2018年6月18日更新

森見登美彦が好きな人に贈る!きっと好きになれるおすすめ映画

このページにはプロモーションが含まれています
夜は短し歩けよ乙女

AD

メディアミックス作品多数!森見登美彦ワールド

作家・森見登美彦の作品を原作とするアニメや舞台が多数発表されています。2010年に放送されたアニメ『四畳半神話大系』は、森見の同名小説を原作とした作品。京都大学のいくつかのサークルを舞台に、それぞれの学生の心と人生の中の革命を描く青春小説。 2013年に放送されたアニメ『有頂天家族』もまた、森見の同名小説が原作。こちらはなんと、主人公がたぬきというユニークな作品です。古都京都に昔から住み着いている化け狸は、人間の姿をして暮らしていましたが、ある日正体がバレて狸鍋にされてしまいます。その父の死に隠された真実を知った兄弟たちは、復讐を始めるのでした。 あまりにも自慢にもならない青春の、閉塞感と少しの高揚感。誰も知らない地元に隠された秘密など、狭くて広い、そして近くて遠い世界が描かれる森見登美彦ワールド。ぜひ原作とメディア化作品の両方を体験してみてください。 それでは、そんな不思議な森見ワールドが好きな人ならきっとお気に入りになる、ciatrのおすすめ作品をラインナップ!

謎の美少女の正体は金魚?『蜜のあはれ』

偉大な詩人であり小説家である室生犀星の小説を映画化した作品がこちら。犀星が自分をモデルにして描いたと言われる、主人公の老作家のもとに、ある日赤い服を身にまとった美少女・赤子があらわれます。奔放な振る舞いが魅力的な彼女でしたが、実は彼女の正体は金魚だったのです…。 映画『蜜のあはれ』は、2016年に公開された作品で、金魚の化身である奔放な少女を二階堂ふみが、少女に翻弄される老作家を大杉漣が演じています。室生犀星の小説を原作としていることから、古典作品ならではの趣深さと、現代的で斬新な映像の魅力が合わさった刺激的な世界につい引き込まれてしまいます。 森見登美彦の文章にも古典のエッセンスが散りばめられています。情緒にあふれ、懐かしく美しいのに古臭いといった印象は受けません。加えて、現代的で斬新、それでいてどこか閉塞感のある設定や、世界観が、この『蜜のあはれ』にも通じるところがあります。

AD

音楽を通して自分の世界が広がっていく『リリィ・シュシュのすべて』

音楽を感じる繊細な映像作品を撮らせたら、右に出るものはいない岩井俊二監督。その岩井監督が自ら遺作に選びたいとまで述べた渾身の1作がこの『リリィ・シュシュのすべて』です。 いじめられっ子の蓮見雄一にとって、どうしようもない毎日を救ってくれる、たった一つの楽しみは、「リリィ・シュシュ」の曲を聞くことでした。熱狂的なリリィファンである彼は、ファンサイトを開設、積極的にファンとの交流を図ります。 サイトで交流するファンの中に、ひとりだけ気になる存在が。その人物のハンドルネームは「青猫」。相変わらず自分の周りの世界とうまくやれない蓮見雄一でしたが、「青猫」とは急速に仲良くなり、ある日ついに会うことに…。 他人から見たら、どうでもいいと笑われてしまうかもしれない小さな世界を懸命に生きる人物の、「周り」や「自分自身」が徐々に拡大していく物語やプロセスは、森見作品でも描かれます。自分とは何の共通点もないと思っていた世界が徐々に近づいて来るような高揚感が、そこにはあります。

森見作品をアニメ化!『夜は短し歩けよ乙女』

どこにでもありそうで、どこにもない、そんな恋愛ファンタジーが体験できる森見登美彦作の小説『夜は短し恋せよ乙女』が2017年、ついにアニメ映画化!森見ファンはもちろん、アニメファンや主題歌を手掛ける「ASIAN KUNG-FU GENERATION」ファンなど、多くのメディアや世界を取り込む話題作です。 今作でキャラクターデザインを手掛けるのは、中村裕介。主題歌を手掛けるASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットを数多く担当していることでも知られています。森見&アジカン&中村と言えば、2010年に放送されたアニメ『四畳半神話大系』の制作メンバー。今作では、これまでに見られなかったような、予想を上回るような世界が期待されます。

AD

3兄弟のインド旅行記!おしゃれでポップな映像も素敵『ダージリン急行』

2007年に公開された映画『ダージリン急行』は、父の死をきっかけに再会した兄弟が、3人でインドに列車の旅をする物語が描かれます。大人になり、それぞれの人生を生きている3人ですが、実はこれまで絶縁状態にあり、この旅行をきっかけにもう一度家族としてやり直そうと考えていたのです。 たまたま電車に乗り合わせた人の日常や人生が垣間見え、その光景とインドの雰囲気や魅力が合わさり、ポップでおしゃれな映像で描かれていきます。仲直りの旅であるのに、やっぱりケンカしたり険悪になったりと3人のインド旅は前途多難。いがみ合っているのにどこか微笑ましくユーモラスに見える演出も魅力。3兄弟は、無事家族へと戻ることができるのでしょうか。 自分の周りの日常やなんでもないいつもの出来事を愛情と皮肉を込めて描く森見作品に近しいものがある気がします。

京都で奇妙なサークル活動『鴨川ホルモー』

万城目学の同名小説を原作とする映画『鴨川ホルモー』。二浪して京都大学に入学した主人公・安倍の不思議サークル体験を通して青春のひとときを味わえる異色の作品です。 念願の京都大学に入学した新入生の安倍(山田孝之)は、他の学生と同じく、サークル選びに悩みます。ある日三回生の先輩から強引にサークルの勧誘を受けた安倍は、断りきれずコンパにだけ参加しようとします。しかし、理想そのものの女性(芦名星)に出会ってしまい、一目ぼれした安倍は、先輩が誘う怪しげなサークル『京大青龍会』に入ってしまうのでした。 謎のサークル「京大青龍会」は、京都の歴史と闇が織り成す摩訶不思議な世界へと誘う入口のような存在。コミカルでテンポの良いストーリーと、歴史の闇や不思議が散りばめられた、ファンタジックでミステリアスな世界観は、森見作品にも通じるところがあります。

いかがでしたか?不思議で美しい、森見ワールドが好きな方にはたまらない作品ばかりなはず! ぜひご覧になってみては?