苦いラストが逆に素敵!情緒あふれる恋愛を描く映画12選

2017年7月6日更新

数々の映画ジャンルがある中、やっぱりステキな恋愛ムービー。ハッピーエンドで終わるのに越したことはありませんが、ほろ苦いラストも心に残ります。今回は、そんなビターテイストなエンディングを迎える作品を選りすぐってご紹介します。

ハッピーエンドが全てじゃない!心に残るビターエンディング

『ローマの休日』

出典: heritager.com

みなさんはどんな恋愛映画がお好みでしょうか。一口に「恋愛映画」と言っても、ロマンティックなストーリーやコミカルなもの、禁断の恋を描いた作品などいろいろありますし、そのラストは必ずしもハッピーとは限りません。

時に登場人物に自分を投影し、ほろ苦いラストだからこそ心に残る恋愛映画。今回は、洋画や邦画、様々な設定の恋愛映画から、ビターエンディングを迎えた感慨深い作品を集めてみました。

1:人妻と妻子ある男性との禁断の恋【1945】

Katsuhiko__Miyata 『アラビアのロレンス』、『戦場にかける橋』、『ドクトル・ジバゴ』を観ていても案外この映画観ていない方多い気がする。

第一回カンヌ国際映画祭グランプリ作品

円満な家庭の奥さんが医者と不倫するありきたりな話なんですが・・さすが天才デヴィッド・リーンさん 見せ方が違います・・。

金かければいい映画ができるってわけじゃないんです!!デヴィッド・リーン作品が好きな方必見です。

ノエル・カワードの戯曲『静物画』をデヴィッド・リーン監督により映画化し、平凡な人妻と妻子ある開業医との禁断の恋を描きました。

ローラとアレックは駅で出会ったことをきっかけに木曜日毎のプラトニックなデートを重ねます。お互いの想いは本物と確信しながらも、悲しい別れを決断し……。

人妻のローラをセリア・ジョンソン、開業医のアレックをトレヴァー・ハワードが演じています。最後の「逢びき」にはちょっとしたハプニングがあり、別れをさらに切なくさせています。また、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が終始効果的に使われ物語に憂いを添えました。

2:オードリー・ヘプバーンの代表作【1953】

arsktm 中学生の頃に何度も観てた映画。王女と新聞記者という身分の違いがありながらも互いに惹かれあっていくというラブストーリー。モノクロなのに色々なものが輝いて見えて、素敵だなって思ったのを覚えてる。ローマに行ってみたくなります。
63_htm 大好きな作品。 オードリーほんとにかわいい、きれい。 オードリーのよさはやっぱり動いてる方が 伝わりますよね、うん。 最期がもしありがちなハッピーエンドだったら、 ここまでこの作品のよさは出てなかったと思う。 ブラッドリーが最期にもう一回振り替える シーンはぐっときますね、

お忍びで街へ出たある国の王女と新聞記者の青年の恋物語です。ウィリアム・ワイラーが監督と製作を務めました。

アン王女をオードリー・ヘプバーン、新聞記者のジョーをグレゴリー・ペックが演じ、ふたりはローマの名所を巡ります。彼女が王女と知ったジョーは始め、スクープ狙いで王女と行動を共にしますが次第にその気持ちは変わっていきました。

住む世界が違ったふたりの夢のような24時間を描いた恋愛映画の傑作です。

3:旅芸人の悲哀を描く【1954】

道 映画

出典: tay.kinja.com
Megu_Komatsu 大切な人を失ってから後悔するというなんとも救いようのないオチ。でも、乱暴さや残酷さを持ち合わせながらにかいまみれる優しさ。不器用な美しい映画だと思います。
TaMaP97 女としてはあのラストシーン「自業自得だろ…」と思ってしまう、潔いまでのダメ男っぷり。 しかし男の心理を突いてる作品だとも思います。失ってから気づく悲劇。

巨匠・フェデリコ・フェリーニ監督の代表作と評される至極の一作。旅芸人の男女をめぐる悲劇を描きました。

怪力が自慢のザンパノは知恵遅れの女性ジェルソミーナを買い、一緒に旅をして回りますが、その途中で恐ろしい事件が起こります。ジェルミソーナはさらに精神不安定になっていき、使いものにならないと判断したザンパノは彼女を捨ててしまい……。

ジュリエッタ・マシーナ演じるジェルミソーナのあまりにも悲惨な人生。そして、アンソニー・クインの粗暴なザンパノがラストに見せる人間的なシーンが印象的な作品です。

4:オトナのコミカルな恋愛模様『ウィークエンド・ラブ』【1973】

メルヴィン・フランク監督による、“大人の関係”の恋愛を描いた作品です。

ジョージ・シーガル演じる妻子持ちのスティーブと、グレンダ・ジャクソン演じる離婚歴のあるビッキ。割りきった関係のつもりでしたが次第に心を寄せ合うようになり、愛しているからこそ別れを決意します。

不倫がテーマですが、決して重くならずコメディタッチにまとまっていて、前述したデヴィッド・リーンの『逢びき』を劇中でふたりが観るというネタ的なシーンもあるそうです。

5:ウディ・アレン監督、脚本、主演の名作【1977】

misakoooon 偏屈なのに何故かモテるおじさんの話、って感じ。確かに、ここまで理論的で偏屈だとなんだか可愛く見えてくるかも。笑

終わり方がしんみりしてよかった。フラッシュバックでちょっと泣きそうになった!アニー、いつもにこにこしてて可愛かったな〜。

Shiori_Sawaguchi ファッションも挿入歌も、そしてアニーが歌う歌も。すべて可愛かった。観客に語りかけるシーンも、自分たちの過去を自ら解説するシーンもあり、楽しめた。スクリーンに2つの場面が映し出され、比較しながら物語が進むのも新鮮だった。日常をほんと切り取ったような話

ウディ・アレン監督の代表作と言える『アニー・ホール』。

ルックスは冴えないもののけっこうモテるコメディアンのアルビーと、美人で明るいアニーが出会い恋に落ちますが、些細なことから関係に亀裂が入り、アニーはアルビーよりも自分の夢を選んで……というストーリー。

ウディ・アレン監督自らアルビーを演じ、アニーはダイアン・キートンが務めました。哀愁漂うロマンスコメディであり、「長ゼリフ」や「長回し」、「分割画面」、「アニメ」などを使用した独特のスタイルで製作されたことでも知られています。

6:同性愛に魅せられた青年たちの苦悩【1987】

whentheycry 原作が書かれた当初はこういうのを出版することもできないような雰囲気だったらしく、執筆してからかなりの間を空けて出版。 しかも"同性愛"で"ハッピーエンド"だからここまで遅くなったというのが信じられない。

クライヴのこと最初は酷いやつだなと思ってたけどあんな時代ではクライヴのような生き方をしてる人の方が圧倒的に多くてモーリスとアレックスのような人たちがすごく勇気があって少数だったということが悲しいし、そこに"勇気"が必要になってくることすら悲しい。だからこそ最後のクライヴの悲しい表情が心に残る。

今ではイギリスも市民パートナー法というものができたけど(そもそもそこで区別してることご理解できないけど)、日本では今でも人間の本性に向き合わない国のままで生き辛いったらありゃしない。

E・M・フォースターの小説を映像化した作品です。

イギリスで同性愛が禁止されていた時代。モーリスとクライヴはお互いに心を通わせ合うものの、プラトニックなままでした。あることをきっかけにクライヴは上流階級の女性と結婚し、ふたりは友人の関係に戻ります。そして、モーリスはアレックというモーリス家の猟場番の青年に出会い……。

モーリスはジェームズ・ウィルビー、クライヴはヒュー・グラント、アレックはルパート・グレイヴスというイケメンキャスティングです。自身のスタイルを貫くモーリスと、保身もありモーリスから離れたクライブ。対極の道を選んだ青年たちの苦悩を耽美的に描いています。

7:老執事が心に秘めた想い【1993】

aimi 惹かれあっているのに素直になれない二人。執事長のスティーブンスの見事な仕事ぶりとそれに比例する不器用さにやきもき。スティーブンスは鳥かごから出ることもなく二人は別々の道をゆく。
Chihiro_Kaneko 長い間イギリスのお屋敷の使用人として働いてきた主人公が、これまでの使用人人生を振り返りながら元同僚のメイドだった女性を訪ねる話。 派手な展開はないけど、ひと時代前のイギリスの雰囲気が素敵。 原作者には不評らしいけど、なんでだろう?

カズオ・イシグロの同名小説を映画化した作品。

名門貴族の家に長年仕える老執事・スティーヴンスは、以前の使用人ミス・ケントンから手紙をもらい過去を回想します。そして当時執事として職務を全うするあまり、自ら抑えてしまった恋心が蘇り……。

老執事・スティーヴンスをアンソニー・ホプキンス、ミス・ケントンをエマ・トンプソンが味わい深く演じ、静かで物悲しい余韻が残るラストになっています。

8:純粋な青年の初めての恋【2006】

i_am__yours 沢尻エリカさんが素晴らしくかわいい♡そこに柳楽くんの演技がまた素晴らしくて。大好きな作品です。キャラメル食べたくなります。笑笑 切ないけど頑張ろうと思える作品ですね。
itsmeayaha 沢尻エリカ嬢がとにかく可愛くて小悪魔で…そりゃ近くにあんな子がいたら好きになるよ。ならずにいられないよ。夏木マリのグランマも本当に素敵で、あんなグランマになりたいなぁって思ってしまった。いつも強気で豪快なグランマが本当は少女の気持ちを忘れられないでいたり、沢尻エリカが今と昔の狭間でゆれるのもすごく共感できて…女の子って本当に複雑で、簡単に理解できないからこそ魅力的なんだなぁ。

山田詠美の谷崎潤一郎賞受賞作『風味絶佳』を、中江功監督が映画化しました。

士郎が働くガソリンスタンドにバイトとして年上の魅力的な乃里子が入り、ふたりは次第に惹かれ合います。そこへ乃里子の元カレが絡んできて乃里子の気持ちは揺れるのでした……。

恋愛に関してまだ“子ども”の士郎と、“大人”な乃里子の間にあった埋められない差。『誰も知らない』で脚光を浴びた柳楽優弥と、『パッチギ!』の沢尻エリカの共演も話題となった作品です。

9:溢れる想いをメロディにのせて【2007】

amemiyas2 音楽映画。思っていたようなベタな恋愛映画ではなく、音楽を通じながら心を通わせていく男と女の物語。 余計な演出とか格好つけたセリフはなくて、ありのままな感じ。だからかとても身近なストーリーに感じる。
ayamilky 前の恋が忘れられないストリートミュージシャンが掃除機の故障をきっかけにある女性と出会い、アルバム作りを始める。

曲が良すぎる!! ダブリンの街並みや人々やイントネーションが全部好き!!! ベタベタ恋愛とか激しい起承転結に飽きた方に!

ジョン・カーニーが脚本と監督を務めた音楽映画です。

舞台はアイルランドのダブリン。街角でギターの弾き語りをする男性と、楽器店でピアノを弾くことが楽しみという花売りの女性が出会います。音楽を通してふたりの距離は縮まりますが、お互いに"ある"事情を抱えていました。過ごした日々は奏でたメロディと共に思い出となり……。

主演は実際にミュージシャンとして活動するグレン・ハンサードとマルケタ・イルグロヴァが務め、劇中で使われた曲も作曲・演奏をすべて担当しました。ふたりの名前が最後まで明かされないのも粋な設定です。

10:思春期の少女の成長物語【2009】

Saki_Imura キャリーマリガンが成長して、男が全てじゃなくて、自分を高めることも大事だと気付きはじめるところが良い
ririri511 17歳あるある。17歳って常に刺激を求める年頃であり傷つきやすくて一番怖い年頃ですね。 キャリー・マリガンがそれをよく表現していて良かった。

リン・バーバーの自叙伝を映画化し、思春期の少女の恋を描きました。

優等生のジェニーは、倍以上も年の離れた男性デイヴィッドと知り合い、大人の世界に触れすっかり恋に落ちます。しかしある時デイヴィッドの真実を知り……。

16歳のジェニーをキャリー・マリガンが瑞々しく演じ高い評価を得ました。相手役のデイヴィッドはピーター・サースガードです。辛い事実を受け止めたジェニーは逞しく成長し、ほろ苦さと共に清清しい後味の作品となっています。

11:現在と過去の対比が切なさを呼ぶ【2010】

maroon1olly 最後には結ばれる映画を今まで観てきたけど、終わったあとにこんなに悲しくなるのは初めて…永遠の愛を信じるか?信じたいけど変わっちゃう2人。戻りたくても戻らない、過去の幸せな2人と冷え切った2人の交錯はほんまに辛かった。2人の歌が流れるけれど、聴く場面によって意味が異なってる気がした、エンディングの「君は傷つけた、傷つけちゃいけない人を」…涙とまらんくなったなあ…それに最後のディーンの後ろ姿に花火が儚かった…恋愛が少しこわくなったかも…笑
ririri511 付き合っている時の関係と結婚後の関係は違う、理想と現実は違うって事を物語るような作品。 1組のカップルの出逢いから破綻までをとことんリアルに見せられる。 実際にこういう事は珍しくないんだろうけ妥協と相手を尊重し協調性を保つ事は家族になると同時に必要不可欠なんだなぁ…と。 勉強になりました。

デレク・シアンフランスが監督と脚本を務め、あるカップルの出会いから別れまでを描いています。

夫・ディーンの仕事がうまくいかない反面、妻のシンディは資格持ちで病院でバリバリと働く日々。出会った当初は心から愛し合っていたふたりの間にいつしか溝が生まれてしまい……。

ディーンはライアン・ゴズリング 、シンディはミシェル・ウィリアムズが演じました。壊れる寸前の現在と愛が溢れていた過去を交互に見せる構成が効いていて、切ないラストが胸を打つ作品です。