サミュエル・L・ジャクソンのおすすめ映画16選【「アベンジャーズ」ニック・フューリー役】
タップできる目次
- サミュエル・L・ジャクソン、100本以上の映画に出演してきた遅咲きの黒人俳優
- 1.『ジュラシック・パーク』(1993)
- 2.『パルプ・フィクション』(1994)
- 3.『評決のとき』(1996)
- 4.『ジャッキー・ブラウン』(1997)
- 5.『プレイヤー/死の祈り』(1997)
- 6.『交渉人』(1998)
- 7.「スター・ウォーズ」新3部作シリーズ
- 8.『S.W.A.T』(2003)
- 9.『コーチ・カーター』(2005)
- 10.『愛する人』(2009)
- 11.『アベンジャーズ』(2012)
- 12.『キングスマン』(2014)
- 13.『ヘイトフル・エイト』(2016)
- 14.『キングコング 髑髏島の巨神』(2017)
- 15.『ミスター・ガラス』(2019)
- 16. 『キャプテン・マーベル』(2019)
- 映画に欠かせない名優サミュエル・L・ジャクソン!活躍はまだまだ続く
サミュエル・L・ジャクソン、100本以上の映画に出演してきた遅咲きの黒人俳優
サミュエル・L・ジャクソンは1948年12月21日生まれ、アメリカ出身の67歳の黒人俳優です。若い頃から衰えを知らず、見た目がほとんど変わっていません。 1972年の映画『Together for Days(原題)』から俳優デビューし、俳優キャリアは40年以上の大ベテランです。しかし初期はマイナー映画ばかりの出演で、実はブレイクしたのはサミュエルが40歳を越えてからでした。 クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』や『ジャッキー・ブラウン』で賞を受賞したことをきっかけに、1994年頃から日本でも知名度が高まり、「スター・ウォーズ」のメイス・ウィンドゥ役や、マーベル作品のニック・フューリー役で、誰もが一度は見たことのあるハリウッドスターとなりました。 この記事では、カッコいいサミュエル兄貴だけでなく、真面目なサミュエルにコミカルなサミュエルまで、彼の魅力が堪能できる出演映画を紹介します!
1.『ジュラシック・パーク』(1993)
大作に脇役として出演し、知名度をじわじわあげる
スティーブン・スピルバーグ監督による、映画史にその名を残した傑作『ジュラシック・パーク』。 ジュラシック・パークは、最新バイオテクノロジーを駆使して現代に甦った恐竜たちを放し飼いにしている夢のテーマパーク。ある日パークが制御できなくなり、恐竜におびえる人間たちは必死に島から脱出しようとしますが……。 サミュエル・L・ジャクソンは、1993年に公開された1作目に出演し、パークのチーフシステムエンジニアであるレイ・アーノルドを演じています。映画の後半では、システムエラーのせいで恐竜が自由になってしまった状況の中で、システムの復旧を試みる重要な役割を担っていました。
2.『パルプ・フィクション』(1994)
ジョン・トラボルタ演じるヴィンセントの相棒に
濃いキャラクターたちの掛け合いや脚本の良さなどから、死ぬまでに見ておきたい良作と名高い『パルプ・フィクション』。1994年のアカデミー賞脚本賞を受賞、さらにカンヌ国際映画祭では最優秀賞作品賞であるパルムドールを受賞しました。 ヴィンセント・ベガを主人公としたギャングの話がメインストーリーですが、くだらない話(=パルプフィクション)を描いたオムニバスのような作風で、それぞれの時系列はバラバラで描かれています。 サミュエル・L・ジャクソンが演じるのは、マフィアの下っ端の殺し屋・ジュールス。ジョン・トラボルタ演じるヴィンセントの相棒です。旧約聖書の一節を暗唱したり、クリスチャンらしい生活を送ろうかと考えている少しユニークキャラクター。サミュエルの髪が珍しくミニアフロな点も見所のひとつ!
3.『評決のとき』(1996)
サミュエルの演技がゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネート
人種差別をテーマに、正義のあり方を考える法廷サスペンス『判決のとき』。1996年に公開され、主演を務めたマシュー・マコノヒーの出世作となりました。またサミュエル・L・ジャクソンも本作でゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされています。 ある時、黒人労働者カールの娘・トーニャーが白人青年2人にレイプされてしまいます。カールは復讐を誓い、青年2人を射殺。この地域では人種差別が根強く残っており、黒人が白人を殺したという事実は覆しがたいものでした。カールは知り合いである白人弁護士のジェイクに相談を持ち掛けます。ジェイクは苦労を覚悟で彼の弁護を引き受けるのです。 サミュエル・L・ジャクソン演じるカールは、人種差別が根強く残っている地で娘を守るために立ち上がり、戦っていきます。正義とは、本当に法で裁かれるべきものとは、いったい何なのかを考えさせられる名作です。
4.『ジャッキー・ブラウン』(1997)
クエンティン・タランティーノ作品に再び出演!
タランティーノ監督が魅せる、女性が主役のクライム・サスペンス『ジャッキー・ブラウン』。サミュエルは本作で、ベルリン国際映画祭の男優賞にあたる銀熊賞を受賞しました。 黒人CAのジャッキー・ブラウン(パム・グリア)は、苦しい生活の足しにするため、裏で武器の運び屋をやっていました。しかし武器商人オデールを追っていたFBIに見つかり、ジャッキーは逮捕されてしまいます。オデールを逮捕したFBIはジャッキーに協力を仰ぎますが、ジャッキーは取引に応じないまま保釈。それから時が経ち、ジャッキーはすべてを清算する一攫千金の計画を実行するのです。 サミュエルは本作で武器商人オデールを演じています。オデールの逮捕と彼の持つ金を巡って、FBIとジャッキーの思惑が交錯します。『パルプ・フィクション』が好きな人におすすめの映画です。
5.『プレイヤー/死の祈り』(1997)
サミュエル・L・ジャクソンが妻子持ちの医師に扮する
ルイジアナ州の田舎を舞台に、家族をテーマにしたサスペンスドラマ。サミュエル・L・ジャクソンは本作で主演、製作を務めました。 幸せそうに見えた家族が、ある事件をきっかけに狂い始める……。田舎町に住む医者ルイスは、3人の子どもを持ち幸せな家庭を築いていました。しかしある時、次女のイヴに不倫現場を目撃されてしまいます。イヴの心には父に対する疑念が生まれます。さらに姉シシリーの「父に襲われかけた」という言葉を聞き、イヴはルイスに呪いをかけるのです。 サミュエルが演じたルイスは、地元で有名な医者でありながら、田舎町から出ることができなかったというコンプレックスをかかえた人物。その思いをごまかすために彼は浮気を繰り返し、家族は崩壊していきます。他の作品とは一味違ったサミュエル・L・ジャクソンが見れる作品です。
6.『交渉人』(1998)
凄腕交渉人として、ケヴィン・スペイシーと共演
“動”のサミュエル・L・ジャクソンと、“静”のケヴィン・スペイシーが織り成す高度な心理戦を描いた『交渉人』。全員が犯人であるかのように思える脚本が見事な作品です。 刑事ダニーは敏腕交渉人としてシカゴ警察で働いていました。しかしある時、警察年金基金を横領している罪をなすりつけられ、おまけに相棒ネイサン殺害の容疑で逮捕されてしまいます。この罠を仕組んだ人物が、基金横領の噂が流れていた局長テレンス・ニーバウム(J・T・ウォルシュ)だと睨んだダニーは、シカゴ警察西分署に所属するクリス・セイビアン(ケヴィン・スペイシー)を交渉人に指名し、自らの無実の罪を晴らそうとします。 本作でサミュエルが演じたのは、罠に引っかかり逮捕されてしまうダニー。交渉人同士の駆け引きや、徐々に明らかになる真実、派手なアクションシーンなど見どころ満載の本作。二転三転する展開に、一瞬も目を逸らす事ができない!
7.「スター・ウォーズ」新3部作シリーズ
ジェダイの騎士メイス・ウィンドゥを好演!
スペースオペラの名作「スター・ウォーズ」シリーズ。映画は旧3部作、新3部作、続3部作と公開されていますが、サミュエル・L・ジャクソンは新3部作にあたるエピソード1~3に出演しています。 のちにダースベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーを主人公とする新3部作。サミュエル・L・ジャクソンは、ジェダイ最強とも言われるライトセーバー使いで、評議会の長老メンバーであるメイス・ウィンドゥを演じました。 実は「スター・ウォーズ」シリーズに出演したかったサミュエルは、ジョージ・ルーカス監督に直談判したんだとか。本シリーズで演じたウィンドゥは多くのファンに愛され、サミュエルの代表作となりました。
8.『S.W.A.T』(2003)
かっこいいサミュエル・L・ジャクソンが見れる!
1970年にアメリカで放送されたテレビドラマ『特別狙撃隊S.W.A.T.』のリメイクアクション映画『S.W.A.T.』。SWAT所属の警察官の活躍を描きます。 麻薬組織のボスの息子アレックス(オリヴィエ・マルティネス)は、組織の金を横領した叔父を殺害し、組織を仕切ろうとしていました。しかしある時警察から職務質問を受けたことで、アレックスはあえなく逮捕。アレックスは刑務所から逃れるため「逃がしてくれたら礼として1億ドルを支払う」と宣言し、町中のギャングが彼を奪還しようと計画します。 サミュエル・L・ジャクソンは、SWATから身を引いていた元隊員のホンド巡査部長役で出演。彼はある理由からSWATに戻り、事件を追うために若手をスカウトして結成した突入班を厳しく特訓します。SWATチームを指揮する、頼れる先輩隊員を好演しています。
9.『コーチ・カーター』(2005)
スポ根の名作映画で実在したコーチ、ケン・カーターを熱演
実際にアメリカのバスケットボールチームで起こった出来事を描いた、感動スポ根ドラマ『コーチ・カーター』。高校のバスケ部に焦点をあて、実在するコーチ、ケン・カーターが主人公です。 リッチモンド高校のバスケ部「オイラーズ」には真面目な部員はほとんどおらず、試合に勝ったことがありませんでした。そこにOBであるケン・カーターがコーチとして赴任してきます。彼は部員に「授業に必ず出ること」「学業で好成績を残すこと」「試合の日は正装すること」といった約束を取り交わします。これらを守らない選手は試合には出させないというカーターの方針に、部員たちは反発。しかしカーターは意見を曲げることなく、スパルタ練習を課していくのです。 サミュエル・L・ジャクソンは、高校のバスケ部に所属する落ちこぼれ生徒たちを叩き直す鬼コーチとして、ケン・カーターを熱演。また本作は、「マジック・マイク」で知られるチャニング・テイタムのデビュー作でもあります。
10.『愛する人』(2009)
繊細な映画で、主人公を支える上司を好演
ナオミ・ワッツ主演で2011年に公開された『愛する人』。原題は『Mother and Child』で、母と娘の愛情と切なさを描いたリアルな物語です。 14歳で出産したカレン(アネット・ベニング)は、その年齢から母に子育てを反対され、娘のエリザベスを養子に出してしまいます。カレンは51歳になり、自分の母を介護しながらも娘のことを忘れられずにいました。一方エリザベスは37歳となり、弁護士として活躍していました。そんなときエリザベスの妊娠が発覚。娘はまだ見ぬ母・カレンへの想いを募らせていくのです。 サミュエル・L・ジャクソンはエリザベスの上司で、妻を亡くした弁護士として出演しています。エリザベスと深い関係になっていく、重要な役どころです。
11.『アベンジャーズ』(2012)
ニック・フューリーのモデルはサミュエル・L・ジャクソンだった!
サミュエル・L・ジャクソンと言えばこれもハズせない!マーベルコミックの人気ヒーローたちが一堂に会した「アベンジャーズ」シリーズに登場する、“眼帯のカッコイイおじさん”こと、シールドの長官ニック・フューリーです。 「アイアンマン」シリーズではカメオ出演、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)、『キャプテン・マーベル』(2019)では主要人物として出演しています。 実はこのニック・フューリーというキャラクターは、サミュエル本人をモデルに描かれたキャラなのです。アメリカのトーク番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」で、サミュエルは、コミックを読んだときに自分に似ているキャラがいると思ったと明かしています。マーベルは実写化するならサミュエルにニック役を演じてほしかったらしく、その願いが叶うこととなりました。
12.『キングスマン』(2014)
派手な衣装で、コミカルな悪役を演じる!
コリン・ファース主演の、スタイリッシュなイギリス産スパイアクション映画。2017年には続編『キングスマン: ゴールデン・サークル』が公開されています。 映画は、どの国にも組織にも所属しない地下スパイ組織「キングスマン」の活躍を描いたもの。1人前のキングスマンを目指す若者エグジー(タロン・エガートン)と、ベテランスパイであるハリー・ハート(コリン・ファース)の前に、富豪の実業家ヴァレンタインが現れます。 サミュエルは、人類を滅ぼすほどのとんでもない計画を立てている、大富豪のリッチモンド・ヴァレンタインを好演。観たあとはマクドナルド行きたくなってしまうはず!紳士たちのスパイ・アクションにサミュエルの悪役がドハマりしています。
13.『ヘイトフル・エイト』(2016)
タランティーノ作品の常連に。会話劇で主演を務める
2015年公開のクエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』。大雪の日の山小屋で繰り広げられる密室ミステリーを描いた西部劇です。 吹雪の中、様々な職業や生い立ちを持った8人の男女が、暖を取るために山小屋にやってきました。何かしらの嘘や秘密を持っている8人を前に、殺人事件が起こり、意外な真相が明らかになっていきます。 『パルプ・フィクション』をはじめ、タランティーノ作品に多数出演してきたサミュエル・L・ジャクソンは、本作で主演を務めました。そのほかにも『バックドラフト』(1991)で知られるカート・ラッセルや、『ジャンゴ 繋がれざる者』にも出演したウォルトン・ゴギンズら個性派俳優が集結しました。
14.『キングコング 髑髏島の巨神』(2017)
実は「アベンジャーズ」キャストが集結しているモンスターバースシリーズの2作目
モンスターの王者キングコングの起源を描いた『キングコング 髑髏島の巨神』。キングコング関連作では8作目となり、「モンスターバース」シリーズとしては2014年の『GODZILLA ゴジラ』に続き2作目の映画となります。 これまで、神話に登場する架空の存在だと思われていた髑髏島(どくろとう)。そんな髑髏島が実在することが分かり、調査員ジェームズ・コンラッド(トム・ヒドルストン)とメイソン・ウィーバー(ブリー・ラーソン)は現地に派遣されます。そこには神なる存在であると言われていた、巨大なキングコングが生息しており……。 サミュエル・L・ジャクソンは、髑髏島へ向かう調査団の護衛をする部隊の大佐、プレストン・パッカードを演じました。キングコングに部下を殺されてしまった彼は、溢れるほどの怒りや憎しみを抱え、コングに復讐する事を誓います。Fワードを連発するパッカード大佐を演じるサミュエル・L・ジャクソンの演技は、さすがと言えるもの!
15.『ミスター・ガラス』(2019)
M・ナイト・シャマラン監督作『アンブレイカブル』、『スプリット』の続編
M・ナイト・シャマラン監督による『アンブレイカブル』(2000)、『スプリット』(2016)の続編映画『ミスター・ガラス』。サミュエル・L・ジャクソンは『アンブレイカブル』に引き続き、イライジャ・プライス(ミスター・ガラス)役で出演しています。 とある施設に、特殊能力を持つ3人の男が集められます。24人の人格を持つケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)、不死身の肉体を持ち悪を予知するデヴィッド・ダン(ブルース・ウィルス)、そして高いIQを持ちながらもガラスのような骨折しやすい肉体のイライジャ・プライス。精神科医のエリー・ステイプル(サラ・ポールソン)は、これらの特殊能力は精神疾患が原因だとし、彼らを観察していましたが……。 映画のタイトルにもなっている通り、本作ではミスター・ガラスことイライジャの過去と彼の本当の野望が明らかになります。物語は二転三転するため、観る前と観た後では全く違った印象の作品になっているかもしれません。
16. 『キャプテン・マーベル』(2019)
ニック・フューリーの若い頃がCGで再現される!
MCU21作目の作品で「アベンジャーズ」結成より前の1990年代を舞台にした『キャプテン・マーベル』。マーベル映画では初めて女性ヒーローの単独主演映画で、主演を務めたのは『ルーム』のブリー・ラーソンです。 ヴァース(ブリー・ラーソン)は、地球とは別の星「ハラ」でクリー人のエリート特殊部隊"スターフォース"に所属していました。彼女は特殊な能力を持っていましたが、過去の記憶を失くしていました。ある時、彼女は地球のロサンゼルスに墜落してしまいます。そこでニック・フューリーと出会ったことで、自らの過去を探ることとなり、自身の正体がキャロル・ダンヴァースであると突き止めます。 キャプテン・マーベル(キャロル・ダンヴァース)の過去とともに、のちにS.H.I.E.L.D.の長官となるニック・フューリーの過去が描かれ、彼が眼帯をしている理由も本作で明かされました。1995年が舞台ということで若き日のニック・フューリーが登場しますが、これはサミュエルが演じたニックをデジタル加工して25歳も若返らせています。
映画に欠かせない名優サミュエル・L・ジャクソン!活躍はまだまだ続く
33歳でスクリーンデビューしてから、これまで100作以上の映画に出演してきたサミュエル・L・ジャクソン。サスペンス、クライム、ドラマ、アクションとさまざまなジャンルの作品に出演してきましたが、それらは名作ばかりで、映画に欠かせない名優となりました。 彼の代表作となった「アベンジャーズ」シリーズでは、まだまだニック・フューリーとしてマーベル実写映画に出演予定。2018年に70歳になったサミュエルですが、これからも俳優として多くの作品に出演してほしいですね。