2020年3月2日更新

『銀魂』志村新八は万屋の名ツッコミ役!ヘタレだけど実は強い生粋の侍

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銀魂 志村新八 サムネイル

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『銀魂』キレが鋭いツッコミ役・志村新八を徹底解説!【ネタバレ注意】

キレのある突っ込みに定評のある、ぱっつぁんこと志村新八は、ジャンプ連載中の漫画及びアニメーション作品『銀魂』に登場する主人公の1人です。性格は真面目で誠実、少々引っ込み思案な性格で女性に免疫がないことから、普段はヘタレ扱いされている事が多いです。 また、実家が道場なのですが幼い頃に両親を亡くし、姉と2人で育ったためシスコンの気があり姉の妙を大切にしています。普段は道場から職場である万事屋に通っており、だらしない銀時や暴走する神楽を止めるストッパーの役割を果たすと同時に、ボケばかりが集まる中でツッコミ役として立ち回ります。 新八は眼鏡が特徴なのに周囲からは眼鏡が本体という扱いを受けることもしばしばあり、時には眼鏡しか登場していないのに、新八と呼ばれることもあります。 ※本記事では『銀魂』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

志村新八のモデルとなった人物は新選組の隊長!?

名前のモデルは新八の父親が志村剣という名前であることからも考えられるように、お笑い芸人の志村けんも一部モデルとされているそうですが、実は彼のモデルは新選組の隊長を務めた永倉新八。 永倉は剣の名手であり、新選組の2代目局長を務めた近藤勇の試衛館道場からの仲間であり、誠実で義理を重んじる性格で長年新選組を支え続けました。 最終的には、近藤勇が余りにも幕府に肩入れし過ぎたため「自分は同志として集結したのであり、家臣にはならない」と近藤と袂を別ってしまいます。 しかし、袂を別ったとはいえ近藤には強い恩義を感じ、最後まで尊敬していたとされ、いくつかある近藤の墓のうち板橋のものは永倉が整備したという逸話も残っています。

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明るい人柄の新八が抱える過去は悲惨なものだった……。

新八は生まれてすぐに母親を亡くし、父親も幼少期に病死しています。そのため万事屋に来る前は、姉のお妙と2人でアルバイトをして父が遺した剣術道場を守っていました。 新八はお妙の希望もあり道場を再建しようとしていますが、父親・志村剣については「たまにオセロしてくれたくらいで何もしてくれなかった」と語っています。 義理と人情を重んじる性格だった志村剣は、借金背負い込まされた挙句亡くなってしまい、新八とお妙は金貸しの社長に人身売買で売り飛ばされそうになったことも……。 その時はお妙に好意を持っている柳生九兵衛(やぎゅうきゅうべえ)に助けられましたが、代わりに九兵衛は左目にケガを負い失明してしまいました。 ちなみに銀時が新八を初めて出会った日も借金取りが道場に押しかけてきており、そして返済が滞っていることを理由にお妙が「ハイレグしゃぶしゃぶ」のお店で働かれそうになったのです。それを阻止するために、新八が銀時と戦ったことがキッカケとなり、彼は万事屋で働き始めました。

新八は実は結構強い!?侍らしく仲間を守る姿が頼もしい!

普段は銀時が圧倒的な強さを誇っているため、新八の強さは隠れ気味ですが、実は相当な実力の持ち主。幼い頃から道場で姉と共に剣を学んでいたため、基礎がしっかりと出来ており能力は人並み以上です。 映画『劇場版銀魂 紅桜編』では、敵方の強敵とされていた岡田以蔵の腕を切り落とすという活躍を見せ、銀時から「お前は出来る子だと思っていた!」と賞賛の声も上がっています。最初は銀時の背中を追いかけていた新八も、ともに行動する内に徐々に力をつけ頼もしいキャラへと成長しました。 侍らしく身内や仲間を守る時にその真価は発揮されており、銀時も新八を一人前として認めています。

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「芙蓉(ふよう)編」で侍魂を見せつける!守ると決めたら死んでも守る

人型ロボットのタマを助けるために戦う「芙蓉(ふよう)編」では、新八のカッコイイ見せ場がありました。タマは自身の開発者である林流山(はやしりゅうざん)を殺したとして、江戸中のからくりから追われていました。ひょんなことからタマと知り合った万事屋一向は、彼女を守るために戦うことになります。 街中での戦闘となり銀時と神楽が時間稼ぎをしている間に、新八がタマを平賀源外(ひらがげんがい)のところへ連れていくことに。その途中で敵に囲まれてしまった新八に、タマは自分を置いて逃げることを提案します。 しかし新八は「一旦護ると決めたものは何がなんでも護り通す!それが侍だァ!」と言い、立ち向かうのです。その時「守るべきものを守れずに生き残っても、侍は死んだと同じなんです」とも伝え、この新八の言葉で、タマは“侍”という言葉だけは壊れても残るほど印象深いものになりました。 結局、新八は敵に捕まってしまいますが、彼が源外の家にタマのデータだけ投げ込んでいったことで、銀時たちは重要な情報を得ます。『銀魂』の序盤では臆病者だった新八ですが、回を重ねるごとに男気が増してきていますね。

重度のアイドルオタク!リーダーとして寺門通親衛隊を率いる

新八にはいくつかの顔があるのですが、その1つがアイドルオタクの顔。かつて落ち込んでいた時、アイドル寺門通(てらかどつう)のストリートライブを見て励まされた時から彼女の大ファンであり、親衛隊を結成して隊長を務めています。 普段はヘタレキャラの新八も、この時だけは別人のように凛々しく男前なキャラになっており、親衛隊の仲間たちを鉄の掟でまとめ上げて厳しく指導しています。

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新八の2年後はどうなった?大人っぽくなっても扱いの雑さは変わらず!

「銀ノ魂編」で虚との戦いから2年後、新八は銀時と神楽がいなくなった万事屋を1人で守っていました。新八は銀時と同じ柄の服を着て髪を少し横流しにして、顔つきも少し大人っぽくなった印象になっています。 銀時がいないため新八を中心に物語が進んでいきますが、いじられキャラという点はまったく変わっていません。見た目も行いもカッコよくなっていますが、2年後を描いた最初の1話で銀時の真似事をして昔バイトしていた店の店長にタコ殴りにされます。 その後もタマコと歩いていたところ真選組に捕まりそうになり、警察庁長官になった今井信女(いまいのぶめ)に助けられがてら刀で刺されそうに……。 信女が部下の無礼のおわびにと警察庁の窓ふきを依頼したものの、新八はロープ1つで高層階につるされての作業。江戸の救出に一役買っても2年経っても、周囲の新八の扱いは雑なままでした。

志村新八の5年後がめっちゃかっこいい

映画『劇場版銀魂 完結編 万事屋よ永遠なれ』にて5年後の新八が登場します。この物語では銀時がいなくなってからの5年後を描いており、新八と神楽がどちらも見違えるほどに成長。眼鏡は健在ですが、クールでキレのあるキャラクターとなっており、口調も落ち着いたものになり見た目や服装もクールに変化しました。 剣の腕も相当に上がっており、そこら辺のゴロツキでは歯が立たない程です。しかし、本来の誠実で優しい性格や突っ込みはなくなったわけではなく、銀時が戻ってからは徐々に元の新八に戻りました。 銀時がいなくなったので自分がやらねば、と気張った姿だったようですね。

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アニメ版『銀魂』で志村新八を演じる声優は阪口大助(さかぐちだいすけ)

万屋を支えるツッコミ役、志村新八の声を担当しているのは、1973年10月11日生まれの阪口大助です。 ガンダムに乗りたい、という理由から声優を志望した坂口は1992年にデビューし、翌年である1993年に『機動戦士Vガンダム』のウッソ・エヴィンというメインキャストに抜擢され、その夢を叶えました。 本人はあまりにも早く夢が叶ってしまったので、それ以来は隠居していますと語っていますが、それからも精力的に活動を続けており、少年役を中心に幅広く活動しています。代表作は志村新八のほかにアニメでは1996年の『ガンバリスト!駿』の主人公、2002年の『あたしンち』の立花ユズヒコ、2012年の『バトルスピリッツソードアイズ』のスオウなどです。 なお、『銀魂』の現場ではツッコミ役に回ることが多いようで、リアル新八とも呼ばれているそうです。

実写版『銀魂』で志村新八を演じる俳優は菅田将暉(すだまさき)!

我らが突っ込み眼鏡、新八を演じているのは若き実力派俳優・菅田将暉となりました。菅田は1993年2月21日生まれで、2009年より『仮面ライダーシリーズ』に出演しています。 『仮面ライダー』は映画化もされ、2010年には映画初主演も果たしました。シリアスな役からコメディたっちな濃いキャラまで演じる事ができる俳優で、2013年には『共食い』にてアカデミー賞を受賞、2016年にはオリコン調査のブレイク俳優で見事第1位に選ばれました。 今回はコメディタッチとなる作品ですが、2012年の映画『男子高校生の日常』や2017年の映画『帝一の國』など、笑いを誘う演技で既に評価を得ており、『銀魂』本作でもそのポテンシャルをいかんなく発揮していました。