映画「カリオストロの城」の名言ランキングTOP10!名セリフは「あなたの心です」だけじゃない【ルパン三世】

名作映画には名言がつきもの。宮崎駿作品の『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)も例外ではありません。 ラストシーンでの銭形警部のセリフは特に有名ですが、他にも心に響く名言が目白押しです。この記事では、そんな『ルパン三世 カリオストロの城』の珠玉の名言をランキング形式で紹介します。 ※この記事は『ルパン三世 カリオストロの城』の重大なネタバレを含みます。
タップできる目次
- 1位:「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」(銭形警部)
- 2位:「どうかこのドロボウめに、盗まれてやってください」(ルパン三世)
- 3位:「私も連れてって。泥棒はまだできないけどきっと覚えます」(クラリス)
- 4位:「いい子だったなあ。おめえ、残っててもいいんだぜ」(次元大介)
- 5位:「どっちにつく?」「女ぁ」(次元大介/ルパン三世)
- 6位:「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ」(石川五ェ門)
- 7位:「困ったことがあったらね、いつでも言いな。おじさんは地球の裏側からだってす~ぐ飛んで来てやるからな」(ルパン三世)
- 8位:「まさに人類の宝ってやつよ。俺のポケットには大きすぎらあ」(ルパン三世)
- 9位:「まさか。捨てたの」(峰不二子)
- 10位:「一人でカッコつけて悩むんじゃねえ ほら言え!」(次元大介)
- 映画「カリオストロの城」は名言の宝庫!
1位:「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」(銭形警部)

「カリオストロの城」で最も有名といえる、代表的な名言。物語のセオリー通り、本作でもルパンに逃げられてしまった銭形警部がクラリスへ言ったのがこの言葉です。 事件が無事解決し、クラリスを助けたルパン。その後、彼は迎えにやって来た次元や五右衛門と共に去っていくのでした。そんなところへ一足遅くたどり着いた銭形警部は、ルパンを捕らえられなかったことを悔やみ、「ルパンめ、まんまと盗みおって」と発言。 それに対してクラリスが、ルパンは自分を助けてくれただけで何も盗っていないと答えます。そこで銭形警部が真剣な顔のまま一言、「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」と言うのでした。 そう聞いたクラリスは笑顔になり、「はい!」と答えるこの一連の流れ。語り継がれる名シーンであり、名言です。
2位:「どうかこのドロボウめに、盗まれてやってください」(ルパン三世)

カリオストロ城に連れ去られたクラリスは、そのまま城の中に閉じ込められてしまいます。そこへ、彼女を助けにやって来たルパンが放ったのがこの言葉でした。それを聞いた彼女は脱出できると一度は喜ぶのですが、すぐに表情は戻り、再び顔を曇らせてしまいます。 逃げ出したい気持ちはあるも、カリオストロ家の伯爵の力を侮ると酷い目に遭うことを痛いほどに知っているクラリス。そのため、ルパンを巻き込むわけにはいかないと一度は断ったのでした。 しかしそれでも諦められないルパンは「少女が信じるなら泥棒は、空を飛ぶ事だって、湖の水を飲みほす事だってできるのに……」と嘆き、小さな花を彼女に渡して「今はこれが精一杯」と言うのでした。 幽閉されたクラリスの元へルパンがやって来てからの一連のシーン。ド派手なアクションなどは登場しませんが、印象深い場面です。中でも、この言葉から始まるルパンの言動は、思わずキュンとしてしまうこと間違いなし。
3位:「私も連れてって。泥棒はまだできないけどきっと覚えます」(クラリス)

偽札事件を通して、"心を盗まれてしまった"クラリス。別れの時、「私も連れてって。泥棒はまだできないけどきっと覚えます」と伝えます。泥棒になってでもルパンと共にありたいという彼女の粋な愛情表現は観客の胸を打ちました。 公女であるクラリスがこの言葉を口にすることの深い意味。そして、それに対するルパンの行動と彼が残した名言も相まって、この一連のシーンは語り継がれる名場面となっています。
4位:「いい子だったなあ。おめえ、残っててもいいんだぜ」(次元大介)

クラリスとの別れを終え車に乗り込んだルパンへ、次元は静かに「いい子だったなあ。おめえ、残っててもいいんだぜ」と伝えます。普段なら次元の言葉に反論するルパンですが、この時ばかりはじっと前を見つめていました。クラリスへの深い想いが伝わるシーンです。 しかし、その直後に峰不二子がバイクで現れ、偽札の原版を盗んだことを知ると、ルパンはいつもの表情に。さらに、後ろから銭形警部も追いかけてきて、国を救ったヒーローから泥棒の日常へと戻ったことを感じさせるラストシーンとなりました。
5位:「どっちにつく?」「女ぁ」(次元大介/ルパン三世)

パンクした車を直していた次元とルパン。その横を花嫁姿の女性と全身黒ずくめの男たちが、慌ただしい様子で通り過ぎます。そこで次元が「どっちにつく?」と聞くと、ルパンは「女ぁ」と即答。いかにもルパンらしい言葉ですよね。 『ルパン三世 カリオストロの城』の冒頭で登場する言葉で、ルパンが女好きであることが分かりやすく描かれている場面です。また、ルパンのこの言葉に対して次元は「だろうな」と続けています。このことから、2人の親しい間柄が伝わってくるようですよね。 これからの大騒動を予感させるようなワクワクする場面での言葉であり、本作の見どころの1つともいえます。さらにこの後、ルパン三世のテーマが流れると共に描かれる、見ごたえ抜群のカーチェイスシーンも見逃せません。
6位:「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ」(石川五ェ門)

こちらは居合の達人・石川五右衛門の台詞。最初は女絡みであるカリオストロ家の事件に巻き込まれるのを、五右衛門はよく思っていなかったようです。しかし、クラリスにお礼を言われてから一変、この言葉を放ちます。 クラリスの優しさに触れて、珍しくやる気になった様子の五右衛門。そんな彼の愛刀が斬鉄剣です。そして「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ」とのこの言葉から、彼女のために命を賭けてもかまわないというような意思すら感じますね。 「またつまらぬ物を斬ってしまった」という台詞でも知られている五右衛門は、普段何かを斬るときはあまり乗り気ではありません。そんな彼の行動的な一面が見られる、レアな場面・言葉ともいえます。
7位:「困ったことがあったらね、いつでも言いな。おじさんは地球の裏側からだってす~ぐ飛んで来てやるからな」(ルパン三世)
#ルパン と別れた後の #クラリスは、#カリオストロ公国を維持していくためにローマの遺跡を観光資源にしたりと逞しく生きているだろうと #宮崎駿監督。カリオストロ伯爵はプライドが邪魔して観光業はできないのだとか#金曜ロードショー#ルパン三世#カリオストロの城#ルパン pic.twitter.com/MtXNdT0O2j
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) November 20, 2020
カリオストロの城にインターポールの飛行機が飛来します。事件の終焉とルパンとの別れ、という相反する気持ちにクラリスの顔が曇っていきました。 「私も連れてって」というクラリスの言葉に、思わず抱きしめそうになるルパン。しかし、彼女の未来を案じて、背中に回った手を彼女の肩に持っていき「困ったことがあったらね、いつでも言いな」とできる限り、明るい言葉をかけたのでした。 後日談として、実は十数年後に発売されたゲーム『ルパン三世 カリオストロの城 -再会-』にて、この約束が守られることになります。ルパンは約束を守る男なのです。
8位:「まさに人類の宝ってやつよ。俺のポケットには大きすぎらあ」(ルパン三世)
#ルパン「まさに人類の宝って奴さ。俺のポケットには大きすぎだぁ。」#ルパン三世 #カリオストロの城 #金曜ロードショー pic.twitter.com/2r5EvusbU8
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 5, 2023
カリオストロ公国に隠されたゴートの秘宝とは「ダム湖の底に沈められた古代ローマの遺跡」でした。クラリスをお姫様抱っこして、遺跡の前まで連れて行ったルパンは「まさに人類の宝ってやつよ。俺のポケットには大きすぎらあ」と、残された遺跡をしみじみ眺めます。 このシーンはルパンとクラリスの距離感にも注目です。最初は腕組みしていた2人でしたが、飛び石を渡る際にルパンがクラリスの手を掴んで支えます。すると、そのまま手を繋いだまま遺跡を歩くのです。初デートのような初々しさに、思わずキュンとしてしまいます。
9位:「まさか。捨てたの」(峰不二子)

クラリスと峰不二子が接触したとき。ルパンの名を出した不二子に対して、クラリスが「あの方をご存知なの」と問います。それに対して彼女は「時には味方、時には敵、恋人だったこともあったかな」と答えます。 そうと聞いたクラリスが「捨てられたの?」と聞くと、不二子は「まさか。捨てたの」と返答するのでした。セクシーで頭のキレる彼女ですが、そんな彼女のたくましい一面が表れている言葉です。 欲望に忠実な彼女は欲しいもののためであれば、簡単に人を裏切ってしまうことも。そのため、ルパンたちとは仲間のような関係のときもあれば、まるで敵同士かのようなときも。ミステリアスな不二子ですが、そんな飄々とした彼女らしい一言です。
10位:「一人でカッコつけて悩むんじゃねえ ほら言え!」(次元大介)

クラリスとの出会いを次元に聞かれたルパン。答えずに渋っていたところ、次元は彼を羽交い絞めしてこう言ったでした。仕事仲間ではありますが、2人の間に厚い信頼関係や友情があることが分かる言葉です。 黒ずくめの男に追われていた花嫁姿のクラリスを見かけて、彼女を助けようと決めたルパンですが、実は過去に2人は出会っていました。 若き日に、カリオストロ城に忍び込み、偽札であるゴート札に手を出したルパン。しかしそれは失敗に終わり、大怪我を負うことに。そのときに助けてくれたのが、幼いクラリスでした。 そんな出来事があったことをルパンは隠していましたが、次元の「一人でカッコつけて悩むんじゃねえ ほら言え!」と言われ、包み隠さずに話すのでした。
映画「カリオストロの城」は名言の宝庫!

映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)の名言をランキング形式で振り返りました! 銭形警部がクラリスに贈った「あなたの心です」はあまりにも有名ですが、全編通して名言だらけの一作。台詞に注目して『ルパン三世 カリオストロの城』を復習してみてはいかがでしょうか。