2017年11月16日更新

映画『モテキ』映画を彩る音楽"モテ曲"をエピソードと共に紹介!【ネタバレあり】

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モテキCD

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人気のラブコメ映画『モテキ』

映画『モテキ』は、久保ミツロウの漫画を原作とした作品。2010年7月からテレビ東京系列で連続ドラマとして放送が開始、2011年9月に映画化されました。 作品は、人生初のモテキを迎えたヘタレ男子・藤本幸世(ふじもとゆきお)を主人公に、コミカルでエッチなストーリーを展開。更に映画では、モテキを過ごしたものの、何も結果を残せなかった幸世のその後が描かれていきます。また、主人公の藤本幸世 役は森山未來です。 そして『モテキ』といえば、作中で流れる音楽"モテ曲"も魅力のひとつ。映画のエピソードを"モテ曲"からご紹介します!ネタバレ要素含みますので、内容を知りたくない方は注意してください。

映画『モテキ』あらすじ

モテキ
29歳の時に"モテ期"が襲来した藤本幸世(森山未来)も今年31歳。知人が運営するニュースサイト・ナタリーのライターとして正社員採用され、東京での生活を送り始めます。ライターとして働くことに生きがいを感じていたある日、ツイッターで知り合った人物と意気投合。しかし、ツイッターのアカウント名から男性と思い込んでいた人物は、松尾みゆき(長澤まさみ)という魅力的な女性でした。 みゆきには彼氏がいることを知りながらも「自分の方が彼氏よりもみゆきに会っている!」とデートを重ねていく幸世。しかし、そんな中でみゆきの友達・枡元るみ子(麻生久美子)から突然の告白を受けます。るみ子を好きになれないこと、みゆきの彼氏・山下ダイスケが既婚者だったという真実を知ったことから幸世は、みゆきに正直な気持ちを告白します。

オープニングテーマ"夜明けのビート/フジファブリック"

『モテキ』のオープニングテーマは、ドラマ・映画共にフジファブリックの"夜明けのビート"が起用され、『モテキ』作品を盛り上げました。 フジファブリックは、2000年に結成されたロックバンド。ボーカル・ギターの山内総一郎、キーボードの金澤ダイスケ、ベースの加藤慎の3人が現メンバーで、「フジ」や「フジファブ」などの通称で親しまれています。"夜明けのビート"は、フジファブリックのメンバーで2009年に急死した志村正彦が制作していた楽曲。初のドラマ主題歌にもなった1曲で、疾走感があり心を躍らせるような曲調を特徴としたナンバーです。

みゆき(長澤まさみ)に恋する幸世の心を歌う音楽

1.「マルマルファンク(映画『モテキ』Live ver.)」 / 在日ファンク

在日ファンク
幸世が正社員として初めての取材のため、フェスへと足を運んだ場面。在日ファンクがステージで演奏する光景とともに音楽が流れました。 在日ファンクは、星野源がリーダーを務めるバンド・SAKEROCKのメンバーでもある浜野謙太を中心として2007年に結成、2010年にデビューしたバンドです。「マルマルファンク」は、2011年に発売されたアルバム・爆弾こわいに収録されている1曲で、映画ではLiveバージョンとして登場しました。

2.「格好悪いふられ方」 / 大江千里

大江千里
ダメな自分が恥ずかしくなって幸世が全力疾走するという場面で流れた曲。この曲はドラマでも使われていて、幸世が格好悪くフラれた時に流れる定番のナンバーにもなっています。 大江千里は、1983年にシングル「ワラビーぬぎすてて」でデビューしたシンガーソングライター。自身の曲をリリースするだけでなく、楽曲提供やプロデューサーをはじめ、俳優など幅広く活動してきました。「格好悪いふられ方」は、1991年に発売された23枚目のシングルで、ドラマ『結婚したい男たち』(1991年)の主題歌にもなった曲です。

3.「SELF CONTROL」 / TM NETWORK

TM NETWORK
幸世が、仕事でミスを犯してしまい、怒られ落ち込むという場面。立ち直ろうとする幸世がiPodで音楽を聞くという形で音楽が流れます。 TM NETWORKは、小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登の3人をメンバーとする音楽バンド。1984年にデビューし、代表曲には「Get Wild」や「Love Train」などがあります。「SELF CONTROL」は、1987年に発売された9枚目のシングルで、TM NETWORKがブレイクするきっかけにもなった曲です。

4.「安めぐみのテーマ」 / ジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい)

幸世が訪れたフェスのステージで歌われていた曲。フェスらしさが強まる選曲となっています。 コミックバンド・'水中、それは苦しい'でボーカル・ギターを担当するジョニー大蔵大臣。'水中、それは苦しい'は、1985年に竹内直夫、斎藤学、三浦真介の3人で結成されたバンド(当時のバンド名は'シネシネ団')で、一時活動中止や、メンバーの加入などもあり、オリジナルメンバーが存在しないながらも活躍を続けています。「安めぐみのテーマ」は、2008年にバラエティー番組『あらびき団』で披露された曲で、代表曲でもある曲です。

5.「いかれたBaby」 / フィッシュマンズ

フィッシュマンズ
幸世の部屋にみゆきが来たときに流れている曲。幸世が、眠気といやらしい気持ちを葛藤させる場面となっています。 フィッシュマンズは、1987年に結成、1991年にシングル「ひこうき」でデビューしたバンドです。「いかれたBaby」は、1993年に5枚目のシングル曲として発売され、2005年には「いかれたBaby」を含む3曲のライブ音源が収録された「いかれたBaby/感謝 (驚)/Weather Report」も発売されました。

6.「Baby Crusing Love」 / Perfume

幸世が踊りだすほど恋に浮かれる場面で流れた曲。幸世と、ゲスト出演したPerfumeらがダンスを始めるというミュージカルシーンとして描かれています。 Perfumeは、2005年にシングル「リニアモーターガール」でメジャーデビューしたテクノポップユニット。デビュー当時からテクノ調の楽曲と振付など多くの要素が人気を集めています。「Baby Crusing Love」は、2008年に発売された6枚目のシングル。オリコンランキングで初めてベスト3入りを果たした曲です。

7.「走れ!」 / ももいろクローバー

ももいろクローバー
ひどく落ち込んだ幸世が、この曲を聞きテンションが怪しくなっていくというシーンで流れた曲。うつ状態とアイドルソングが絡み合い、幸世の暴走を加速させました。 ももいろクローバーは、2008年に結成、2010年にシングル「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューした音楽グループ。メンバー脱退などから2011年以降は、ももいろクローバーZとして活動しています。「走れ!」は、2010年のメジャーデビューシングルのカップリング曲として収録されている1曲。ライブが盛り上がる曲として、ファン以外からも注目されるようになり、2014年には10万ダウンロードを記録しました。

8.「Lifetime Respect」 / 三木道三

三木道三
この曲は、恋に落ちた幸世の心を直球に表したような選曲。一生一緒にいてくれやという歌詞が強調されるようなものとなっています。 三木道三は、2000年にシングル「斬る!ジャパニーズ」でメジャーデビューしたレゲエアーティスト。一時、活動を休止していましたが2014年、DOZAN11に改名し、活動を再始動させています。「Lifetime Respect」は、2001年に発売された11枚目のシングル曲。発売当時、日本では広く浸透していなかったレゲエというジャンルながらも、オリコンでは1位を獲得し、若者を中心に人気を集めました。

9.「ワック♪ワック♪B-hack」 / B-hack

B-hack
飲み会のシーン、居酒屋の店内に流れるBGMとして登場した曲です。 B-hackは、群馬生まれの女子5人が結成したラップグループ。「ワック♪ワック♪B-hack」は、結成当時、高校生だった頃に作られた曲で、メンバーそれぞれの想いや希望が歌詞に乗せて歌われています。

10.「粉雪」 / レミオロメン

レミオロメン
幸世の会社の飲み会、カラオケの席で会社のCEOでもある墨田(リリー・フランキー)が歌った曲です。 レミオロメンが、2001年頃からライブ活動を始め、2003年にシングル「電話」でメジャーデビューしたロックバンド。2012年にバンド活動を休止してからは、メンバーそれぞれの活動を開始されています。「粉雪」は、2005年に発売された8枚目のシングル曲。ドラマ『1リットルの涙』(2005年)の挿入歌としても起用されたことから、多くの人から注目を集め大ヒットを記録しました。

11.「カムフラージュ」 / 竹内まりや

竹内まりや
幸世の会社の飲み会で会った、みゆきの友達・るみ子が選曲して歌った1曲です。 竹内まりやは、1978年にシングル「戻っておいで」でデビューしたシンガーソングライター。甘い歌声と、歌詞の内容から女性ファンを中心に人気を集め、多くの曲が長く親しまれています。「カムフラージュ」は、1998年に発売された27枚目のシングル曲で、ドラマ『眠れぬ森』(1998年)の主題歌にもなっています。

12.「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」 / 岡本靖幸

幸世が、自分の妄想だけでこの恋を終わらせないと決心するときに流れた曲です。 岡本靖幸は、1986年にシングル「OUT OF BLUE」でデビューしたシンガーソングライター。1986年以前より、作曲家としても活動しており、音楽プロデューサーとしても知られています。「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」は、1990年に発売された13枚目のシングル曲です。

13.「悦びに咲く花」 / ACO

ACO
幸世とみゆきが飲みに行き、そのままみゆきの部屋に上がりこむというシーンで流れた曲。キスシーンへと展開した甘い場面となっています。 ACOは、1995年にシングル「不安なの」でメジャーデビューしたシンガーソングライター。多くのプロデューサーとともに楽曲作りも行うなど、多岐にわたって活動を続けています。「悦びに咲く花」は、1999年に発売された9枚目のシングル曲。ドラマ『砂の上の恋人たち』にも起用され、30万枚を超える売上を記録しました。

14.「失格」 / 橘いずみ

橘いずみ
幸世のはっきりしない、ダメな心を描いたシーンで流れた曲。曖昧な幸世の態度に追い討ちをかける、見事な選曲となっています。 橘いずみは、1992年にシングル「君なら大丈夫だよ」でデビューしたシンガーソングライター。また、歌詞や曲の提供や、女優としても活動するアーティストでもあります。「失格」は、1993年に発売された3枚目のシングル曲。過激な歌詞から話題を呼び、歌手として人気を集めるきっかけにもなった1曲です。

るみ子(麻生久美子)との苦い思い出を彩る音楽

1.「愛のバクダン」「ultra soul」「衝動」 / B'z

『モテキ』作品の名物にもなっているカラオケ熱唱シーンで歌われた3曲。映画では、るみ子と幸世がカラオケに行った場面と、るみ子がヒトカラで熱唱する場面と、2度にわたって登場しました。 B'zは、松本孝弘(ギタリスト)と稲葉浩史(ボーカル)で結成され、1998年にシングル「だからその手を離して」でメジャーデビューしました。多くのヒット曲をリリースしていて、映画で起用された3曲は、アップテンポで熱い曲として人気があります。

2.「Love Forever」 / 加藤ミリヤ×清水翔太

'君に出会えてよかった'という歌詞が始まる曲。るみ子と幸世の切ないすれ違いを感じさせる1曲となりました。 「Love Forever」は、2009年にシンガーソングライターの加藤ミリヤと清水翔太がコラボしてリリースされました。2人は音楽を通して意気投合したことから、この曲だけでなくライブやテレビなど多くの場面でコラボとして活動しています。

3.「LOVER SOUL」 / JUDY AND MARY

JAM
カラオケで、るみ子が歌った曲。やがて、るみ子の歌声から原曲へと変わり、場面も展開、JUDY AND MARY世代かYUKI世代かという会話と、2人の色々なズレを感じさせる雰囲気が描かれました。 JUDY AND MARYは、1993年にシングル「POWER OF LOVE」でメジャーデビューした4人組のロックバンド。2001年に解散してからは、メンバーそれぞれが音楽活動を続けています。「LOVER SOUL」は、1997年に発売された13枚目のシングル曲。少し切ないラブソングとして親しまれています。

4.「デスコ」 / 女王蜂

女王蜂に取材する幸世と墨田が訪れたライブハウスのステージで歌われた曲。このライブで幸世は久しぶりにみゆきと再会します。しかし、その隣にはるみ子の姿が。力強いライブパフォーマンスにも注目です。 女王蜂は2009年にアルバム「魔女狩り」でデビューを飾ったロックバンド。現在はメンバーの入れ替わりを経て4人体制で活動しています。「デスコ」は女王蜂を代表する人気曲として親しまれている楽曲。ヴォーカル・アヴちゃんの圧倒的なカリスマ性には脱帽です。

5.「友達じゃがまんできない(作詞・作曲 前野健太)」 / performed by ナキミソ

ナキミソ
同じく幸世と墨田が訪れたライブハウスのステージでデスコの次に歌われた曲。タイトルがそのままシーンに描写されたような1曲となっています。るみ子が隣にいるのにみゆきと手をつなぐ幸世、るみ子を思うとなんとも切ない気持ちになります。 ナキミソは、2008年から関西を中心に活動するシンガーソングライター。「友達じゃがまんできない」が映画で起用されてからは、『モテキ』関連のイベントやライブにも参加し、注目を集めました。また、作詞・作曲を担当した前野健太もシンガーソングライターとして、ライブ活動を中心に活躍しています。

6.「ばらばら」 / 星野源

星野源
幸世、みゆき、るみ子、それぞれが過ごす日常を映した場面で流れた曲。ゆったりとしながらも歌詞に力がある1曲で、登場人物それぞれの思い出が彩られました。 星野源は、シンガーソングライターや俳優など幅広く活躍しています。2000年にバンド・SAKEROCKのリーダーとしてボーカルを担当し、2015年のバンド解散後もソロとして活動しています。「ばらばら」は、2010年に星野源名義で発売されたアルバム'ばかのうた'に収録されている曲です。

やっぱり諦められない!みゆきへの恋心を応援する音楽

1.「カルアミルク」 / 岡本靖幸

岡本靖幸1
幸世が野外フェス取材の仕事を受ける場面で流れた曲。このシーンから、幸世とみゆきの恋もクライマックスへと向かっていきます。 「カルアミルク」は、1990年に発売された岡本靖幸の14枚目のシングル曲。大ヒットを記録したわけではないものの、発売から21年経っての起用ということもあって改めて注目を集めました。

2.「long time」 / rei harakami

rei harakami
雨の中、幸世がみゆきの部屋へと向かうシーンから流れた曲。自転車を走らせる幸世の姿と、彼氏と電話して傷つくみゆきの姿が映し出され、やがてみゆきの部屋で会うことになります。 rei harakami(レイ・ハラカミ)は、1995年にミュージシャンとして活動を開始。CM音楽や、アーティストのプロデュース活動なども行い注目されました。2011年に脳出血のため死去。「long time」は、2005年に発売されたアルバム'lust'に収録されている曲です。

3.「東京」 / くるり

幸世の、みゆきを諦めたくないけれど、もうダメかもしれないという複雑な気持ちが交差する場面で流れた曲。みゆきに「ごめん」といわれてからの幸世の心情にピッタリな選曲になっています。 くるりは、1998年にシングル「東京」でメジャーデビューしたバンド。バンドサウンドや、ロックを取り入れた様々な曲をリリースしています。デビューシングルでもある「東京」。素直な気持ちで書いた曲とも言われており、色々な想いを感じさせる1曲となっています。

4.「ヤード」 / TOKYO No.1 SOUL SET

TOKYO No.1 SOUL SET
みゆきと彼氏の山下ダイスケ、幸世が仕事で訪れたフェスのステージで演奏された曲です。 TOKYO No.1 SOUL SETは、1994年にメジャーデビューしたピップホップバンド。フェスをはじめ、数々のライブに参加しています。「ヤード」は、1996年に発売されたシングル曲。オリコンでは81位を記録し、1998年に再販盤のCDが発売されました。

5.「物語はちと?不安定」 / N'夙川BOYS

幸世とみゆきが映画のはじめで出会う場面、そしてラストを迎え、幸世がみゆきに諦められない気持ちを再度伝える場面の2シーンで流れた曲。幸世とみゆきの物語を繋ぐ重要な1曲にもなりました。 N'夙川BOYSは、2007年に結成、2011年にメジャーデビューしたロックバンド。日本国内だけでなく、ロンドンでもライブを行うなど広く活躍しました。「物語はちと?不安定」は、2013年に発売されたアルバム'THANK YOU!!!'に収録された1曲です。

6.「今夜はブギー・バック(smooth rap)」 / スチャダラパ featuring小沢健二

映画のエンドロールとして起用された曲。幸世がスチャダラパーと一緒に歌うといった映像が流れ、映画『モテキ』のラストに相応しい演出にもなっています。 「今夜はブギー・バック(smooth rap)」は、ヒップホップバンドのスチャダラパーと、ミュージシャンの小沢健二がコラボして制作された1曲。小沢健二のかけ声も印象的な爽快なナンバです。