『パルプ・フィクション』あらすじ・解説・ネタバレ【タランティーノ作品】

クェンティン・タランティーノ監督の代表作『パルプ・フィクション』。後の映画に大きな影響を与えた名作で、アカデミー賞脚本賞をはじめ多くの賞にも輝きました。今なお観客を魅了し、ファンを獲得し続ける本作のあらすじやキャスト、感想などをご紹介します。
その後の映画に大きな影響を与えた名作『パルプ・フィクション』【1994】
『パルプ・フィクション』は、クェンティン・タランティーノ監督によるオムニバス方式のバイオレンス・アクション映画です。
時系列を並び替えた編集や長く無意味な会話シーンなど、新しいアイディアを多く盛り込んだこの作品は、後の映画作りに多大な影響を与えました。
映画『パルプ・フィクション』のあらすじ
ファミレスで強盗計画を立てるカップルのシーンに始まり、マフィアのヴィンセントとジュールズ、彼らのボスであるマーセルス、マーセルスの妻ミアらのくだらない話(=パルプ・フィクション)を描いた作品です。
各シーンの時系列は入れ替えられ、それぞれのキャラクターの個性が色濃く描写されます。
『パルプ・フィクション』のキャスト
ヴィンセント・ベガ役/ジョン・トラボルタ
本作の主人公であるマフィアの殺し屋、ヴィンセント・ベガを演じたジョン・トラボルタは1952年2月18日生まれ、ニュージャージー州出身の俳優です。
世界的な大ヒットとなった『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)や、『グリース』(1978)への出演でその名を知られるようになりました。
本作ではユマ・サーマンとともにMTVムービー・アワードでベスト・ダンス・シークエンスを受賞。ロサンゼルス映画批評家協会賞、ロンドン映画批評家協会賞、ストックホルム国際映画祭で男優賞を受賞しています。
ジュールズ・ウィンフィールド役/サミュエル・L・ジャクソン
トラボルタ演じるヴィンセントと行動を共にするジュールズを演じたサミュエル・L・ジャクソンは、ワシントンD.C.生まれ、テネシー州育ちの俳優です。
『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988)や『グッドフェローズ』(1990)、『パトリオット・ゲーム』(1992)などの大作に脇役として出演し、1988年に出演した『ジャッキー・ブラウン』のオデール・ロビー役でベルリン国際映画祭男優賞を受賞。以降も名脇役として多数の映画に出演しています。
ミア・ウォレス役/ユマ・サーマン
マフィアのボスの妻ミアを演じたユマ・サーマンは、1970年4月29日生まれ、マサチューセッツ州ボストン出身の女優です。
16歳からファッション・モデルとして活躍し、1987年に映画『ミッドナイト・ガール』で女優デビュー。『バロン』(1988)や『ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女』(1990)で注目を集めました。本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。『ガタカ』(1997)や『キル・ビル』シリーズへの出演でも知られています。
ブッチ・クリッジ役/ブルース・ウィリス
マフィアのボス、マーセルスに八百長試合を依頼されたプロ・ボクサー、ブッチ・クリッジを演じたブルース・ウィリスは、西ドイツのイーダー・オーバーシュタインで1955年3月15日に生まれ、1957年からアメリカ、ニュージャージー州で育ちました。
80年代からコメディ、アクション、ドラマなど幅広いジャンルで活躍し、テレビと映画の両方で成功を収めています。『ダイ・ハード』シリーズ(1988〜)や『12モンキーズ』(1995)、『フィフス・エレメント』(1997)、『アルマゲドン』(1998)など、多くの作品に出演しています。
マーセルス・ウォレス役/ヴィング・レイムス
マフィアのボス、マーセルスを演じたヴィング・レイムスは、1959年5月12日生まれ、ニューヨークのハーレム出身の俳優です。1983年にジュリアード音楽院を卒業し、翌年からブロードウェイで活動を始めました。
映画では『ロング・ウォーク・ホーム』(1990)や『デーヴ』(1993)、『ミッション:インポッシブル』シリーズ(1996〜)への出演で知られています。
アカデミー賞脚本賞など多くの賞を受賞!
『パルプ・フィクション』は、アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など7部門にノミネートし、脚本賞を受賞。カンヌ国際映画祭ではパルムドールに輝きました。
その他にも、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、などで作品賞を受賞。また、ニューヨーク映画批評家協会賞、シカゴ映画批評家協会賞では監督賞を勝ち取り、インディペンデント・スピリット賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞(ジャクソン)、脚本賞を受賞しました。英国アカデミー賞(BAFTA)では、脚本賞と助演男優量を受賞しています。
最も多く”あの言葉”が使われた映画のひとつ
『パルプ・フィクション』は、英語圏で製作された非ポルノ作品のうち、”fuck”という単語が最も多く使われた作品のひとつです。
その使用回数は265回と、実に1分間に1.72回使われた計算になります。
他のタランティーノ作品との関連がある!?【解説】
『レザボア・ドッグス』との関連
『パルプ・フィクション』でトラボルタが演じたヴィンセント・ベガは、1992年の同監督による映画『レザボア・ドッグス』でマイケル・マドセンが演じたミスター・ブロンド(ヴィック・ベガ)の弟であるという裏設定があります。また、タランティーノ監督自身が演じたジミーも同作品の主人公ミスター・ホワイトと血縁関係にあるそうです。
『キル・ビル』との関連
ユマ・サーマンが演じたミアは元女優で、ヴィンセントと食事をしながらボツになった自身の主演映画の話をしています。『フォックス・フォース・ファイブ』というタイトルのその映画について、ミアが語った内容は2003年に公開された『キル・ビル』とそっくりです。
『パルプ・フィクション』ciatrユーザーの感想・評価【ネタバレ注意!】
魅力的なキャラクターが多数登場!


とにもかくにもミアがスキ!! ファッション・音楽・ダンス・・・すべてイカス!
ブルース・ウィルス ジョン・トラボルタ ユマ・サーマン 豪華キャスティングは言うまでもない
白シャツに黒のサブリナ。カッコイイ女像はミアに在り 憧れの女性
ヤクでぶっ飛ぶとこも含めてミア、かっこよすぎ

タランティーノ節に熱狂!
やっぱりタランティーノの名前を世界に知らしめた代表作、文句無しの満点です!
ユマ サーマンはこの映画が最も美しいです。ボブスタイルも赤いリップもツイストも素敵過ぎ。 それは以前観たニンフォマニアックが影響されています。



