2020年4月6日更新

『鋼の錬金術師』ロイ・マスタング大佐は大統領を目指す野心家!「焔」の錬金術師を解説

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『鋼の錬金術師』ロイ・マスタング大佐は「焔」とよばれる国家錬金術師【ネタバレ注意】

アメストリス軍中央司令部所属、階級は大佐のロイ・マスタング。「焔」の2つ名を持つ国家錬金術師で「イシュヴァールの英雄」とも呼ばれています。髪は漆黒のストレートヘアで瞳の色も黒。年齢は初登場時29才でした。 10代の頃リザ・ホークアイ中佐の父に弟子入りし錬金術の基礎を学んだ過去があります。つまり中佐とは入隊する前からの知り合いで、昔は「リザ」、「マスタングさん」と呼び合う仲だったんです。軍に所属し国家錬金術師として投入されたイシュヴァール殲滅戦では、焔の錬金術をフル活用した結果大きな成果を上げ「イシュヴァールの英雄」の異名をもつようになりました。 普段は女好きでいい加減な性格に見えますが、大統領の座を虎視眈々と狙う裏の顔も!東方司令部勤務時の手腕を認められ中央に呼び寄せられて現在の職へと栄転、29才にして既に大佐、と若いながらも出世コースを駆け上がっていますね。 冷静なキレ者も身内に対する思い入れは強く、親友のマース・ヒュースや副官のホークアイ中佐、自分の部下達に事が起きると感情を爆発させることがあります。 よって出世を妬み敵対する者も多い分、ロイを慕う部下も少なくありません。また発火布になっている手袋をはめ、“指ぱっちん”して空気中の塵と酸素を用いて炎を起こすだけではなく、錬金術全般に優れた能力を発揮し、人間の中では最強クラスの戦闘力を誇っている人物です。 ※本記事では『鋼の錬金術師』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

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雨の日はてんで無能!?錬金術の特性ならではの弱点が

エルリック兄弟が傷の男(スカー)に追い詰められ絶体絶命!助けに駆けつけ焔を練成しようとしたマスタング大佐でしたが……残念ながら不発。ホークアイ中尉から足払いを食らってしまいました。ロイ・マスタングは「焔」を練成する錬金術師。雨が降ると手袋(発火布)が塗れるため火花が出せないのです。 火花が出せないと「焔」が練成出来ない、つまり「焔」の錬金術師として機能しなくなるのです。こういった事情を踏まえ部下のリザ・ホークアイから「雨の日は無能なんだから下がっててください」と言われてしまいます。おっしゃる通りなのですが、そこまで言われると実もフタもないマスタング大佐、ガチへこみです。

ロイ・マスタングはエドを“鋼の錬金術師”へと導いた存在だった!

ロイ・マスタングはエド(エドワード・エルリック)を“鋼の錬金術師”への道に引っ張り出した張本人です。 エドの噂を聞きつけスカウトしようとリゼンブールを訪れた時のこと。人体練成に失敗し廃人化したエドに遭遇します。マスタングは無気力だったエドの瞳に火を点らせ、「アル(アルフォンス・エルリック)の体を取り戻す」という目標を持たせることに成功しました。 以降、エドとアルのエルリック兄弟を影に日向に支える保護者のような存在。仕事上のつき合いと割り切っているように見えますが実際はそれ以上の思い入れが。情に厚いマスタングがエルニック兄弟のような真っ直ぐな子供達を放っておけるはずがありませんよね。 直情型のエドとマスタングには似たところがあり、衝突することも多いですが何かと助け合っているのです。エドの呼び方は「鋼の」。どこかの親分さんみたいですね!

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女房的存在のリザ・ホークアイ、2人の出会いは戦禍の最中だった

名コンビ、ボケとツッコミ、はたまたカップル、などと様々な形容が出来る2人ですが、その関係には因縁めいたものがあるのです。 2人の出会いは錬金術の名士であったリザの父が繋いだものでした。リザの父とマスタングは師弟関係であり、彼の元で錬金術の腕を磨いていましたが、リザの父は死亡。しかしリザの父はその研究成果である焔の錬金術を娘の背中に刺青として刻んでいたのです。 人を活かすために焔の錬金術をマスタングに託したリザでしたが、イシュヴァールの戦いで悩みながら戦っている彼と再会します。リザは人を殺すために託したのではないと言いながらも、戦争を無くすために戦うことを誓うマスタングに賛同し、共に歩んでいくこととなったのでした。 ブレダやハボックをはじめとする戦友たちよりも数倍濃密な関係と言える2人。エンディングで大総統の地位に近づいた彼とリザはその後どのような道を歩んでいったのでしょうか。

ロイ・マスタングが「焔」の錬金術となったキッカケとは?

マスタングは青年時代、リザの父親であるホークアイ教授から錬金術の基本を教わります。しかしホークアイ教授の“国家錬金術師は軍の狗である”という考えには共感できず、彼自身は“軍に入隊すれば民衆のために働ける”と信じていました。そして、国家をさらに良くしたいという想いを抱いて、士官学校へ入学します。 ホークアイ教授は生前、「焔の錬金術」を編み出していたものの、錬金術の強い力を危惧しマスタングにも伝える事はありませんでした。そして、「焔の錬金術」が誰にも知られぬよう、リザの背中に入れ墨の形で錬成陣を残したのです。 しかし父の死後、マスタングを信用するようになり彼の考えに共感したリザは、焔の錬金術を彼に伝授します。錬成陣を解読したマスタングは「焔」の錬金術師となり、国家錬金術師の資格も取得しました。

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国家錬金術師となったロイ・マスタングは再び戦禍へ、大総統になる野望を抱く

国家錬金術師となったマスタングは、後にイシュヴァール殲滅戦へ駆り出されます。彼の考えに共感し士官学校に入学していたリザも、学生でありながら高い射撃能力を買われて前線で戦いました。 しかし2人は戦地で、戦争の惨状を目の当たりにする事になります。人間兵器として、焔の錬金術で多くのイシュヴァール人を葬ったマスタング。この戦争によって彼は「イシュヴァールの英雄」の異名を得て、共に闘った軍人からも英雄視されるようになりました。 しかしマスタングは、大義もなく民衆を殺戮した軍に疑念を抱くようになります。そして、“民衆のために錬金術はある”という理念で軍人になったからこそ、錬金術を使って民衆を殺戮するという矛盾に、葛藤するようになりました。 イシュヴァール殲滅戦を契機に、彼は“国そのもののルールを変える”ことを決意。そして、自らが大総統になるという野望を抱く様になるのです。

マスタングの女好きは野心を隠すための演技だった!?

イシュヴァール殲滅戦で戦績を残したマスタングは、中佐へ昇格。東方司令部に配属されると、かつて彼と同じ野望を抱いていたグラマン中将に気に入られ、策謀などの指南を受けるようになりました。そして中将の助言をきっかけに、野心を周囲に悟られないよう「女好き」を演じる事になります。 マスタングは表向き、女遊びのためにマダム・クリスマスのバーへ足繫く通っていました。しかしその真の目的は、様々な国家情勢に詳しいホステスからの情報収集。さらに、マダム・クリスマスの本名はクリス・マスタングで、彼の養母だったのです。彼女の情報は、セリムの詳細を調べる際にも一役買いました。

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親友の仇・エンヴィーにガチギレ!?怒りをあらわにしたロイ・マスタング

常に飄々として落ち着いた様子のマスタングですが、仲間を傷つけられた際には感情を露わにすることも。 その最たるものが、親友マース・ヒューズの仇であるホムンクルス、エンヴィーと対面し仇であることを暴いた時でした。その感情を表に出さずただひたすらに追い続けたエンヴィーを逃がすまいと、それまで見せたことのなかったような攻撃的な焔の錬金術でエンヴィーを追い詰めました。 暴走寸前のマスタングでしたが、かつて憎んでいたスカーやリザ、エドになだめられ、なんとか感情を鎮めることに成功したのでした。

真理の扉をくぐり、失明してしまう!?盲目のロイ・マスタングはその後どうなった?

トップクラスの実力者が錬金術の禁忌である人体錬成を行った際に開かれる扉。それをくぐった者を5人集めて自らの錬成陣を完成させようとしていた「フラスコの中の小人」は、リザを人質にとって、ロイに扉を開けさせるのでした。 エドは左手と左足、アルは身体、イズミは内臓と、扉を通った者はその通行料として身体のどこかを取られてしまうのですが、ロイが失ったのはその視力でした。 全く物が見えない状態になってしまいましたが、最後はリザが照準を伝え、扉を開いたことで強化された焔の錬金術を使い、エドを援護するのでした。戦いが終わり、途方に暮れていたロイでしたが、国のために戦い続けることを条件に賢者の石の提供を受け、視力を回復させることに成功しました。 なおアニメ1作目である『鋼の錬金術師』では、プライド戦の直後、アニメオリジナルキャラクターであるフランク・アーチャーに目を射抜かれ、左目を失明しています。

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ロイ・マスタング大佐の深い情が読み取れる名言3選!

1.「殉職で二階級特進……、ヒューズ准将か……。私の下について助力すると言っていた奴が、私より上に行ってどうするんだ。馬鹿者が。」

エンヴィーに殺害されてしまった、親友のマース・ヒューズの墓の前で放った言葉です。マスタングの思想に賛同し、付いてきていたヒューズ。死を悔やむマスタングの心情は計り知れません。

2.「分かった。置いていく。……置いていくから追いついて来い。私は先に行っている。上で待っているぞ。」

ラストとの戦いで傷ついた体を癒すマスタングとハボック。入院中の病室でホムンクルスの新たな情報を耳にし次の戦いへ思いを馳せます。 重症を負ったハボックは上司の足かせになることを嫌い自分を捨てて行けと言い募ります。そんな部下に対して言ったセリフです。

3.「飼い犬になっても負け犬になるのは耐えられませんな。何より私の野望のために、軍服を脱ぐこともこれを捨てることも今は出来そうにありません。」

軍上層部がお父様の支配下にあることを知ったエドとマスタング。ブラッドレイ大統領に進退を尋ねられて出した答えでした。

アニメ版『鋼の錬金術師』でロイ・マスタングを演じた声優は誰?

『鋼の錬金術師』がアニメシリーズ化したのは過去2回。第1期が2003年10月から2004年10月まで放送の『鋼の錬金術師』、第2期が2009年4月から2010年7月まで放送の『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』です。 第1期を03年版、第2期を09年版・FAと呼称することがあります。

03年版『鋼の錬金術師』では大川透(おおかわとおる)

第1期でマスタング役を担当した大川透は鹿児島県出身、1960年2月28日生まれの声優・ナレーター・俳優です。大学在学中に舞台に立つようになり声優の仕事を始めたのは1990年代のこと。代表作として『ひぐらしのなく頃に』の富竹ジロウ役、『ノラガミ』の天神役があります。 『ジョジョの奇妙な冒険』のテンション高いナレーションでも有名な声優です。

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『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』では三木眞一郎(みきしんいちろう)

第2期のマスタングを担当した三木眞一郎は東京都出身、1968年3月18日生まれの声優。 無類のクルマ好きとして知られ、1998年から2014年と16年にわたって担当した『イニシャルD』の主人公・藤原拓海の愛車である“ハチロク”をプライベートでも所有。サイドにはもちろん「藤原とうふ店」のステッカーが貼られています。 代表作としては他に『BLEACH』の浦原喜助役、『ポケットモンスター』のコジロウ役、『薄桜鬼』の土方歳三役があります。

実写映画版『鋼の錬金術師』でロイ・マスタングを演じる俳優はディーン・フジオカ

ディーン・フジオカは福島県出身、1980年8月19日生まれの俳優です。高校卒業後にアメリカ・シアトルに渡りコミニティ・カレッジでITを学びました。2005年香港で俳優としての活動を開始、その後台湾の敏腕プロデューサーに見出され活動拠点を台北に移します。 テレビドラマ、映画と経験を積んだのち2015年『探偵の探偵』に出演以降は日本に拠点を移しています。同年9月NHK朝ドラ『あさが来た』の五代友厚役で日本中の女性を虜にしたことは記憶に新しいですね。“五代様”人気は今世紀最高といわれた『あさが来た』の高視聴率に一役買った形となりました。

実写映画版『鋼の錬金術師』のロイ・マスタング大佐の配役でひと悶着!?

『鋼の錬金術師』の実写映画化が発表されるとともにキャスティングも次々に明らかになりました。そんな中、ミッチーこと及川光博の名前がツイッターのトレンドに。キャストに選ばれていないミッチーがトレンドに浮上したのには訳があるんです。実は『鋼の錬金術師』15巻のおまけページにこんな記載が……。 -Q.「『鋼の錬金術師』が実写になったらどんな役者がいい?」 -マスタング「当然私はシブくてかっこいい俳優だろうな?」 -作者「ああ大佐は「全会一致」でミッチー(及川光博)。」 この印象が強いファンの多くは「実写化するなら大佐はミッチーしかない!」と思っていたようです。及川光博演じるマスタング大佐にファンの期待がかかりましたが、実際にキャストされたのはディーン・フジオカでした。ミッチーが演じるマスタング大佐もちょっと見たかったですね。