2019年12月24日更新

レイア姫をまるっと解説 基本情報から「スターウォーズ」撮影中の驚愕エピソードも

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「スター・ウォーズ」永遠のヒロイン、レイア・オーガナ

「スター・ウォーズ」シリーズのヒロインは、各3部作ごとに変わっていきます。1999年に公開された「エピソード1/ファントム・メナス」からの新3部作ではナタリー・ポートマン演じる悲劇の女王パドメが、2015年の「フォースの覚醒」から始まった続3部作では強大なフォースを持つレイが登場しました。 しかし、元祖ヒロインといえばやはりキャリー・フィッシャー演じるレイア姫!旧3部作の主人公・ルークの双子の妹であり、ハン・ソロの恋人でもある彼女は続3部作にも再登場し、物語のカギを握る重要な役どころを担っています。 この記事では彼女の基本的なプロフィールから、ファンなら絶対に押さえておきたいトリビアまで、まとめて紹介します! ※この記事には「スター・ウォーズ」シリーズ各作品のネタバレが含まれます!本編を未鑑賞のかたはご注意ください!

意外と知らない?レイア姫の基本プロフィール

■名前:レイア・オーガナ ■種族:人間 ■出生地:ポリス・マサ ■出身地:オルデラン ■所属:銀河帝国元老院、共和国再建のための同盟、新共和国、レジスタンス レイア・オーガナは、ヤヴィンの戦いの19年前(19BBY)に小惑星ポリス・マサで生まれました。しかし出産直後に、母親が命を落としてしまいます。レイアは惑星オルデランを統治するオーガナ家に養子に出され、王女として育てられます。 その後、最年少で帝国元老院議員になったレイアは、同時に反乱同盟軍の重要なメンバーとして活動していました。帝国の巨大兵器デス・スターの設計図を手に入れたレイアは、それをドロイドのR2-D2に託し、惑星タトゥイーンにいるジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービに届けさせます。 ここから先は、「スター・ウォーズ」シリーズで描かれているとおりです。

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実は本人も知らなかった家族構成

前述のとおり、レイアはオーガナ家で育てられましたが、実際の家族構成はどうなっているのか見てみましょう。

レイアの父はジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカー、母はナブー代表の元老院議員パドメ・アミダラです。また、彼女には双子の兄、ルーク・スカイウォーカーがいます。 父のアナキンがダークサイドに落ちたため、ジェダイ・マスターのヨーダとオビ=ワン・ケノービは双子の存在を彼に知られてはいけないと考えました。そこでレイアはオーガナ家に、ルークは惑星タトゥイーンに住む義理の伯父夫婦に預けられたのです。

あのシスの暗黒卿ダース・ベイダーとの関係とは

レイア姫と「スター・ウォーズ」シリーズを象徴する悪役であるダース・ベイダーの関係をご存知でしょうか。

ダース・ベイダーの本名は、アナキン・スカイウォーカー。レイアとルークの父です。 「エピソード4/新たなる希望」で、帝国の巨大兵器デス・スターの設計図を持っていたレイアは、ダース・ベイダーに囚われ拷問を受けます。しかしこのとき、2人はお互いに父と娘であることを知りませんでした。ベイダーはルークには自ら父であることを明かしているのに対し、レイアとは親子として向き合ったことはありません。 ちなみに、ダース・ベイダーがレイアが自分の娘であると気づいたのは、「エピソード6/ジェダイの帰還」でフォースを使い、ルークの心を読んだときです。ちょっと遅いですね。

ハン・ソロと結婚し息子を授かるが……

エピソード4から6でともに冒険したレイアとハン・ソロは、その後結婚し、子供を授かったことが「フォースの覚醒」で明らかになりました。

彼らの息子ベンは、伯父であるルークのもとでジェダイになる訓練を受けていましたが、ある事件がきっかけでダークサイドに落ち、「カイロ・レン」と名乗るようになります。 カイロ・レンは祖父であるダース・ベイダーに強い憧れを抱いており、「彼が始めたことを終わらせる」ことを目標にしています。

「スカイウォーカーの夜明け」で明らかになった新たな事実とは?

「スカイウォーカーの夜明け」でもレイアについて新たな事実が判明します。

「ジェダイの帰還」で戦いが終わった後、ルークと共にジェダイの修業をしていたレイア。物語冒頭ではレイにジェダイの修業を付け、彼女からは「マスター・レイア」と呼ばれていました。 レジスタンスを将軍として導く傍ら、息子であるカイロ・レンへフォースを送り続けていました。レイアの想いによってカイロ・レンは改心するものの、最後の力を振り絞った彼女は命を落とし、肉体も消滅します。 そして彼女自身のライトセーバーも存在していたことが判明。未来を予見したレイアはそれをルークに預けていました。霊体となったルークは、レイにレイアのライトセーバーを託します。 見事パルパティーンを討ち、最後には「レイ・スカイウォーカー」を名乗ったレイを、レイアはルークと共に霊体の姿で見守っていました。

【トリビア】シリーズ初期、レイアとハン・ソロはリアルで付き合っていた?

「スター・ウォーズ」の初公開から40年後、フィッシャーは回顧録『The Princess Diarist』を発表しました。その中で彼女は、初期スター・ウォーズ撮影時、ハン・ソロを演じたハリソン・フォードと不倫関係にあったことを暴露したのです!彼は当時、メアリー・マーカットという女性と結婚していました。 古い日記を見つけたフィッシャーは、フォードが一体彼女のことをどう思っていたのかを知りたいがために、その日記を出版することにしたそうです。しかし、この本が話題になってしまったので彼との関係について書いたことを後悔していたとか。 フィッシャー自身、その事実を書いた日記を出版するかもしれないということを事前にハリソンに伝えたそうです。彼はそれを聞くと「弁護士を!」とジョークを言っていたとのこと。2人の仲の良さがうかがえるエピソードです。

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【トリビア】レイア姫は一度もオビ=ワン・ケノービに会ったことがない

「エピソード4」において、帝国軍に捕らえられたレイアはドロイドのR2-D2にメッセージと超兵器デス・スターの設計図を託し、オビ=ワンのもとへと送ります。そのメッセージとは「助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです」という印象的なもの。 その後、オビ=ワンはレイアの双子の兄であるルーク、道中で契約を結んだハン・ソロとその相棒であるチューバッカとともに4人でレイアの救出に向かいます。デス・スター内部に到着後、オビ=ワン以外の3人がレイアの救出に向かい、彼だけがデス・スターのトラクタービームを切る任務に挑みました。 しかし、待ち伏せしていたダース・ベイダーとの戦いによってオビ=ワンは命を落としてしまいます。レイアが作中でオビ=ワンに会うことはありませんでした。 しかし、2人が全く会ったことがないかというとそういうわけではありません。レイアが生まれる直前、オビ=ワンはヨーダと共に彼女の母、パドメをポリス・マサの病院へ運び、彼女とルークの誕生を見届けています。 その後、オビ=ワンはタトゥイーンのラーズ夫妻に預けられたルークを見守るため、タトゥイーンに移住していました。

【トリビア】キャリー・フィッシャーはスタントの一部を自分でこなした

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の製作時、監督のジョージ・ルーカスには有り余るほどの資金があったわけではありません。コスト削減のための様々な案が採用され、その1つがフィッシャーが自らのスタントをこなすということでした。 「エピソード4」において、デス・スター内部の狭間でレイアとルークが一緒にロープからぶら下がり、揺れるシーンもその1つ。このシーンは1テイクでOKが出たそうです。

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【トリビア】フィッシャーはジャバ・ザ・ハットの奴隷だったときの衣装が大嫌いだった

レイア姫の衣装といえば、白いシンプルなローブやジャバ・ザ・ハットの奴隷になっていたときの鉄製のビキニが有名です。しかし、キャリー・フィッシャーは彼女のこれらの衣装を毛嫌いしていたとか。 「あの鉄製のビキニ、フィットしないから私が横になると体から浮くのよ。いつも丸見えだったわ。」とのこと。 さらに、撮影の際フィッシャーは胸をテープで体に貼り付けなければならなかったそう。なぜならレイアの衣装が下着を身に着けることのできないつくりだったからです。のちにフィッシャーは「皆も知っているように、宇宙には下着なんて存在しないのよ」とジョークを飛ばしていました。 また、ビキニだけでなく白いドレスや特徴的なおだんごヘアも嫌いだったとのこと。しかし、文句を言ってジョージ・ルーカス監督を怒らせることを恐れて結局我慢したそうです。

【トリビア】撮影時フィッシャーはコカイン中毒だった

のちのインタビューでフィッシャーは、「スターウォーズ」シリーズの撮影時にコカイン中毒に陥っていたことを明らかにしています。シリーズの成功によるプレッシャーに晒された彼女は、相当なストレスを抱えていたようです。 彼女曰く、コカインは別に好きでもなかったけれど、とにかくハイになりたかったのだそう。過剰摂取のために体調を崩したこともありました。また、「プリンセス・レイア」という名の大麻も存在するのだとか。 フィッシャーの死後、遺体から薬物が検出されたことをきっかけに、彼女の娘で女優のビリー・ロードが声明を発表しました。 母であるフィッシャーが、薬物や精神疾患を恥じることなくそれらと戦い続けたと語ったのちに「母は自分の死が、同じように病と葛藤する人たちにオープンになる機会を与えることを望んでいるはずです」と続いた声明文は「愛してるわ、ママ」という言葉で締めくくられています。

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「レイア姫のテーマ」という曲がサントラに収録されている

全編にわたって印象的な音楽が使われている「スター・ウォーズ」シリーズですが、なかには「レイア姫のテーマ」という曲も存在します。 もちろん作曲はジョン・ウィリアムズで、このテーマは様々なバリエーションにアレンジされ映画を通してたびたび使われています。 最初にこのテーマが流れるのは「エピソード4」において、彼女がダース・ベイダーに囚われたシーン。 また、この曲はホログラムでレイアが助けを求めるシーンにも流れています。さらにはオビ=ワンがダース・ベイダーを殺すシーンでも、エンドクレジットでこの曲が使われているのです。 もちろん「エピソード5」と「エピソード6」にもたびたび登場します。

「ローグ・ワン」でキャリー・フィッシャーの若きレイア姫が蘇る!

ローグ・ワン
(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

エピソード3後からエピソード4の直前までを描いたスピンオフ作品『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。この作品では大変高度なCG技術が使われています。その1つが他の俳優を用いたモーションキャプチャーです。 デススターの設計図がダースベイダーの手に渡らぬよう、レイア姫のもとへと送られるシーンがあるためレイアの登場が不可欠だった本作。しかしこの撮影の時点でキャリー・フィッシャーはすでに亡くなっていました。 そこで、彼女の生前の作品からその表情の動きをくまなくデジタル化し、それを「ダブル」と呼ばれる別の俳優に被せるという技術を使用したのです。フィッシャーのダブルとしてレイア姫を演じたのはノルウェー人女優のイングヴィルド・デイラ。 その技術のおかげで、レイア姫はフィッシャー亡き後も登場することが可能に。本作にレイア姫が登場することは明かされていなかったので、スクリーンで彼女の姿を見たファンの間では話題沸騰となりました。

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【トリビア】レイア役の候補にはジョディ・フォスターやメリル・ストリープがいた!?

今となってはキャリー・フィッシャー以外の女優がレイアを演じることは考えられませんが、実は候補には多くの女優の名が挙がっていました。 彼女以外にレイア役のオーディションを受けた女優の中には、『アメリカン・グラフィティ』で当時人気を博していたシンディ・ウィリアムズ、また後にバンド「ベルリン」のメインボーカルとなるテリー・ナン、さらには当時すでに大女優であったメリル・ストリープまでいたのです。 その中で最終候補に残ったのはキャリー・フィッシャーと『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスターでした。オーディション当時、まだ大きな役を演じたことのなかったフィッシャーは、熾烈な選考の末自分が選ばれたことに対する驚きを隠せなかったといいます。

【トリビア】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』での“アツい”裏話

キャリー・フィッシャーの急逝後の2017年3月、彼女の死によって『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の内容が変更されることはないことが発表されました。 ライアン監督は彼女の訃報直後に行われた、ルーカスフィルムとのやりとりを明らかにしています。元々「エピソード9」ではレイアを中心に描くつもりだった、としたうえで、そこに彼女を登場させることができないなら「最後のジェダイ」で彼女の物語を終わりにすることも考えたと言います。 しかし、ライアン監督はそうすべきではないと感じたよう。作中でのフィッシャーの演技を素晴らしいものだった、と称賛したうえで「最後のシーンにはすさまじい力があって、そこで僕たちは彼女にお別れができると思った」と語ったのです。 これを受けて、フィン役のジョン・ボイエガは「最後のジェダイ」について「最高の形で彼女を送り出す映画」とコメントしました。本作は、スター・ウォーズ史上最も気品に満ちたヒロインを演じ続けたフィッシャーへの敬意が込められた作品だったのです。

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レイア・オーガナは「スター・ウォーズ」の偉大なヒロイン

長年にわたって愛され、美しいだけでなく王女から将軍へと転身するなどたくましい一面も持ったヒロイン、レイア姫。今回は彼女についてのトリビアや、撮影の裏側に存在していたキャリー・フィッシャーのプライベートなエピソードを紹介しました。 キャリー・フィッシャー亡き後も、レイアは様々な技術によってスクリーンに登場し続けます。彼女が「スター・ウォーズ」シリーズにとってどんなに大きな存在だったか、またどんなに多くの人に愛されているかがよくわかりますね。