンスを制圧しようとしていた時、ルークが現れて一人立ち向かいます。砲撃もカイロ・レンのライトセーバーもすり抜けたその姿は実体ではなく、オク=トーから送っていた幻覚。力を使い果たしたルークは、師のオビ=ワン・ケノービのように実体を消してこの世を去りました。

声優としても活躍 チャッキーを演じる!

2019年の「スカイウォーカーの夜明け」にもキャスティングされているマーク・ハミルですが、オビ=ワンのようにフォースの霊体で登場するのでしょうか?レイを導く存在となって活躍することに期待したいですね!

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知られざるキャリア!アニメの声優

日本ではあまり知られていませんが、テレビアニメの声優としても数多くの役柄を演じています。特に有名なのが、アニメシリーズ『スーパーマン』や『バットマン』などでのジョーカー役。 「フラッシュ」の敵役トリックスターの声も務めており、Webショートシリーズ『ジャスティス・リーグ・アクション』では本人役を含め一人で4役も担当する技巧を見せつけています。また、テレビシリーズ『THE FLASH/フラッシュ』では実写版トリックスターも演じました。 それだけではなく、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』の英語版でムスカ大佐役も担当。実は『風の谷のナウシカ』英語版でも、ペジテ市長役の声で出演しています。

『チャイルド・プレイ』ではチャッキーの声を担当

2019年公開のホラー映画『チャイルド・プレイ』では、邪悪な人形チャッキーの声を担当しました。チャッキーといえば、1988年の『チャイルド・プレイ』から生まれた恐ろしい殺人人形。チャッキーは人気キャラクターとなり、その後シリーズ化もされています。 2019年版『チャイルド・プレイ』は第1作のリブート版で、チャッキーはハイテク機能を搭載した人形として登場。子どもの成長によって次第に遊ばれなくなったチャッキーが、恨んで暴走するという物語になっています。

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マーク・ハミルのその他の出演作を紹介

『キングスマン』(2014)

2014年には「キングスマン」シリーズ第1作目『キングスマン』に、ジェームズ・アーノルド教授役で出演。「ガイア理論」を提唱していた学者で、世界的なテロ計画を企むIT富豪ヴァレンタインに拉致されるという役柄です。アーノルド教授=ルークとは、一見しただけでは気付かないかもしれませんね! 『キングスマン』は、タロン・エガートンとコリン・ファース主演のイギリスを舞台としたスパイ・アクション。2017年には続編『キングスマン:ゴールデン・サークル』が公開、さらに2020年には前日譚となる『キングスマン:ファースト・エージェント』も製作されています。

『ブリグズビー・ベア』(2017)

デイヴ・マッカリー監督、カイル・ムーニー脚本・主演によるコメディ映画『ブリグズビー・ベア』では、複雑なキャラクターで1人3役を務めました。 マーク・ハミルが演じたのは、他人の子ジェームズを誘拐して父を装ったテッドという男、そしてテッドが創り出した自作番組「ブリグズビー・ベア」に登場するクマのヒーローとその敵役サン・スナッチャー。ジェームズを地下に軟禁し、長い間この番組を見せ続けた結果、彼はブリグズビー・ベアだけが生きがいになっていました。 「スター・ウォーズ」シリーズで長年ルークというキャラクターを演じた結果、そればかりが注目されてしまう宿命を負ったマーク・ハミル。その後はジョーカーの声優としても評価されましたが、その彼が本作でヒーローと悪役の二役を演じているのは実に興味深い示唆があります。

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マーク・ハミルの知られざるトリビアを紹介

都市伝説と化した顔の大怪我

1977年1月、「エピソード4」の撮影終盤になって、マーク・ハミルが交通事故に巻き込まれて、顔にひどい傷を負ったことは広く知られています。 しかし映画は公開前、彼は当時まだ無名の俳優で、この事故は大きく報道されなかったよう。映画公開後に事故のことが報じられ、鼻の骨を折った怪我が一部過剰に伝えられたことで様々な憶測が飛び交いました。 顔の傷をカムフラージュするために、次の「エピソード5」では惑星ホスで猛獣ワンパに襲われるシーンを作ったのだという噂もまことしやかに囁かれました。しかしジョージ・ルーカスは常にこの噂を否定しており、やはり都市伝説といわざるを得ない一件のようです。

マーク・ハミルも大満足な新ジョーカー

2019年10月4日に日米同時公開された映画『ジョーカー』に、マーク・ハミルがSNSを通じて賛辞を贈っています。なぜかといえば、もちろん「ジョーカー役」の先輩として! 本作は長年多くの俳優が演じてきたジョーカーというキャラクターを根元から掘り下げ、まったく新たなジョーカーのオリジンを生み出しています。マーク・ハミルも「これまでにないキャラクターとして再創造している」として、演じたホアキン・フェニックスや監督のトッド・フィリップスを絶賛。 ここで思い出すのが、皮肉な対比を成しているマーク・ハミルのキャリア。彼はルークというヒーローとジョーカーというヴィランの対極をなすキャラクターを演じてきました。そんな彼だからこそ、善悪の概念を超えた新しいジョーカー像にも大満足だったのかもしれませんね。

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マーク・ハミル 人間の善悪両極を演じ増してきた円熟味

1977年の『スター・ウォーズ/新たなる希望』でスクリーンデビューしたマーク・ハミル。それ以降、常にルーク・スカイウォーカーというキャラクターに縛られつつも、声優としても着実にキャリアを積んできました。 ヒーローとヴィラン、人間の善悪の両極を演じてきた俳優だからこそ、演技にも深みが増してきているのかもしれません。これからも俳優と声優、どちらの分野でも活躍を続け、さらなる深みを見せてほしいと願っています。