2017年7月6日更新
超映画好きOLが選ぶ!絶対に観てほしい映画10選
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タップできる目次
- ラストのシーンで自分でも不思議なほどに解放感と爽快感に包まれる
- 世の中に必要ない人なんて誰もいない
- 鑑賞後、どこからどう感想を書くべきかわからないほどの衝撃
- 異様で無慈悲な空気に主演ヴィゴモーテンセンの滴り落ちるような男の渋い色気がこれ以上はないほどにマッチ
- 2人の心理描写とキャラクター対比が秀逸
- 完璧な未来など作れない、過去を振り返りこだわるよりも未来につながる現在を大事に
- 難解なプロットや高度な特撮がなくとも深く記憶に残る
- ハッピーエンドの中にもほろ苦さと切なさが入り混じった気持ちになる
- 古き時代の名作の実力を感じる
- 深淵な孤独感をあおるような静かで印象的な音楽、淡々と進む低めの温度感
- 協力いただいたのはHMworldtravellerさん
ラストのシーンで自分でも不思議なほどに解放感と爽快感に包まれる
HMworldtraveller
とにかく好き。何十回見ても飽きない、私の、不朽のベスト作品。確かにベタだし、できすぎなところもある。脱獄したのであって冤罪が晴れたわけでもない。突っ込もうと思えば突っ込みどころもたくさんあるが、それらを差し引いても感動の方が圧倒的に大きい。ラストのシーンで自分でも不思議なほどに解放感と爽快感に包まれる。希望を持ち続けること、目標に向かって前に進むことの重要性がジワリとしみてくる作品。主人公の抑えた演技やモーガンフリーマンの熟練の味が作品を引き立てる。何度でも見たい一作。
世の中に必要ない人なんて誰もいない
HMworldtraveller
素晴らしかった!世の中に必要ない人なんて誰もいない。誰もがいろんな人と関わりあって生きている。そんな当たり前のことを強く、かつ、positiveに再認識させられます。名作と言われながらずっと観ていなくてようやく観ましたが、なぜ名作と言われるのかがわかりました。これ1946年の作品なんですね。かなり前の作品とは知っていたけど70年近くも前の作品だと知ってあらためてびっくり。当然ながら構成やテンポなど年代を感じる部分は多々ありますし映像もモノクロですが、素晴らしい作品は何年経っても色褪せるものではないんだと、つくづく思いました。最後のシーンはグッときてしまった。クリスマスの日にまた観たい。
鑑賞後、どこからどう感想を書くべきかわからないほどの衝撃
HMworldtraveller
かなり衝撃的な結末です。双子の姉弟に残された亡くなった母からの奇妙な遺言。遺言とごくわずかな情報だけを頼りに2人は母親の故郷である中東の地を踏み、母からの手紙を渡すためにまだ見ぬ父と兄を探す。鑑賞後、どこからどう感想を書くべきかわからないほどの衝撃でした。母のたどったあまりにも凄惨で壮絶な過去。内戦下での難民との許されない恋におちた時点で、数奇な運命に翻弄される人生が決まっていたのだろうか。母の過酷な人生における真実を知ることで、戦争という負の歴史の中でまかり通ってきた暴力の惨禍を知った2人には、知ったからこそ社会の負を断ち切るような生き方をしてほしいと願うばかりです。単一民族であり、中東におけるイスラム教のような強い宗教色のない日本にいると想像し難いけど、中東や東欧の紛争では、そのあまりにも強過ぎる民族や宗教への帰属意識やロイヤリティーが悲惨な戦争を更に悲惨なものにし、あらゆる無秩序の横行を生むのだと感じます。そう考えると、宗教って?民族って?何なんだろう、、。
異様で無慈悲な空気に主演ヴィゴモーテンセンの滴り落ちるような男の渋い色気がこれ以上はないほどにマッチ
HMworldtraveller
ロンドンを舞台にしたロシアンマフィアもの。異様で無慈悲な空気に主演ヴィゴモーテンセンの滴り落ちるような男の渋い色気がこれ以上はないほどにマッチし、醸し出される独特の世界観を息を呑んで観ていました。ストイックで冷たくあたかも感情を忘れたかのような表情と、ふとした時にわずかに感じる、心の奥底に隠した本来の人間らしい感情との対比。自分を殺し、漆黒の世界でギリギリのところで生きる感傷。モーテンセンの立ち居振る舞いが最高に男臭くてカッコよくて痺れました。マフィアものとしてかなりの完成度だと思います。冒頭いきなり見せつけられるグロいシーンや、終盤のサウナでの格闘シーンはこのジャンルの耐性がないと観るのは厳しく、決して万人向けではありません。が、マフィアの闇を題材としながらも、人間の心の襞とひとすじの光を描いた本作は私のドストライクで至高のノワールでした。男の美学を感じる1本。
2人の心理描写とキャラクター対比が秀逸
HMworldtraveller
全くと言っていいほど興味が無かった香港映画。これは、予想に反してめちゃめちゃ面白かったです。マフィアに送り込まれた潜入捜査官と、警察学校を卒業し警官をしているマフィアの手先。内通者vs内通者の戦い。香港マフィアものと言うと派手な銃撃戦を中心に据えたアクションを想像するけど、無駄に派手なアクションシーンは無く、相対する内通者(スパイ)2人の心理戦に重きを置いた展開で最後まで緊迫感があり画面に釘付けになりました。2人の心理描写とキャラクター対比が秀逸です。特にトニー・レオン演じる潜入捜査官のヤンの苦悩や、いつバレるかわからないギリギリのところで生きている危うさと孤高感を感じてどっぷり感情移入してしまいました。happy endではないのが逆に、観た者にヤンの魅力と存在感をより強く印象付けます。蛇足だけど、トニーレオンが西島秀俊と似てると思いました。少し哀愁の漂う何とも言えない色気があります。
完璧な未来など作れない、過去を振り返りこだわるよりも未来につながる現在を大事に
HMworldtraveller
タイムトラベル、タイムリープものは他にも数あれど、今のところこれが一番好き。演出、脚本、吸い込まれるような展開、何とかしたいと必死になる主人公の心理描写、切ないけれど多分一番ハッピーエンドのエンディング、どれをとっても素晴らしい出来です。過去を1つ変えるとそれに連動してあらゆることが変わり、自分や他人のその後の人生、現在の生活、人格でさえも変わってしまう。ふとした時に『あの時もし、こうしていたら』『もし、別の選択をしていれば』と考えることは誰にでもあること。過去を1つ修正してもその代償が別のところに出てしまう展開に、『完璧な未来など作れない、過去を振り返りこだわるよりも未来につながる現在を大事に』というメッセージを感じました。ラストは切ないけど、これ以上のエンディングはないと思いました。また観たいです。
難解なプロットや高度な特撮がなくとも深く記憶に残る
HMworldtraveller
若きアラン・ドロンの耽美でちょっと暗くて危険な魅力が溢れている作品。地中海の街並、海の青、そしてあまりにも有名な音楽。映像技術などは確かに今と比べものにならないけれど、観る側への訴求力という意味では、今観ても古いとは感じません。上流階級への羨望が殺意に変わっていく過程での心理描写が素晴らしく、美しいけれど野犬のような野蛮さを持つ主人公とアラン・ドロンの姿がかぶって見えます。そして、これ以上ない印象的なラストシーン。難解なプロットや高度な特撮がなくとも深く記憶に残るのが名作たるゆえんだと思います。古い映画だけど是非観てほしい作品。
ハッピーエンドの中にもほろ苦さと切なさが入り混じった気持ちになる
HMworldtraveller
30年以上前の映画。映画の評価サイトでの評価がいいのでこれまでに何度か見たけど、最近久しぶりにまた鑑賞。映像技術などは素人目にも古さを感じるけど、いい作品。笑える部分と切ない部分のバランスが絶妙です。『どこから見ても完全なハッピーエンド』というわけではなく、トレーナーのマックスとのシーンはすごく切なくなるし、記憶が消されてしまうのも哀しく、ハッピーエンドの中にもほろ苦さと切なさが入り混じった気持ちになる。冷静にみると、天国のルールがご都合主義だったりベタな部分が多かったりと、突っ込みどころ満載なんだけど、それでも好きな作品です。
古き時代の名作の実力を感じる
HMworldtraveller
1958年公開のモノクロ映画。なんと56年も前の映画ですが、そんなに前の作品と思えないほどの出来です。ネタバレ厳禁な作品なので書きませんが、情婦という邦題のせいで気が進まないかたのためにジャンルだけは書いておきます。アガサクリスティの原作を映画化した法廷もので、最後の15分は実に濃密です。人物描写も素晴らしいし、マレーネディートリッヒの怪しく冷たいたたずまいや、弁護士役の” 古だぬき”のユーモアと貫禄が共存する風情、機知に富んだ法廷での駆け引きなど、出演俳優の渾身の演技に知らず知らずのうちに引き込まれます。そして、セリフのセンスの良さ!古臭さを感じさせません。ジャンルは全く違いますが、ちょっと前に観た『素晴らしき哉、人生』も1946年のモノクロ映画ですが、あれもすごく良かった。どちらも、古き時代の名作の実力を感じる、おすすめの作品です。
深淵な孤独感をあおるような静かで印象的な音楽、淡々と進む低めの温度感
HMworldtraveller
ストーリーも面白いし、それと同時に人間の生と倫理を考えさせられる作品でした。ジャンル的にはSFなんだろうけど、挫折やコンプレックスとそこから這い上がろうとする人間の心情のほうにfocusしたヒューマンドラマです。どんなに努力しても越えられない遺伝子の壁。”目的のためには手段を選ばず” というのはどうかと思うけど、必死に壁を越えようとする主人公の気持ちは痛いほど理解できます。主演の3人の演技が皆素晴らしかった。映画はすごく面白かったけど、遺伝子操作で資質をコントロールするこんな社会が現実のものになったら嫌ですね。不完全だからこそ人間。作品の中でたびたび使われる、単調だけど、深淵な孤独感をあおるような静かで印象的な音楽、淡々と進む低めの温度感。ストーリーは全く違いますが、この無機質な感じ、『月に囚われた男』に雰囲気が似ています。
協力いただいたのはHMworldtravellerさん
HMworldtraveller 旅行と映画とアウトドアをこよなく愛する、首都圏在住会社員。ホラーはちょっと苦手だけどそれ以外はなんでも見る雑食系。星は個人的な好みです。自分の感じたままに正直に書きます。 職業:外資系企業勤務 性別:女性 好きな映画ジャンル:ヒューマンドラマ、SF、サスペンス