2018年3月8日更新

『監獄学園』の漫画とドラマのキャストを徹底比較【再現率高い】

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監獄学園

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再現率が高すぎると話題のドラマ『監獄学園』

大人気青年コミックス『監獄学園』が2015年に実写ドラマ化されました。 キャストのビジュアルや脚本などは、原作完全再現と言っても過言はありません。ドラマのオープニングや公式サイトで原作のイラストを多用していることから、制作陣も再現度の高さに自信を持っているのでいることが伺えます。 今回は『監獄学園』の個性的なキャラクターと、そのキャラクターを演じるキャストについてご紹介します。

キヨシ(中川大志)

本作の主人公です。 元女子高である私立八光学園学校に入学し、女子に囲まれた楽しい学園生活を夢見ていましたが、実際は女子と会話もままならない男子高生です。 入学してしばらく経ったある日、キヨシ達男子生徒5人全員で協力し、女子風呂を覗こうとした罪で、裏生徒会に捕まり「プリズン」と呼ばれる懲罰棟で1ヵ月生活するという罰を受けます。

中川大志

キヨシを演じる中川大志は、2009年に俳優デビューし、2010年には映画『半次郎』でスクリーンデビューしました。2011年のテレビドラマ『家政婦のミタ』で一躍注目を浴びた存在です。 原作のキヨシと比べると、漫画でのキヨシは黒髪で長めの前髪な髪型であるのに対し、中川大志演じるドラマのキヨシは、明るめの髪色で短い髪型。高校生活に希望を持ち、プリズンで高校生活を終わらせないというキヨシの強い意志をしっかりと演じきっています。 どの場面も原作を忠実に再現されていますが、緑川花役の森川葵との4分間におよぶキスシーンや、退学日を延長するために、理事長に直談判し、尻について熱く語るシーンは原作に負けないほどの再現度。原作を知っていてドラマを観る人も、逆にドラマを観て原作を読む人も楽しめるでしょう。

ガクト(柄本時生)

一人称が「小生」、語尾に「ゴザル」を付ける喋り方をする三国志マニアのガクト。 長髪にメガネという外見のオタクですが、頭が良く、男子達の司令塔的な存在です。キヨシの脱獄計画の考案や、裏生徒会にはめられて男子全員が退学になりかけた際、退学を阻止するための計画も考案し、「練馬一の知将」を自称するに値する活躍をしています。

柄本時生

ガクトを演じる柄本時生は、2003年Jam Films S『すべり台』のオーディションに合格し、石原さとみ演じる主人公・夏美の同級生・且人役として俳優デビューしました。 2016年にNHK BSプレミアムで放送された、連続テレビドラマ『初恋芸人』では、売れない芸人の佐藤賢治役として初主演を果たしています。 長髪にメガネというビジュアルで、近寄りがたいオタクの雰囲気は、原作のガクトと瓜二つですね。また、自身が考案した計画を語る姿や、目的を達成するために行動を起こす男らしい姿も、柄本時生は完璧に演じています。 テスト中にトイレにこもっているフリをして脱走するという計画を立てたキヨシとガクトは、パソコンの授業を利用して、排便している音を探しますが、目当ての音が見つからず困り果てた時に、ガクトは自らその場で音を出して脱糞します。 なかなか酷いシーンですが、原作を完全に再現しようという監督やスタッフの強い思いが伝わります。

シンゴ(矢野聖人)

金髪リーゼントというヤンキー系男子ですが、不良というわけではなく、多少天然な普通の男子生徒です。 キヨシ達と同様女性経験がなく、女子とのコミュニケーションがあまり得意ではないようですキヨシとは中学時代からの友人です。

矢野聖人

シンゴ役の矢野聖人は、ホリプロ創業50周年記念事業として開催された、2011年に再演された舞台『身毒丸』の主演オーディションで、約8500人の中からグランプリを受賞しました。2010年のテレビドラマ『GOLD』で俳優デビューをしています。 金髪にリーゼントで、ビジュアルはシンゴの再現度が高いと話題でした。強気なヤンキーの表情もしますが、大きめの目での顔でする表情が豊かな演技は、シンゴの天然さも再現できています。 キヨシとガクトが付き合っているのではないかと誤解するシーンでは、キヨシとガクトがシャワールームで誤解をされるような行動をするところや、その姿を見て驚き怯えるシンゴの様子も、原作通りしっかりと再現していました。 『監獄学園』は、原作読了済みの人が「このシーンはドラマ化されないだろう」と予想するような場面でも、しっかりと原作と同じような画面で撮影が行われていることが印象的なドラマです。

4:アンドレ(ガリガリガリクソン)

気は優しい男子高生ですが、男子の中でも群を抜いて被虐体質であり、副会長からのお仕置きに喜びを感じています。 作中でお仕置きをあまり貰えなかった時期には禁断症状で苦しみ、狂暴化することもありました。

ガリガリガリクソン

アンドレを演じるガリガリガリクソンは、世間のイメージするニートキャラを演じる『ニート漫談』というネタを持つ、吉本興業の大阪本部所属のピン芸人です。「お笑い新鋭王座」初代チャンピオンという記録も持っています。 他の生徒と比べて大きい顔や体のサイズや、穏やかな雰囲気は原作のアンドレのイメージ通り。 副会長のお仕置きが貰えず、お仕置き欲しさに禁断症状が出てゾンビのような状態となるシーンでは、原作通りの面白いテンポで副会長の元まで辿り着き、被虐趣味を全開にして副会長からお仕置きを貰っています。 原作通りのアンドレの絵日記や副会長のパネルが用意されるなど、小物作りからも原作再現へのこだわりを感じます。

ジョー(宮城大樹)

フードを被って顔を隠している物静かな男子高生ですが、たまに毒舌を吐くジョー。 プリズンで重労働をしているのにも関わらず、肉体はやせ細っており、病弱です。アリをペットに飼い、名前を付けて大切に育てているという一面もあります。

宮城大樹

元キックボクサーであるジョー役の宮城大樹は、2009年の「R.I.S.E. 54 ~RISING ROOKIES CUP~」でプロデビュー戦に臨み、見事初勝利を収めました。 「キックボクシングを広めたい」という理由で2013年に「テラスハウス」に入居したこともありますが、“くも膜嚢胞(のうほう)”にかかったことが判明し、格闘家を引退しています。 顔が見えない登場人物ですが、かすれ声での喋り方をはじめとする病弱さの演技は、元から俳優だったのではないかと思わせるほど。ジョー役を演じるため、撮影前に10キロの減量を行ったらしく、『監獄学園』で生徒を演じるための努力は、出演者の中では1番ではないでしょうか。

栗原万里(山崎紘菜)

裏生徒会生徒会長であり、学園を裏から支配する美女ですが、大の男嫌いであり、男子達をプリズンに入れ、退学にまで追い込みます。 理事長の娘であり、キヨシの片思いの相手・千代の姉でもあります。

山崎紘菜

万里を演じる山崎紘菜は、第7回東宝『シンデレラ』オーディションで約4万4千人の中から審査員特別賞を受賞し、2014年の映画『神さまの言うとおり』では、秋元いちか役として初のヒロイン役に抜擢されました。 裏生徒会長の男に向ける冷たい表情も、男を許さないと思う強い気持ちも、山崎紘菜はしっかりと演じきっています。 父である理事長がこっそりと所持している尻写真を見てしまうたび、「これだから男は…」とキツく言い放つシーンでは、万里が男子への嫌悪感を強めたことが十分に伝わる演技です。

白木芽衣子(護あさな)

抜群のスタイルや強い命令口調で生徒を圧倒する裏生徒会の副会長です。 男子達を厳しく監視し、勝手な行動を取った者にはムチでお仕置きをする人物ですが、生徒会長には絶対的な忠誠心を持っており、また、仕事熱心で真面目な一面もあります。

護あさな

芽衣子を演じる護あさなはグラビアモデルであり、数々の写真集を発行しています。2012年の映画『ゾンビアス』で女優デビューし、女優業も並行して行っているようです。 ビジュアルの再現度は登場人物の中で1番なのではないでしょうか。 副会長は筋トレをするシーンが多々ありますが、護あさな自身は筋力が弱いらしく、体系維持のためにあまり激しい運動は行わないそう。しかし、撮影が始まると副会長になりきれているのか、筋トレの演技がスムーズに行えたとコメントしており、役者魂を感じさせます。 またキャスト発表時に『監獄学園』の原作を読んでいた護あさなの友人から、副会長役を演じることを絶賛されており、そのことがドラマ『監獄学園』出演の自信になったそうです。

緑川花(森川葵)

裏生徒会の書記であり一見ふわふわした女子ですが、全国4位の空手の実力を持っており、芽衣子とは違う怖さを男子達に抱かれています。 キヨシに恥ずかしいところを見られたことがきっかけで、キヨシに恨みを持っています。

森川葵

花を演じる森川葵は、女性から人気のファッション雑誌「Seventeen」の専属モデルオーディションで約5500人の中からグランプリに選ばれ、モデルとして芸能界入りしました。また、2012年映画『Love ToRAIN-ラヴトレイン-』のサキ役を演じ、女優デビューをしています。 男子にスカートの中を見られたり、4分間にも及ぶキスシーンをするなど過激なシーンが多い花役ですが、原作でも印象に残りやすい名場面をしっかりと演じきり、役作りのすごさや再現度の高さを評価されています。

千代(武田玲奈)

キヨシのクラスメートであり、キヨシの片思いの相手である相撲好きの女子高生。 理事長の娘であり、生徒会長の妹でもあります。心優しい性格をしており、キヨシの無実を信じて、男子達の退学の阻止する手伝いをしたこともあります。

武田玲奈

千代を演じる武田玲奈は、2013年に『第2のくみっきー!発掘オーディション』で応募者約2000人の中からグランプリに選ばれ、その後2014年『Popteen』のレギュラーモデルとして、モデルデビューしています。 2015年の映画『暗殺教室』では、主人公と同じクラスの不和優月役で女優デビューし、この『監獄学園』のヒロイン・千代役が、初の連続テレビドラマでのレギュラー出演になります。 公式サイトのインタビューでは、千代役が決定後に原作を読み始め、漫画をかなり読み込んだことをコメントしています。
やるからにはちゃんとやらなきゃと思って、かなり漫画を読み込んで、自分なりに頑張りました。千代ちゃんは思ったことを言う子。間違っていると思ったら、自分の意見をしっかりと言う。私はそういうタイプじゃないので、憧れもありました。
原作の千代の優しい雰囲気が武田玲奈の雰囲気や演技にしっかりと合っており、誠実なヒロインである千代をしっかりと演じています。 インタビューに答えている通り、かなり漫画を読み込んで千代のイメージを確実に掴んでいることが、この再現度の高さと、原作に劣らない魅力的な千代を演じている要因でしょう。

横山杏子(新木優子)

裏生徒会の男子退学計画に協力し、そのためにシンゴに近づいた2年生の女子生徒。 裏生徒会の時期幹部になるため、シンゴをだましていましたが、やがてシンゴに情が移り、正直にシンゴに裏生徒会の策略のために近づいたと告げます。その後は男子退学を阻止することに協力するという活躍も見せました。

新木優子

杏子を演じるの新木優子は、2014年より「non-no」の専属モデルとして活躍をするとともに、映画やドラマ出演などでも幅広く活躍しています。 杏子を演じるにあたり、漫画原作ということもあり、プレッシャーや緊張をすごく感じることもあったとコメントしていますが、インタビューではこう答えています。
必要な限り読み込みます。原作のファンの方々をガッカリさせないようになど、時々考えすぎてしまうこともあるんですが、煮詰まっちゃうのも良くないと思うので、行き詰まらないよう気をつけながらしっかりと役に向き合い、監督さんと話しあって作品に入ります。
引用:mdpr.jp
ドラマ本編では、シンゴとの出会いのシーンでは先輩ギャルを演じ、シンゴに裏生徒会の罠だと告白するシーンでは、己の行いを反省する女子生徒を演じていました。 杏子はドラマの中盤以降に登場するキャラクターで、物語の序盤から登場していたキャラクターよりも登場時間は短いですが、プリズンにいる男子高校生や、裏生徒会以外を演じる役者も、原作を尊重しながら撮影に挑んでいたことが伝わってきます。

理事長(高嶋政宏)

語尾を強調する独特な話し方をする八光学園の理事長であり、生徒会長の万里と、キヨシのクラスメートの千代の父親でもある人物。 大の尻フェチであり、勤務中に尻の写真や、パソコンで尻の画像を鑑賞していた姿を万里に見られ、軽蔑される場面が多々あります。

高嶋政宏

理事長を演じる高嶋政宏は、第61回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を、デビュー作である映画『トットチャンネル』の黒沢圭一郎役で受賞しました。その他にも第42回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞や第30回ブルーリボン賞新人賞などを受賞し、演技力が高く評価されている俳優です。 2012年のドラマ『荒川アンダー ザ ブリッジ』や、2016年のドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』に出演するなど、コメディーにも出演し、幅広く演じています。 ダンディーな雰囲気は原作の理事長のイメージぴったりです。また、語尾だけを間をあけて発するあの独特な喋り方も、高嶋政宏はしっかりと再現しています。 尻のことを真剣に考える姿も、実の娘にコレクションを見られて焦る姿も、真剣なのに面白く感じるという、まさに『監獄学園』という漫画の面白さを、髪型やヒゲなどのビジュアルでの再現はもちろん、語尾に間を置く喋り方まで、全身で表現しています。