1.『あぶない刑事』の名コンビはトリオになる予定だった!?
タカとユージ、ご機嫌バージョン!?今日もたくさんのあぶデカファンの皆様に会えてとてもとても幸せな1日になりそうですね!#あぶデカ pic.twitter.com/QNN9vIRMsV
— 「さらば あぶない刑事」 (@saraba_abudeka) 2016年2月10日
1986年から2016年にかけて、TVドラマ・テレビSP・劇場版など、計80作品が放送された大人気『あぶない刑事』シリーズ。コミカルな掛け合いや都会的な演出を始め、神奈川県警察横浜港警察署の刑事であるタカこと鷹山敏樹、ユージこと大下勇次の破天荒な活躍が話題になりました。
横浜の悪党が恐れる”名コンビ”の2人ですが、当初はタカ・ユージ・ケンジの”トリオ”の予定で、何らかの都合によりケンジが削られたそうです。企画段階ではタカとユージに別の俳優が配役されおり、プロデューサーの黒澤満の意向によって、現在の舘ひろしと柴田恭兵に変更されました。
主演の2人のほか、浅野温子に仲村トオル、木の実ナナら豪華俳優が出演した『あぶない刑事』。何か一つ違っていたら、私たちの知るシリーズは全くの別物だったかもしれませんね。
2.タカとユージのサングラス姿がかっこよすぎる!
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放送開始時、サングラスなどの都会的なファッションが大きく注目されました。ファンの中には、「舘ひろしと柴田恭兵ほどサングラスが似合う俳優はいない」と言う人もいるようです。
タカのサングラスは、『もっともあぶない刑事』の頃までは舘が提携していたメーカーの特注品、『リターンズ』以降は「レイバン」や「ロバートマーク」のものを使用。ユージについては、「Lunetta BADA」に「ジバンシー」、『フォエヴァー』からは「MASATOMO」のものがメインになっています。
2016年、『さらば あぶない刑事』公開時にはシリーズ30周年を記念し、公式ショップのグッズとしてユージモデルのサングラスが販売されました。
3.『あぶない刑事』の劇用車と言えばやっぱりレパード!
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TVドラマ第1作目から『もっとも』までは車両提供が日産自動車だったため、「A31セフィーロ」や「R31スカイライン」など、多数の日産車が登場。全編に渡って登場したF31型レパードは特に有名で、『リターンズ』で三菱自動車の提供に替わった後も、レパードは根強い人気を誇りました。
映画『さらば あぶない刑事』では日産が提供に復活しており、懐かしのF31型レパード前期の姿も確認できるのだとか。生産終了から20年以上が経ちますが、プラモデルやミニカーが製品化されたり、専門の中古店が存在するなど長く愛されている車種です。
かつてのファンの中には、横浜ナンバーを取得するために引っ越したり、作中に登場する車と同じナンバーを希望する人も非常に多かったと言います。
4.タカには車を運転するシーンが無い?
本日2月3日(水)は節分!レディースデイ!レディーの皆様、タカのように、鬼を撃ち払い、福を呼び込みましょう!そしてダンディーな男性を映画「さらば あぶない刑事」に誘ってみてはいかがでしょう #あぶデカ #節分 pic.twitter.com/m9IkDuOLcw
— 「さらば あぶない刑事」 (@saraba_abudeka) 2016年2月3日
初期の劇中車は全て日産車であり、舘ひろしがスズキ・カルタスのCMに出演していた事情から、タカが車を運転するシーンの撮影が出来ませんでした。
舘がスズキとの契約終了後も、「何でもできるスーパー刑事」のイメージを嫌ったため、タカの運転シーンが撮られることは一度も無かったとのこと。実際に運転したわけではありませんが、捜査車両内で目撃者に事情聴取をするシーンで、タカが一度だけ運転席に座っている姿を確認することができます。
ちなみに、バイクで犯人を追跡する際にはほぼ必ず”スズキのバイク”に乗っており、主に「CSX-1100ブラック&REDツートン」を使用しているそうです。
5.舘ひろしの銃器に対するこだわりとは?
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作中で使用する銃については、タカは舘ひろしの細かいオーダーをもとに決め、ユージはアドバイザーが2ショットになった時のバランスなどを見て決定していました。
その他にも舘は、「『あぶない刑事』の鷹山はショルダーホルスターがよい」と言い、銃のホルスターにもこだわりを持っていたのだとか。舘の左手を胸に添える銃の構えについては、今シリーズの技斗を担当する高瀬将嗣によると、「心臓の上をガードする」という意味もあるそうです。
またタカの銃と言えば「コルト・ガバメント(M1911)」が有名ですが、コンビともに様々なモデルのものを使用しているので、ぜひチェックしてみてください。
6.『あぶない刑事』の主なロケ地はやっぱり横浜!
物語の舞台が神奈川県・横浜なので、横浜市中区の山手・本牧・根岸周辺のほか、中華街・馬車道・元町などのエリアがロケ地として頻繁に登場します。
タカやユージが勤務する港署の外観は、TVドラマ第1作目では横浜市中区本牧ふ頭にある「横浜船員教育センター」が使用されたとのこと。様々な都合で何度か変更があった後、完結編『さらば あぶない刑事』では横浜市関内の「神奈川県中小企業センタービル」で撮影が行われています。
銃撃シーンや犯人のアジトとして、本牧にある「米海軍在宅跡地」が登場しますが、撮影時は再開発によって更地になっていたそうです。そのため設定はそのままに、埼玉県朝霞市の「米陸軍キャンプ・ドレイク跡地」を同跡地として撮影で使用しました。
TVドラマシリーズでは、愛媛県・長崎県・静岡県などで遠方ロケも行われているので、良く見ると見覚えのある場所が登場しているかもしれませんね。
7.ユージこと柴田恭兵の名言「関係ないね」に隠された驚きの事実!
お次は、12時半頃からヒルナンデスに出演します!ただいま少しだけ休憩中。ポスターを見つけたので記念にパチリさせていただきました! pic.twitter.com/LjxwOvFZvJ
— 「さらば あぶない刑事」 (@saraba_abudeka) 2016年1月27日
数々の『あぶない刑事』の名言の中でも、ユージの「関係ないね」は演じた柴田恭兵のモノマネに使用され、シリーズを代表するほど有名なものになりました。
もはや決め台詞として、作中で何度も使われてきたかのような印象の強い台詞ですが、実はTVドラマの中で一度しか使われていなかったのです!放送当時に大流行し、モノマネで必ずと言っていいほど聞く台詞なだけに、視聴者が誤解してしまいやすかったのかもしれません。
TVドラマを観返す機会があった際には、どの話数でこの名台詞が使われているのか注目です!
8.長期シリーズだからこその時代を反映したパロディの数々
30年というシリーズの歴史だからこそ、数々の番組にパロディされたりパロディをし返したりと、様々なパターンのパロディが存在しているようです。
バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』では、コントコーナー「ちょっとあぶない刑事」が作られ、時に本家以上の”あぶなさ”を見せる内容だったそう。ユージの台詞「関係ないね」や「行くぜ」も登場し、後に柴田は『あぶない刑事』内で、とんねるずのギャグをアドリブで連発しています。
そのほか『志村けんのだいじょうぶだぁ』、『ワンナイR&R』にもパロディコントコーナーが存在。細かいものも含めると、数えきれないほどの番組にパロディされてきました。
9.シリーズ史上最凶最悪の敵キョウイチ・ガルシアを演じるのは吉川晃司
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キョウイチ・ガルシアは、映画『さらばあぶない刑事』に登場するシリーズ史上最凶最悪の敵です。この冷酷な中米マフィアのボス役として、歌手としても有名な吉川晃司がキャスティングされました。
吉川は”バイクを自在に操る”設定があるため、役作りで都内の駐車場で練習していた際に転倒、左足首を骨折する怪我を負ったのだとか。当時は配役の情報解禁前だったため、後に”特殊なアクションの練習”によるものだと説明し、バイクに乗る人々への気遣いを見せました。
また、「アクションシーンも出来る限り自分で演じられるように」と、吉川は早くから練習を始めていたのだとか。そんな漢気溢れる、キョウイチ・ガルシアのバイクアクションにもぜひ注目してください。
10.『あぶない刑事』でご法度とされていた演出とは?
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”割と何でもあり”なイメージの『あぶない刑事』ですが、実はシリーズを通してご法度だった演出があったそうです。舘ひろしによると、「刑事もの特有の悲壮感を否定していきたい」という一言から、レギュラー陣の殉職などが一切無くなったと言います。
タカとユージは作中で何度も瀕死の状態に陥りますが、何事もなかったかのように復活するうえ、回数を重ねるごとによりコミカルな方法で復活する演出に。柴田恭兵は「下ネタのギャグだけは止めよう」と提案したと言い、初期の頃には露骨な下ネタがあったものの、『あぶない刑事リターンズ』以降は無くなったそうです。
こうした、従来の刑事ものにない明るい魅力が、作品の人気を支えているのかもしれませんね。