2019年6月21日更新

【ネタバレ】映画「ダーク・フェニックス」解説 &トリビア 仲間にして最大の脅威にX-MENはどう立ち向かうのか!

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xmen ダークフェニックス
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

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シリーズ最新作にして最終作!『X-MEN:ダーク・フェニックス』を解説

2000年から始まった「X-MEN」シリーズの最終章となる『X-MEN:ダーク・フェニックス』が2019年6月21日ついに公開。これまでも「X-MENのなかで最強なのでは?」と噂されてきたジーン・グレイの全能力がついに覚醒し、地球最大のピンチが訪れます。 ジーンの能力の暴走を止めることができないプロフェッサーXをはじめとするX-MEN。ミュータントと人類が共存するためには、彼女が力をコントロールできるようにならなければいけません。しかしジーンはある思いに突き動かされ、暴走をつづけます。 仲間が敵になったとき、X-MENはどんな決断を下すのでしょうか。

※この記事には『X-MEN:ダーク・フェニックス』に関するネタバレがあります!作品を未鑑賞の方はご注意ください。

これまでの「X-MEN」シリーズ「ダーク・フェニックス」関連作品をおさらい!

ソフィー・ターナー『X-MEN:ダーク・フェニックス』
©️Supplied by LMK/zetaimage

「X-MEN」シリーズは、入り組んだ時系列でその流れを把握するのが難しくなっています。今回は、映画「ダーク・フェニックス」に関連する作品に絞って紹介しましょう。

『X-MEN:アポカリプス』(2016)

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)から始まった新シリーズの三作目『X-MEN:アポカリプス』で、ジーン・グレイをはじめとする新世代のX-MENが初登場しました。ジーン、サイクロップス、クイック・シルバー、ナイトクローラーは、それぞれX-MENの先輩に連れられて「恵まれし子らの学園」にやってきます。 このときプロフェッサーXに連れられてやってきたジーンは、自身の計り知れない能力に怯えていました。

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『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』(2006)

『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』は、『X-MEN:ダーク・フェニックス』と同じく「ダーク・フェニックス・サーガ」と呼ばれるコミックをベースにしています。 『X-MEN 2』で死亡し「ファイナル・ディシジョン」で復活したジーンは封印されていた能力がすべて解放され、最強のレベル5のミュータントであると言われていました。これは、マグニートーよりも強大な力を持っているということです。 本作でのジーンは、能力をコントロールできないだけでなく別人のように性格も変わってしまっていました。 新作では、こちらのダーク・フェニックスとは違う結末を迎えることになります。

映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のあらすじ

xmen ダークフェニックス
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

宇宙でのミッションの事故によって謎の光線を浴びてしまったジーン。それによって彼女の最強のダークサイド「ダーク・フェニックス」が覚醒することに。X-MENはそれを制しきれず、ジーンはチームから孤立していきます。そんななか、彼女の解き放った力が思いがけない悲劇を引き起こしてしまいました。 そんなジーンの心をさらに蝕んでいくダーク・フェニックス。さらに彼女に近づく謎の女も現れ……。 ジーン本人にも制御不能な最強の力には、X-MENもマグニートーも歯が立たちません。これまでで最大の危機が迫るなか、X-MENは危険視され拘束されてしまいます。最悪の事態を避けるため仲間だったジーンを殺すべきかで対立する彼らは、どのようにダーク・フェニックスに立ち向かっていくのでしょうか。

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『X-MEN:ダーク・フェニックス』のキャラ&キャストを紹介

ソフィー・ターナー:ダーク・フェニックス/ジーン・グレイ

ソフィー・ターナー『X-MEN:アポカリプス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

ジーン・グレイは、幼いころからサイコキネシス(念動力)とテレパシー能力を持っており、その力のコントロールできないほどの強さに怯えていました。『X-MEN:ダーク・フェニックス』では、そんな彼女の懸念が現実になってしまいます。

ソフィー・ターナー
©Hahn Lionel/Sipa USA USA/Newscom/Zeta Image

ジーン・グレイを演じるのは、前作に引き続きソフィー・ターナー。『ゲーム・オブ・スローンズ』のサンサ・スターク役でデビューし、注目を集めたターナーは、前作『X-MEN:アポカリプス』で初めて若き日のジーンを演じました。 超大作テレビドラマでデビューし「X-MEN」シリーズのメンバーに加わったターナーは、本作で初主演を務めます。

ジェームズ・マカヴォイ:プロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア

ジェームズ・マカヴォイ『X-MEN:アポカリプス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

ミュータントの子どもたちを守り、共同生活する「恵まれし子らの学園」を運営しているプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア。自身もミュータントでありテレパス能力を持つ彼は、ジーンを保護し学園につれてきた張本人です。 チャールズ・エグゼビアを演じるのは『スプリット』(2016)など数々の作品で存在感を発揮してきたイギリスの俳優、ジェームズ・マカヴォイです。2011年の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から同役を演じています。

マイケル・ファスベンダー:マグニートー/エリック・レーンショー

プロフェッサーXの親友だったものの、信念の違いから決裂してしまったマグニートーことエリック・レーンシャーは、X-MENと対立しながらも必要なときには共闘するキャラクターです。彼は、金属を操る力を持っています。

マイケル・ファスベンダー
WENN.com

マグニートーを演じるのはマイケル・ファスベンダー。ドイツ出身のファスベンダーは、マカヴォイと同じく『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から本シリーズに参加しています。2015年には『スティーブ・ジョブズ』でアカデミー主演男優賞にノミネートされるなどその演技力は高く評価されています。

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ジェニファー・ローレンス:ミスティーク/レイブン

ジェニファー・ローレンス『X-MEN:ダーク・フェニックス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

変身能力を持つミスティークことレイヴン・ダークホルムを演じるのはジェニファー・ローレンスです。 まだ若手ながらその実力は折り紙つきで、2012年には『世界にひとつのプレイブック』でアカデミー主演女優賞を受賞しました。

ニコラス・ホルト:ビースト/ハンク・マッコイ

ニコラス・ホルト『X-MEN:アポカリプス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

青い野獣のような姿のミュータント、ビーストことハンク・マッコイを演じるのはニコラス・ホルト。 2002年ヒュー・グラント主演の『アバウト・ア・ボーイ』の子役として注目を集めた後、数々の映画に出演。2015年世界中で大ヒットを記録した『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』のニュークス役が当たり役となり、再び注目を浴びています。

タイ・シェリダン:サイクロップス/スコット・サマーズ

タイ・シェリダン『X-MEN:アポカリプス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

のちにX-MENのリーダーとなるサイクロップスことスコット・サマーズは、両目から破壊光線オプティック・ブラストを発射する能力を持つミュータント。「アポカリプス」で、同じ能力を持つ兄のアレックスに連れられて「恵まれし子らの学園」やってきました。 前作で彼はジーンといい雰囲気になり、本作では誰よりも彼女ことを気にかけています。 そんなサイクロップスを演じるのは1996年生まれ、テキサス州出身のタイ・シェリダン。2011年にブラッド・ピット主演の『ツリー・オブ・ライフ』で映画デビューを果たし、「アポカリプス」から本シリーズに参戦。2018年には『レディ・プレイヤー1』で主演を務めました。

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コディ・スミット=マクフィー:ナイトクローラー/カート・ワグナー

コディ・スミット=マクフィー『X-MEN:アポカリプス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

ナイトクローラーことカート・ワグナーは、瞬間移動の能力を持つミュータント。しかし移動可能なのは見えている範囲内か行ったことがある場所だけです。彼は前作で東欧のファイト・クラブに挑戦者として放り込まれたところをミスティークに助けられました。 カートを演じるのはオーストラリア出身のコディ・スミット=マクフィーです。「X-MEN」シリーズ以外の代表作には『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド・リメイク『モールス』(2010)があります。

エヴァン・ピーターズ:クイック・シルバー/ピーター・マキシモフ

エヴァン・ピーターズ『X-MEN:アポカリプス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

『X-MEN:フューチャー&パスト』『X:MEN:アポカリプス』に登場し、人気を博したクイック・シルバーも本作に登場。 エバン・ピーターズ演じるクイックシルバーは、超人的スピードを誇るミュータント。前作『X-MEN:アポカリプス』では、爆発する学園の中にいる生徒を建物が破壊される前に全員救出しました。

ジェシカ・チャスティン:謎の女

ジェシカ・チャスティン『X-MEN:ダーク・フェニックス』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimage

ジェシカ・チャステインが演じるのはダーク・フェニックスの能力を覚醒させてしまったジーンに近づく謎の女です。 アメリカ・カリフォルニア出身のジェシカは、キャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた実力派です。

Hey @jamesmcavoyrealdeal you ready for me up in Montreal? Im gonna make you cry so hard ???? #xmen @simondavidkinberg

Jessica Chastainさん(@jessicachastain)がシェアした投稿 -

自身のSNSでは、以前共演した事のあるプロフェッサー役のジェームズ・マカヴォイに「泣かせに行くから、覚悟しなさい!」とメッセージを書いています。なんだか微笑ましいですね!

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サイモン・キンバーグが本作で映画監督デビュー!

サイモン・キンバーグ
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

シリーズ1作目『X-MEN』と2作目『X-MEN2』、そして『X-MEN:フューチャー&パスト』、『X-MEN:アポカリプス』を手がけ、シリーズの立役者とも言えるブライアン・シンガー監督は本作でメガホンを取りません。 その代り、長年プロデューサーや脚本家としてテレビや映画で活動してきたサイモン・キンバーグが今回映画監督デビューを飾ることになりました。 キンバーグは「X-MEN」シリーズ中、『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』から『X-MEN:アポカリプス』までの4作で脚本を務めてきました。また、『オデッセイ』(2016)や「デッドプール」シリーズにもプロデューサーとして関わってきたベテランです。 ヒーロー映画をはじめとする様々なジャンルに関わってきたキンバーグの初監督作品ということでも、注目が集まります。

ジーン・グレイ/ダーク・フェニックスのキャラ解説&トリビア

プロフェッサーXも超える!?ジーン・グレイの能力

『X-MEN:ダーク・フェニックス』
©️Supplied by LMK/zetaimage

ジーン・グレイは、プロフェッサーXと同じくテレパシーとテレキネシスの能力を持っています。また、予知能力もあり未来の夢を見ることも。 映画旧三部作で彼女の能力の強大さを見抜いたプロフェッサーXは、本人と周囲に危険が及ばないよう、その一部を封印しました。その後、『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』(2006)で能力のすべてを発現させたジーンは発揮し、プロフェッサーXを殺害。人類を滅亡の危機に陥れてしまいます。 新三部作のジーンは自身の底知れない能力に怯えており、精神的に不安定になると無意識に能力を発動させてしまうことがあります。

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“ダーク・フェニックス”とは

“ダーク・フェニックス”という呼び名は、実は公式に設定されたものではなくコミックファンがジーンを中心としたシリーズに名前をつけたものです。 70年代にX-MENで最も非力とされていたジーンは、あるきっかけで自身の強大な能力を覚醒させます。最強の能力を手に入れたジーンが活躍するストーリーをファンたちは「フェニックス・サーガ」と名付けました。 しかしその後、ヘルファイア・クラブとの戦いでジーンは力を暴走させ、惑星や恒星の全生命体を焼き尽くし、全宇宙にとって危険な存在となってしまいます。正気を取り戻したジーンは、X-MENの仲間を守るため自ら命を断つのでした。ジーンの力の暴走からその死までのストーリーは「ダーク・フェニックス・サーガ」と名付けられました。

コミックや旧三部作ではウルヴァリンともいい雰囲気だけど……

ヒュー・ジャックマン『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
©️20TH CENTURY FOX/zetaimages

原作コミックでは、ジーンを巡ってサイクロップスとウルヴァリンが対立するなど、複雑な三角関係が展開されます。また映画旧三部作でも、ジーンはスコットという恋人がいるためにウルヴァリンの気持ちには応えられませんでしたが、いい雰囲気になっていました。 しかし、新三部作以降ジーンとウルヴァリンはいい雰囲気になるどころか、顔を合わせたのは一度だけ。それも前作「アポカリプス」でウルヴァリンの出番はカメオ出演の一瞬だけでした。 ソフィー・ターナーがジーンを演じることになってから、ウルヴァリンとの恋愛模様が描かれなくなったのにはある理由があるのだとか。それは、ターナーとヒュー・ジャックマンの年の差です。2人は27歳年齢が離れており、そんな相手と恋愛関係になるのは不自然と判断されたのです。

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『X-MEN:ダーク・フェニックス』解説【ネタバレ】

プロフェッサーXの過ち

ジェームズ・マカヴォイ『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
© Twentieth Century Fox Film Corporation/zetaimage

交通事故で両親を失ってしまったジーンをプロフェッサーXは「恵まれし子らの学園」に連れてきます。

しかし、彼女の実の父親は死んでおらず、手に負えないジーンの能力を恐れてプロフェッサーに彼女を託したのでした。 プロフェッサーXはそのことをジーンには黙っており、交通事故で負ったトラウマを彼女の心の奥底に封印します。詳細はわからないものの、ジーンにその経緯を秘密にしていることを知ったミスティークはプロフェッサーに厳しく詰め寄りましたが、彼は聞く耳を持ちません。 ジーンが強大な力を覚醒させたことで記憶の封印が解け、彼女は混乱してしまいます。そして実の父のもとへ行った彼女は自分は捨てられたという事実を知り、怒りと悲しみから暴走してしまうのでした。 その結果、ミスティークが命を落とすことになってしまいます。 プロフェッサーXが良かれと思ってやってきたことが結果的にジーンを深く傷つけ、力の暴走を招いてしまったのでした。

またプロフェッサーXは、人類との共存のためにX-MENに命の危険があるような任務もさせるようになっていました。 その不満を口にできるのは、プロフェッサーの妹のように育ち、X-MEN1期生となったミスティークだけだったのです。

謎の女の正体と目的

マーガレットと名乗る謎の女の正体はダバリという宇宙人種族のリーダー、ヴォルクでした。ジーンが宇宙で吸収したエネルギー体フェニックス・フォースによって故郷の惑星を失った彼らは、ジーンの能力を利用し、地球を乗っ取ろうとしていたのです。 ダバリは姿を変えることができる種族のため、ヴォルクは人間の姿でジーンに近づきました。そして、プロフェッサーXをはじめとするミュータントたちは彼女を傷つけた、彼女の能力や存在は特別だと言ってジーンを取り込もうとします。

これまでの「X-MEN」以上に深淵なテーマをもつ「ダーク・フェニックス」

これまで「X-MEN」シリーズは、マイノリティの苦悩と悲哀、そしてマジョリティとの共存をテーマとしてきました。

本作でプロフェッサーXは、仲間たちの命を危険に晒してまでマジョリティ(政府)の意向に従い、迎合することでミュータント生存戦略をとっていました。結果的にジーンが自身の能力を覚醒させ、宇宙滅亡の危機に陥ってしまうのです。 ミュータントはただでさえマイノリティであるのに、ジーンはそのなかでも他のメンバーの命さえ脅かす脅威、マイノリティの中のマイノリティになってしまいました。 X-MENは彼女を変わらず“仲間”と呼べるのか。どうすれば彼女を救うことができるのか、そこが本作の中心的なテーマとなっています。

結局ジーンはどうなった?

未知のエネルギー体フェニックス・フォースを吸収したジーンは、その力の覚醒とともに自身の大きな心の闇も抱えることになります。家族と信じていたチャールズに裏切られた怒りと悲しみでパニックを起こし、感情と力の制御ができなくなってしまうのです。

最終的に彼女はダバリを宇宙に送り返す際、自身も一緒に宇宙へと消えていきました。 その後「恵まれし子らの学園」にはジーンの名前が冠され、ビーストが校長に就任。ストームたちも教師になりました。引退したプロフェッサーX、チャールズ・エグゼビアはパリに移住し、マグニートーことエリックとチェスをしているシーンで本作は幕を閉じます。パリの空には、炎を放つフェニックスがのびのびと飛んでいました。

映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』のトリビア

ドライブシーンの音楽は警告だった?

映画冒頭、ジーンが家族と車に乗っているシーンで彼女はすでに能力を使っています。ラジオから流れる音楽を嫌がり、両親に音楽を変えてほしいと言うジーン。しかし両親はそれを許しません。 ここで注目したいのはラジオからかかっている音楽です。ジーンが嫌がった曲はグレン・キャンベルの「By The Time I Get To Phoenix(フェニックスへの道)」でした。 これは、ジーンとフェニックス・フォースの遭遇を暗示しています。しかしジーンがその念動力でラジオ局を変えても、流れてきた音楽は彼女のその後の運命を暗示するようなものでした。それは、ウォーレン・ジヴォン「Wherwolves in London(ロンドンのオオカミ男)」。ジーンがモンスターに変身してしまうことを示唆しているのです。

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X-MEN1期生たちはいついなくなったのか

 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
© Twentieth Century Fox Film Corporation/zetaimage

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で仲間になったミュータントたちのうち、本作に登場するのはビーストとミスティークだけです。他のメンバーは全員死んでしまったわけですが、誰がいつ死んだのか確認してみましょう。 第1期生のメンバーは上記の2人以外に、"生き残るため”に環境に応じて身体を瞬時に進化させるダーウィン、昆虫のような羽を持ち口から強酸性の唾液を吐くエンジェル、サイクロップスの兄で胸部から破壊光線を出すハヴォック、そして口から高振動波を放つバンシーがいました。 しかし、ダーウィンは「ファースト・ジェネレーション」で早くもセバスチャン・ショウに殺されてしまいます。2作目の「フューチャー&パスト」では、政府によるミュータント対策計画“プロジェクト・ワイド・アウェア”の一貫でエンジェルが殺され、ミスティークがその検死写真を発見。 バンシーも同じ計画の犠牲者になったとマグニートーが語っています。そして「アポカリプス」でハヴォックことアレックスサマーズは学園での爆発に巻き込まれて命を落としたのです。 残されたミスティークとビーストはどのような運命をたどるのでしょうか。

ヴィランは『キャプテン・マーベル』と同じエイリアンの予定だった?

ジェシカ・チャスティン演じる本作のヴィランは姿を変えることができるエイリアンですが、他のマーベル映画にも“姿を変えることができるエイリアン”が登場しています。 それは『キャプテン・マーベル』(2019)に登場したスクラル族。実は、本作のヴィランも最初はスクラルを予定していたそうです。しかし、『キャプテン・マーベル』にスクラルが登場したことによりこの種族を登場させることはできなくなってしまいました。 その代わりに同じ能力を持つダバリが今回のヴィランとなりました。

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目立たなかったあのキャラクターは実は世界最古のミュータント!?

『X-MEN:ダーク・フェニックス』
©️Supplied by LMK/zetaimage

テレパシー能力を持ち、孤島でマグニートーが生活する孤島で行動をともにしているミュータント、セレーネは本作で初登場しながらもあまり目立ちませんでした。 しかし実は彼女、コミックでは前作で登場したアポカリプスよりも前から存在した可能性のあるミュータントといわれています。17,000年前に誕生したという彼女は、“超能力を持つヴァンパイア”として人間の生気を吸い取り不死身の身体を保っていました。 また、原作の“フェニックス・サーガ”ではストーリー上重要な意味を持つヘルファイア・クラブの“ブラック・クイーン”として登場しています。

『X-MEN:ダーク・フェニックス』は2019年6月21日から公開中!

『X-MEN:ダーク・フェニックス』
©️Supplied by LMK/zetaimage

「X-MEN」シリーズ最終章である『X-MEN:ダーク・フェニックス』。最も非力なミュータントと思われていたジーン・グレイが全宇宙を滅ぼしかねない強大な力を覚醒させ、X-MENの前に立ちふさがるという斬新なストーリーで、観るものを驚かせてくれます。 また「愛する人が変わってしまったとき、人はどうするのか?」というテーマはこれまでも強いメッセージ性を持っていた本シリーズのなかでも、もっとも難しい問題でしょう。そこにしっかりと向き合った本作は、人気を誇ったシリーズの集大成にふさわしいものといえます。 『X-MEN:ダーク・フェニックス』は、2019年6月21日がら全国公開中です!