2023年9月27日更新

『七つの大罪』“強欲の罪”バンの活躍を振り返る!不死になったのはなぜ?

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漫画『七つの大罪』に登場する強欲の罪「バン」。作中でも様々な活躍を見せ、多くのファンを虜にしてきたのではないのでしょうか。 今回はそんなバンの活躍を振り返りながら解説していこうと思います! ※この記事は『七つの大罪』の十うようなネタバレを含みます。

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『七つの大罪』バンの、“強欲の罪”とは?不死になった理由

バンの罪状は、「己の<強欲>がために、王国と友好関係にあった妖精王の森を破壊し『生命の泉』を我が物とし、聖女を殺害した」ことです。 かつては「賊のバン」の通り名を持つ盗賊であり、人生の享楽のため「生命の泉」が持つ不死の力を奪おうとしていました。 しかし、聖女・エレインを殺害したのは魔神族。バンを庇った彼女から「生命の泉」を託されて不死になった、というのが真相でした。つまり、彼が背負うことになった<強欲の罪>は冤罪(えんざい)。自首した後に死刑が求刑されましたが、不死の身体ゆえに死ななかったため投獄という処置になりました。

バンの魔力は?

バンの魔力「強奪(スナッチ)」は、物質・魔力などを問わず、手を触れずに相手の所有物を奪う能力。奪った身体能力を自らに付加させる「身体狩り(フィジカルハント)」は、強い疲労感に襲われる副作用があるものの、広範囲に威力を発揮する大技への応用を可能とします。 また、鞭などで所有物を物理的に奪う「獲物狩り(フォックスハント)」という武器との組み合わせ技も使用。武器に対する利便性が高い魔力で、作中でもナイフや鞭などの様々な攻撃に応用されています。

バンの神器は?

バンの神器は、両端が尖った四節棍の神器「聖棍クレシューズ」です。 5年前、バステ監獄に投獄された際に没収されており、本人曰く「盗られちゃった」とのこと。現在の所在は不明ですが、聖騎士側が管理しているのではないかと予想されています。 作中の戦闘では三節棍を使用しており、ヘンドリクセン戦でもこの武器で技を繰り出していました。神器が無くても他の<七つの大罪>に引けを取らないバンですが、真の強さは一体どれほどのものなのか気になりますね。

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バンとエレインとの関係は?

妖精王である兄・キングの代わりに、たった一人で「生命の泉」を守っていたエレイン。700年の孤独をたった7日で癒してくれたバンの人柄に惹かれ、「盗みにきたのが自分だったらいいのに」と願うようになります。 次第に想いを通わる2人でしたが、魔神族の襲撃によって死に別れることに。 互いに通じ合った者だけが姿を見ることができる「死者の都」で再会した際には、別れてなお変わらない2人の強い想いが証明されました。

エレインをめぐってキングと大立ち回り!

バンとキングは、死者の都で久々の再会。しかしキングはバンが「泉を守る聖女(エレイン)を殺し、生命の泉を奪った」と言い、バンの胸を霊槍シャスティフォルで貫きました。 キングは普通の攻撃で殺せないバンに対して、第三形態「化石化(フォシライゼーション)」を使い石化させようとします。そしてバンはキングがエレインの兄だと聞くと、微笑みを浮かべたまま彼の攻撃を受け入れました。 しかし石化したバンは、死者の都にいたエレインが救いました。なぜなら妖精の森を襲った魔神と戦ったのはバンで、エレインは彼を愛しているのです。たしかにその戦いでエレインは命を落としてしまいましたが、彼女はバンに妖精の森の種を託すほど信頼を寄せていました。 その後、バンはエレインから預かった種を植え、定期的に血を吸わせて妖精の森を育てていたのです。そしてそこに住む妖精たちからは「妖精王」とよばれ、慕われています。

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バンとメリオダスとの関係は?

七つの大罪
(C)鈴木央・講談社/「七つの大罪 憤怒の審判」製作委員会・テレビ東京

メリオダスは、冤罪(えんざい)で投獄生活を送っていたバンを「七つの大罪」騎士団に勧誘しました。殺し合いのような戯れをすることもある2人ですが、どこへ行ってもつま弾き者だった自分を誘ってくれた彼を「団ちょ」と呼んで慕っています。 しかし後に、メリオダスが憎むべき魔神族かもしれないという葛藤、エレインを生き返らせることと天秤にかけ、「たった1人の友人」を殺しかけたと後悔することに。こうした姿から、あまり本心を見せないバンにとって、メリオダスがかけがえのない存在であることがわかります。

メリオダスとのケンカは毎回激しすぎる!

バンとメリオダスは仲良しですが、ことあるごとに力比べしたりケンカをしたりします。「七つの大罪」が王国転覆事件以降バラバラになってから、久々に再会したときも腕相撲と少しじゃれ合っただけで極悪人専用の監獄が崩壊するほどの激しさでした。 またバイゼルの喧嘩祭りでメリオダスと対戦することになったバンは、「強奪(スナッチ)」で遠慮なく彼の力を奪っていきました。ついにメリオダスが倒れトドメを刺そうとしますが、その瞬間バンは遠くに吹き飛ばされメリオダスの勝利となったのです。このときメリオダスは一瞬、魔神の力を使用していました。 さらにエリザベスを救出するべくリオネス王国へ侵入した際には、ケルヌンノスの角笛に封印された女神族から「エレインを生き返らせてほしくば、メリオダスを殺せ」と言われ彼を殺そうとします。そのときバンは、メリオダスの腕を切り落としました。 バンはメリオダスがエレインの仇である魔神族ではないかと疑問に感じていて、その想いも含めた戦いは2人とも血まみれになるほどのものに。 いつも殺し合い以上の激しいケンカを繰り広げますが、しかしそれは、2人のあいだに強固な信頼関係があるからこそです。

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煉獄に行ってパワーアップ!不死の力はなくなるも……

バンはメリオダスを救うために、魔神王がいる煉獄へ行くことを決意します。かつて煉獄へ行って帰ってきた人間はマーリンの父親しかおらず、たった1分間だけ足を踏み入れただけで廃人となって帰ってきたというのです。 マーリンの父いわく、煉獄は「灼熱と極寒と入り混じる大気と猛毒の大地、生ける者の肉体を破壊していく」という……。 バンがホークの瞳から煉獄へ行ってから、数百年後(現実では数時間程度)、彼は化け物になりさまよっていました。しかしエレインを思い出し我に返ると人間の姿に戻り、再びメリオダスの感情を探し始めます。 そして200年が経ち、ようやくメリオダスの感情を見つけ出したころには、すっかり正気を保てるようになっていました。さらに1000年ほど経つと凍傷や火傷にもならなくなり、そこの化け物や魔神王とも戦います。 その後バンは現実世界に戻ると「贈与(ギフト)」で、エレインに自分の不死の力を与えて生き返らせました。現世における魔神王との戦いでも、一肌脱ぎボロボロになりながらも乗っ取られたメリオダスの身体を取り返しました! 不死の体ではなくなったものの、煉獄にいるあいだに魔神王の攻撃にも耐える防御力を身に着けたため、不死のとき以上の強さになっています。

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バンの名言

生きてるって感じられる“苦痛”が欲しかったんだよ~。

冤罪でありながら自首し、自ら投獄された理由を「痛みが欲しかったから」だと語るバン。いつでも脱獄できたバステ監獄を出たのは、唯一治らない傷を付けたメリオダスが来ているとわかったからでした。 痛みは死への警告であり、死があるということは生きているということ。不死になった彼にとって、“苦痛”こそが生の実感であるという哲学的な名言ですね。

『本当の罪』ってのは……滅ぼすことなんてできねーのさ。

バンは、幼い妹が攫われると勘違いした少年に鍬で刺されてしまいます。真実を知り、「どう罪滅ぼしを……」と謝る少年を寂し気な微笑みで許した時の台詞。罪を犯すことの苦しみ、重みを知っているバンだからこその名言ですね。

いつか必ずお前を奪う。

かつての恋人・エレインと「死者の都」で再会し、どうしても言いたかったと告げた台詞。それは、死に別れる際に最後まで伝えられなかった言葉であり、エレインへの強い想いを象徴する名言でした。この再会を経て、バンはエレインを生き返らせることを胸に旅を続けていくことになります。

バンを演じる声優は鈴木達央

バンの声を演じているのは鈴木達央です。2003年に『DEAR BOYS』石井務役で声優デビューし、その後は女性向けゲームやドラマCDなどへ多数出演。近年では、テレビアニメでも主要キャラクターを演じることが増えてきました。 主な出演作には、『黒子のバスケ』高尾和成役や『Free!』橘真琴役、『サーバント×サービス』長谷部豊役などがあります。デビュー当時から歌唱力に定評があり、ソロデビューを経て、音楽ユニット「OLDCODEX」として精力的に活動しています。