2023年1月17日更新

「パイレーツ・オブ・カリビアン」のタコ船長、デイヴィ・ジョーンズは復活する!?心臓の行方やモデルも解説

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『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』ジョニー・デップ
(C)Disney

大人気映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズに登場するタコ顔の海賊デイヴィ・ジョーンズ。 そのインパクトのある見た目から映画を見ていない人でも記憶に残っている人は多いのではないでしょうか。この記事ではジョーンズの生涯や名言を通し彼の魅力を解説していきます! ※この記事は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

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デイヴィ・ジョーンズの基本プロフィール

名前 デイヴィ・ジョーンズ
別名 深海の悪霊
身長 185cm
船舶 フライング・ダッチマン号
俳優 ビル・ナイ
吹替声優 大塚芳忠

デイヴィ・ジョーンズは、第2作『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006年)と第3作『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007年)に登場する、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長です。 髭のようなタコ足で覆われた顔、タコ足の右手の人差し指、カニのツメの左腕、そしてカニ足の右足を引きずって歩く姿は、見る人に強烈なインパクトを与えます。

ジョーンズの強さ

①血の契約

ジョーンズと血の契約を交わした人間は、死を先延ばしできたり、望むものを手に入れたりすることが可能です。 その代わり契約期限が切れたときには、フライング・ダッチマン号で奴隷として100年間働かなくてはなりません。100年のうちに、彼らの見た目も海洋生物のように変わっていきます。 ジャック・スパロウも過去に、この契約を結んでいました。

②クラーケン

クラーケンは巨大なイカの姿をしている伝説の海の怪物です。ジョーンズはこの怪物を使って多くの船乗りを脅し血の契約に持ち込みました。 ジョーンズの船「フライング・ダッチマン号」にはクラーケンを操れる装置がついているため、彼の船が襲われることはありません。 クラーケンはイカでジョーンズはタコのため仲間のような意識も働いているのかも……?

③(宝箱の心臓が傷つかなければ)不死身

ジョーンズの心臓は体外にあるため、彼の身体をいくら傷つけても死ぬことはありません。彼の心臓は、クルーセル島に隠された宝箱(デッドマンズ・チェスト)の中に納められており、その鍵はジョーンズ自身のタコ髭の中に隠されています。 ジョーンズとの契約から逃れるために、彼を従わせるか殺すには、宝箱と鍵を手に入れる必要があるというわけです。

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デイヴィ・ジョーンズの人生年表

デイヴィ・ジョーンズ年表
  1. もとは誇り高き船乗りだった
  2. 移り気な海の女神カリプソと出会う彼女と恋に落ち、聖なる仕事(死者の魂を運ぶ)を与えられる。フライング・ダッチマン号の船長となり、10年に1度しか陸に上がれなくなる。
  3. カリプソに裏切られる10年後陸にあがったときカリプソはいなかった。怒ったジョーンズは評議会を動かしてカリプソに復讐する。しかし胸の痛みは収まらず、耐えかねて心臓を死者の宝箱にしまう
  4. 海に戻ったジョーンズは粗暴に聖なる仕事を放棄したジョーンズの外見は次第にタコのようになり、船も幽霊船と化していく。クラーケンを操って船乗りを脅し、血の契約を結ばせることで奴隷を集める。
  5. ジャック・スパロウと契約「ウィキッド・ウェンチ号(のちのブラック・パール号)を修復してやる代わりに、13年後、100年間<ダッチマン号>での奴隷労働or100人の奴隷を連れてくる」という契約を結ぶ。13年後、約束を守らないジャックをクラーケンの餌食にする。
  6. 心臓を盗まれ東インド会社の支配下に心臓を使って脅されたため、東インド貿易会社の艦隊を率いて、第4回評議会と戦う。
  7. 評議会でカリプソと再会、殺されるジョーンズの裏切りを知りカリプソは怒り狂う。人間の体から解放されたカリプソは巨大な渦巻きを起こす。渦の中の戦闘でジョーンズは心臓をウィルの手によって突き刺されて死ぬ。海の底へ落ちていく。
  8. 20年後、なぜか復活……続編「パイレーツ・オブ・カリビアン6」へ続く……?

なぜタコに?デイヴィ・ジョーンズの切ない恋

その昔、デイヴィ・ジョーンズは普通の人間の姿をした勇敢な船乗りで、海の女神カリプソに恋をしていました。 そしてカリプソから、誰かに殺されないかぎり永遠に生きることができる命と、「海で死んだ人間を死後の世界に送る」という使命を与えられ、10年仕えれば1日だけ陸に上がって彼女の愛を賜れることに。 しかしジョーンズの想いはカリプソには通じず、悲しみに暮れたジョーンズは死を選ぼうと自分の心臓をえぐり出します。しかし心臓は止まることなく恋の苦しみに悶え続けたため、彼は気持ちを鎮めるために部下に命じて心臓を隠しました。 また恋に敗れた失意により与えられた使命を放棄したことで、ジョーンズは海の生物がちぐはぐに結びついた姿に変えられてしまうことになります。 ジョーンズはカリプソの存在を呪い、海賊長たちに頼んで彼女を人間の身体に封じ込めさせました。そしてカリプソの去った海に悪霊として君臨します。 しかし心臓に剣が突き立てられた最期の瞬間には、やはりカリプソに想いを馳せているジョーンズがいるのでした。

デイヴィ・ジョーンズは本当に復活した?

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
(C)2017 Disney. All Rights Reserved.

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007年)でウィルに心臓を刺され死んだと思われていたデイヴィ・ジョーンズ。 しかし『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年)のエンドロール後、ウィルとエリザベスの眠る部屋にカニのような鋏の腕を持った人影が現れるシーンが描かれています。 腕が鋏になっている異形の存在と言えばデイヴィ・ジョーンズ以外にいません。彼は死なずに生きていたのか、あるいはポセイドンの槍から何かしらの影響を受け生き返ったのか。どちらにせよ続編で物語に大きく関わることは間違いないと思われます。

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デイヴィ・ジョーンズのモデルとなった伝説

旧約聖書に出てくる預言者ヨナは神に反したため海に放り込まれて魚に飲まれて死に、悪霊となりました。このヨナという呼び名が変化してデイヴィ・ジョーンズになったそうです。 そして船乗りたちの間では海難事故で死んだ船乗りや沈没船は、悪霊デイヴィ・ジョーンズによって彼の鍵付き戸棚(locker、転じて「監獄」)に閉じ込められたのだと語り継がれました。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのデイヴィ・ジョーンズという役柄は、この伝説が元になっています。 ちなみにこの伝説によって、死者や沈没船が眠る「海の底」を表す慣用句として「デイヴィ・ジョーンズの監獄(Davy Jones' Locker)」が使われるようになったそうです。

デイヴィ・ジョーンズを演じたのはビル・ナイ!

ビル・ナイは、1949年12月12日生まれ、イギリス出身の俳優です。 映画初出演は1981年で、その後『ラブ・アクチュアリー』(2003年)で英国アカデミー賞助演男優賞、テレビ映画『ナターシャの歌に』(2006年)ではゴールデングローブ賞主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)などを受賞しました。 また、2006年には舞台『ヴァーティカル・アワー(原題)』(サム・メンデス演出)でブロードウェイデビューを果たしています。 ハリウッド映画ではデイヴィ・ジョーンズ役のほか、「アンダーワールド」シリーズのビクター役でも知られている俳優です。

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日本語吹き替えは大塚芳忠が担当!

大塚芳忠
©drama-starcon. All Rights Reserved.

大塚芳忠(おおつかほうちゅう)は、1954年5月19日生まれの声優・ナレーターです。 海外俳優の吹き替えで代表的なものはジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジェフ・ゴールドブラム、ドニー・イェン、レイ・リオッタなどです。 特撮では『激走戦隊カーレンジャー』のシグナルマン・ポリス・コバーン、『仮面ライダー電王』のデネブイマジンおよび仮面ライダーゼロノス・ベガフォームで、正義のヒーローの声を演じました。 また、『真相報道 バンキシャ!』のナレーターも務めています(2016年6月現在)。

フライング・ダッチマン号とはどんな船?

船体の大きさは、ブラックパール号とほぼ同じです。巡航速度は、追い風ではブラックパール号(カリブ海で最速と言われる)に劣るものの、向かい風では無敵と言われています。 外見的な特徴は、船首がまるでワニの口のような独特の形状をしていること。また、全体的にフジツボや海草で覆われていますが、これは船長であるデイヴィ・ジョーンズの姿が影響しているようです。 大砲は2層の砲甲板に38門、艦首に砲身を3本束ねた回転式の三連式カノン砲を2基6門を装備しています。また船を丸ごと飲み込む巨大イカのクラーケンを操れる装置も設置。 潜行能力を持っていて水中での航行も可能。極めて短時間(12秒ほど)で、急速潜行ができます。ただし、潜行中は、船内に水が入りっぱなしになるようです。 船名は「さまよえるオランダ人」という意味で、イギリスの伝承上の幽霊船が由来と思われます。

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デイヴィ・ジョーンズの心に残る名言セリフ

「俺は大昔に自由を失ってる!」

ジョーンズが自身にかけられた呪いを嘆く台詞です。その恐ろしい姿に反し、心の奥に秘められた悲哀が感じられます。

「ああ…愛か。愚かな。気の迷いだ。そしてまた、いとも簡単に引き裂かれる。」

父を助け出そうとするウィルに向けた言葉ですが、ジョーンズが自分の切ない過去を思い出しているのがよく伝わってきます。

「死ぬのは怖いだろう?」

海で死んでいった者たちへジョーンズがかける言葉。人の根源的な死を思い出させるとともに、永遠とも言える命を得た自分が感じられなくなった死への恐怖を思い出そうとしている言葉にも聞こえます。

「向こう100年俺の船で働け!」

先ほどの言葉と同様、海で死んでいった者たちへジョーンズがかける言葉。このまま死ぬか、自分の船で働くか。死への恐怖をあおってからこの言葉を投げかける、彼の狡猾な精神が透けて見える言葉です。

「俺の心はお前のものになる」

海の女神カリプソを憎みながらも愛し続けたジョーンズ。一瞬人間の姿に戻ったとき、彼はカリプソの名と共にこの言葉を残しました。彼が持つカリプソへの深い愛を感じさせる言葉です。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』デイヴィ・ジョーンズは悲しい悪霊

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのボスの1人としてジャックたちを苦しめたデイヴィ・ジョーンズ。 残虐で狡猾な男ですが、そのなかには女神カリプソに対する一途な愛が潜んだ情熱的な男でした。彼のバックボーンを知ってから映画を見直すと、彼の新たな一面も見えてくるかもしれません。これを機に「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを是非見返してみましょう!