2019年1月8日更新

ブルース・ウィリスは最強のスキンヘッド俳優だ 長年のキャリアを大解説

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ブルース・ウィリス
©Dennis Van Tine/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

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映画界随一のスキンヘッド俳優、ブルース・ウィリス

「ダイ・ハード」シリーズ、「エクスペンダブルズ」シリーズ、「RED」シリーズをはじめ、『シックス・センス』『アルマゲドン』『アンブレイカブル』など代表作の多いブルース・ウィリス。 「ダイ・ハード」シリーズの大ヒットの影響でアクション俳優として有名ですが、『シックス・センス』などに代表されるように演技力も高い俳優でもあります。 ある時は世界一ついてない刑事、ある時は身を呈して地球を守るお父さん、ある時は絶対に傷を負わないヒーロー、ある時は小児精神科医……と、実に多彩な面を持ち、ずっと活躍し続けているブルース・ウィリスですが、一体どんなキャリアを積んできたのでしょうか? 今回はジェイソン・ステイサムやヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、デイヴ・バウティスタらと並ぶ映画界随一のスキンヘッド俳優、ブルース・ウィリスの生涯を追いかけていきます。

俳優ブルース・ウィリスの生い立ちからデビューまでの道のり

俳優としての原体験はボーイスカウトでのパフォーマンス

本名ウォルター・ブルース・ウィリスは、955年3月19日、西ドイツのイダー=オーバーシュタインで4人兄弟の長男として生まれました。 アメリカ人兵士だった父とドイツ人の母は彼が生まれて間もなく渡米。ニュージャージー州に居を構え、除隊した父は溶接工や配管工として働き、母は銀行での仕事に就くことになります。 アメリカ版GQ Magazine誌によるインタビューで語ったところによれば、ブルース・ウィリスが俳優を志すきっかけとなったのはボーイスカウトでのパフォーマンス経験でした。寄席のような場でパフォーマンスを見せる機会があり、そのときに大いに笑いを取ったことで「これだ」と感じたといいます。

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演じることによって、悩み続けていた吃音(きつおん)と決別を果たす

ブルース・ウィリスは今でこそ様々な映画で大活躍をしている俳優ですが、少年時代はひどい吃音の症状がありました。本人いわく「自分は何かの障害を抱えているのではないかと思うほど、誰とも話せなかった」のだとか。 しかしそんな彼を救ったのが演技でした。高校生の頃、舞台に立ち、演技を通じて覚えたセリフを話すときは吃音の症状が治まっていたのです。これは彼にとって非常に自信につながる出来事だったことでしょう。後に米ワシントンポスト紙によるインタビューでは、こんなことを語っています。 「19歳の頃、ぼくは俳優を生涯の仕事にしたいと思った。そのときは、自分の運の良さに気づいていなかったけどね」 俳優になることを決意したその後、化学工場での仕事や原子力発電所の警備員の仕事をする期間を経て、ブルース・ウィリスはモントクレア州立大学で演技を学んでいきます。大学1年次に舞台版の『カッコーの巣の上で』に出演した頃には、彼を悩ませ続けていた吃音の症状は消え失せていました。 3年で大学を中退し、彼はニューヨークに移ります。カフェやバーで働きながら数え切れないほどのオーディションを受け続け、オフ・ブロードウェイの小さな作品でデビュー。地道に経験を積んでいく日々を過ごしました。 そんな彼の転機となったのは、ロサンゼルスオリンピックによって大変な盛り上がりを見せていた1984年の夏です。

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ドラマ『こちらブルームーン探偵社』によって一躍人気役者に

1984年、夏のロサンゼルスでの運命的なオーディション

1984年夏。ブルース・ウィリスは、オフ・ブロードウェイの演劇への出演を重ねる中で徐々に注目されはじめ、世界の歌姫マドンナが出演したコメディ映画『マドンナのスーザンを探して』(1985)のオーディションのチャンスを得ます。しかし残念ながら合格は叶わず、彼はロサンゼルスへ飛びました。 理由は当時付き合っていた恋人に会うため、そしてロサンゼルスオリンピックを見るため。当初はそれだけでしたが、ニューヨークで彼が所属していた事務所がロサンゼルスにもオフィスがあったことで、そのまま現地でのオーディションを受けることになります。 ひとつは大人気コメディ映画シリーズの第1作『ポリスアカデミー』。もうひとつが彼の出世作となるドラマ『こちらブルームーン探偵社』でした。

3000人の候補の中から見事抜擢!

オーディションでは当初、テレビ局の幹部たちは今回の役には向いていないと思ったといいます。しかしドラマのクリエイターのグレン・ゴードン・キャロンはブルース・ウィリスを見て、女優のシビル・シェパードとのスクリーンテストをしてみることに。 結果、ブルース・ウィリスは3000人の候補者の中から見事主役に抜擢!とにかくよく喋る不真面目なお調子者探偵を演じて一躍人気者になっていきます。本作における彼のコミカルな演技は高い評価を受け、エミー賞やゴールデングローブ賞においても主演男優賞を受賞しています。 『こちらブルームーン探偵社』は『デッドプール』(2016)にもあったような「第4の壁を壊す」演出や、有名映画やミステリーなどをパロディするストーリーが特徴的。本作はシーズン5まで続き、ブルース・ウィリスのその後の活躍のきっかけとなったのでした。

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『ダイ・ハード』をきっかけにハリウッドスター街道へ

『こちらブルームーン探偵社』のヒットはブルース・ウィリスのキャリアに大きなチャンスを多くもたらし、ブレイク・エドワーズ監督の『ブラインド・デート』(1987)で"公式"に映画デビューを果たしました。ここまでいくつかの映画に出演していたものの、ノンクレジットだった彼にとっては大きな変化です。最初の妻デミ・ムーアと結婚をしたのもこの年でした。 そして翌年、誰もが知る映画『ダイ・ハード』(1988)の主人公ジョン・マクレーンをほぼスタントなしで演じ、映画を大ヒットに導きます。続く『ダイ・ハード2』(1990)も見事に大ヒットを記録。ブルース・ウィリスはハリウッドスター街道に乗ったかと思われました。

しかし『ダイ・ハード2』以降の数年は不遇の時代に……

ベトナム戦争の後遺症に苦しむ帰還兵を演じた『ブルース・ウィリス/イン・カントリー』(1989)はゴールデン・グローブ賞で助演男優賞にノミネートされ、気持ちよく80年代を終えたブルース・ウィリス。『ダイ・ハード2』(1990)の大ヒットによって華麗に90年代へ突入しましたが、以降の作品は赤字が続いてしまいます。 『虚栄のかがり火』(1990)『ハドソン・ホーク』(1991)などが代表的で、記録的な大ヒットを飛ばす作品には恵まれませんでした。 中でも『スタンド・バイ・ミー』(1986)のロブ・ライナーが監督し、女優スカーレット・ヨハンソンの映画デビュー作となった『ノース 小さな旅人』(1994)や、ブルース・ウィリスの"濃厚すぎる"ラブシーンが特徴的な『薔薇の素顔』(1994)の惨敗は見事なもの。 両方の作品で、ブルース・ウィリスはゴールデン・ラズベリー賞の最低主演男優賞にノミネートされてしまっています。『ノース 小さな旅人』の主演はイライジャ・ウッドであるにも関わらずです。 この数年はおそらく、彼にとって最初の「不遇の時代」と言えるでしょう。

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『パルプ・フィクション』が新たな起爆剤に

しかしそんな中で、俳優ブルース・ウィリスの人気の新たな起爆剤となったのがクエンティン・タランティーノ監督による大ヒット映画『パルプ・フィクション』(1994)です。ブルース・ウィリスは本作で八百長を持ちかけられる落ち目のボクサーであるブッチ役を演じています。 言わずと知れた名作である本作は記録的な成功を収めており、そのヒットはブルース・ウィリスのさらなる活躍の起爆剤となりました。翌年の『ダイ・ハード3』(1995)の大ヒットも相まって、ブルース・ウィリスはハリウッドのアクションスターとしての地位を確立していきます。

『パルプ・フィクション』への出演は名優ハーヴェイ・カイテルのおかげ?

ハーヴェイ・カイテル
©Graham Whitby Boot/Allstar/Sportsphoto Ltd./Allstar/Newscom/Zeta Image

ブルース・ウィリスの『パルプ・フィクション』への出演は当初は予定されていないものでした。彼が出演することになったのは、名優ハーヴェイ・カイテルのおかげだったといいます。 こちらも米ワシントン・ポスト紙のインタビューで語られていた話ですが、ブルース・ウィリスとハーヴェイ・カイテルが出会ったのはお互いの娘たちがきっかけでした。当時近所に住んでいたこともあり、ハーヴェイ・カイテルがブルース・ウィリスの家を訪ね、そこで遊んでいた娘を迎えに来た際に初めて言葉を交わしたのです。 ハーヴェイ・カイテルはタランティーノ監督の脚本力を買い、彼の処女作『レザボア・ドッグス』(1992)をプロデュース&出演しています。そしてブルース・ウィリスにとって『レザボア・ドッグス』は大好きな作品のひとつでもありました。 それを伝えるとハーヴェイ・カイテルは『パルプ・フィクション』についての話を持ちかけ、タランティーノ監督も出席する自宅でのバーベキューにブルース・ウィリスを誘ったのです。その席でブルース・ウィリスはタランティーノ監督と話し、「ぜひやらせてくれ」と依頼。 ブッチの役には『アウトサイダー』(1983)や『ドラッグストア・カウボーイ』(1989)『クラッシュ』(2004)で著名な俳優マット・ディロンを起用する予定でしたが、キャスティングの時期が彼にとって非常に辛い時期で決断できなかったこともあり、ブルース・ウィリスが起用されることになりました。

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ブルース・ウィリスSF期到来。『アルマゲドン』が新たな代表作に

『12モンキーズ』『フィフス・エレメント』など、SF作品への出演も増加

『パルプ・フィクション』以降は『12モンキーズ』(1995)や『フィフス・エレメント』(1997)などSF作品での主演も多くなっていきます。『12モンキーズ』は助演のブラッド・ピットとともに演技に高評価の声が寄せられ、『フィフス・エレメント』は「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチの出世作となりました。 この時期は、後に大活躍することになる若手役者たちの足掛かりとなる作品への主演が目立っています。

『アルマゲドン』(1998)

1998年に公開された映画『アルマゲドン』。衝突を防ぐため、小惑星の爆破ミッションに選ばれた男たちの物語です。本作はマイケル・ベイが監督を務め、ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、リヴ・タイラー、マイケル・クラーク・ダンカン、オーウェン・ウィルソンらが共演しました。その感動的なストーリーは世界中で涙を誘い、大ヒットを記録しています。 科学的考証が甘い点などが指摘され、映画としての評価は散々であったものの、泣けてしまう名作としてブルース・ウィリスの新たな代表作のひとつに名を連ねました。

ブルース・ウィリスはマイケル・クラーク・ダンカンを高く評価していた

ブルース・ウィリスは『アルマゲドン』で共演したマイケル・クラーク・ダンカンの人柄と才能を高く評価していました。2012年に54歳の若さで惜しくも亡くなってしまったマイケル・クラーク・ダンカンは、『グリーンマイル』(1999)で一躍有名となった俳優ですが、同作の監督フランク・ダラボンに彼を推薦したのはブルース・ウィリスだったのです。 ふたりは後の『ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ』(1999)や、『隣のヒットマン』(2000)、『シン・シティ』(2005)などの映画でも共演しています。

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『シックス・センス』では再び演技力に絶賛が寄せられる

「この映画には秘密があります。まだ映画を見ていない人には決して話さないでください」という前置きが話題となったミステリー映画『シックス・センス』(1999)。主演を務めたブルース・ウィリスの演技や、これまでにない斬新なストーリーは好評を得て、大ヒットを記録しました。 監督と脚本を務めたM・ナイト・シャマランは本作によって脚光を浴び、一流監督として名を馳せたのでした。ブルース・ウィリスとは翌年の映画『アンブレイカブル』(2000)でもタッグを組むことになります。

これぞ不幸中の幸い?出演決定は半ば強制だった

実は『シックス・センス』へのブルース・ウィリスの出演は半ば強制的なものでした。というのも、以前にブルース・ウィリスはディズニー映画『The Broadway Brawler』に出演予定だったものの、その作品はプロダクション内に様々なゴタゴタがあり、制作スタッフがほぼ全員クビになるという珍事件が起きていました。 ブルース・ウィリスもその作品から辞退しようとしますが……ここでさらなる問題が浮上。当時のディズニー・スタジオの幹部だったデヴィッド・ウォーゲルが会社に無断で『シックス・センス』の権利を購入しており、当人が会社をクビになっていたのです。 ふたつの事件が重なったことで、ブルース・ウィリスは先の作品を辞退する代わりに、『シックス・センス』と『キッド』(2000)という映画への出演を受けざるを得なかったのでした。

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『アンブレイカブル』ではこれまでにない斬新なヒーローに

『シックス・センス』が大ヒットを記録した後すぐに、M・ナイト・シャマランと再びタッグを組んだのが映画『アンブレイカブル』です。ブルース・ウィリスは本作で主演し、サミュエル・L・ジャクソンと共演。前作『シックス・センス』の大ヒットもあり非常に注目された本作も、興行面で成功を収める結果となりました。 しかし『シックス・センス』の大ヒットの影響は良いことばかりではなかったようで、『アンブレイカブル』の映画としての評価は高いとは言い難く、期待を上回るものではなかったとの評価も。ダニエル・ラドクリフ=ハリー・ポッター、マーク・ハミル=ルーク・スカイウォーカーのような「強烈なイメージ」に苦しめられた一例であると言えます。 また『アンブレイカブル』はヒーロー映画に分類されますが、非常に現実味があり、ダークな世界観が特徴です。『ダークナイト』(2008)や『ウォッチメン』(2009)『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(2014)などによって、「現実味の強いダークな世界観のヒーロー映画」は、今でこそ馴染みある人気のものですが、当時としてはまだ流行の兆しがなかったのも一因と言えるかもしれません。 しかし『アンブレイカブル』は17年後、ある"仕掛け"によってもう一度脚光を浴びることになります。

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2005年の『シン・シティ』までは超大作への出演は控えめ

2000年代は超大作への出演はあまりなく、興行的にも大ヒットした作品は『シン・シティ』(2005)まではほとんどありませんでした。 『シン・シティ』は世界的にも大ヒットを収めた映画で、ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーのふたりをメイン監督に据えつつ、クエンティン・タランティーノもゲスト監督として参加した作品。犯罪都市で起きた3つのエピソードを、時系列を入れ替えながら描いたクライム映画です。ブルース・ウィリスは3つめのエピソードのメインキャラを演じ、作品のヒットに貢献しました。 2000年以前はミュージシャンとしても活躍していたブルース・ウィリスはこの間にまたアルバムをリリースしていたこともあって、大作映画への出演は少なくなっていたようです。 しかし『シン・シティ』以降は「ダイ・ハード」シリーズ12年ぶりの新作に出演するなど、再びアクション俳優としての活躍が目立つようになっていきます。カムバックの兆しを見せた作品ですね。

12年ぶりの新作!『ダイ・ハード4.0』

『ダイ・ハード3』から実に12年ぶりの新作として公開された『ダイ・ハード4.0』(2007)。前作から設定などが変わることもなく、正当な続編として製作されました。本作では、例によってトラブルに巻き込まれてばかりのジョン・マクレーン刑事が、全米を揺るがすほどのサイバーテロに立ち向かっていくストーリーが描かれています。 1億ドル(約112億円!)を越す莫大な製作費が投じられた本作。大人気シリーズ待望の続編とだけあって、全世界で約3億8000万ドルもの興行収入を達成し、さすがの人気を世界に示しました。

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新たな大ヒットシリーズの幕開け『RED/レッド』

シルヴェスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーといった2大アクションスターとの一瞬の共演だけで世界の話題をさらった『エクスペンダブルズ』(2010)の後、ブルース・ウィリスは『RED/レッド』(2010)という映画に主演します。 『RED/レッド』は「Retired Extremely Dangerous(引退した超危険人物)」の略語で、文字通り、CIAやMI6の腕利きの元エージェントたちが大暴れする物語。ブルース・ウィリスにモーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンらの共演が話題を呼んだだけでなく、物語の心地よいテンポがウケて世界的なヒットを記録し、後に続編も製作されました。

『ムーンライズ・キングダム』では味わい深い演技を見せる

ウェス・アンダーソン監督によってグランドホテル方式で描かれた映画『ムーンライズ・キングダム』(2012)。1960年代のとある島を舞台に、駆け落ちを企てた若き少年少女と、それを追いかける保安官や両親たちをコミカルに描いた小さな恋の物語です。 アクション映画での活躍が目立っていたブルース・ウィリスですが、本作では孤児である主人公の男の子を預かることになる心優しい保安官を演じています。 本作はエドワード・ノートンやビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、さらにはハーヴェイ・カイテルといった豪華なキャスト陣も印象的。しかしキャスト陣の名前に負けない美しい映像と美術、優れた脚本などによってアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞を賑わせました。

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『エクスペンダブルズ2』からアクション大作の続編に次々登場

『エクスペンダブルズ2』(2013)

1作目では一瞬だけのカメオ出演でしたが、『エクスペンダブルズ2』(2013)ではアーノルド・シュワルツェネッガーとともに本格参戦!主役級の顔ぶれが並ぶアクション大作を大いに盛り上げる活躍を見せました。 少数精鋭の凄腕傭兵軍団「エクスペンダブルズ」が暴れまわって大活躍する本シリーズは、その豪華なキャスト陣の見事なアクション演技と、単純明快かつスカッとするエンターテインメント作品に仕上がっています。

『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2013)

ついにシリーズ5作目となった『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2013)。本作でのジョン・マクレーンはついにアメリカを飛び出し、今度はロシアにてその"不運ぶり"を見せます。これまでと大きく異なるのは、ジョン・マクレーンの息子であるジャック・マクレーンが登場し、親子揃ってむちゃくちゃに暴れまわるというストーリーになっている点です。 これまでを超えるほどではないものの、本作も安定したヒットを見せています。また、「ラスト・デイ」というタイトルになっていますが第6作目の構想も進んでいるとの報道もあり、ブルース・ウィリスの代表作の勢いは止まるところを知らないようです。

『RED リターンズ』(2013)

前作の大ヒットから3年後、『RED リターンズ』(2013)が公開され、ブルース・ウィリスは再び無敵の元敏腕エージェントを演じました。本作ではREDチームが世界中の諜報機関から狙われ、さらに同時に世界の危機にまで直面していく……というストーリーが描かれています。 前作ほどの成果は得られませんでしたが、2013年は彼にとって、大作の続編に続々と出演しまくるという一年になりました。

『デス・ウィッシュ』で久々のアクション映画に主演!

『シン・シティ』の続編である『シン・シティ 復讐の女神』(2014)以降はハリウッドの大作映画からは遠ざかっていましたが、『デス・ウィッシュ』(2018)で新たにアクション映画の主演を務めました。 本作は1974年の大ヒット映画『狼よさらば』のリメイク作品。突如強盗に襲われて妻を失い、娘は昏睡状態にされたことをきっかけに、穏やかな性格の外科医だった主人公が処刑人と化すというストーリーが描かれています。 外科医という設定はブルース・ウィリスには珍しいものですが、家族の死をきっかけに穏やかな性格の中に強い自警心が生まれ、悪を次々と裁いていく様はさすがアクション俳優と言うべき活躍ぶりです。

約20年越しの伏線回収!『ミスター・ガラス』でヒーロー再び

はじまりは映画『スプリット』に用意された"仕掛け"

長らくヒット作から縁遠くなっていたM・ナイト・シャマラン監督による映画『スプリット』(2017)。ジェームズ・マカヴォイが23もの人格を持つ男を怪演し、大ヒットを記録した作品です。本作は最後に用意された仕掛けによって『アンブレイカブル』と同じ世界の物語であることが明かされたことでも大きな話題となりました。 これによって、実に公開から17年後に再び注目を集めたのです。そしてさらにM・ナイト・シャマラン監督から、この両方の作品の続編を制作するという発表が成されたのでした。

20年越しに『アンブレイカブル』のその後が描かれる映画『ミスター・ガラス』

『アンブレイカブル』の公開から約20年。ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソン、『スプリット』のジェームズ・マカヴォイが共演し、衝撃の仕掛けによってつながったふたつの映画のその後が描かれるのが映画『ミスター・ガラス』です。 予告編では、怪しげな施設に集められた3人への"研究"が行われるということから物語がはじまることが確認できます。『アンブレイカブル』でサミュエル・L・ジャクソンが演じていた悪役の異名「ミスター・ガラス」がタイトルであることにも注目ですね。 果たしてM・ナイト・シャマランはどんな仕掛けを用意しているのか?注目作『ミスター・ガラス』は2019年1月18日に全国公開です。

俳優ブルース・ウィリスの活躍はまだまだ止まらない

ブルース・ウィリス
©Dennis Van Tine/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

すでに還暦を超えた今なお、アクション映画を含めた数多くの映画に出演し、ハリウッドの第一線をひた走る俳優ブルース・ウィリス。その生涯を追いかけてみると、演技によって救われた少年時代の体験から、演じることに深い愛情があることがわかりますね。 衰えを知らない彼の活躍ぶりは、世界を熱狂させる作品を再び生み出してくれることでしょう。映画界最高のスキンヘッド俳優のひとり、ブルース・ウィリスの今後の活躍はこれからも止まらないのです。