2017年7月6日更新

『相棒14』、4代目相棒に冠城亘が就任!あらすじネタバレ・視聴率まとめ【最終回含む】

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『相棒14』

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新たな相棒を迎えてスタートしたシーズン14【ネタバレ注意】

相棒14
3代目相棒・甲斐享巡査部長の逮捕という衝撃的なラストで幕を閉じたシーズン13。何ともやるせない結末となりました。 杉下右京にも無期限停職という重い処分が下りましたが、無事に特命係に戻れたのでしょうか?次なる相棒はどんなキャラクターなのでしょう?新たな相棒を迎えたシーズン14からおススメ回を厳選して紹介いたします。

第1話「フランケンシュタインの告白」

2015年10月14日放送・視聴率18.4%

刑務官の田代が受刑者に殺害される事件が発生。容疑者である美倉は梅津殺害の敵討ちをしたのだといいます。法務省から出向中の冠城亘(かぶらぎわたる)が捜査に当たるうちに、おかしな点が次々に・・・。 梅津は服役後僧侶の導きにより様々な知識を身に着け、卑劣な刑務官を論破できるまで成長。受刑者たちから神と崇れる一方で刑務官らを辟易とさせていました。刑務官の1人増淵は、梅津を慕う信者を利用して常日頃から疎んじていた田代殺害を計画したのです。 暗闇の中で梅津を装い「田代に殺された、敵討ちをしてほしい」と耳打ちし犯行を促しました。田代殺害は増淵の殺人教唆による犯行、梅津の死は他殺ではなく持病の心臓発作を放置するという自殺に近いものだったのです。 梅津が師と仰ぐ慈光は、自らの手に余る怪物へと成長した梅津の存在に不快感を示し、それを知った梅津は生きる努力を止めました。停職中の身である右京は、庁内で顔見知りになった冠城に同行するという形で事件を解決。無期限停職も解かれ新しい相棒と共に特命係に復職しました。

第2話「或る相棒の死」

2015年10月21日放送・視聴率17.6%

首を吊った状態で発見された冠城の中学時代の旧友・千原。埼玉中央署の「自殺」の判断に納得できない冠城は千原の元相棒・早田とともに独自調査をし、千原が埼玉中央署内の裏金について探っていたことを突き止めます。 重要なデータはパソコンに残されているようですがロックが掛かっていて・・・。右京が辿り着いたIDとパスワード、それは千原と早田が捜査した連続殺人事件の2人の被害者名でした。本部長賞を獲得する働きを見せながら、犠牲者を出してしまった悔しさを忘れないようにと名前を刻んだ万年筆をそれぞれ身につけていたのです。 千原のパソコンのパスワードを知る唯一の人間。千原を殺害しデータを消去したのは早田でした。同期の出世を妬んだ千原は警察を辞め食うに困ると古巣を恐喝するようになっていたのです。千原を「組織が決めた相棒」と言い組織の命令に唯々諾々と従った早田。かつては志を同じくした「相棒」の絆はどこで千切れてしまったのでしょう?

第4話「ファンタスマゴリ」

2015年11月4日放送・視聴率15.9%

右京の二課時代の上司・片野坂が、政財界のフィクサー譜久村にあと一歩のところまで迫りながら取り逃し辞職に追い込まれたのは20年前のこと。退職後は金融コンサルタント業につき裏稼業とも繋がっていると専らの噂です。 譜久村はというと逮捕の要・柳本を葬り去ったあげく、柳本の遺児、当時十代だった愛を自らの情婦にしてしまいました。その愛が先頃、秘密裏に堕胎手術を受けた後行方知れずだといいます。愛の身に危険が迫っていることは察しがつきますが、譜久村の近辺に踏み入る手立てがありません。 右京が行き着いた足掛かり、それは片野坂が用意したものでした。片野坂は20年という歳月をかけ譜久村に近づき、巨額の富を生み出すマネーシステム「ファンタスマゴリ」という罠を仕掛けたのです。欠陥に気付かず加入した譜久村は脱税容疑で検挙され、庭に埋められた愛の遺体も見つかりました。 譜久村は愛が他の男の子供を身籠ったと思い込み憤っていたのですが、真実は更に受け入れ難いもので・・・。愛のお腹の子の父親は譜久村でした。譜久村の愛情は独りよがりに過ぎず、憎むべき敵の子を身籠ったと知った愛は即座に始末していたのです。

第6話「はつ恋」

2015年11月25日放送・視聴率14.6%

胸に刺し傷のある変死体が発見され、被害者はジャンクアーティストの山本正人と判明。山本殺害の容疑者としてまず最初に浮かんだのは恋人の玲奈でした。山本のディレクターを務める白石由紀によると、玲奈には他に親しい男性がいて、山本にもそのことを伝えていると言います。 児童養護施設で育った玲奈は「彫刻の子」と呼ばれる少年に出会い恋をしました。手先の器用な少年が贈ったガラス細工の青い鳥はずっと大切な宝物です。ある日、玲奈の父親がやってきて無理心中を図ろうとし、愛する人を守るため少年は迷わず父親を刺し殺しました。 凶器とともに埋めた遺体は運よく見つからず・・・。秘密を共有し大人へと成長した2人の思いはいつの日かすれ違っていました。山本にとって玲奈は大切な初恋の少女、しかし玲奈からすると山本は忌まわしい過去を思い出させる存在だったのです。 自分の存在が玲奈を苦しめていることを知った山本は死を選びます。意見の対立する白石と揉み合いナイフで刺すように仕向けた上で、自ら転落したのです。2人の絆である青い鳥もろとも玲奈の前から姿を消しました。

第10話「英雄~罪深き者たち」

2016年1月1日放送・視聴率16.7%

官房長官の音越と副官房長官に就任した片山雛子の新党結成の会見場で爆破事件が発生。背後に「赤いカナリア」の本多がいるといいます。本多といえば、名前を変え娘の茉莉とともに新たな人生を歩み始めたはずでしたが・・・。 東京を冠城に任せ本多親子が住む富山へと向かう右京。ところが病の床にいた茉莉はこの世を去り、娘の最後の願いを胸に本多もまた姿を消していたのです。右京は墓参り先で出会った女性・明梨から、町中に飾られた大黒天は町のシンボルであることを聴かされます。首から下げた赤い石は一つの石を分けたもので、同じ願いを持つもの同士それぞれ持つと願いが成就するのだとか。 大黒天は代議士・大黒の象徴。児童福祉の篤志家として知られる大黒は地元の信頼を勝ち得選挙戦においても敵なしでしたが、突如、幼児虐待の噂が浮上し新人の音越に議席を奪われてしまいました。音越のデマで失脚した大黒は失意のうちに焼身自殺。大黒を父と慕う時男と明梨は復讐を誓い、2人を止められないと悟った茉莉が父親に時男の援護を頼んだのです。 本多が仕掛けた爆弾テロは警察の武力制圧を受け、本多、時男もろとも銃弾に倒れてします。音越が突然苦しみ始め・・・。時男が音越に浴びせた刺し傷は掠り傷程度でしたが、明梨が解毒剤を装って塗った毒が死に至らせたのです。願い石を分け持った時男と明梨、本多と茉莉。願いが成就した先には何があったのでしょうか。

第13話「伊丹刑事の失職」

2016年1月27日放送・視聴率17.6%

「日刊プレス」のスクープ記事が捜査一課に緊張を走らせました。ひと月前、伊丹巡査部長が「自殺」と処理した人物を殺害したとする、犯人による手記が公開されたのです。悪いことは重なるもので、編集長の柏田と揉み合い「暴行」と報道された伊丹は謹慎処分を言い渡されてしまいます。 手記の提出に応じない柏田に代わって記者の今井が協力を申し出たことにより、転落死した女性・岬の元上司である峰岸の指紋を殺人手記から採取することに成功。峰岸の自宅を捜索した結果、柏田が原稿代として支払ったと思われる大量の現金、更には詐欺被害者リストが発見されました。 峰岸は詐欺グループを組織し岬もその片場を担いでいたのです。被害者の会と繋がりのあった今井は岬まで辿り着き、やっとのことで取材に漕ぎつけました。ところが、事件当日、岬ともみ合いになった末、誤ってベランダから転落させてしまったのです。 詐欺被害者の息子である大庭の協力を得て峰岸の犯行であるように仕向けようとしたのですが、右京に看破され失敗に終わってしまいました。

第16話「右京の同級生」

2016年2月17日放送・視聴率15.4%

北品川第三ビルで男の変死体が発見されました。被害者は人材派遣会社「国際ディスパッチ協会」の社員・高井。右京は死体発見場所が、最近知り合ったエルトビア人・マリオの勤務先のあるビルであることに気付き、現場へと向かいます。 冠城もまた、先日酒を酌み交わした野坂が北品川第三ビルの住所が記されたマッチを所持していたことに思い至ります。摘発情報流失ルートについて探ろうと、入国管理局で働く先輩に当たっていたのです。人材派遣業の男と外国人労働者、そして入国管理局。 マリオの治療に立ち会った右京は小学校の同級生・小峰律子との再会を果たします。律子は医者として、劣悪な環境で働く外国人労働者たちの支援を行っていました。正義感が強く弱きを助けようとする姿は、子供の頃から少しも変っていません。 入国、職探しと二重に上前を撥ねる「国際ディスパッチ協会」に対抗するため、情報を流し摘発逃れを促していた野坂と律子。野坂の行動に気付いた高井と揉み合ううちに殺害してしまったのです。

第18話「神隠しの山(前編)」

2016年3月2日放送・視聴率13.3%

指名手配中の宝石強盗犯・斗ヶ沢が3年ぶりに質屋に姿を見せたものの逃走。これまで何度も行方不明者を出し、「神隠しの山」の異名をもつ夕霧岳に逃げ込んだといいます。捜査一課とともに山狩りに駆り出された右京でしたが、崖から足を踏み外し意識を回復した時には、陶芸家夫妻が暮らす山深い工房に担ぎ込まれていました。 足を挫いていても至って元気な右京。さっそく周囲を嗅ぎ回り、囲炉裏に捨てられたタバコ、3人分の食器に気付きます。ここは陶芸家・村井流雲の工房、と言っても流雲は消息が分からず現在は流雲の弟子である鉄朗・喜久子夫妻が住んでいます。喜久子が言うには、有名陶芸家は名ばかり。実際には弟子が作った作品を自らの作品と発表していたのだとか。 一方、冠城は村役場の前園を相手に夕霧岳が「神隠しの山」と呼ばれるようになった顛末を訊き出していました。村田流雲を招致し「陶芸の里」を町興しの呼び物にしようとしたのが発端。当の流雲が失踪、更には夕霧岳は「神隠しの山」と噂されるようになり、町としては踏んだり蹴ったりの結果だったのです。 流雲の失踪に鉄朗夫妻が関係していること、秘密を守るため指名手配犯の斗ヶ沢を匿ったいたことに気付いた右京は夫婦に詰め寄ります。全てを知った右京を口封じしようと鉄朗と喜久子が算段している頃、町では斗ヶ沢の死体発見の報が!(後編につづく)

第19話「神隠しの山の結末(後編)」

2016年3月9日放送・視聴率16.0%

鉈を振りかざして追いかけてくる鉄朗に捕まり、蔵に放り込まれた右京。そこで出くわしたのは人骨らしきものを収めた骨壺でした。同じ頃、山では斗ヶ沢の遺体が見つかり、遠藤亮と妻・里美に殺人の容疑がかかります。里美がホステスをしていたバーに、宝石商を名乗る斗ヶ沢が出入りし宝石を贈っていたという証言がとれたのです。 斗ヶ沢が危険を冒してまで東京の質屋を訪れたのは、里美が自分の子を身籠ったためでした。店主に疑われ逃亡しようと前園に助けを求めたところ、殺されてしまったのです。7年前、町興しの一環として有名陶芸家・村井流雲を招致したものの夕霧岳の土は陶芸に向かないと、流雲は他の土地の土を手配していました。 話が違うと前園が意義を唱えようと意に反さず、已む無く殺害するに至ったのです。日頃から弟子の作品を横取りする流雲のことを恨みに思っていた鉄朗と喜久子は死体隠匿に協力。ところが犯行を見抜いた斗ヶ沢の脅迫を受け、3年もの間面倒をみるハメに陥ったのです。 前園に殺害された流雲の遺体は、鉄朗・喜久子夫婦によって焼かれ作品である骨壺に収められました。犯行を隠すため、自ら神隠しの噂をバラまき斗ヶ沢隠匿にも協力してきた前園でしたが、捜査一課が乗り出している状況で斗ヶ沢を匿うのは危険と判断。殺害を決めたのでした。

最終話「ラストケース」

2016年3月16日放送・視聴率15.8%

警察学校の訓練生・伴野が教官、同期生を射殺したのちに逃走。有事の際、安全圏にいて命令を下すだけの閣僚たちがテロに瀕したらどんな正体を晒すのか見定めてやるのだと言います。時を置かず大臣1人が銃殺され緊張が高まる中、警察に取り囲まれた伴野が衆前で焼身自殺を図りました。 伴野と昵懇の関係にある鴨志田慎子の協力を得て広場に誘き出したのです。伴野は亡くなる前、爆弾テロで亡くした姉の墓に花を手向け、約束の場所に報道のヘリを手配していました。警察が待ち伏せしていることを承知の上で、自殺の模様をネットに拡散させようと目論んでいたのです。 伴野が死に、副総理襲撃に失敗した慎子は事件の真相を語り始めました。慎子は重篤な病を患い余命僅か。生死を賭けたテロ計画を恋人の伴野に持ち掛けました。伴野が罪悪感に苦しみ自殺を望んだのは想定外のこと。見かねた慎子がテロ事件を中継するという効果的なシチュエーションを捻り出したのです。 テロ被害者の会で活動する慎子とテロ被害者を家族にもつ伴野。目的に命を捧げる恋人たちでしたが、慎子の背後には副総理の玉手、農林水産大臣の菊本という老獪な後ろ盾が控えていました。副総理襲撃も、玄田総理暗殺という大舞台に繋げるためのパフォーマンスに過ぎなかったのです。愛する恋人を犠牲にし慎子が得たものとは何だったのでしょう?