2017年12月4日更新

「あぶない刑事」シリーズがもっと面白くなる!知っておきたい10のこと

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1.『あぶない刑事』の名コンビはトリオになる予定だった!?

1986年から2016年にかけて、TVドラマ・テレビSP・劇場版など、計80作品が放送された大人気『あぶない刑事』シリーズ。コミカルな掛け合いや都会的な演出を始め、神奈川県警察横浜港警察署の刑事であるタカこと鷹山敏樹、ユージこと大下勇次の破天荒な活躍が話題になりました。 横浜の悪党が恐れる”名コンビ”の2人ですが、当初はタカ・ユージ・ケンジの”トリオ”の予定で、何らかの都合によりケンジが削られたそうです。企画段階ではタカとユージに別の俳優が配役されおり、プロデューサーの黒澤満の意向によって、現在の舘ひろしと柴田恭兵に変更されました。 主演の2人のほか、浅野温子に仲村トオル、木の実ナナら豪華俳優が出演した『あぶない刑事』。何か一つ違っていたら、私たちの知るシリーズは全くの別物だったかもしれませんね。

2.タカとユージのサングラス姿がかっこよすぎる!

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放送開始時、サングラスなどの都会的なファッションが大きく注目されました。ファンの中には、「舘ひろしと柴田恭兵ほどサングラスが似合う俳優はいない」と言う人もいるようです。 タカのサングラスは、『もっともあぶない刑事』の頃までは舘が提携していたメーカーの特注品、『リターンズ』以降は「レイバン」や「ロバートマーク」のものを使用。ユージについては、「Lunetta BADA」に「ジバンシー」、『フォエヴァー』からは「MASATOMO」のものがメインになっています。 2016年、『さらば あぶない刑事』公開時にはシリーズ30周年を記念し、公式ショップのグッズとしてユージモデルのサングラスが販売されました。

3.『あぶない刑事』の劇用車と言えばやっぱりレパード!

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TVドラマ第1作目から『もっとも』までは車両提供が日産自動車だったため、「A31セフィーロ」や「R31スカイライン」など、多数の日産車が登場。全編に渡って登場したF31型レパードは特に有名で、『リターンズ』で三菱自動車の提供に替わった後も、レパードは根強い人気を誇りました。 映画『さらば あぶない刑事』では日産が提供に復活しており、懐かしのF31型レパード前期の姿も確認できるのだとか。生産終了から20年以上が経ちますが、プラモデルやミニカーが製品化されたり、専門の中古店が存在するなど長く愛されている車種です。 かつてのファンの中には、横浜ナンバーを取得するために引っ越したり、作中に登場する車と同じナンバーを希望する人も非常に多かったと言います。

4.タカには車を運転するシーンが無い?

初期の劇中車は全て日産車であり、舘ひろしがスズキ・カルタスのCMに出演していた事情から、タカが車を運転するシーンの撮影が出来ませんでした。 舘がスズキとの契約終了後も、「何でもできるスーパー刑事」のイメージを嫌ったため、タカの運転シーンが撮られることは一度も無かったとのこと。実際に運転したわけではありませんが、捜査車両内で目撃者に事情聴取をするシーンで、タカが一度だけ運転席に座っている姿を確認することができます。 ちなみに、バイクで犯人を追跡する際にはほぼ必ず”スズキのバイク”に乗っており、主に「CSX-1100ブラック&REDツートン」を使用しているそうです。

5.舘ひろしの銃器に対するこだわりとは?

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作中で使用する銃については、タカは舘ひろしの細かいオーダーをもとに決め、ユージはアドバイザーが2ショットになった時のバランスなどを見て決定していました。 その他にも舘は、「『あぶない刑事』の鷹山はショルダーホルスターがよい」と言い、銃のホルスターにもこだわりを持っていたのだとか。舘の左手を胸に添える銃の構えについては、今シリーズの技斗を担当する高瀬将嗣によると、「心臓の上をガードする」という意味もあるそうです。 またタカの銃と言えば「コルト・ガバメント(M1911)」が有名ですが、コンビともに様々なモデルのものを使用しているので、ぜひチェックしてみてください。

6.『あぶない刑事』の主なロケ地はやっぱり横浜!

物語の舞台が神奈川県・横浜なので、横浜市中区の山手・本牧・根岸周辺のほか、中華街・馬車道・元町などのエリアがロケ地として頻繁に登場します。 タカやユージが勤務する港署の外観は、TVドラマ第1作目では横浜市中区本牧ふ頭にある「横浜船員教育センター」が使用されたとのこと。様々な都合で何度か変更があった後、完結編『さらば あぶない刑事』では横浜市関内の「神奈川県中小企業センタービル」で撮影が行われています。 銃撃シーンや犯人のアジトとして、本牧にある「米海軍在宅跡地」が登場しますが、撮影時は再開発によって更地になっていたそうです。そのため設定はそのままに、埼玉県朝霞市の「米陸軍キャンプ・ドレイク跡地」を同跡地として撮影で使用しました。 TVドラマシリーズでは、愛媛県・長崎県・静岡県などで遠方ロケも行われているので、良く見ると見覚えのある場所が登場しているかもしれませんね。

7.ユージこと柴田恭兵の名言「関係ないね」に隠された驚きの事実!

数々の『あぶない刑事』の名言の中でも、ユージの「関係ないね」は演じた柴田恭兵のモノマネに使用され、シリーズを代表するほど有名なものになりました。 もはや決め台詞として、作中で何度も使われてきたかのような印象の強い台詞ですが、実はTVドラマの中で一度しか使われていなかったのです!放送当時に大流行し、モノマネで必ずと言っていいほど聞く台詞なだけに、視聴者が誤解してしまいやすかったのかもしれません。 TVドラマを観返す機会があった際には、どの話数でこの名台詞が使われているのか注目です!

8.長期シリーズだからこその時代を反映したパロディの数々

30年というシリーズの歴史だからこそ、数々の番組にパロディされたりパロディをし返したりと、様々なパターンのパロディが存在しているようです。 バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』では、コントコーナー「ちょっとあぶない刑事」が作られ、時に本家以上の”あぶなさ”を見せる内容だったそう。ユージの台詞「関係ないね」や「行くぜ」も登場し、後に柴田は『あぶない刑事』内で、とんねるずのギャグをアドリブで連発しています。 そのほか『志村けんのだいじょうぶだぁ』、『ワンナイR&R』にもパロディコントコーナーが存在。細かいものも含めると、数えきれないほどの番組にパロディされてきました。

9.シリーズ史上最凶最悪の敵キョウイチ・ガルシアを演じるのは吉川晃司

さらばあぶない刑事
キョウイチ・ガルシアは、映画『さらばあぶない刑事』に登場するシリーズ史上最凶最悪の敵です。この冷酷な中米マフィアのボス役として、歌手としても有名な吉川晃司がキャスティングされました。 吉川は”バイクを自在に操る”設定があるため、役作りで都内の駐車場で練習していた際に転倒、左足首を骨折する怪我を負ったのだとか。当時は配役の情報解禁前だったため、後に”特殊なアクションの練習”によるものだと説明し、バイクに乗る人々への気遣いを見せました。 また、「アクションシーンも出来る限り自分で演じられるように」と、吉川は早くから練習を始めていたのだとか。そんな漢気溢れる、キョウイチ・ガルシアのバイクアクションにもぜひ注目してください。

10.『あぶない刑事』でご法度とされていた演出とは?

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”割と何でもあり”なイメージの『あぶない刑事』ですが、実はシリーズを通してご法度だった演出があったそうです。舘ひろしによると、「刑事もの特有の悲壮感を否定していきたい」という一言から、レギュラー陣の殉職などが一切無くなったと言います。 タカとユージは作中で何度も瀕死の状態に陥りますが、何事もなかったかのように復活するうえ、回数を重ねるごとによりコミカルな方法で復活する演出に。柴田恭兵は「下ネタのギャグだけは止めよう」と提案したと言い、初期の頃には露骨な下ネタがあったものの、『あぶない刑事リターンズ』以降は無くなったそうです。 こうした、従来の刑事ものにない明るい魅力が、作品の人気を支えているのかもしれませんね。