2017年7月6日更新

風間杜夫、渋すぎる俳優のキャリアと多彩な活躍に迫る

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風間杜夫

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風間杜夫のプロフィール

1949年4月26日東京都生まれの俳優です。本名の"住田知仁"を名乗って活動していた子役時代を経て、日活ロマンポルノから"風間杜夫"名義で映画に再デビューします。 その後1982年公開の映画『蒲田行進曲』の銀四郎役で大ブレーク。1983年のTVドラマ『スチュワーデス物語』の教官役で人気を不動のものとします。2016年現在もTV・ドラマ・舞台と精力的に活躍し、最近では落語や一人芝居も行っている風間杜夫についてまとめました。

売れっ子子役だった"住田知仁"時代

風間杜夫は、父親が映画会社に営業として務めていた関係で8歳で児童劇団『東童』に入団します。9歳には本名の"住田知仁"で芸能活動を開始。マキノ雅弘、加藤泰ら名監督の映画に出演したり、少年雑誌の表紙を飾ったりと売れっ子子役になります。 通常、子役は成長が早く顔立ちが変わるため、長年表紙を飾ることはないのですが、童顔の風間杜夫は雑誌『冒険王』の表紙を3年も飾り、これは異例のことだったとか。

学生時代から演劇活動を行う

"成功しすぎた子役は大人の俳優として大成しない"というジンクスと、先輩の忠告から劇団を退団し、子役の仕事をセーブするようになった風間杜夫。その後は中高で演劇部に入り、大学も早稲田大学第二文学部演劇専修へ入学し、演劇活動を始めます。 大学中退後も劇団養成所に通ったり、仲間と劇団の旗揚げをするなど、彼にとって演劇は俳優活動に欠かせないものなのです。

日活ロマンポルノ"風間杜夫"として映画デビュー

子役時代は本名の"住田知仁"で芸能活動を行ってきましが、1972年に"風間杜夫"として日活ロマンポルノで改めてデビューします。本人のインタビューによりますと、日活ロマンポルノ時代は全部で13本の映画に出演したそうです。 "ポルノ"という言葉がついているため敬遠してしまいますが、日活ロマンポルノは2016年現在も活躍している俳優・女優を多く輩出し、実力派新人の登竜門としての側面もありました。 実際に風間杜夫は日活ロマンポルノに出演しながら俳優として頭角を現し、1974年の大河ドラマ『勝海舟』、1978年には渡瀬恒彦主演の映画『皇帝のいない八月』に出演しています。

代表作『蒲田行進曲』

風間杜夫の代表作と言えば、1982年に公開された映画『蒲田行進曲』。つかこうへいの戯曲を基に深作欣二監督が映画化しましたが、資金面やキャスティングで困難を極めていたようです。 彼が演じた銀四郎役は、当初松田優作にオファーが行ってましたが結局松田優作は出演を辞退。そのためつかの舞台に何度か出演し、スケジュールも都合がつく風間杜夫が選ばれました。深作監督から彼に連絡が行ったのは撮影直前のことだったそうです。 俳優として成功するため、自分の子供を身ごもった恋人を平気で自分の付き人に押し付けながらも、男性として魅力的で憎めない銀四郎。この役は一躍風間杜夫の当たり役となり、一時期は銀四郎的にふるまうことを求められたり、似たような役のオファーが来て困惑したと後にユーモアを交えながらTV番組などで語っています。

『スチュワーデス物語』で主演を務める

『蒲田行進曲』と並ぶ風間杜夫の代表作『スチュワーデス物語』。1983年10月から1984年3月TBS系列で全22話放映されました。堀ちえみ演じるヒロインの松本千秋が想いを寄せる教官・村沢 浩を演じました。 堀ちえみが自分を指して言う「ドジでノロマな亀」が流行語になり、風間杜夫は挿入歌「100℃でHEARTBEAT」を歌っていて、ドラマ内ではこの曲に合わせて訓練生たちが踊りまくるシーンがあります。

舞台俳優として有名な風間杜夫

風間杜夫には彼は俳優として年に3、4本舞台に出演するというこだわりがあります。彼の原点と言える舞台についてインタビューで次のように述べています。 「芝居は毎日進化するし、お客さんの前に晒されることで、いろんなことを日々発見するんです。それを楽しんでいる。千秋楽の1週間ぐらい前から、もう公演が終わっちゃうんだと思うと寂しくてね。食事や旅もみんなと共有するのがいいんですよ。できれば一年中、舞台をやっていたいくらいです」 このインタビューのように共演者との演劇を楽しんでいるようですが、一方で風間杜夫は一人芝居も行っています。2016年には6月29日から舞台『正義の味方』で95歳の老人役に挑戦するなど、常に俳優として新たな挑戦を続けているのです。

声優としても活躍

風間杜夫が声の出演を行った作品と言えば、海外ドラマ『X-ファイル』の主人公モルダー役が有名ですが、実は彼は俳優のキャリアと同じくらい声優のキャリアも長いのです。 初めて声優を務めた作品は、1962年公開のアニメ映画『安寿と厨子王丸』。そう、彼は子役時代から俳優だけでなく声優をしていたのです。当時12歳だったため、まだ変声期前でボーイソプラノで厨子王丸を演じているのだとか。その他アニメ、人形劇など子ども向け番組からナレーションまで幅広い番組で声の出演をしています。 2016年現在は、声優としての代表作『X-ファイル』がミニシリーズ『X-ファイル 2016』として復活。7月2日に発売・レンタルされたソフトには風間杜夫・戸田恵子(スカリー役)バージョンの吹き替えも入っていますので、彼の声を堪能したい方はおすすめです。

麻雀がとにかく強い!

風間杜夫は麻雀の腕前にも定評があります。フジテレビの麻雀番組『THEわれめDEポン』では6度の優勝経験があり、そのうち5度までは連続優勝だったのです。 風間自身によると、高校時代に麻雀の強い友人がいて彼の影響で始めたものらしいのですが、それまで麻雀とは無縁の母親が突然雀荘の商売を始めたりするなど、なぜか麻雀との関わりが深いそうです。 麻雀の対戦実績は輝かしく、例えば2007年に開催された「東京六大学麻雀リーグ」では、かつて在籍していた早稲田大学の監督を務め、『モンド21麻雀BATTLE ROYAL2007』では初出場で初優勝。その後2009年、2010年も『モンド21麻雀BATTLE ROYAL』で優勝するほどの負け知らずです。

風間杜夫の現在の活動は?

2016年現在も、前述したように舞台の他に映画やTVに引っ張りだこの風間杜夫。2016年4月は野村萬斎主演の映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』に出演し、7月17日からはフジテレビ系でスタートする新ドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』にも出演予定です。 2017年にもすでに映画『本能寺ホテル』の公開が控えている風間杜夫。年を重ねるたび、様々な事に挑戦し続ける彼の姿はこれからも目が離せません。