2017年7月6日更新

『パイレーツ・オブ・カリビアン』デイビー・ジョーンズの全て!

デイビー・ジョーンズは海の化物のような姿をして、「血の契約」を交わした者を100年間も奴隷として拘束する、とても恐ろしい存在です。しかし、彼の過去には、意外なほど切ないエピソードがありました。ここでは、そんなジョーンズの真の姿に迫ります。

タコ顔がインパクト大のデイビー・ジョーンズ

デイビー・ジョーンズは、第2作『デッドマンズ・チェスト』と第3作『ワールド・エンド』に登場する、幽霊船「フライング・ダッチマン号」の船長です。

髭のようなタコ足で覆われた顔、タコ足の右手の人差し指、カニのツメの左腕、そしてカニ足の右足を引きずって歩く姿は、見る人に強烈なインパクトを与えます。

ジョーンズと「血の契約」を交わした人間は、死を先延ばしできたり、望むものを手に入れたりすることができます。その代わり、契約期限が切れたときには、フライング・ダッチマン号で奴隷として100年間も働かなくてはなりません。ジャック・スパロウも過去に、この契約を結んでいました。

ジョーンズの心臓は体外にあるため、彼の身体をいくら傷つけても死ぬことはありません。彼の心臓は、クルーセル島に隠された宝箱(デッドマンズ・チェスト)の中に納められており、その鍵はジョーンズ自身のタコ髭の中に隠されています。ジョーンズとの契約から逃れるために、彼を従わせるか殺すには、宝箱と鍵を手に入れる必要があるというわけです。

デイビー・ジョーンズの元になっている伝説がある!

旧約聖書に出てくる預言者ヨナは、神に反したために、海に放り込まれて魚に飲まれて死に、悪霊となりました。この「ヨナ」という呼び名が変化して「デイビー・ジョーンズ」になったそうです。 そして、船乗りたちの間では、海難事故で死んだ船乗りや沈没船は、悪霊デイビー・ジョーンズによって彼の鍵付き戸棚(locker、転じて「監獄」)に閉じ込められたのだと語り継がれました。『パイレーツ・オブ・カリビアン』のデイビー・ジョーンズという役柄は、この伝説が元になっています。 ちなみに、この伝説によって、死者や沈没船が眠る「海の底」を表す慣用句として「デイビー・ジョーンズの監獄(Davy Jones' Locker)」が使われるようになったそうです。

デイビー・ジョーンズを演じた俳優・声優は?

俳優:ビル・ナイ

ビル・ナイは、1949年12月12日生まれ、イギリス出身の俳優です。

映画初出演は1981年で、その後、2003年の『ラブ・アクチュアリー』で英国アカデミー賞助演男優賞、2006年のテレビ映画『ナターシャの歌に』でゴールデングローブ賞主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)などを受賞しました。また、2006年には舞台『ヴァーティカル・アワー(原題)』(サム・メンデス演出)でブロードウェイデビューを果たしています

ハリウッド映画では、デイビー・ジョーンズ役のほか、『アンダーワールド』シリーズのビクター役でも知られています。

声優:大塚芳忠

大塚芳忠(おおつかほうちゅう)は、1954年5月19日生まれの声優、ナレーターです。

海外俳優の吹き替えで代表的なのは、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジェフ・ゴールドブラム、ドニー・イェン、レイ・リオッタなどです。

特撮では、『激走戦隊カーレンジャー』のシグナルマン・ポリス・コバーン、『仮面ライダー電王』のデネブイマジンおよび仮面ライダーゼロノス・ベガフォームで、正義のヒーローの声を演じました。

また、『真相報道 バンキシャ!』のナレーターも務めています(2016年6月現在)。

フライング・ダッチマンってどんな船?

船体の大きさは、ブラックパール号とほぼ同じです。巡航速度は、追い風ではブラックパール号(カリブ海で最速と言われる)に劣るものの、向かい風では無敵と言われています。

外見的な特徴は、船首がまるでワニの口のような独特の形状をしていること。また、全体的にフジツボや海草で覆われていますが、これは船長であるデイビー・ジョーンズの姿が影響しているようです。

大砲は、2層の砲甲板に38門、艦首に砲身を3本束ねた回転式の三連式カノン砲を2基6門を装備しています。また、船を丸ごと飲み込む巨大イカのクラーケンを操れる装置が備わっています。

潜行能力を持っていて、水中での航行が可能。極めて短時間(12秒ほど)で、急速潜行ができます。ただし、潜行中は、船内に水が入りっぱなしになるようです。

船名は「さまよえるオランダ人」という意味で、イギリスの伝承上の幽霊船です。

デイビー・ジョーンズの切ない使命とは

その昔、デイビー・ジョーンズは普通の人間の姿をした勇敢な船乗りで、海の女神カリプソに恋をしていました。そしてカリプソから、誰かに殺されないかぎり永遠に生きることができる命と、「海で死んだ人間を死後の世界に送る」という使命を与えられ、10年仕えれば1日だけ陸に上がって彼女の愛を賜ることができると言われました。

しかし、ジョーンズの想いはカリプソに通じず、悲しみに暮れたジョーンズは死を選ぼうと自分の心臓をえぐり出しますが、心臓は止まることなく恋の苦しみに悶え続けたため、彼は気持ちを鎮めるために部下に命じて心臓を隠しました。また、恋に敗れた失意のために、与えられた使命を放棄したことで、ジョーンズは海の生物がちぐはぐに結びついた姿に変えられてしまうことになります。

ジョーンズはカリプソの存在を呪い、海賊長たちに頼んで彼女を人間の身体に封じ込めさせました。そして、カリプソの去った海で悪霊として君臨します。しかし、心臓に剣が突き立てられた最期の瞬間には、やはりカリプソに想いを馳せているジョーンズがいるのでした。

デイビー・ジョーンズの心に残るセリフ

俺は大昔に自由を失ってる!

ジョーンズが自身にかけられた呪いを嘆く台詞です。その恐ろしい姿に反し、心の奥に秘められた悲哀が感じられます。

ああ…愛か。愚かな。気の迷いだ。そしてまた、いとも簡単に引き裂かれる。

父を助け出そうとするウィルに向けた言葉ですが、ジョーンズが自分の切ない過去を思い出しているのがよく伝わってきます。

デイビー・ジョーンズがオルガンで奏でた曲は?

ジョーンズがタコ足の髭でパイプオルガンを演奏し、船員が合わせて作業をしているこの曲の名は、そのものズバリ「デイビー・ジョーンズ(Davy Jones)」です。映画のために書かれたもので、作曲者はハンス・ジマー。彼は、第2作から第4作の音楽を担当しています。 ジョーンズが己の心情を全て吐き出すように弾いている姿と、それが映し出されたような曲調に、思わず釘付けになりますね。 作中の音楽に興味を持った方は、サントラ盤もチェックしてみてください。