ゲイリー・クーパー、ハリウッド黄金時代の大スターの栄光をたどる!

2017年7月6日更新

往年のハリウッドスターとして必ず名前が挙がるゲイリー・クーパー。主に西部劇ものを中心に活躍し、ハリウッド映画の繁栄を支えた人物です。今見ても決して時代を感じさせない映画の数々、クサい台詞もビシッと決めてしまうかっこよさ。これからも語り継がれるであろう伝説のスターの代表作をまとめました。

ゲイリー・クーパーのプロフィール

ゲイリー・クーパー 

1901年モンタナ州ヘレナで生まれたゲイリー・クーパー。大学卒業後、両親とともに移り住んだLAで西部劇映画のエキストラをきっかけに映画界へと足を踏み入れました。サイレント映画が主流だった当時、そのストイックな表現力が評価され西部劇への出演が増えます。

時代がトーキー(有声)映画に変わってからもクーパーの勢いはとどまることを知らず、アカデミー賞始め数々の賞を受賞・ノミネート。1961年に亡くなるまでに107の映画に出演、うち82作品で主演を飾るという華々しい映画人生を送りました。

ゲイリー・クーパーの主な出演映画

数ある作品の中で代表作をご紹介します。

マレーネ・ディートリヒが美しい、兵士との恋愛映画(1930年)

ゲイリー・クーパー モロッコ

hole_ana0 報われない金持ちおじさま大好物… 余韻の何とも言い難い美しさ

日本で初めて日本語字幕付きのトーキーとして上映された『モロッコ』。

マレーネ・ディートリヒのハリウッドデビュー作でもあり、この作品で彼女は一躍有名となりました。クーパー演じる兵士トムとディートリヒ演じる歌手アミーのラブストーリーです。

名匠フランク・キャプラの監督作(1936年)

ゲイリー・クーパー オペラハット

ひょんなところから親戚の莫大な遺産を受け継いだディーズ。NYに移り住んだ彼を追いかける新聞記者ベーブ(ジーン・アーサー)。2人の恋愛が描かれた本作はアカデミー賞監督賞やヴェネツィア国際映画祭で優勝外国映画大賞を受賞しました。

実在の軍人を演じてアカデミー賞を受賞!『ヨーク軍曹』(1941年)

ゲイリー・クーパー ヨーク軍曹

第一次大戦中に活躍した実在の米軍曹アルヴィン・ヨークにスポットの自伝映画です。それまで田舎町で友達と遊び、酒に溺れる生活を送っていたヨークが戦地で活躍する軌跡を追います。クーパーは主人公のヨークを演じ自身初のアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

実在の伝説プレーヤーを演じる、西部劇とは一味違った魅力『打撃王』(1942年)

ゲイリー・クーパー 打撃王

ニューヨーク・ヤンキースに所属したルー・ゲーリッグの一生を描いた伝記映画では、誠実で努力家なルー・ゲーリッグに扮したクーパー。

ヤンキース・スタジアムでゲーリッグがスピーチをするシーンでのセリフ、「Today, I consider myself the luckiest man on the face of the Earth.」(今日自分がこの地球上で一番幸せな人間だと思っている)は今でも映画界に残る名シーンとして語り継がれています。

ハリウッドを代表する2人が演じたラブストーリー(1943年)

ゲイリー・クーパー 誰が為に鐘は鳴る

ヘミングウェイの同名小説を映画化した『誰が為に鐘は鳴る』。スペイン内戦を舞台に、男女の恋愛を描きます。クーパーは主役のロバート・ジョーダン、ヒロインのマリアを『カサブランカ』や『ガス燈』に出演しアカデミー賞主演女優賞を3度受賞したイングリッド・バーグマンが演じました。

新しいタイプの西部劇として語り継がれる名作(1952年)

ゲイリー・クーパー 真昼の決闘

hitomisnotebook 素晴らしいね 時間のシンクロやキャスティングも良く西部劇だと思うとダメかもしれないがヒューマンドラマとしてはかなり面白い 西部劇は正直苦手だけどこれは本当に楽しんで観れた ラストのバッジのシーンはシビれた そしてグレイス・ケリーは美し過ぎた
Fumihiro_Yamanouchi 時計と映しかた、時間のシンクロ、この時代にあったんですね。

保安官がたった1人で4人の悪党に立ち向かう西部劇映画。

それまでの西部劇では保安官は町のヒーローで悪者に屈しない強い人物として描かれていましたが、この作品でクーパーが演じた保安官ケインは他の人間と同様悪を恐れる人物。その新しい切り口が話題を呼び、今でも歴史に残る西部劇映画として高く評価されています。ケインの妻をグレース・ケリーが演じたことでも有名。

映画『ダイハード』のセリフにゲイリー・クーパーが登場?

ダイ・ハード

出典: old.onstl.com

数々の名作に出演してきたゲイリー・クーパー。その「名前」が現代の作品に登場したことも。

それはブルース・ウィリス主演の『ダイ・ハード』でのこと。「最後までカウボーイ気取りだな。ジョン・ウェインか?」と聞かれたマクレーン(ウィリス)が「いや、ゲイリー・クーパーだ」と言うシーンがあります。

ジョン・ウェインはクーパーと同じく西部劇のヒーローとして知られる映画俳優。劇中でマクレーンがクーパーだと主張したのは、マクレーンの状況が『真昼の決闘』に似ているからなのだそう。

ゲイリークーパーの受賞歴

アカデミー賞やゴールデングローブ賞を中心に、数々の映画賞を受賞・ノミネートされています。

アカデミー賞は5度のノミネート、うち2度の受賞と特別賞も

ゲイリー・クーパー

アカデミー賞主演男優賞は1942年『ヨーク軍曹』、1953年『真昼の決闘』、1937年『オペラハット』、1943年『打撃王』、1944年『誰が為に鐘は鳴る』で5回ノミネート歴があり、そのうち『ヨーク軍曹』と『真昼の決闘』で受賞しています。また、1961年の亡くなる直前に特別賞も授与しました。

ゴールデンクローブ賞でも主演男優賞に輝く

ゲイリー・クーパー

ゴールデンクローブ賞ではドラマ部門の主演男優賞として1953年『真昼の決闘』、1957年『友情ある説得』のノミネートがあり、『真昼の決闘』で受賞しています。

ゲイリー・クーパーのプライベートが気になる!

ゲイリー・クーパー

映画会のヒーローだけあって、プライベートも相当華やかだったゲイリー・クーパー。1933年に女優のサンドラ・ショーと結婚しますが、その後も様々な女性と関係を持っていたようです。

特に有名なのが『摩天楼』で共演したパトリシア・ニール(写真右)との不倫。パトリシアはクーパーの子供を身ごもっていましたが、サンドラが離婚に応じず中絶することとなります。それでもパトリシアは彼を愛し続け、彼女の自伝には「自分の愛した男性はゲイリー・クーパーただ一人だった」と記されています。なんとも女性泣かせの人物だったようですね。