ガブリエル・マクトのプロフィール
ガブリエル・マクトは、ニューヨークのブロンクス出身の俳優です。
1972年1月22日、博物館の学芸員の母と俳優の父、スティーヴン・マクトの間に生まれました。他に3人兄弟がおり、5歳からカリフォルニアで育ちました。
子役として活躍
8歳で子役として活動を始めたマクトは、初めて出演した映画『ホワイ・ウッド・アイ・ライ?(原題)』で、ヤング・アーティスト・アワードの最優秀子役賞にノミネートしました。
その後、幅広い分野で活躍をつづけ、『ビバリーヒルズ高校白書』(1991)や『セックス・アンド・ザ・シティ』(1998)などの大ヒットテレビシリーズにもゲスト出演しています。
大学で演劇を学ぶ
ビバリーヒルズの高校を卒業後、ガブリエル・マクトはカーネギーメロン大学の演劇スクールに進学します。カーネギーメロン大学は、1900年に創立した大学で電気、コンピュータ工学などのテクノロジー分野において非常にレベルの高い大学です。またマクトが通った演劇科などの芸術分野でも優れており、演劇で四年制の学位を与えるプログラムとしてはアメリカで最も古い大学です。
ガブリエル・マクトは1994年にスクールを卒業し、満を持して映画界に進出しました。
ドラマ『SUITS/スーツ』で主人公・ハーヴィーを演じる
2011年からアメリカで放送が開始した『SUITS/スーツ』は、2016年現在日本でもシーズン5まで放送されている人気テレビシリーズ。この作品でマクトは主人公のハーヴィ・スペクター役を務め、人気を獲得しました。
マクト演じるハーヴィは、大手法律事務所に勤める敏腕弁護士ですが、優秀すぎるために傲慢な性格で、一匹狼を通していました。しかし、上司からアソシエイトを雇うよう強制され、渋々面接を行います。そこで出会った天才的な頭脳を持つ青年マイク(パトリック・J・アダムス)を、経歴を詐称して雇うことにします。
自分勝手な性格だったハーヴィが、マイクとの交流の中で人情に目覚めていく様子をマクトは見事に演じています。
『リクルート』、『グッド・シェパード』など映画出演も多数
謎に満ちたCIAの新人訓練【2003年】
コリン・ファレル演じるマサチューセッツ工科大学の優秀な学生ジェームズが、突然CIAから採用の誘いを受け、見事採用試験を突破。他の訓練生とともに特別訓練施設”ファーム”で厳しい訓練を受け始めます。
マクトが演じたのは、ファレル演じるジェームズと同じ訓練生のザックで、思いがけない展開のなかで重要な役割を担う人物です。
ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品に出演【2006年】
名優ロバート・デ・ニーロが自らメガホンを取った『グッド・シェパード』は、1960年代に実際に起こったCIAの情報漏洩事件を元にしたスパイ映画です。
マット・デイモン扮するCIAの優秀な諜報員、エドワード・ウィルソンが情報漏洩の原因となったスパイの存在を追う物語です。
マクトはキア・デュリア演じるラッセル上院議員の息子、ジョン・ラッセル・Jr.を演じました。
その他にも2001年の戦争映画『エネミー・ライン』や2005年の『ママが遺したラブソング』、サスペンス映画『ホワイトアウト』(2009)など、多くの映画に出演しています。
2004年に結婚。パパでもあるガブリエル
2004年、ガブリエル・マクトはオーストラリア出身のジャシンダ・バレットと結婚しました。バレットは映画『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月』(2004)や『その名にちなんで』(2006)などへの出演で知られる女優です。
2007年には娘が、2014年には息子も誕生し、仲の良い家庭を築いているようです。
テレビシリーズをきっかけに注目を集めるようになったマクトは、子役としての経験を持ち、名門演劇学校での訓練を受けた実力派俳優だったのですね。