2017年7月6日更新

『仮面ライダー電王』がキャスト変更から豪華声優まで異例だった!

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『仮面ライダー電王 ブルーレイボックス1』

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平成仮面ライダーシリーズ8作目、ドラマ『仮面ライダー電王』

『仮面ライダー電王』
2007年に放送され、10年の歳月が流れた2017年現在でも根強いファンを持つ『仮面ライダー電王』。複雑に時系列が絡み合うストーリーと斬新でユニークなキャラクター。そして豪華なキャスト陣たち。2016年10月から放送されている平成仮面ライダーシリーズ最新作の『仮面ライダーエグゼイド』まで18作品が制作されましたが、その中でも異色の存在であるのがこの『仮面ライダー電王』です。

ドラマ『仮面ライダー電王』のあらすじ

『仮面ライダー電王』3
未来に存在し、さまざまな能力を持つ「イマジン」を束ねているカイは、彼らを利用して時を改変させようと企んでいます。その目論見を阻止するべく未来から「時の列車」に乗ってきたハナは、時の改変の影響を受けない特質を持つ「特異点」という存在。自分と同じ「特異点」である良太郎を見つけ、仮面ライダー電王へと変身させ、侵略者たちと戦うべきことを告げます。

仮面ライダー電王は複数の人格を持つ?

『仮面ライダー電王』4
野上良太郎が変身して仮面ライダー電王となりますが、そのままではヒーローとしてのスキルが足りないため、さまざまな能力を持つ「イマジン」が憑依します。この「イマジン」はそれぞれに異なる能力と人格を持っているため、憑依された良太郎もその都度キャラクターが変わってしまうのです。 この良太郎に憑依した「イマジン」たちのおかげで良太郎本来の能力も徐々にあがり、変身した電王もプラットからライナーフォームへとパワーアップします。

『仮面ライダー電王』のキャスト

野上良太郎・仮面ライダー電王/佐藤健

佐藤健『佐藤健写真集 ALTERNATIVE」
ドラマ『仮面ライダー電王』の主人公・野上良太郎は、内気で要領が悪く、喧嘩も弱いというライダーヒーローに似つかわしくない性格の少年。時を改変してしまう侵略者に対抗するべく未来から現代にやってきたハナに侵略者の影響を受けない能力を持つ「特異点」であると告げられ、「仮面ライダー電王」として戦うことになります。 平成仮面ライダーシリーズ史上、最も不運で残念な異色のヒーロー野上良太郎・仮面ライダー電王を演じたのは、佐藤健です。2007年放送の今作がドラマ初主演となった佐藤健は、一気に注目を集め翌年のドラマ『ROOKIES』の岡田優也役で人気と知名度を得ます。 映画でも多数の話題作に出演しており、2012年に公開された『るろうに剣心』では緋村剣心役を演じ、3作品続編が公開される大ヒット作となりました。2017年には漫画『亜人』の実写化作品が9月に公開予定となっています。

桜井侑斗・仮面ライダーゼロノス/中村優一

中村優一 『ボクの方程式』1
複雑に時系列が絡み合う、斬新なストーリー展開の『仮面ライダー電王』の中で物語の鍵を握る重要人物、桜井侑斗。実は良太郎の姉、愛理の婚約者ですが、過去の自分を契約により「イマジン」に受け渡しているため、19歳の姿で良太郎たちの前に現れます。 現在の桜井侑斗によって契約を「イマジン」との契約を交わされてしまった19歳の桜井侑斗は、未来の自分により仮面ライダーゼロノスへと変身させられるのです。そんな桜井侑斗・仮面ライダーゼロノスを演じたのは中村優一です。 2004年から俳優で構成された音楽ユニットD-BOYSのメンバーとなり、俳優業と並行して精力的に音楽活動を行ってきた中村優一。テレビドラマでは、2008年の『太陽と海の教室』や2010年の『素直になれなくて』など人気作品に多数出演してきました。2011年には体調不良のため芸能界を引退することを発表しましたが、2014年から再び俳優活動を始めています。

ハナ/ 白鳥百合子

白鳥百合子 『PRINCESS BEAUTY』
「時の列車」に乗って未来から2007年にやってきた謎の女性、ハナ。主人公・良太郎の特質を見抜き、仮面ライダー電王に変身させます。良太郎に憑依している「イマジン」たちに対して共に戦ううちに仲間意識が目覚めたり、頼りない良太郎を庇い見守るなど心優しい一面があります。 今作のヒロイン、ハナを演じたのは白鳥百合子。2006年にデビューし、グラビアを中心に活動を始めます。『ジャイケルマクソン』などのバラエティ番組で活躍するほか、ファッションモデルとしても活動していましたが体調不良のため、『仮面ライダー電王』放送途中に降板することとなりました。

コハナ/松元環季

松元環季 『small nature』
突如として外見が幼児化してしまったハナ。その姿を見て、良太郎が名付けたのがこの「コハナ」です。白鳥百合子が演じたハナに変わって、松元環季演じるコハナがヒロインを引き継ぐことになりました。 松元環季は、2007年に放送されたドラマ『プロポーズ大作戦』でヒロインの幼少時代を演じ、注目を集めます。体調不良のため降板することになってしまった白鳥百合子に代わりハナ役を演じ、見た目は子供に戻ってしまったけれど中身はそのまま、という難役をこなし、一躍話題に。2017現在は芸能活動を休止しています。

ハナってどんなヒロイン?

ハナ 『仮面ライダー電王』
未来からタイムスリップしてきた謎の美女、そう聞くとミステリアスで憂いを帯びた表情の女性を想像しますが、ハナはまったく異なるキャラクターのヒロインです。 自分が求めていた特質の持ち主でありながら、頼りなげで不運、あまりに残念なヒーローである良太郎のことをいつも心配し見守る優しい一面があるハナ。でも表に出るのはキツイ言葉と強気な態度。平成仮面ライダー史上類を見ない異色のヒーローである良太郎ですが、ハナはハナで、なかなかに異色のヒロインなのです。

豪華な声優陣にも注目のキャラクターたち

ドラマ『仮面ライダー電王』の最大の特徴は、あまりに頼りないヒーローを助けるべく個性と能力の異なる「イマジン」が野上良太郎・仮面ライダー電王に憑依するという点です。「イマジン」はそれぞれに人格を持ち、憑依された良太郎・電王も異なる人格になります。 この「イマジン」たちは未来の世界に存在しているもので、彼らを取り仕切っていた侵略者・カイの体から乖離し、良太郎のもとへやってきました。この憑依キャラクターの「イマジン」たちの声は、豪華声優陣が務めていたこともドラマ『仮面ライダー電王』の見どころのひとつです。

モモタロス/関俊彦

最初に良太郎に憑依し、「イマジン」たちの中でも一番深い絆を築いていく存在です。単純で粗暴、豪快な性格を持つ反面、仲間思いの優しい一面がありあます。 モモタロスが憑依した良太郎は、M良太郎となり筋肉質でワイルドなキャラクターに。いつものひ弱さはどこへやら、喧嘩も強くなります。髪の毛に赤いメッシュが入るのが特徴。 モモタロスを演じた声優は関俊彦です。大学在学中から声優としての活動を開始した関俊彦は、1989年の『YAWARA!』での松田耕作役、1991年の『炎の闘球児 ドッジ弾平』の二階堂大河役など、人気テレビアニメのメインキャストを数多く務めました。最近では小説やゲームも人気の『最遊記RELOAD BLAST』で玄奘三蔵役を演じています。

キンタロス/てらそままさき

金色の斧を持つ「イマジン」で腕っ節の強さとは裏腹に義理堅く真面目な性格の熱い男。関西弁で話すのが特徴で、キンタロスに憑依されると良太郎は長髪で豪腕の紳士、K良太郎となります。 個性豊かな「イマジン」の中でも強烈なキャラクターであるキンタロスを演じたのは、てらそままさき。俳優としても活躍する てらそままさきは、2003年のドラマ『はぐれ刑事純情派』や2006年のNHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』などにも出演していました。 2017年に、6年ぶりに第2期が放送されるテレビアニメ『青の祓魔師 京都不浄王篇』では宝生蟒役を務めています。

リュウタロス/鈴村健一

鈴村健一 『「HIDE-AND-SEEK」』
龍のような外見をしていながら音楽やダンスが大好き、というユニークなキャラクターのウラタロス。人懐っこく良太郎の周りの人間ともすぐに打ち解けますが、わがままで子供っぽいところが玉にキズ。 イマドキの若者、といった印象の強いR良太郎は、リュウタロスが憑依した姿。紫メッシュの派手な髪型とストリートファッション、DJのような立ち振る舞いと、かなり濃いキャラに変貌します。 リュウタロスの担当声優は、鈴村健一です。2001年放送の『キャプテン翼』や、2004年の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、2006年の『銀魂』、2014年の『曇天に笑う』など話題のテレビアニメでメインキャラクター役を務めています。プライベートでは、声優の坂本真綾との結婚を2011年に発表しました。

ウラタロス/遊佐浩二

理知的で頭の回転が速く口も達者なウラタロスは青色の「イマジン」で、六角形の独特の形をした槍のような武器を操ります。いきなりメガネをかけた知的な少年に変身してしまうU良太郎は、ウラタロスが憑依した状態。真面目でクールな見た目ながら女好きで夜遊び好きというキャラクターです。 クールな遊び人、ウラタロスを演じるのは遊佐浩二。1995年に声優としての活動を開始した遊佐浩二は、テレビアニメやナレーションなど幅広く活躍します。2014年には『テラフォーマーズ』、『東京喰種トーキョーグール』などの話題作に立て続けに出演、2017年には、2011年放送の第1期でも演じた志摩廉造役を『青の祓魔師 京都不浄王篇』で担当します。

モモタロスたちがライブ演奏でOPに登場!

『Climax Jump DEN-LINER form』
ドラマ『仮面ライダー電王』の主題歌、『Climax Jump』は、AAAによるシングル曲ですが、モモタロスたちがバンドメンバーとなって歌うバージョン『Climax Jump DEN-LINER form』も存在します。この曲をライブ演奏している映像もOPでは放送され、平成仮面ライダーシリーズでは異例のことであり大変な話題となりました。