マイケル・ダグラス、『ゲーム』主演のベテラン俳優が気になる!

2017年7月6日更新

数々の名作に出演しているベテラン俳優、マイケル・ダグラス。俳優だけでなく、プロデューサーとしてもその手腕を発揮している彼の出演作やプロデュース作、私生活についてご紹介します。

マイケル・ダグラスのプロフィール

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出典: www.aarp.org

マイケル・ダグラスは、1944年9月25日生まれ、ニュージャージー州出身の俳優です。舞台、テレビ、映画など多方面にわたり、40年以上も活躍しています。

ダグラスはニューヨークの私立男子校であるアレン・スティーヴンソン・スクールとチョート・ローズマリー・スクール(現・チョート・ローズマリー・ホール)で教育を受け、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に進学します。

1968年に同校で芸術の学士を取得し、ニューヨークのアメリカン・パレス・シアターで演技を勉強しました。

マイケル・ダグラスの主な出演作

強欲な投資銀行家を演じアカデミー賞主演男優賞を受賞【1987年】

マイケル・ダグラス『ウォール街』

出典: www.ew.com

金融の中心地ウォール街を舞台に、出世願望の強い若手証券マンと投資銀行家の関係を描く社会派作品です。

ダグラス演じるゴードン・ゲッコーは投資銀行の経営者で、冷酷で貪欲な人物。貧しい生活から抜け出したい一心で仕事に励み、不動産投資で成り上がりました。チャーリー・シーン演じる若い証券マン、バドを騙して彼の父が務める航空会社を買収しようとし、彼に情報収集を持ちかけます。

この作品は高い評価を得て、実際のウォール街にも大きな影響を与えました。ダグラスが演じたゴードンに憧れて投資家を目指す若者や、彼のファッションを真似る者があとを絶たなかったとのことです。

この作品でゴールデングローブ賞ドラマ部門主演男優賞と、アカデミー賞主演男優賞を受賞したダグラスは、2010年にシャイア・ラブーフ主演の続編、『ウォール・ストリート』にも出演しました。

日米人気俳優が共演したヤクザ映画の名作【1989年】

マイケル・ダグラス『ブラック・レイン』

大阪の街を舞台に日米の刑事が協力してヤクザと戦う映画『ブラック・レイン』で、ダグラスは日本の人気俳優である高倉健や松田優作と共演しました。

同僚とともに、ニューヨークのレストランで日本のヤクザとその子分が対立するヤクザを刺殺する現場に居合わせた刑事ニック(ダグラス)は、犯人である佐藤(松田)を逮捕します。佐藤が日本国内で指名手配されていたため、護送のため日本に渡るニック。

しかし、空港で警察官を装った佐藤の子分たちに身柄を引き渡してしまいまいた。強引に捜査に加わろうとするニックたちに大阪府警の松本警部補(高倉)が監視役につき、捜査が始まります。当初は反発しあっていたニックと松本でしたが、次第に信頼関係が生まれていきます。

取調室でのあのシーンが有名な名作サスペンス【1992年】

マイケル・ダグラス『氷の微笑』

ナイトクラブの経営者が殺害されたことをきっかけに、被害者の恋人で容疑者の女性のミステリアスな魅力に翻弄されていく刑事を描いたエロティック・サスペンスです。

この作品でダグラスは、サンフランシスコ市警の刑事ニック・カランを演じています。ナイトクラブ経営者殺人事件で被害者の恋人キャサリン(シャロン・ストーン)を捜査するうち、彼女の魅力に振り回されるようになるニック。そして彼の周囲では不可解な事件が次々と起こっていきます。

シャロン・ストーン演じるキャサリンが、取調室で足を組み替えるシーンは大きな話題を呼び、さまざまな映画でパロディにされています。

ありきたりでない本当の”衝撃の結末”【1997年】

マイケル・ダグラス『ゲーム』

『セブン』のデヴィッド・フィンチャー監督のスリラー映画『ゲーム』で、マイケル・ダグラスは不気味な出来事が連鎖していく”ゲーム”に参加してしまう実業家ニコラスを演じています。

ニコラスは、48歳の誕生日にショーン・ペン演じる弟のコンラッドから、奇妙な”ゲーム”への招待状を送られます。ほんの好奇心で参加したニコラスの周りで次々とトラブルが起こり始め、彼は次第に命の危機にさらされていきます。

華やかなエンターテイナーの恋と私生活の闇【2013年】

1950年代から1980年代にかけて世界的な人気を誇ったアメリカ人ピアニスト、リベラーチェの最後の10年間を描いた伝記映画です。

ド派手な衣装に身を包み、素晴らしいピアノ演奏を披露する稀代のエンターテイナー、リベラーチェは1977年のある日、スコットという青年と出会い恋に落ちます。無垢なスコットを豪邸に住まわせ整形手術とダイエットで自分好みの容姿に変身させ、幸せな日々を送っていました。

しかし、リベラーチェは次第に若い男に目移りするようになり、贅沢な生活に染まって傲慢な性格になったスコットとの間に亀裂が生じていきます。

ゲイでHIVを患った主人公のリベラーチェを演じたダグラスは、この作品でテレビ批評家協会賞と、プライムタイムエミー賞で主演男優賞を獲得しました。

ダメな父親が世界最小のスーパーヒーローに【2015年】

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)12作目『アントマン』にも、マイケル・ダグラスは出演しています。

窃盗罪で3年間刑務所に服役していたスコット・ラング(ポール・ラッド)は、娘のために更生することを誓います。しかし、なかなかまともな仕事に就くことができず悩んでいたとき、昔の仲間に誘われ「これが最後」と、ある大富豪の家に侵入します。

しかし豪邸の金庫でスコットが見つけたのは、金属製のヘルメットと革製のスーツだけでした。金目のものがないことに落胆しながらも、そのスーツを身につけてみるスコット。すると身体がみるみると縮み、アリほどのサイズになってしまいました。なんとか元のサイズに戻り、スーツを返しに来たスコットは、警察に捕まってしまいます。

マイケル・ダグラス

出典: getnews.jp

彼の身柄を引き取りに来たハンク・ピムは、スコットが侵入した豪邸の住人で元S.H.I.E.L.D.のエージェントで、潜入技術に長けた人物を探して、わざと家を空けていたのでした。スコットは、ピムからアントマンとして活動してほしいと依頼されます。

マイケル・ダグラスは、この作品で元S.H.I.E.L.D.のエージェントで天才昆虫学者兼物理学者のハンク・ピムを演じており、2018年に公開される続編にも出演予定です。

マイケル・ダグラスが製作に関わった主な作品

マイケル・ダグラスは、プロデューサーとして多くの作品の製作に関わっています。

精神病院での人間性獲得の戦いを描いたアカデミー賞受賞作【1975年】

『カッコーの巣の上で』

精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れたマクマーフィーが、収容された精神病院で患者の人間性まで統制しようとしている現実を目にし、自由を勝ち取ろうと反抗する姿を描いた作品です。

ジャック・ニコルソン演じる主人公のマクマーフィーは、厳しいルールのもとでの生活にただ反抗していましたが、しだいに他の患者たちが抑圧されている現実を変えようと戦うようになっていきます。

ケン・キージーの小説を原作としたこの作品は出版の翌年1963年に舞台化され、ダグラスの父であるカーク・ダグラス主演で上演されました。ダグラスは映画化に際して父から権利を受け継ぎ、プロデューサーを務めました。本作は、アカデミー賞作品賞を受賞しています。

原発の実情を告発しようとした技師とジャーナリストの物語【1979年】

『チャイナ・シンドローム』

出典: evoke.ie

取材中に原発事故の現場に居合わせたテレビリポーター、キンバリーは、そのニュースを発表しようとしますが、上からの圧力でもみ消されてしまいます。

その事故を寸前で防いだ発電所の技師ゴデルは、今すぐ発電所を止めて検査を行わなければ大事故が起きると原発管理者に訴えますが、多額のコストがかかるとの理由で一蹴されてしまいます。ゴデルはキンバリーと知り合い、発電所のトラブルを世間に公表しようとしますが、巨大な権力の前にふたりの計画は阻止されようとしていました。

マイケル・ダグラスもキンバリーの同僚のカメラマン、リチャード・アダムス役で出演しています。

この作品でジャック・レモンはアカデミー賞主演男優賞、ジェーン・フォンダは主演女優賞、にノミネートされ、作品全体でも美術賞、脚本賞にノミネートされました。カンヌ映画祭ではパルム・ドールにノミネートされ、ジャック・レモンは男優賞を受賞しました。

主演俳優ふたりの一人二役が話題に【1997年】

『フェイス:オフ』

ジョン・ウー監督、ニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタ主演のアクション映画『フェイス/オフ』で、マイケル・ダグラスは製作総指揮を務めました。

植物状態となったテロリスト、キャスター・トロイの弟から爆弾の在り処を聞き出すため、彼の顔を自分に移植させたFBI捜査官のショーン・アーチャー。弟のいる刑務所に入ったアーチャーの前に、自分の顔を移植したトロイが現れ、自ら仕掛けた爆弾を解除し、アーチャーとして英雄となってしまいました。自分と入れ替わり塀の外での自由な生活を手にいれたトロイに復讐するため、アーチャーは脱獄します。

主演のニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタの一人二役が話題になり、ジョン・ウーのハリウッド作品としても高い評価を受けています。

実は舌がんと闘っていた

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マイケル・ダグラスは、2010年8月にステージ4の咽頭がんを患っていると公表しました。その後の抗がん剤治療と放射線治療により、2011年1月のゴールデングローブ賞授賞式には姿を現し、がんを克服したことを報告しました。

しかし2013年に出演した英トーク番組This Morningで、実は咽頭がんではなく舌がんを患っていたのだと告白しました。『ウォール・ストリート』のプロモーションツアーに出る直前だったダグラスが、この微妙に違った告白をしたのには、以下のような理由があったといいます。

舌がんを手術した場合、舌やあごの一部を切除することもあるため、顔面が変形する可能性がある。そのため舌がんであることが知られた場合、マイケルの顔が崩れるかもしれないとメディアが大騒ぎし、記者会見でも質問攻めになることを懸念した医師が、「咽頭がんだということにしておこう」と言ったのだそう。

さいわい切除手術は受けずに済み、現在は月一回の検査を受けているとのことです。

マイケル・ダグラスの家族は超豪華!

マイケル・ダグラスとカーク・ダグラス

マイケル・ダグラスの両親はともに俳優であり、父カーク・ダグラスは『海底二万哩』(1954)や『OK牧場の決斗』(1957)などで知られています。父カークは2015年に99歳を迎えました。

マイケル・ダグラス_家族

また、ダグラスは200年に映画『トラフィック』で共演したイギリスの女優、キャサリン・ゼタ=ジョーンズと結婚し、2人の子供を授かっています。

ベテラン俳優の今後の活躍にも期待したいですね!